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ㅤ日本株が超割安なことの話題があと3回分残っているのですが、タイムリーな話題があったので今回も日本株超割安はお休みして、貸株サービスについて。 松井証券が貸株サービスを開始し、同時に金利2%キャンペーンを行うとのこと。 保有する現物株を証券会社に貸すことで金利を得る”貸株サービス”は、個別株投資家にとって嬉しい小遣い稼ぎツール。(関連の日記)(貸株サービス)○貸株金利1.3%キャンペーン ー貸株サービスが熱い(その6) ○貸株サービス戦線に異変あり ○貸株サービスが熱い(その5)○貸株サービスが熱い(その4)○貸株サービスが熱い(その3)○貸株サービスが熱い(その2)○貸株サービスが熱い(その1)○貸株サービス(松井証券)○松井証券のココがすごい!-証券会社の使えるサービス(その1) 1.松井証券が貸株サービスに参入 こうしたサービスとしては、松井証券が”預株制度”というのを開始したのが草分けだと思うのですが、”預株制度”は逆日歩が付いた銘柄のみ預株料が得られるという限定的なサービスで、無いよりマシ程度でした。 その松井証券が、10月20日より貸株サービスを開始。 (参考)○「貸株サービス」の開始について(松井証券Web)2.松井証券の貸株サービスの特色 松井証券の貸株サービスで特徴的なことは、・信用取引口座開設済みの方は貸株サービスを利用できません。 信用取引口座を開設している方が貸株サービスを利用したい場合は、先に信用取引口座を閉鎖する必要があります。・優待や配当権利に関しては、 全銘柄一括で、”金利取得を優先し優待・権利は取得しない”、”優待がある時のみ権利を取得する”、”権利取得を優先する”の3種類の設定を選べます。・貸株金利は最低でも0.2%と他社より高く設定されています。 3.マザーズ・JASDAQ銘柄限定!貸株金利引き上げキャンペーン そして貸株サービス参入に当たっての景気づけのためか、期間限定ながらマザーズ・JASDAQ銘柄の貸株金利2%キャンペーンを行っています。(参考)○マザーズ・JASDAQ銘柄限定!貸株金利引き上げキャンペーン(松井証券Web) 12月28日までの期間限定キャンペーンではありますが、マザーズ・JASDAQ銘柄の貸株最低金利を2%に引き上げるという、過去最大級の太っ腹なキャンペーンです。4.感想など 貸株サービスは個別株投資のメリットの1つですので、証券会社の新規参入・太っ腹キャンペーンは大歓迎です。 松井証券は一般信用売りも行っているため、私はこれまで信用口座を開いていたのですが、対象銘柄が限られていたり手数料が高かったりで、あまり利用していなかったんですね。 なので、さっそく信用口座の閉鎖と貸株口座の開設手続きを行いました。 ちなみに、優待・権利の設定については、”権利取得を優先する”の一択ですね。 松井証券は、ネット証券としては取引手数料が高いので株式取引には向いていないと思うのですが、今回のキャンペーンは魅力的ですので、 マザーズ・JASDAQ銘柄をはじめ他社の貸株金利と比較して有利な銘柄はどんどん松井証券に移管しようと準備しているところです。 なお、一般的には貸株金利が高いということは、株価が割高という判断のもと高い金利を払ってでも株を調達して市場で売りたいという人がいるということですので、その銘柄が割高かもしれないということは頭の片隅に入れておいた方が良いと思います。 なので、たまたま自分の保有株で貸株金利の高いものがあればありがたく貸株サービスを利用するのですが、貸株金利が高いことにつられて株を新たに買うのは得策ではないと、私は思います。※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも。にほんブログ村にほんブログ村
Oct 21, 2018
