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カテゴリ: ★★★☆☆な本
夜啼きの森( 著者: 岩井志麻子 | 出版社: 角川書店 )
<あらすじ>
 暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。
「来た。鬼が来たんじゃ」
昭和十三年、岡山県北部で起こった伝説の「三十三
人殺傷事件」
おとなしくて<利発でええ子>だったはずの辰男は、
なぜ前代未聞の凶行に走ったのか。
凶器か?憤怒か?怨恨か?・・
満月の晩に異形の「鬼」となって疾駆する主人公を
濃密な文体で描き出した戦慄の長編。(あらすじより抜粋)

<感想> ★★★☆☆
 岡山にこだわる作家といえばかつては、横溝正史。
最近では岩井志摩子の名前があげられます。
この二人の作家は実際に起きたひとつの事件をモチー
フにした作品を手掛けている点でも共通します。
横溝正史の『八つ墓村』そして岩井志麻子の手による
本書です。

事件は昭和十三年五月二十一日深夜、岡山県の北部の
小さな集落で発生しました。
一夜のうちに三十人の村人が猟銃と日本刀で武装した
青年に次々と殺害されてしまいます。
世に言う「津山三十人殺し」です。

事件のあった集落は、「夜這い」が盛んに行われてい
た為に女性関係のトラブル。結核に罹患して世をはか
なんでいた。
いくつかの要因はあったようですが、犯人の都井睦夫
は凶行後自殺してしまうので、事件の真相は今もって
わかっていません。

作者は独自の視点でこの事件をなぞって行きます。
私もかなり田舎に住んでいたことがありますが、そこ
では現在でも「夜這い」が公然と行われています。
というのはもちろんウソですが、現代でさえ濃密と言
われる田舎の人間関係です。
全てが村という単位で完結していた昭和初期。
その環境の中での「夜這い」は、さらに人間関係を複
雑にして行きます。
この村人達も必ずしもそれをいいコトだとは思っていない
ようですが、そんな倫理観をいとも簡単に踏み越えてしま
う人間の業。

人間の業をいくつかのキーワードに置き換えて一級のホラ
ー小説に仕立てている作者の手腕は見事です。

ちなみに作者の岩井志麻子さんはマスコミに出るのが
好きみたいで、よく深夜枠のバラエティー番組でピー
音の入るような過激なトークを連発しています。
このギャップはいったい何なんでしょうか?
作品も怖いけど、そんなあんたもじゅうぶん怖いです
から・・・・。





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最終更新日  2005.01.16 17:56:01
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