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ホリエモン、小学生にスマホ持たせない親に苦言「ほんとマジで最悪」「大したことないくせに」実業家・堀江貴文氏が7日までに自身のXを更新。子供にスマホを持たせることを制限する親に苦言を呈した。ネットでは、小6の子供にスマホを持たせることに抵抗のある親の投稿が話題に。「スマホなんてろくなことない」などと、その理由をつづっていた。これに、堀江氏は「ケチ」とバッサリ。「管理するのが大変」といった意見が寄せられたが、「なんで上から目線なん?管理するってなに?笑」「大したことない親のくせに子供にマウント取るのやめなよって思うわ」と返した。また、中古端末を使ったり通信費も抑えたりすれば、格安で使用できると指摘するユーザーが「リテラシー低いケチな親の子供とか最悪ですね」と投稿すると、堀江氏は「ほんとマジで最悪」と同調していた。---子どもに何歳でスマホを持たせるかなんて、家庭環境や地域の環境次第で千差万別です。我が家は、うちの子には高校の入学祝で初めてスマホを持たせました。小学生の時にスマホを持たせるなんて、まったく考えもしませんでした。そもそも私自身がスマホを持ったのは、子どもにスマホを買った2年後です(もっとも、それ以前からタブレット+ガラケーの2台持ちだったので、スマホでできることは大体できていたのですが)。もし夜に電車に乗って塾通いさせるなら、小学生でもスマホを持たせたでしょうけど、近所で徒歩5分の塾通いしかさせなかったので、必要性がありませんでした。まあ、子どもが「スマホ(あるいはガラケーでも)が欲しい」と主張しなかったことも原因の一つではありますが、主張したとしても、多分認めなかったでしょうね。ちなみに、家では主に相棒のパソコンを、子どもが小学生のころから使っていましたが(子どもに自分用のパソコンを買ったのも高校入学の時)。というわけで、「スマホなんてロクなことがない」かどうかまでは私にはわかりませんが、小学生の子どもにスマホを持たせなければならない絶対的な理由なんてない、というのが私の考えです。あとは、前述のとおり、各家庭の事情次第でそれぞれの家で考えりゃいいこと。それを、スマホを買い与えないことをもって「マジで最悪」とか言っちゃっている堀江が、一番「マジで最悪」としか思えません。
2024.06.10
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<社説>HPに牛島司令官辞世 自衛隊は「皇軍」に戻るのか自衛隊は、日本を再び「皇国」とし、自らを「皇軍」にしたいのか。「誤解を招く」ではすまない事態がまた明らかになった。那覇市に拠点を置く陸上自衛隊第15旅団が、ホームページ(HP)に第32軍牛島満司令官の辞世の句を2018年から掲載していることが分かった。辞世「秋待たで枯れ行く島の青草は皇国の春に甦らなむ」は、沖縄を焦土とし多数の住民を死に追いやった責任者である司令官が、皇国において沖縄が甦ることを願う内容だ。それを今、自衛隊が掲げることは、日本国憲法の理念からも、県民感情からも到底許せるものではない。ただちに削除を求める。この辞世は、HPの15旅団の沿革を紹介するページにある。1972年5月15日の日本復帰に際して、同旅団の前身の臨時第1混成群長だった桑江良逢氏(2010年死去)の訓示に続けて掲載されている。15旅団総務課は「訓示にはなかったが、桑江氏がこの言葉に強い思いがあったと聞き、載せたようだ」と説明した。なぜ桑江氏の死後、何年もたって掲載する必要があったのか。15旅団も防衛省も、その理由を説明する義務がある。1月に陸自の陸上幕僚副長ら数十人が靖国神社を集団参拝したことが問題となった。天皇のために殉じた者を神(英霊)として祀る靖国神社は、東京裁判のA級戦犯を合祀しており、首相らの参拝を巡って中国、韓国が厳しく批判をするなど、外交問題にもなってきた。組織的集団的な参拝を「私的」としても、政治性を帯びざるを得ない。(以下略)---沖縄戦における軍人の言葉と言えば、海軍の 沖縄方面根拠地隊司令官太田実中将の沖縄県民斯ク戦ヘリ県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ 賜ランコトヲがあまりに有名です。この電文が有名なのは、限られた字数の中で、沖縄の一般市民の悲惨な状況について、軍部擁護や皇国史観の粉飾なしにその実相を送っているからです。