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ㅤ保有する現物株を証券会社に貸すことで金利を得る”貸株サービス”は、個別株投資家にとって嬉しい小遣い稼ぎツール。 今回は、約2年ぶりに貸株サービスについて。最近の話題をいくつか。 (関連の日記)○貸株サービス戦線に異変あり ○貸株サービスが熱い(その5)○貸株サービスが熱い(その4)○貸株サービスが熱い(その3)○貸株サービスが熱い(その2)○貸株サービスが熱い(その1)○貸株サービス1.GMOクリック証券の参入 貸株サービスは、カブドットコム証券、マネックス証券、SBI証券、楽天証券が提供していましたが(松井証券にも預株制度という逆日銘柄に限定したサービス有り)、 2016年10月にGMOクリック証券が参入。 なお、GMOクリック証券では期間限定で貸株金利を引き上げるキャンペーンを度々実施していて、今年4月2日~7月1日の期間にはマザーズ・JASDAQ銘柄の貸株金利を1.2%にする”てんこ盛り 貸株キャンペーン”を実施中。(参考)○てんこ盛り 貸株キャンペーン 第2弾 金利最大12倍!(GMOクリック証券) 2.マネックス証券が貸株金利を拡大 マネックス証券の貸株金利は、従来、最高0.5%でしたが、今年1月からは最高10%程度まで拡大されています。 なお、今年1月の制度変更前は個別の銘柄の貸株金利は1年以上固定されていましたが、1月以降は頻繁に変更されるようになりました。(参考)○貸株金利が大幅にパワーアップ!年率10%以上の銘柄も(マネックス証券)3.楽天証券が貸株金利1.3%キャンペーン開始 GMOクリック証券のマザーズ・JASDAQ銘柄の貸株金利1.2%キャンペーンに張り合ってなのか、 楽天証券が、5月14日~7月29日の期間にマザーズ・JASDAQ銘柄の貸株金利1.3%キャンペーンを始めました。(参考)○貸株金利アップキャンペーン(楽天証券)4.感想など 沈静化していたかに思えた貸株サービス戦線が再加熱。 自分の保有銘柄について、各社の個別銘柄毎の貸株金利を見比べて機敏に立ち回れば、手数料等を含めた株式保有コストがマイナス(儲かる方向)になる感覚かと。 ありがたいことです。※同様の分野のランキング。優良ブログが見つかるかも。にほんブログ村にほんブログ村
May 21, 2018
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保有している現物株を証券会社に貸すことで金利を得られる”貸株サービス”。 前回拙ブログでとりあげた時には、貸株サービスを提供している4社(マネックス、カブドットコム、SBI、楽天)の中で、楽天証券が圧倒的にリードしている状況だったのだけど、 ここに来て、状況が一変しているようなので、今回はそのあたりのことを。(関連の日記)〇貸株サービスが熱い(その5)〇貸株サービスが熱い(その4)〇貸株サービスが熱い(その3)〇貸株サービスが熱い(その2)〇貸株サービスが熱い(その1)〇貸株サービス1.2015年11月上旬の状況 まずは、昨年(2015年)11月上旬にチェックした時の状況を振り返ってみたい。 調査対象は、当時私が保有していた、または関心があった213銘柄。(なのでサンプル的に偏りがあるかもしれません!)(1)各社の貸株金利の平均(2015年11月上旬) 各社の213銘柄の貸株金利を単純に平均すると、 〇楽天証券:0.37% 〇SBI証券:0.32% 〇カブドットコム証券:0.25% 〇マネックス証券:0.17% と、楽天証券の0.37%がトップで、SBI証券が続いている状況。(2)銘柄毎の比較(2015年11月上旬) 213銘柄について最高の金利を提示している証券会社を整理すると、 〇楽天証券が単独で最高の金利を提示しているもの:31銘柄 〇カブドットコム証券が単独で最高の金利を提示しているもの:20銘柄 〇マネックス証券が単独で最高の金利を提示しているもの:12銘柄 〇SBI証券が単独で最高の金利を提示しているもの:5銘柄 と、楽天証券がトップであるのは同じだけど、それに続くのはカブドットコム証券。 ちなみに、 〇楽天証券とSBI証券の2社が並んで高い金利を提示しているもの:22銘柄 〇それ以外の組み合わせで2社または3社が並んで高い金利を提示しているもの:22銘柄 〇扱っている各社0.1%で並んでいるもの:101銘柄 どうやら、楽天証券がSBI証券を貸株サービスのライバルと捉え、SBI証券の金利を意識して金利を設定をしている模様。で、”SBI証券が単独で最高の金利”という銘柄が極力発生しない状況まで押し込んでいた。2.2016年5月上旬の状況 上記の楽天証券がリードする状況がその後も続いていたのだけど、4月下旬に楽天証券の提示する貸株金利が多くの銘柄で引き下げられ、状況が一変。 