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bunakishike

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2007年01月09日
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安倍首相への支持の質を問
う!
」と題して、小泉元首相と安倍首相に対する国民の支持の質の違いを述べています。
大変興味深く、その指摘は当たっているのではないかと思わせる内容です。

(以下概要)

安倍内閣の支持率が、これほど短期間に、しかも急激に下落しているのか。原因とされる
個別問題を離れ、安倍晋三首相に対する“支持の質”という観点から、小泉純一郎・前首
相と比べてみたい。


■支持の「質」は、世論調査では測れない

 そもそも世論調査には、支持の多少(量)はかなり正確に表れるが、支持の強弱(質)
を正確に測ることはできない。だから、同じ60%の支持率でも、支持の程度が強い場合と
弱い場合があることを見落としがちだ。端的に言えば、おなじ60%でも小泉前首相と安
倍首相では質が違う。

新聞などでは、「支持する」「どちらかというと支持する」などと設問を工夫している。
しかし、不十分である。たとえば、「支持するに」に力を込めて○を付けるのと、迷った
あげくに○を付けるのでは全く違う。この重要な違いは数字には現れない。

安倍内閣に対する支持の質は当初からかなり弱いものであったと考えられる。これに対し
、小泉前内閣に対する支持には、かつてないほどの強さと勢いがあった。浮き沈みがあっ
ても、強い支持は発足当初より年がたつほど増加していったように思う。


■「総裁・首相へのなり方」が小泉支持の質を高めた

強い支持、勢いのある支持は、周辺に支持を広げる力になる。小泉前首相は、小泉個人の
支持者と言える人を30%近く持っていたのではないか。これに内閣や党に対する支持が加
算されて内閣支持率となった。

小泉首相に対する高い支持、強い支持の主原因は、「総裁・首相へのなり方」が、その後
の支持の量や質を強く規定している。

3度目の自民党総裁選挙は、当初、「勝ち目がない」とみられていた。しかし、小泉前首
相は徹底して「世論と結託」して急上昇。ついに世論と共に自民党を乗っ取り、政府を乗
っ取った。言わば世論は小泉政権の生みの親であった。


■ハンセン氏病訴訟が、支持の質を「銑鉄」から「鋼鉄」に変えた

もちろん、世論は初めから小泉前首相を強く支持していたわけではない。ところが、自民
党や既得権益とのその後の激しい戦いが、消極的支持を積極的支持に変えていく。特に決
定的だったのはハンセン氏病患者訴訟における「控訴断念」の決断。これで「何が何でも
小泉支持」という強い支持者がこれで飛躍的に増大したに違いない。

■安倍首相の生みの親は自民党

しかし安倍首相の生みの親は、自民党であった。

この「なり方」の根本的な違いが、その後の安倍首相の政治を強く制約し規定することに
なる。

このため、安倍首相は、生みの親である自民党とその支持団体の意向を優先的に配慮せざ
るを得ない。こう考えると、安倍首相の反転攻勢は至難の業である。

(引用終わり)

支持率の質とその成り立ちが違う、まさに卓見だと思います。こういう評論の場合得てし
て情緒的な論理がまかり通るのが常ですが、結構論理的な思考だと思います。これが当た
っているとすれば、やることは、内閣の権限を増減する、つまり自民党との関係を希薄に
することです。そのために、まず脛に傷を持つ閣僚を切り、官僚をコントロールできない
補佐官を代えることが必要になります。
おそらく、国民は閣僚のうち何人かはうさんくさいと思っているはずです。そこを代える
だけで、支持率は上がるのではないかと思います。でも、支持率を気にせず、やらねば
ならないことがあると思います。拉致問題はもちろんのこと、他の問題でも毅然たる態度
をとって欲しいですね。





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Last updated  2007年01月09日 20時41分54秒
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