Brog Of Ropesu

Brog Of Ropesu

2010年12月26日
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カテゴリ: 些末な日常
ようやく絵が描けるまでに指が復帰したので続きです。


大分、間が空いてもう忘れているかも知れませんので



前回まで



今回から登場するサンダース三姉妹ですが、三猿がモチーフになっております。
シンプルでも目を引くデザインで、配色も良い感じになったので個人的には次女がお気に入りでする。



BGM




===





おろおろおろ……





「皆さん無事でしょうか……?ソフィーちゃんも怪我してないかなぁ……」

name:ルズリハ=サンダース(愛称:ロザリィ)



そわそわそわ……








「少しは落ち着きなさい。焦っても今はただ待つ事しか出来ないもの。

……っと、報告が上がってきたわ。……目標の沈黙を確認……我々の勝利ね」

name:カットレイス・サンダース(愛称:ケイト)









「えっ……!本当に!やったー!!ねーさん!私たち勝つ事が出来たんですね!」











「悲願を達成したというのに大姉様は反応が薄いのね。小姉様くらい騒いでも良いと思うんだけど……」

name:セフィリハイト=サンダース(愛称:ソフィー)










「私たち三人が協力して乗り越えられなかった障害なんてないでしょう?」










(うふふ……ねーさんにもカワイイ所があるんですね。居眠りするのが何よりも大好きなねーさんがここ数日一睡もせずに動向を見守っていたなんてソフィーちゃんは知らないでしょう?)








「流石に大姉様はどっしり構えてるなぁ……でもそれって、信頼されてる……って事でしょ?何だか照れ臭いやらむず痒いやら……」










「って!ソフィーちゃん!無事だったのね!いつ帰ってきたの?!」











「ついさっきだよ小姉様。カリン隊長から話があるって事なんで一旦この補給所に戻ってきたんだ。今から行くから手早く準備してね」








「……一体何かしら?戦勝会ならこっちでやる方が食糧とかもあるのだけれど……」










「……私は何となく解りました。隊長はきっと……」










===







「多大な犠牲を払ったが、こうして勝利出来た事は一重に諸君ら……一騎当千の盟友達の御蔭である!

しかしながらこの度……

・ルーシー・M・アケローン
・ダイアンスティ・アレクセイエビッチ・プーシュキン
・バリー・ロンコ
・コリオリ・グローリー
・黄=麗月
・ファルマウスト・メシュコイラン
・カチンカ・カールマスト

以上、7名の犠牲者を出した。これが多いのか少ないのかは解らない。

ただ、彼らの尽力無ければこの結末は迎えられなかっただろう!
だからこそ彼らに敬意を払うと共に!この結末を掲げよう!我々の勝利だ!」












――その勝利宣言を皮切りに、残った65名の英雄たちはそれぞれ困難を分かち合った仲間たちと思い思いに歓喜の声を上げた。




――しかしながら決死の作戦は五体満足で済むはずもなく、生き残った者も、腕、目、脚、臓器の一部何処かしらを欠損し、多大な犠牲を払う事となった。




――しかし、彼等は故ルーシー・M・アケローンの言葉に従いそれをソロモンのパーツで補う事でことなきを得た。






――そして……









「皆、今日まで至らない隊長の尻拭いさせてばかりですまなかった!悲願を達成した今!私はここにSS小隊の解散を宣言したいと思う!

それぞれ大切な者もいるだろう!守りたい夢もあるだろう!軍なぞに拘束される事なく好きな人生を歩んで欲しい!
無論、私が出来る限りのバックアップはしよう!いつでも頼ってくれて構わない!」












「う~ん……やっぱりか~……」









「……どうするつもり?大姉様?小姉様?」










「…………」










「ん。じゃ、私は祖国に戻るわね」










「ワシも戻らして貰うぞい。お嬢様をお守りするのが、使用人の勤めですのでのぅ……ほっほっほっ!」








「同じく。姫様を守るのが騎士の務めですので」










「アーサちゃんはどうするの?別にこっちに残っていても良いわよ。少し寂しくなるのは残念だけれど……」










「……いや、私も帰国させて貰うよ。なぁに、所属している国が違うだけでまたいつでも会えるんだ。
今回の事で両国の仲も以前より良くなった事だし、これからはもっと気軽に会えるだろうしな!」











「ふふ……♪丁度、これからは和平交渉へと進めて行こうと思っていた所ですわ」










「……そうねー。私も今回の旅で改めて自らの視野作萎を知ったもの。これから是非とも仲良くやっていきたいものね」








「うふふ……まさか、貴女がウェザー理論を展開するとは夢にも思いませんでしたわ♪

……でも、悪くはありませんの♪」










「ま、ぶっちゃけると本当は、貴女に来て貰えるのが一番有難いんだけどねー」










「あらあら……♪ヘッドショットってヤツですの?」










「違う違う。死ぬ。それ死んじゃうから」








「でも、出来るといいわね。……ううん。私達ならきっと出来る!

戦わずして勝つことが最高の戦術なのだから……各国最高の策士が揃って出来ないはずがない!」









「ええ……!その日を楽しみにしていますわ!」











「それじゃ、俺は元々誰かに飼われて生きるなんてガラじゃねぇからよ。また気ままな根無し草の風来坊に戻らせて貰うぜ」










「俺も似たような理由でデュラスの旦那と一緒に抜けさせて貰うわ。ま、縁があればまた会えるっしょ」











「じゃ、みんな!また、どこかの街角で!」











「私は……私はどんな時でもカリンと一緒が良い……絶対に離れたくない……」









「うふふ……思えば貴女とはずっと一緒に居たものね。ワンダちゃん?これからも宜しくお願いしますわ」










「うん!」










「……隊長。私も残っても良いかしら?……これからも貴女の目になりたいの。

ただ単に稼ぎが良いから就いた軍職だけれど……私は貴女の御蔭で本当に大切なモノを……生まれて始めて成し遂げたい目標を持つことが出来たの。

私だけじゃない。……きっと、妹達も同じ事を思っているわ」










「あらら……一番無気力なねーさんが言い出しっぺになるとは思いませんでした。何かを交渉するのはいつも私の役目ですのに♪」












「大姉様を説得する手間が省けて良かったね小姉様。

ま、そういうワケでこれからもまた隊長の口となって働かせて貰うつもりだから宜しくね」











「うふふ……貴女達は引き摺ってでも私の部下として連れていくつもりでしたから大歓迎ですわ♪
3人揃えば私なんかを遥かに超える実力者……私の後継者になれる人材は貴女達しかいませんもの♪これからもビシバシ扱いていきますわ♪」











(うぅ……選択間違ったかもぉ…)












「そっか、アンタらは軍に戻るんだな。俺は、じいさんがどっかに孤児院でも開くつもりっつーんでそっちをやろうと思うわ。

あの爺は俺様がいないとすぐおっちんじゃいそうだしな!老人介護も兼ねてだな!」










続く












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最終更新日  2010年12月26日 20時35分02秒
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