あらためて、最新のデータを調査してみた。 なお、調査対象は、現在私が保有している、または関心がある236銘柄。(なのでサンプル的に偏りがあるかもしれません!)(1)各社の貸株金利の平均(2016年5月上旬) まず、各社の236銘柄の貸株金利を単純に平均すると、 〇SBI証券:0.27% 〇楽天証券:0.24% 〇カブドットコム証券:0.24% 〇マネックス証券:0.17% と、前回調査時と比較して楽天証券が大きく後退。SBI証券が金利水準を下げつつも相対的にトップに。 なお、カブドットコム証券とマネックス証券は金利水準に変化無し。(2)銘柄毎の比較(2016年5月上旬) 236銘柄について最高の金利を提示している証券会社を整理すると、 〇カブドットコム証券が単独で最高の金利を提示しているもの:30銘柄 〇マネックス証券が単独で最高の金利を提示しているもの:19銘柄 〇楽天証券が単独で最高の金利を提示しているもの:6銘柄 〇SBI証券が単独で最高の金利を提示しているもの:5銘柄 また、 〇楽天証券とSBI証券の2社が並んで高い金利を提示しているもの:11銘柄 〇それ以外の組み合わせで2社または3社が並んで高い金利を提示しているもの:17銘柄 〇扱っている各社0.1%で並んでいるもの:148銘柄 単純平均した場合と順位がガラッと入れ替わるのが面白い。楽天証券とSBI証券は金利2%以上の目玉的な銘柄で張り合っているのに対し、カブドットコム証券やマネックス証券は裾野が広い印象。 ちなみに、銘柄毎に最高の金利を提示している会社をつまみ食い的に選択するとすると、調査対象236銘柄の貸株金利の平均は0.38%まで上昇する。3.感想など ここに来て、楽天証券が顧客獲得戦略を大きく見直してきたようだ。 貸株サービス戦線を縮小する一方、5月より手数料体系を見直し手数料の安さで勝負する模様。 まあ、手数料戦線もここに来て過熱気味で、 東海東京証券の信用口座開設で手数料無料キャンペーンや、むさし証券の100万円入庫で信用手数料10万円キャッシュバックキャンペーンなども出てきており、利用者としては嬉しい限り。 ※ランキングサイトに登録してみました。にほんブログ村にほんブログ村
May 5, 2016
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相場が落ち着いてきたので、久々に、貸株サービスについて。 今回は、貸株サービスにまつわる色々なネタを、落穂拾い的に。(関連の日記)〇貸株サービスが熱い(その4)〇貸株サービスが熱い(その3)〇貸株サービスが熱い(その2)〇貸株サービスが熱い(その1)〇貸株サービス1.貸株金利が高い銘柄は、株価下落を予想する人が多い 貸株金利の高い銘柄は、なぜ高いのだろうか。 多くの人には言わずもがななのだろうけど、買い方にとっては決して”人気の証”的な好ましい状況ではない。 貸株市場において高い金利を払ってでも借りたい人が多い銘柄ということなのだけど、 なんのためにその銘柄を借りるかというと、その目的はただ一つ。 貸株市場で株を調達して空売りするため。 要するに、将来の株価下落を予想して空売りしたい人が多い銘柄ほど貸株金利が高くなっている。 投機的な取引で割高になっていると思われているとか、今後の業績悪化が予想されているとか、 好意的に解釈したとしても”強弱観対立している銘柄”ということ。 たまたま自分が選んだ銘柄の貸株金利が高かったとすれば、その銘柄の世間的な評価は上のような状況と覚悟しておく必要がある。 だから買うなということでもないけれども、 買うのなら、あえて先安観の持たれている銘柄を買う見返りとして、貸株金利をもらっておかなければと思う。2.貸株サービスで売買手数料が無料に 貸株サービスの残高が多いと手数料が安くなる証券会社がある。それは、貸株サービスの新興勢力の楽天証券。 月間平均の貸株残高が5000万円以上だと、超割コース選択で翌月の信用取引手数料が無料に。 楽天証券は信用金利が必ずしも安くないので信用取引には不向きだけれども、 現物の売買を、”信用買い+現引き”、”信用売り+現渡し”で代替すると、かなりの節約となる。3.SBI蟻地獄に気を付ける 貸株金利は証券会社ごとに変動しているので、最適化するためにはどうしても証券会社間の移管手続が必要となる。 また、私の場合、相場下落時などには、信用取引主体の証券会社の担保を補強するために移管手続が必要となることもある。 