沖縄島ニ敵攻略ヲ開始以来陸海軍方面防衛戦闘ニ専念シ県民ニ関シテハ殆ド顧ミルニ暇ナカリキ然レドモ本職ノ知レル範囲ニ於テハ県民ハ青壮年ノ全部ヲ防衛召集ニ捧ゲ残ル老幼婦女子ノミガ相次グ砲爆撃ニ家屋ト家財ノ全部ヲ焼却セラレ僅ニ身ヲ以テ軍ノ作戦ニ差支ナキ場所ノ小防空壕ニ避難尚砲爆撃ノガレ□中風雨ニ曝サレツツ乏シキ生活ニ甘ンジアリタリ~日本軍は県民に対して「ほとんど顧みる暇がなかった」事実をはっきりと認めています。さらに言えば、太田中将をトップとする海軍の沖縄方面根拠地隊は、陸軍の作戦会議にも呼ばれず、作戦案に関与することがなかったため、県民に大きな犠牲を生んだ南部撤退の責を負っていないし、結果的に、南部撤退命令にも従わず、豊見城にあった根拠地隊司令部で戦って全滅しています。それに比べると、牛島中将(自決3日前に大将に昇進)は、本人がどこまで作戦に賛同していたかは明白ではないものの、参謀の立案した南部撤退作戦をそのまま実行し、結果として沖縄県民に多くの犠牲を生んでいます。また、牛島本人ではありませんが、参謀長の長勇中将(南京大虐殺にも関与した人物)が、明らかに沖縄住民に対する差別意識を持っていました。「一般県民が餓死するから食料をくれといったって、軍はこれに応ずるわけにはいかぬ。軍は戦争に勝つ重大な任務遂行こそが使命であり、県民の生活を救うがために、負けることは許されない」という発言が、沖縄戦直前の新聞に報じられていますし、「沖縄語で談話しあるものは間諜と見倣し処分す」というとんでもない命令を発しています。更に、長参謀長の自決に立ち会って後に生還した八原参謀の証言によれば、長参謀長は「鉄の暴風」と言わるすさまじい戦いのさ中、いよいよ摩文仁の司令部壕が包囲されて自決の直前まで、強固な地下壕の中で連日酒宴を開き、女性を傍らに置いて気炎を上げていたと言います。実際、第32軍司令部壕からは多くのビール瓶が発見されています。これらのことに、牛島司令官が個人としてどこまで関与していたかは分かりませんが、そのような日本軍部隊の指揮責任者が牛島中将だったことは歴然たる事実です。したがって、32軍の司令官としての牛島中将に対する沖縄での印象は、基本的に良くありません。その辞世の句がどのような内容であったにしろ、それを日本陸軍の後裔たる陸上自衛隊の沖縄駐屯部隊が掲げること自体、感性を疑わざるを得ません。不幸にしてもしまた沖縄が戦場になることがあったら、陸上自衛隊はまた第32軍と同じことをなるんじゃないか、という疑念を抱かれても仕方がありません。しかも、内容自体もこれです。私も、失われた命が「皇国に甦る」なんて、真っ平御免です。平和の世に、民主主義の世に、甦ってほしい。私も、この文言は削除すべきであると思います。
2024.06.08
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出生率、過去最低1.20 8年連続低下、東京は初の1割れ 人口減少幅は最大・厚労省1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数を示す合計特殊出生率は1.20で、22年の1.26を下回り、過去最低を更新した。低下は8年連続。東京は0.99で、全国で初めて1を割り込んだ。年間出生数は8年連続減の72万7277人で、同様に過去最少を更新。出生数から死亡数を引いた人口自然減は過去最大の84万8659人で、少子化と人口減少に歯止めがかからない現状が浮き彫りになった。厚労省の担当者は「経済的な不安定さ、仕事と子育ての両立の難しさなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っている」と背景を分析。コロナ禍の影響も少なからずあったとして、「少子化の進行は危機的な状況にある」との認識を示した。都道府県別の出生率は沖縄の1.60が最も高く、宮崎と長崎が1.49で続いた。最低は東京で、次いで北海道1.06、宮城1.07だった。~晩婚・晩産化の傾向は変わらず、平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性が29.7歳でいずれも前年と同じだった。第1子出生時の母親の平均年齢は31.0歳と2年ぶりに上昇した。婚姻数は47万4717組で、前年比3万213組減少。一方、離婚数は18万3808組で、同4709組増加した。~---合計特殊出生率は2005年に1.26を記録して以降は上昇に転じ、2015年には1.45まで回復した、かのように見えました。