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買い物のつきあいで、某デパ地下で「栃尾揚げ」を購入。これは「栃尾の油揚げ」のことで、普通の油揚げより遙かに分厚い独特のものなのである。実は、これを焼いて、ショウガ・ネギを薬味に醤油をつけて食すのが好物の一つである。今では、飲み屋でも一品としておいてあったりするので、あればよく頼んだりする。この一品は、お酒にもビールにもご飯にも合う超簡単レシピのため、家人にも誠に評判がよい。油揚げの中に具を挟んだものも売られているが、個人的にはシンプルな方が好きである。何はともあれ、地元の皆さん、こうした食品の伝統を絶やさずにいてくれたことに感謝、感謝。
2007年09月30日
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宮尾登美子の「蔵」上下2巻。新潟の蔵元を舞台に、それぞれ過酷な運命に立ち向かう佐穂と烈二人の女性の物語。ひたむきさと芯の強さでは、絶対男はお呼びじゃない、という感じで説得力がある。ただ、おやぢとしては、こういう女性方とお近づきになりたいかは別。エピローグは、コミック「奈津の蔵」(尾瀬あきら氏)のそれと重なる感じ(時系列では「蔵」の方が早い)だが、嫌いではない。それにしても、昔はこうまでして酒を作っていたのだ、と分かれば、魂の入った酒をあだやおろそかには飲めまいぞ、ご同輩。
2007年09月29日
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昨日は新潟泊まりがけとくれば、これはもう飲むしかなかったのである。しかも、久しぶりに、「のどぐろ塩焼き」となれば、これまた、たまらんわけである。とはいえ、小振りの半身を友人とシェアするのだから、えらそうな話でもない。酒は、久しぶりの〆張鶴の夏吟醸や緑川の緑純米吟醸などを飲んだのである。それなりに旨くもあり満足ではあったのだが、やはり、のどぐろで飲むならば加賀の井の「くろうざえもん」であるべきだと強く思うのだ。うまくすれば今年、悪くても来年には再び飲めるんだと思いたい。必ず出してほしい。だから、じっと待つ。
2007年09月28日
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池波さんは、刀屋では鶏とネギを煮合わせた鉢や天麩羅、たっぷりの信州の漬け物で酒を飲み、それから蕎麦を食べたという(『むかしの味』による)。これがまねできない。悲しいことに、酒を飲めば蕎麦が食えず、蕎麦を食えば酒が飲めない、のである。いろんな意味で器が違っちゃってるんだろうね。蕎麦屋でかっこいいおやぢでいたいものだが、一生無理そうだ。
2007年09月27日
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もちろん、酒の本ばかり読むわけではないし、色々読むのである。池波正太郎が大好きなので、鬼平とか梅安とか秋山親子のシリーズものは読破したわけでだが、時代物以外にも結構面白い本があるのもよく知られている。さしずめ、『食卓の情景』などは筆頭だと思うのだが、要するに食べ物に関する人生感みたいなことを語るのである。他に、『散歩のとき何か食べたくなって』とか『むかしの味』とかも同類である。ちなみに、いずれにも出てくる上田の「刀屋」という蕎麦屋の蕎麦が、気になって気になってしかたがなく、結局食べに行ったことがある。実際、池波さんが書いてある通りだった。何しろ、普通の盛りを頼んでも他の店の3倍くらいの量があって仰天ものだが、美味しくいただけちゃうのである。上田に転勤した知人の歓迎会が刀屋だった、と聞いたときほど嫉妬したことはないくらいである。
2007年09月26日
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一人静かに、あるいは気の合う友と酒を飲むのは楽しい。まあ、決してアルコールに強い体質ではないので、一回ごとの量は大したことがないのであるが。今のところ、飲む酒が、新潟の「〆張鶴」であれば、特に何も言うことがない。いろんなシチュエーションで回数は結構飲んだ方だと思うが、一度も裏切られたことがないからである。上の写真は、たまたまあった「純」だが、「雪」でも「月」でも美味しいと思う。とはいえ、世の中には飲んだこともない酒の方が多いのだから、色々試してみたい気もするのである。そうすると、片口かなんかに入れてくれてシェアできるようにしてくれる飲み屋ならよいが、多くの飲み屋でのグラス一合という単位は、もうちょい小さくても良いんじゃないか、という気もするのである。
2007年09月25日
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昔から漫画は嫌いではなかった。ただ、最近は年のせいなのか、どうしても読みたいというものが無くなってきた。尾瀬あきら氏の『蔵人』は数少ない中の1つなのだ。今のところ、日本人の血を引くクロードというアメリカ人の若者が自分のルーツを探して出雲の酒蔵で奮闘する、というストーリでコミックは第4巻まで発売されている。かつて、同じ作者の『夏子の酒』『奈津の蔵』には、ホントに涙腺を直撃されたもんです。この作品は、前2作に比べてちょっとお笑いが過剰かな?という感じはするのだが、きっと、まだまだ先は長いと思うのでじっくり見守って行きたい。
2007年09月24日
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日本酒を入れるちっちゃな冷蔵庫を持っている。中の何本かは、ここ数年入りっぱなしなのである。その内の1本が写真の「洗心」という酒である。これは、K君の酒、である。正確に言うと、数年前の夏、新潟の知り合いK君とその奥さんから送られてきた酒である。K君からは、その前にも何本かは貰い物をしたりなどあったのだが、これはどう考えても簡単に受け取っていいものではないこと位、さすがに分かる。K君に確認してみると、私を驚かそうと思ってちょうど出ていた季節限定品を送ったとのこと。多分、一升瓶では買ったことが無いと思ったんだよね、などと満足そうだった。そして、今度また一緒に飲みましょう、と。・・・・・K君は、去年の夏のちょっと前に、亡くなった。だから、彼は永遠に若いままなのだ。結局、この酒がK君の形見みたいなものになってしまった。一生、このまま飲まないということは無いと思うけれど、いつ飲むのかは全く未定だ。明日にも封を切って飲んでしまうかもしれないけど。
2007年09月23日
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少し前、岩波文庫で坂口謹一郎著の『日本の酒』が出ているのに気づき、思わず購入してしまったのである。坂口謹一郎という人は、日本酒の神様みたいな人だったということだし、何しろ岩波文庫なのであるからには、この著作も古典的な価値を持つのに違いない。確か、ン十年前には岩波新書で出ていて、当時も読んだような記憶がある。今でも日本酒を知るための一冊としては、とても優れたものだと思う。中でも、「あくまでも「酒に従って法をつくる」ことであって、万一「法にしたがって酒を造らせよう」というようなことにでもなれば、それは酒を殺すこと」などは、この本の書かれた当時の時代背景を考えれば、ホント痺れちゃうような感じである。また、巻頭には歌人でもあった著者の歌がいくつか掲載されており、とても奥ゆかしさを感じるのである。 うまさけはうましともなく飲むうちに酔ひての後も口のさやけきなお、何年か前に上越市の坂口記念館に行ったことがあり、著者のお知り合いの方からお話を聞いたことがある。雪椿が植えられた落ち着いたたたずまいの中、ゆかりの品々の展示の他、有料ではあるが試飲コーナーもあり、結構楽しめる場所だった。
2007年09月22日
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