そんな移管手続においては、SBI証券が要注意。 やけに記入項目が多い移管依頼書を提出してから、手続き完了まで時間が掛かる上に、 少しでも誤記や株数相違(手続中の売買など)があると書類を返送してくる(一往復するたびに10日程度は余計に時間が掛かる、何のために電話番号まで書類に書かせているのかも分からない)。 楽天証券がWeb上での手続きのみで迅速に移管してくれたり、 カブドットコム証券が誤記・株数相違については電話確認で手続きを続行してくれるのとは全く異なる。 SBI証券にいったん入れてしまうと出すのはとても大変。貸株サービスを利用する際には、そのことを理解の上、必要最小限にとどめるのが吉。 それから、SBI蟻地獄に対抗するための若干の工夫としては、 SBIから複数銘柄の移管をするときには、1枚の依頼書に複数の銘柄を記入するのではなく、 手間がかかっても1銘柄毎に1枚の依頼書を作成するとよい。 そうすれば、事後的に株数相違が生じても、その銘柄以外の手続きが止まることは無く、影響が最小限となる。4.感想など 私の場合、ここのところの株価下落で信用取引が拡大していて、貸株サービスの利用はかなり縮小気味。 レバレッジ低めにして、貸株サービスをのんびり活用するのが気楽でいいなーとか思いつつも、 今の株価水準ではお買い得に思える銘柄が多くて、どうしてもレバレッジが高くなってしまう。 今回の日記では、貸株サービスについて書いたのだけど、 貸株サービスで得られる金利も魅力的ではあるけれども、信用取引の資金繰りはさらに重要で細心の注意が必要とも思う。※ランキングサイトに登録してみました。にほんブログ村にほんブログ村
Feb 28, 2016
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今回は、貸株サービスの続き。(関連の日記)〇貸株サービスが熱い(その3)〇貸株サービスが熱い(その2)〇貸株サービスが熱い(その1)〇貸株サービス1.貸株サービスにより、個別株投資がインデックス投資に優越 さて、貸株サービスの金利競争は、インデックス投資と個別株投資の優劣についてのセオリーを一変させるだけのパワーを秘めている。 すなわち従来は、信託報酬低廉なインデックス投資が市場平均の利益を低コストで得られる優れた方法で、個別株でのアクティブ運用は利益の期待値が高まらない上にコストも高い というのが世の賢人達の判断(個別株投資をするのは、うぬぼれ屋さんか優待族、ちなみに私は優待好きのうぬぼれ屋さん^^;)。 ところが、貸株金利面の競争が激しくなった今の状況だと、貸株サービスを活用すれば、貸株金利を意識せずにポートフォリオを組んだとしても投資額に対して年間0.3%程度以上の収入となる。 仮に年間の取引手数料が投資額の0.2%程度(1年間で所有株を1回転させる売買頻度を想定)かかったとしても、貸株金利と合算すると投資額に対して0.1%程度の収入(保有・取引コストがマイナス0.1%)。 いくらインデックスファンドが信託報酬低廉だとしても、年間0.1%程度のコストはかかる。 両者を比較すると個別株投資が差引0.2%程度以上有利。 なんと、従来の常識が覆り、コスト面で個別株投資に優位性がある状況となっている(それに加えて年々拡大傾向の株主優待も個別株投資の特権)。 なお、インデックス派の理論的支柱となる効率的市場仮説(アクティブ運用の期待値は市場平均を上回れない)を前提にすれば、 逆に個別株投資をしてもコスト面以外では市場平均より期待値が下回るということもない。 リスクを抑制するための分散投資と、売買頻度を控えめにすることを心がければ、理論的にも個別株投資がインデックス投資との比較で優位。そういう状況を生み出した立役者が貸株サービス。2.配当権利取りは必須 ここで、最大の注意点は、権利日。 貸株サービス利用中は株主の権利が無い。そのため、権利日に株を貸した状態だと配当も優待も取得できない。 ただし、株主優待については、貸株サービスを提供している全ての証券会社で優待自動取得の設定が可能で、優待のある権利日には貸株が自動で返却される。 問題は配当金のみの権利日。 貸株のままだと、配当金は受け取れない。 それに代わるものとして、証券会社から”配当金相当額”をいただくこととなるのだけど、配当金とは別物。 ”配当金相当額”は、 マネックス証券、カブドットコム証券、楽天証券では、配当金から20.315%(源泉徴収額相当)を差し引いた金額。 一方、SBI証券では、配当金から15.315%(源泉徴収のうち国税分)を差し引いた金額。 だけど、これはあくまで配当金ではなく証券会社から受け取る”配当金相当額”。 配当所得であれば、株譲渡損との損益通算で源泉徴収分を取り戻す可能性もあるし、 所得が高くなければ確定申告時に総合課税を選択し、源泉徴収時の払い過ぎ分を取り戻すことも可能。 これに対して、”配当金相当額”はこれ自体が雑所得。 計算時に差し引かれた20.315%または15.315%は何があっても戻ってくることは無い。 それに加えて、雑所得として確定申告して、”配当金相当額”からさらに税金を支払わなければならない場合もある。 損益通算も確定申告もしない予定の人がSBI証券で地方税分を得しておこうという場合を除いては、 配当金の権利日には、かならず返却を受けて、配当金として受け取っておくことが重要。 優待と違って、自動返却の設定はマネックス証券でのみ可能(ただし、配当金自動取得の設定で貸株金利が0.05%差し引かれる)。 配当権利日前には、手間をおしまず、手動で返却手続きを行う必要がある。これを忘れると、貸株サービスでいただく金利以上に損をしてしまうこともあるので要注意。 3.逆日歩銘柄は制度信用で逆日歩をいただく選択肢も また、逆日歩が付いている銘柄は、制度信用買いで逆日歩をいただくほうがお得なことも多い。 参考に、日歩を金利に換算してみたものが下の表。(金利=日歩×365日/株価) 株価100円の銘柄に最小の5銭(0.05円)/日の逆日歩が付いたとする。これは、金利に換算すると、18.25%/年に相当。 逆日歩は、金利に換算すると結構大きいことが多い。 ”制度信用買い”と”貸株サービス”のどちらが得か比較してみると良いかも。 貸株サービスについては、あと1回程度書くかもしれません。※ランキングサイトに登録してみました。にほんブログ村にほんブログ村
Dec 6, 2015
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貸株サービスについての続き。 今回は、貸株サービスを提供している4社(マネックス、カブドットコム、SBI、楽天)について、個別の銘柄毎の金利を比較すると、どんな状況だったか、 また、それをふまえての最適戦略とは、 といったようなことを。(関連の日記)〇貸株サービスが熱い(その2)〇貸株サービスが熱い(その1)〇貸株サービス1.個別の銘柄毎の各社の貸株金利を比較してみた とはいっても、すべての銘柄を網羅的に調べるのは体力的に無理なので、 私が保有している、または関心がある213銘柄に限定。(なのでサンプル的に偏りがあるかもしれませんので、その前提で!) 調べたのは今月初めごろ。(1)各社の貸株金利の平均 各社の213銘柄の貸株金利を単純に平均すると、 〇楽天証券:0.37% 〇SBI証券:0.32% 〇カブドットコム証券:0.25% 〇マネックス証券:0.17% と、楽天証券の0.37%がトップで、SBI証券が続いている状況。(2)銘柄毎の比較 上記は、平均すると楽天証券が高い金利を提示しているということなのだけど、銘柄毎にみると常に楽天証券が最高の金利を提示しているということではなく、最高の金利を提示している証券会社はマチマチ。 213銘柄について最高の金利を提示している証券会社を整理すると、 〇楽天証券が単独で最高の金利を提示しているもの:31銘柄 〇カブドットコム証券が単独で最高の金利を提示しているもの:20銘柄 〇マネックス証券が単独で最高の金利を提示しているもの:12銘柄 〇SBI証券が単独で最高の金利を提示しているもの:5銘柄 と、楽天証券がトップであるのは同じだけど、それに続くのはカブドットコム証券。 ちなみに、 〇楽天証券とSBI証券の2社が並んで高い金利を提示しているもの:22銘柄 〇それ以外の組み合わせで2社または3社が並んで高い金利を提示しているもの:22銘柄 〇扱っている各社0.1%で並んでいるもの:101銘柄 どうやら、楽天証券がSBI証券を貸株サービスのライバルと捉え、SBI証券の金利を意識して金利を設定をしている模様。 で、今のところは、”SBI証券が単独で最高の金利”という銘柄が極力発生しない状況まで押し込んでいる。 