Brog Of Ropesu

Brog Of Ropesu

2009年08月09日
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カテゴリ: オリキャラ閑話
メニエール病の疑いがあると診断されました。なんか不治の病っぽいよ!



推奨BGM



===









「あのぅ・・つかぬ事を御聞きしますが最終学歴を教えて頂けますか?」











「Why?ワタシですか?カリフォルニア大学出身デスが、それがどうかシマシタ?」











「しかも首席だったり・・・・(ぼそ)」










「ワォ~ちょークレバー」











「なん・・だと・・?

その歳でOL歴5年ってことは・・飛び級・・・・!圧倒的っ・・!完膚無きまでの飛び級っ・・・・!
ブ○ンドは馬鹿って相場が決まっているのに・・・・!悔しい!でも!」











「しむら~。ふせじふせじ~。それとキャラ崩壊してる~」














(寝たフリしてて正解でした・・・・)














「・・話が逸れた・・・・コホン。

・・そう。彼には、プライドも貴賤も・・後ろめたさも無い。
仁も義も礼も智も信も孝も梯も無い忘七者・・けれど一度誓ったら決して裏切ることのない”忠”がある。それが私が彼を登用する理由。

・・・・”ユリック・ノーマン・オーウェン”・・マザーグースを謳う首切り判事の様な歪んだ正義漢を持つくらいならば・・・・私は悪を尊重したい。

眠っているだけでは夏への扉は開かない。何かを変えるのならば、行動が必要になる。
それが例え・・・・如何なる手段であろうと」




===




???「ぅう~ん・・私一体・・・・何・・・・」










パチ










「ひゃはははは!ざまぁ!しるかばか」









高校生A「う・・ああ・・・・」








ぴちゃぴちゃ・・









「ひっ・・!キャアアアアアア!!!!」










それは何て事のない、どこにでもありふれた夢物語(ファンタジー)










ぐにゅん









「・・・・何だ起きちまったのか」













「え・・・・貴方は・・この間のワンちゃん?うそ・・何で・・・・こんなの・・・・いやぁああああああああ!!」





===


~その頃~





店員「ありがとうございました~」







ガーッ






「もふり衝動が抑えきれ無れず、つい”わんわん八犬伝”のぬいぐるみを購入してしまった。

・・・・いかん。私がこんな乙女チックな買い物をしている所を皆に見られたら笑われてしまいそうだ・・早々に帰宅せねばな・・・・」







???「キャアアァアア!」










「!!耳を劈く様な悲鳴・・・・!この声はえんちょの・・・・・!急がねばっ!」








タッ!







===






「い、いや・・・・!こないで下さい!」





ズザ・・ズリズリ・・・・








「おいおい。何も取って食うワケじゃあねーぜ?そう邪険にしなくても・・・・」





パシンッ!









「触らないで下さい!人殺し!!」







古の世から人は自身の理解の及ばぬ存在を”化け物”や“鬼”・・”悪魔”と呼び、畏れた。






「・・・・そうかよ」







???「そこまでだ!」






ザクッ!









「うぐっ・・!」










「貴様はこの間の・・・・!やはり物の怪の類だったか・・。拭えない違和感は正しかったのだな。
失せろ!化け物如きに・・私のえんちょには一歩も近付かせん!」




また或いは、”神”と呼び敬い、崇め、奉り、また同時に嫌悪した。








「テメェ・・いきなり初対面で腕斬り落とすだなんて、どんな教育受けてんだよ・・・・!」







ぐにゅ・・むにゅむにゅ・・・・ジュルル・・









「おぞましいな・・もう切り落とした腕が再生してきている・・・・そんな、貴様の様な悪鬼悪霊の類に礼節が要ると思うか?」








そして時には、襲い来る不幸や理不尽の責任を転嫁し、押し付ける。










「成程な。そりゃ道理だ・・な。ま、結局同じさ。俺達みたいな化けモンは争ってナンボさな」






――そこに共存の道は無かったのだろうか?










「やめて!・・ダメだよ。ここで要さんがあの子を殺したら・・・・同じになっちゃう。確かにあの子は人を殺したけど・・私が襲われたワケじゃ無いの。ただ・・その・・・・驚いたちゃっただけなんだ・・・・それに、そんな要さん見たく無いよ・・・・」







「・・私としても無闇な殺生は好む所では無い。今日の所はえんちょの顔に免じて引こう。ささと去ね!」









「へーへー。そりゃ有難いこって。安心しろよ。もう二度と会う事もねぇだろうからさ」







タッ!










「・・・・待って!待って下さい!」










「あン?まだ何かイチャモンでもあるのか?内容によっちゃ買わせて貰うぜ?」









「違うんです・・・私、まだお礼言って無かったなぁ、って。
結果としてはさ・・こんな事になっちゃったけど・・・・私を助けてくれた事には違いないから・・・・本当にありがとう!」








長き時間の果てにようやく人と彼等はその出発点に立つ。









「・・・・あーうっせうっせ。たまたまだ。たーまーたーまー!変に勘違いしてんじゃねぇや。んじゃ、あばよ。頭ん中お花畑でとっとと落っ死ぬ事でもせーぜー祈ってやるぜ。阿呆」









===




ガチャ









「おかえりなさい~・・ってルー君!どうしたの!血だらけです!もぅ~・・また他のワンちゃんと喧嘩したんですか?元気なのは良いけどホドホドにして下さいね!」










「バウ!」




遺された時間は限りなく少ないが









「あれ?喧嘩の後っていつもものっすご不機嫌なのに、今日は何だか嬉しそうですね!何だか私も嬉しくなっちゃいます!」







――答えはきっと彼と少女達が導いてくれるだろう







===


~あの日の路地裏~



鑑識のおっさんA「ガイシャは・・動物虐待の常習犯か・・・・それにしても悲惨なモンだな」



鑑識の若者B「これは事件・・というよりは事故ですね。全てのパーツが物凄い力で捻子切られています。人間の力で出来るような殺し方じゃあありません」





A「動物達の・・祟りかねぇ・・遺体に群がるカラスの山は・・さしずめ墓標ってところか」



B「祟りだなんて・・おやっさん。こんな仕事してるのに非科学的ですよ」



A「いんや・・なげぇ事この仕事してるとたまにあるんだわ。どこをどうやったらこんな死に方になるんだって事が何度か、な。
・・そりゃあ俺等の仕事は科学のメスを入れるんがぁ性分だが、なまじっか人様よりもそういうのに詳しいとよ?呪いとか祟りだとかを逆に信じちまうんだよ」



B「はぁ・・そんなモンですかねぇ・・」








「・・やっぱり来て無い、か。もう一度会って・・きちんとしたお礼が言いたかったのになぁ・・・・」










孤独という病の特効薬はみつかったのだから。












                ~END~





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最終更新日  2009年08月10日 04時24分14秒
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