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September 1, 2018
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みなさん、こんばんは。最近スポーツ界の不祥事が多いですね。
障害者雇用の政府側の対応もお粗末です。何だか世の中のタガが緩んでしまったみたいです。

さて、今日は東野圭吾さんのノンシリーズを紹介します。

おれは非情勤​
集英社文庫
東野圭吾

ミステリ作家をめざす「おれ」は、小学校の非常勤講師。
下町の学校に赴任して2日目に、体育館で女性教諭の死体が発見された。
傍らには謎のダイイングメッセージが。
彼が行く先々の学校で起こる怪事件を解決する連作ミステリ。
他竜太少年が謎を解く短篇「放火魔をさがせ」「幽霊からの電話」2篇を収録。

この前何十年かぶりに、横溝正史氏の小説を読み、「随分と言い回しが
古臭いなぁ。」と思った。使われている比喩も、意味はわかるけど、ぴんとこない。
私が子供の頃には、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズや、学習雑誌の連載ものを 読んでいた。だけど、今の子供達が読んだら、面白さはさておいても、多分表現が古臭くて、取っつきにくいのではなかろうか。
子供の時って、読むのは、まず外見から。どんなに
大人が「面白いよ」と言っても、何だか難しそうな表現のあるものは敬遠する。
その点この小説なら、トリックも含めて子供にすごくわかりやすいし、タイトルも 興味を持つよう工夫されている。
逆に、大人の目から見たら、ちゃっちいトリックかもしれないけど、
まあこれは仕方ない。二兎は追えないから。

学研の「5年の学習」「6年の学習」に連載されたそうだ。
「今どきの小学生は 東野さんの小説が読めるのか。何て羨ましい!」
と私は思うのだけれど、
連載中は「不倫とか浮気が出てくるのがけしからん。」とPTAからお叱りが
出たそうだ。でも、それはおかしい。
小学生の頃、私は松本清張や海外ミステリーにどっぷりはまってた。けれど、読んだからって 現実に幻滅したり、犯罪計画に役立てようなんて思わなかった。 何か事が起こると、映画や小説が槍玉に挙げられるけど、こういうのって、内容が問題ではない。
要は、大人がきっちりと、子供に現実と空想の切り分けや善悪の判断が
教えられているかどうかだ。
とはいえ 自分と同世代の今の親達には、
正義やら社会のルールを自分ではわかっていそうでも、
他人に教える能力は、公共の場での親達のマナーを見ていても、あんまり期待できなさそうだ。でも、そういう事なら、この本にお任せ。

「人間ってのはさ、好き嫌いがあって当然なんだ。だけどたしかなことは、人を好きになって得をすることはたくさんあるけれど、嫌いになって得することはめったにないってことさ。だったらわざわざ嫌いな人間を探す必要もない。」
愛想がよくないけど、善悪の判断はちゃんとつく「俺」の言葉です。
非情に徹していながらも、なかなかいい事を言ってますでしょ?
そうそう、物語には、ある規則性に基づいたお遊びが入っている。
そういえば、こういうのって子供の時見つけるの楽しかったなぁ。
後で友達同士で話す時、
「ねえねえ、あれって実はさ、一話目でああだったんだけど、二話目では
こうなってたでしょ。わかった?」
と一番に見つけた子は得意げに言ってたっけ。
自分の子供の頃を、いろいろと思い出した。

子供が今読んだ限りじゃあ、彼の生徒に対する姿勢や決め台詞が、何に似てるか、わからないだろう。けれど、大人になってウェスタンものの映画や名無しの探偵シリーズを見た時に、
「あっ! なるほど、これが元かぁ。」
と子供の頃を思い出してくれるといいな。 そこから世界が広がってくれれば、言う事なし。

多分大人だと、東京発名古屋行きの新幹線の中で十分読めるボリューム。












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最終更新日  October 5, 2019 09:53:28 PM
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