一方、カブドットコム証券とマネックス証券に対しては楽天証券のマークが薄く、カブドットコム証券やマネックス証券が単独で最高の金利を提示している銘柄はそこそこの数存在。2.銘柄毎に最高の金利を提示する証券会社をつまみ食いすると 証券会社ごとに貸株金利の平均を比較すると、楽天証券の0.37%が最高だったのだけど、 銘柄毎に各社の金利設定状況が異なることを最大限利用し、銘柄毎に貸株サービスを受ける会社をつまみ食い的に選択するとすると、調査対象216銘柄の貸株金利の平均は0.46%まで上昇する。 そのためには(あくまで貸株サービスのことだけを考慮すればということだけど)、 〇新たに株を買うときには、当該銘柄について最も貸株金利の高い証券会社で買う。 〇保有銘柄について残高のある証券会社の金利が低い場合には、高い会社に株式を移管する。 ということが有効な戦略となると思うのだけど、 各社の提示する金利はそれぞれの頻度(マネックス:数か月毎、カブドットコム:毎月、楽天:毎週、SBI:随時)で変更され、最高金利の証券会社が時々入れ替わるので注意が必要。3.移管手続きの比較 この移管手続きに必要となる時間・手間が各社マチマチ。各社ごとに整理してみると、〇マネックス証券:△ ・手数料無料 ・様式を取り寄せる、またはWebからプリンターで印刷して記入し、郵送 ・所要時間:(最近マネックス証券から出庫していないので数年前の経験だけど)、1週間~10日程度。〇カブドットコム証券:△ ・手数料無料 ・Web上で必要事項を記入(その時までに対象銘柄を保護預かりにしておく(貸株・信用担保からはずす)操作をしておく必要あり)、その用紙が証券会社から郵送されてくるので、署名をして郵送 ・所要時間:10日程度〇SBI証券:× ・手数料無料 ・様式を取り寄せる、またはWebからプリンターで印刷して記入し、郵送 ・所要時間:2週間程度〇楽天証券:◎ ・手数料無料 ・Web上で手続き完了 ・所要時間:3~4日程度 楽天証券がWeb上で手続きを完了させてくれていることからすると、署名・捺印等は必ずしも必須ではない模様。 他社の手続きが面倒なのは、他社への出庫という証券会社にとってうれしくない手続きに実態上のハードルを設けているのだろうと推測。 特に、SBI証券は書類が受け付けられたのかとか、移管が実行されたのかとか、Web上では全く表示されず、ストレスが溜まる仕様。 金利が横並びの場合には、将来の金利変更の可能性に備え、出庫手続きの容易な証券会社を選択しておく方が良い。 ということで、楽天証券をベースに、金利を比較し、銘柄によってカブドットコム証券やマネックス証券を併用、たまにSBI証券も。 というのが、(あくまで貸株サービスのことだけを考慮すればということだけど)最適戦略。 優待や配当についての注意点などを次回に。※ランキングサイトに登録してみました。にほんブログ村にほんブログ村
Nov 24, 2015
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前回に続いて、貸株サービスについて。今回は、取り扱っている各社の、貸株金利や使い勝手の状況の比較を行ってみたい。(関連の日記)〇貸株サービスが熱い(その1)〇貸株サービス1.各社の貸株サービスの特徴(1)マネックス証券 〇貸株サービスの草分け的存在で、2003年1月にサービス開始。(前年には、松井証券が”預株制度”を創設していたが、対象が逆日歩発生の銘柄に限られるなど限定的。) 〇信用取引口座と併用することはできない。貸株サービスを利用する場合は、信用取引口座を開設しない、または閉鎖する必要がある。 〇貸株金利の見直しは数か月毎。約2週間前に変更後の金利を公表。(前回の見直しは7月、次回は12月4日)。 〇貸株金利は、銘柄により0.1%または0.5%。現在は、0.5%のものが987銘柄(11月21日現在)。(2)カブドットコム証券 〇2008年2月にサービス開始。 〇信用取引口座と併用できる。 〇貸株金利の見直しは1か月毎。約1週間前に変更後の金利を公表。 〇貸株金利は、銘柄により0.1%、0.5%、1%以上。現在は、0.5%以上のものが約1000銘柄でそのうち約500銘柄が1%以上(11月21日現在)。(3)SBI証券 〇SBI証券に商号変更した直後の2008年7月にサービス開始。 