Brog Of Ropesu

Brog Of Ropesu

2011年10月01日
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カテゴリ: 些末な日常


読み手のイメージが崩れるのであまり明確にはしませんが、キャラクター毎に声のイメージがあります。

シャルメロンの声のイメージは舞園さやかちゃんです。



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~情報部 管制塔~





「……ねぇ、ルズリハ? 貴女、私に隠してある事があるでしょ?」









「何の事ですか?」









「アーサは……あの子はABCのストッキング売りになる気なのね?」










「…………」











「……沈黙は肯定と看做すわ。

ならば私は……。どんな手段を用いても、あの子を絶対にドンカスターには向かわせない。

――いつだってそう。今までも。そしてこれからも。納得出来ない事にはとことん反抗させて貰うわよ。
ライミー如きに、我々の誇りは奪わせないから……!」










「……でも、ねーさん? シェパードパイとかスコーンとか大好きじゃない?」











「それはそれ。これはこれ、よ」








「……でも、そうですね。この戦いがひと段落ついたら。全てお話しますよ」











「……つまり、墓場まで持っていく。と」









「あり? バレちゃいました?(てへぺろ」







~~~~




~赤の広場~







「結論から言うと、ね。アンタ達がフランチェスカの居場所を知らない事くらい知っているわ。

アンタ達は、私からの詰問に”知らない”の一点張りで突っぱねることも出来た。……けど、そうしなかった。

だから、”信用してあげる”と。そういったの」












「どんな理由にせよ、さっきまで殺り合っていた相手にいきなり”仲間になれ”なんて……アンタ頭が湧いてるんじゃないか?!」












「そ、だめなの。じゃ、私が貴方達の仲間になってあげるわぁ。これなら良いかしらん?」










「解せねぇな。このまま続けてら追っ手も来るだろうし、アンタもまだまだ余裕がある様に見える。ここで、俺達に味方した所でアンタに利なんて……」










「損得勘定で動くほど無粋じゃないの。

だってそうでしょ?自身の望むがままに活きる。それが一番幸せなのよぉ?」








帝国兵「いたぞー!!お尋ね者の3名!及び裏切り者の閣下だ!」













「……と、思ったよりも早かったわね。あの下衆野郎の息がかかった連中は全員処分したつもりだったのだけれど」













「え? え? え? どういう事?」














「あんな大勢で追いかけてくるなんて、どういうこっちゃ? アンタ……? 一体何をやらかしたんだ?」












「色々と気に食わない事があったから、帝国内で大暴れして逃げてきました♪(てへぺろ

流石にこの人数は骨だから、退かせる間だけでも協力してくれると嬉しいにゃん♪」













「……だってさ。どうする? 旦那? この女を盾にして俺らだけでもトンズラこくか?」












「……いや、撤退能力はこの女の方がダンチで上だ。それはさっきの追いかけっこで解ってるだろう? 下手すりゃ、あれ全部俺達で対応しなきゃいけない可能性もある。

……それに、無事逃げ切れても、疲れきった俺達にこの女が何もしてこない保障もねぇ。

だったら、ここで食い止めるのが道理だ。

……ただ、少しでも不審な挙動を示したら、迷わず斬るぞ。……イシュトーが」










「ゑ?! 責任ぶん投げ?!」














「ありがと。その分、出来るだけそちらに戦力が回らない様、全力で行くから。

かつての英傑!体内から古今東西、ありとあらゆる武器を生成した!

貴方が相対するのは、その伝説よぉ。要塞に飲み込まれなさぁい。

行くわよ!サブノック!」








ゾクッ!











傭兵「なんだ……あれ。衣服から大量の武器が……!どっから出しやがった!」








帝国兵「……ぐっ!怯むな!陣形用意!」




「「「「はっ!」」」」











「……なんか全身に武器刺さってません?俺の目がおかしくなったのかな?」












「ばばば、ばっかだな~! あれだよあれ! ファッションだよ! 最近流行の帝国モデル!」













(……なんだこりゃ。喉がチリチリ焼け付くようだ。息するのさえ苦しいときてらぁ……。
俺に向けられたもんじゃねぇのに……それでもここから今直ぐにでも逃げ出したくなる程の殺気じゃねぇか……!)

「それが、アンタの全力ってヤツかい? 

……つーか、よ。俺達以外にアーティファクト持ってるヤツがいるのも初耳だぜ。

俺達如きには、切り札のアーティファクトを使うまでも無かった……そういう事かい?」










「そりゃ当然よぉ。殺す気なんてさらさら無かったもの。最初からそう言ってるじゃない。

取り敢えず、陣形を整えたらワザと隙を作りなさい。そこを攻めてきた瞬間、全員で袋叩きにするわよ」












(キルゾーン作戦か。なるほど、劣勢のこの状況ではかなり有効だ)

「ああ、それと二人とも。最新武器なんかは使い終わったら邪魔になるから捨てとけよ。

そんなモンよりも、敵の銃を奪って使え。弾薬の補給ができるからな」












「それと、アンタんとこのオペレーターに言って共和国にいる帝国の捕虜は全員解放なさい。

既に、補給源は断っているから兵糧攻めが出来るわ」











「……お、おう」

(うひょー! ちょーこえーよ! マジで容赦ねーよ、この女!)








帝国兵「この戦力差に抵抗は意味を成さん!今、投降すれば死罪だけは免れる様、取り計ろう!」 











(いつもそう。口ばっかりの、嘘ばっか)

「答えはノーよ。アンタ達は気に入らないわ」









帝国兵「そんな理由で我々と敵対するつもりか! それでも帝国軍の元帥か!」










「……じゃあ、納得のいく説明をするわね。

まず第一に、生憎と……私はマキャベリ信者じゃないの。
大王も言っているでしょう?”君主とは国家第一の奴隷”でないと駄目なの。
暴君なんてのは、論外。存在そのものが規約違反の存在よぉ。

第二に、パンとサーカスも気に入らない。

――だから、私はミルファにつくわ。アンタらと並んで歩く事は決して無いと思ってけっこうよ。

……ま、故人に対してぐじぐじ反論するみみっちい男も気に入らないけどね」









帝国兵「宜しい。では、元帥閣下。これより貴殿を秩序を乱す敵性と看做し、粛清の対象とする」












「上等よ。子供が身体を売らなければ飢え死にをしてしまう秩序なんて、何の価値もない」













「啖呵切るのは良いんですけど、この大群はちょっと無理臭くないですか?」










「まぁ、幾らアーティファクトの保持者が一騎当千と言われていても、5千も相手取るのは正直しんどいな」













「問題ないわぁ。私が2千殺すもの。一騎当千なら他の3人がそれぞれ千ずつ斃せば丁度」










「……さいですか」










続く!








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最終更新日  2011年10月01日 21時31分53秒
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