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October 10, 2024
テーマ： おすすめ映画(4071)
カテゴリ： アメリカ映画
みなさんこんばんは。全日本空輸（ANA/NH）は、最上級会員向け「ANAスイートラウンジ（ANA SUITE LOUNGE）」でタリーズのコーヒーを9月1日から順次提供を始めたそうです。今日は語り継がれる名作映画を紹介します。
クレイマー、クレイマー
Kramer, Kramer
監督＆脚本
ロバート・ベントン
出演
ダスティン・ホフマン メリル・ストリープ
ジョベス・ウィリアムス
ジャスティン・ヘンリー(助演男優賞ノミネート)
音楽
アントニオ・ヴィヴァルディ ヘンリー・パーセル
アカデミー作品賞＆監督賞＆主演男優賞＆助演女優賞＆脚色賞
仕事一筋で家庭を顧みない、広告会社に勤めるエリート、
テッド・クレイマーとの暮らしに疲れた妻ジョアンナが、家を出ていった。突如息子ビリーと二人の暮らしが始まり、テッドは家事や子育てと仕事を両立させるため、てんてこまい。息子との絆が深まるにつれて、仕事が二の次になったテッドは、遂には解雇されてしまう。離婚後自信を取戻したジョアンナは、職を得て、ビリーを引き取ろうとするが。
原題そのままカタカナ読みした日本語題名で聞くと、「一体何のこっちゃ」と思うが、後半開かれる訴訟名が映画のタイトルである。印象的な場面を知人に聞くと、大概帰ってくる答えは
「フレンチトーストを作る場面」。最初、殻が入ってようがお構いなしでぐっちゃぐちゃの、いかにもまずそうなフレンチトーストを作っていたテッドが、「もうこれで息子とはお別れだ」という朝には、チームワークで見事なフレンチトーストを作りあげる。息子の学年も知らず、靴紐一つ結べなかったテッドが、ちゃんと父親修業したんだなというのを、料理一つでさらりと見せてしまう演出は、うまい。こんな彼等の悪戦苦闘の日々を彩るのが、ヴィヴァルディやパーセル。バロック音楽がこれほど現代に合い、尚かつユーモラスな印象を与えるとは、誰が予想しただろうか。ビリーもテッドもジョアンナと一緒にいたいけれど、ジョアンナはもうテッドとは暮らせない。離婚は夫婦間の問題で、子供には責任はない。けれど、誰にとってもハッピーとはならないツケは、やはりビリーにもふりかかる。自分のせいだと泣きじゃくるビリー役のジャスティン・ヘンリーが、健気で泣かせる。アカデミー賞をもらってもおかしくなかった。
この映画のホフマンと似たようなシチュエーションでアル・パチーノ主演の『喝采の陰で』があるが、ヨレヨレぶりはやっぱりホフマンの方がはまっている。駆け出しの頃新婚のジ－ン・ハックマンの家に居候していたから、本当はフレンチ・トーストなどお手のものだったろうに。ジョベス・ウィリアムスのデビュー作。
TVドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」はこの映画を下敷きにして作られたのだろう。
クレイマー、クレイマー コレクターズ・エディション [ ダスティン・ホフマン ] 楽天ブックス
クレイマー、クレイマー
Kramer, Kramer
監督＆脚本
ロバート・ベントン
出演
ダスティン・ホフマン メリル・ストリープ
ジョベス・ウィリアムス
ジャスティン・ヘンリー(助演男優賞ノミネート)
音楽
アントニオ・ヴィヴァルディ ヘンリー・パーセル
アカデミー作品賞＆監督賞＆主演男優賞＆助演女優賞＆脚色賞
仕事一筋で家庭を顧みない、広告会社に勤めるエリート、
テッド・クレイマーとの暮らしに疲れた妻ジョアンナが、家を出ていった。突如息子ビリーと二人の暮らしが始まり、テッドは家事や子育てと仕事を両立させるため、てんてこまい。息子との絆が深まるにつれて、仕事が二の次になったテッドは、遂には解雇されてしまう。離婚後自信を取戻したジョアンナは、職を得て、ビリーを引き取ろうとするが。
原題そのままカタカナ読みした日本語題名で聞くと、「一体何のこっちゃ」と思うが、後半開かれる訴訟名が映画のタイトルである。印象的な場面を知人に聞くと、大概帰ってくる答えは
「フレンチトーストを作る場面」。最初、殻が入ってようがお構いなしでぐっちゃぐちゃの、いかにもまずそうなフレンチトーストを作っていたテッドが、「もうこれで息子とはお別れだ」という朝には、チームワークで見事なフレンチトーストを作りあげる。息子の学年も知らず、靴紐一つ結べなかったテッドが、ちゃんと父親修業したんだなというのを、料理一つでさらりと見せてしまう演出は、うまい。こんな彼等の悪戦苦闘の日々を彩るのが、ヴィヴァルディやパーセル。バロック音楽がこれほど現代に合い、尚かつユーモラスな印象を与えるとは、誰が予想しただろうか。ビリーもテッドもジョアンナと一緒にいたいけれど、ジョアンナはもうテッドとは暮らせない。離婚は夫婦間の問題で、子供には責任はない。けれど、誰にとってもハッピーとはならないツケは、やはりビリーにもふりかかる。自分のせいだと泣きじゃくるビリー役のジャスティン・ヘンリーが、健気で泣かせる。アカデミー賞をもらってもおかしくなかった。
この映画のホフマンと似たようなシチュエーションでアル・パチーノ主演の『喝采の陰で』があるが、ヨレヨレぶりはやっぱりホフマンの方がはまっている。駆け出しの頃新婚のジ－ン・ハックマンの家に居候していたから、本当はフレンチ・トーストなどお手のものだったろうに。ジョベス・ウィリアムスのデビュー作。
TVドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」はこの映画を下敷きにして作られたのだろう。
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