〇当初は信用取引口座との併用ができなかったが、現在は併用が可能。 〇貸株金利の見直しは随時。変更前の公表は行われていない。 〇貸株金利は、銘柄により0.1%、0.4%、0.5%、1%以上。現在は、0.5%以上のものが916銘柄でそのうち771銘柄が1%以上(11月21日現在)。(4)楽天証券 〇最後発で、2014年10月にサービス開始。高水準の貸株金利設定で殴り込み。 〇信用取引口座と併用できる。 〇貸株金利の見直しは1週間毎。約1週間前に変更後の金利を公表。 〇貸株金利は、銘柄により0.1%、0.25%、0.5%、0.75%、1%以上。現在は、0.5%以上のものが962銘柄でそのうち817銘柄が1%以上(11月21日現在)。なお、12月27日まで日経225採用銘柄については0.1%上乗せキャンペーンを実施中。2.各社の比較 貸株金利の見直し頻度は、マネックス証券が数か月毎、カブドットコム証券が1か月毎、楽天証券が1週間毎、SBI証券が随時。 金利見直しの際の事前の予告は、マネックス証券が約2週間前、カブドットコム証券と楽天証券が約1週間前、SBI証券が予告無し。 おおむね、見直し頻度が高く、事前の予告期間が短い会社ほど高めの貸株金利を提示し、 見直し頻度が低く、事前の予告期間が長い会社ほど貸株金利が低い、 というような、経済原理に即した傾向となっているのだけど、 随時見直しで事前の予告の無いSBI証券よりも、1週間毎の見直しで約1週間前に予告の楽天証券のほうが全般的に高い金利水準にあり、楽天証券の健闘が目立っている。 なお、全般的な金利水準は上のような状況なのだけど、個別の銘柄の貸株金利を見ると、マネックス証券が高いもの、カブドットコム証券が高いもの、SBI証券が高いもの、楽天証券が高いもの、銘柄ごとに異なっている。 個別銘柄の貸株金利を比較し、各社を併用するのが(手間を厭わなければ)最適戦略となる。そのあたりのことは次回に。(次回予告)・サンプリング的に個別銘柄の貸株金利を比較することで、見えて来た各社の特徴・戦略。・株式移管手続について※ランキングサイトに登録してみました。にほんブログ村にほんブログ村
Nov 20, 2015
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保有している現物株を証券会社に貸すことで金利を得られる”貸株サービス”。 以前も一度取り上げたのだけど、その後昨年10月に楽天証券が新たに”貸株サービス”に参入。貸株金利競争的なものが勃発して、うまみが増しているような気がするので、あらためて整理しておきたい。(過去の日記)〇貸株サービス1.貸株サービスを取り扱っている証券会社 私の知っている範囲では、以下の証券会社で貸株サービスを取り扱っている。 〇カブドットコム証券 〇マネックス証券 〇SBI証券 〇楽天証券 なお、松井証券でも似たような”預株制度”というのがある。こちらは、逆日歩が付いた銘柄のみ預株料が得られるという限定的なサービス。無いよりマシ程度で、あまりうまみは無いように思う。2.貸株サービスの仕組み 貸株サービスは、保有している株式を証券会社に無担保で貸して、その対価として貸株料を得る制度。 株を借りた証券会社は”貸株市場”で機関投資家等に貸し出すことで利益を得る仕組み。 どこの会社のものも同様なのだけど、一例としてカブドットコム証券のものを例示してみる。〇株券等貸借取引に関する基本契約書(カブドットコム証券)3.貸株サービスのリスク 貸株サービスは、”証券会社に無担保で保有株を貸す”というもの。これは、各社共通(松井証券のサービスだけは、時価相当額を自主的に信託銀行に分別信託をするとかでさらの安全性が高い模様)。 したがって、リスクとしては、証券会社の経営が悪化して債務不履行になること。 貸し付けた証券会社が整理される場合には、”無担保債権”の扱いになるので全額は戻ってこない可能性が高い。 一方、証券会社が貸株市場で貸し出した先の機関投資家等が破たんした場合には、問題は生じない。この取引はあくまで、証券会社に対しての貸し出しなので、証券会社のほうで責任を持って返還してくれる(返す株の調達が難しいなどの場合には、株そのものではなくお金で返してくれるようなケースもある模様)。 なので、投資家側としては、証券会社の破たんリスクと貸株金利を比較して、貸株サービスを利用した方が得か見送った方が得か判断することとなる。 私は、上記の証券会社がいきなり破たんするようなリスクは極めて小さいような気がするので、なるべく貸株サービスを利用するようにしているのだけど、 リスクとの比較は投資家それぞれの判断だと思う。 実際に貸株サービスを利用する際の注意点や、どこの証券会社がお得かなどについては、次回に。※ランキングサイトに登録してみました。にほんブログ村にほんブログ村
Nov 18, 2015
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今回は、せこい話。 大半の方にとっては、今更の話だと思うのだけど、 〇ドットコム証券や〇BI証券などでは、「貸株サービス」というメニューを提供してくれている。 自分の持っている株を証券会社に貸して、金利を受け取るというもの。 1.配当以外の第2のインカムゲインに 〇ドットコム証券、〇BI証券、〇ネックス証券の貸株サービスでは、ほぼ全ての銘柄が対象となっていて、 受け取れる金利は、年率0.1%が基本で、銘柄によってはもっと高いものもある。(なお、〇井証券の類似のサービスは対象となる銘柄がとても少ないようだ) それぞれの会社に、0.1%以外の金利が設定されている”ボーナス銘柄”的なものがあって、 今のところ、 〇ドットコム証券では最大年率10% 〇BI証券では最大年率7% 〇ネックス証券では年率0.5% おもしろいことに、それぞれの会社によって”ボーナス銘柄”の選定、”ボーナス銘柄”個々の金利水準は、まちまち。(だけど、高い金利が設定されている銘柄は、そういう金利を払ってでも借りて市場で売りたいという需要があるということ。空中浮遊しているようなものが多いので、要注意。) 普通に預けてあるお金や株式と違って、貸し株は、証券会社の財産と分別管理がなされてないので、証券会社が潰れたら全額は戻ってこない可能性があるけど、 そこのリスクに目をつぶれば、配当以外の第2のインカムゲインとして、お小遣い程度にはなる。100万円分の株を貸せば、年間で1000円+α。2.優待は自動受取りサービスがあるけど、配当は要注意 貸している期間は自分の名義でなくなるので、権利日にも貸していると、配当や優待や議決権が得られない。 ただし、優待については、上記の3社とも、自動優待取得の設定があって、 設定しておけば、優待銘柄については、権利日前に自動的に株式を返却してくれる。なので、優待は無事受け取ることが出来る(長期優遇があるものは、株主番号が変わることがあるようなので危険だけど)。 一方、配当については要注意。というか、利用者側から見れば、貸株サービスの最大の欠点。 優待銘柄については、自動優待取得の設定をしておけば、優待時の配当は同時に受け取れるのだけど、 それ以外の銘柄は、自動では返却の手続きがなされない(〇ネックスは、自動配当取得の設定もあるけど、その設定をすると金利が半分になる)。 で、配当を受け取る代わりに、”配当金相当額”を証券会社から受け取ることになる。 ”配当金相当額”は、配当から税金分を差し引いた額で計算されている。 ちなみに、〇ドットコム証券と〇ネックス証券では、源泉徴収分の20.315%を差し引いた額、 〇BI証券では、源泉徴収分のうちの国税分の15.315%を差し引いた額を ”配当金相当額”としている。 これが、要注意で、一見、損をしていないように思えるのだけど実はそうでもない。 ”配当金相当額”は、配当ではなく、雑所得。 なので、株式譲渡損益などと通算されることが無い。 また、場合によっては、雑所得として申告して、税金を(ある意味2重に)払う必要がある。 それを避けるためには、権利日前に、ちまちまと手作業で1銘柄ずつ返却手続きをする必要があるので、結構面倒くさい。 (でも、証券会社的には、権利日をまたいで株を借りたいという需要が結構あるのだと思うので、自動で返すようなことをすると、このサービスの証券会社側のうまみが減ってしまうのだろう。なので、このあたりは、今後も改善される見込みはあまりないだろう。) ということで、私としては、貸株サービスを利用してお小遣いを確保しつつ、配当権利日前には、ちまちま返却手続きすることとしようと思うのであった(相変わらずの乞食根性である)。
Sep 5, 2014
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