しかし、実際のところは、これは少なからず見せかけの部分がありました。出生数自体は最低を記録した翌年の2006年に微増した以外は、その後も一貫して減り続けていたからです。合計特殊出生率は、全人口あるいは全女性に対する出生率ではなく、15~45歳の女性(おおむね出産可能な人)に対する出生率を現すものなので、高齢化が進んで45歳を超える人が増えれば、分母が減ることによって、出生数が減っても合計特殊出生率は上昇するわけです。実態はそういうことであったわけですが、2015年以降はそのマジックもなくなり、つまり分母が下げ止まり、あるいは分母の減少以上に出生数が減っていることで、合計特殊出生率の減少もまた急激に進んでいます。まことに残念ながら、この傾向が今後すぐに変わるかというと、そうは考えられません。引用記事には「コロナ禍の影響も少なからずあった」とありますが、そりゃ影響ゼロではないでしょうけど、出生数の減、合計特殊出生率の低下はコロナ禍以前からの傾向なので、その影響は限定的ではないでしょうか。以前から書いているように、出生率の低下は世界的な傾向であり、日本だけ、どころか先進国だけの問題ですらありません。タイの1.33をはじめとして、中進国とされる国々でも急激に低下してきています。「まだ」出生率が高い国々(たとえばアフリカ諸国)を含めても、この間に合計特殊出生率が上昇した、という国はほとんどなく、ほとんどの国が低下の一途をたどっています。先進国の中では唯一例外的に出生率が高いとされてきた米国も、2007年の2.12から2021年1.67へと急激に低下してきていますが、その理由は明白です。人種・民族別の出生率を見比べれば分かるように、米国の合計特殊出生率が高かったのは、主に流入してくるヒスパニック系の出生率が高かったからですが、それがまさに2015年以降右肩下がりで急低下しているためです。もちろん、この間他の人種・民族でも出生率は一貫して低下していますが、ヒスパニック系がもっとも出生率の高いだけに、その動向の影響は大きいのです。このことは、別の言い方をすれば、「まだ」出生率の高い外国人移民を導入しても、2世以降の出生率は急低下することを示しています。日本でも、経験則的に言って、子だくさんのフィリピン人、ブラジル人はいても、その2世で子だくさん、という例は聞いたことがありません。そんな中で、先進国の中では比較的(あくまでも比較的でしかありませんが)合計特殊出生率が高いのが、フィンランドを除く北欧諸国やフランスなどです。直近の数年間では出生率の低下が見られるものの、数十年単位の長いスパンで見れば、上がったり下がったりを繰り返しつつもつも、低下一直線、という状態にはなっていません。理由は複合的でしょうが、働きながらの子育てを当然に可能とする様々な子育て支援策や、婚外子に対する差別がなく、その割合が非常に高いこと(スウェーデンでは婚外子の割合が5割といいます)などが理由でしょう。一部の人達は、北欧の出生率が高いのは移民が多いからだ、と言います。確かに統計を見ると移民と非移民の出生率では移民の方が高いのですが、非移民の出生率も、少なくとも日本よりはかなり高いのです。フランスの非移民と移民の出生率 移民の方が大幅に出生率は高いものの、非移民の合計特殊出生率だって2017年に1.77なので、日本よりはずっと高いヨーロッパ各国の自国民と移民・外国籍の出生率 統計が古いものの、日本で合計特殊出生率1.26となった2005年にスウェーデンの自国民の合計特殊出生率は1.72日本の場合は、婚外子はいますが、出生率全体の動向を左右するほどではなく、婚姻数の減少は即出生数の減少に直結します。ということは、婚姻数を増やす(せめて減らさない)ために選択的夫婦別姓制を導入する、婚外子への差別をなくし、結婚はしたくないが子どもはほしい、という人の出産を増やす、といったことも考えられます。もちろん、それは劇的な効果なんかありません。小さな効果しかない。でも、どんな策だって、この問題を一発で解決できる魔法のような手段などない以上は、そういった小さな手段を積み重ねていくしかないのが現実です。それに、さほどお金じゃかからない策でもあります。効果は小さくともコストも小さいので、費用対効果はさほど悪いものではなさそうです。しかし、それが実現しそうな気配はありません。もちろん、それ以上に抜本的な対策も出てきそうにありません。このまま、根本的な解決策を見いだせないまま、衰退の道を歩んでいくのかな、という気がします。ただし、必ずしも日本だけに限った話ではなく、大半の国がおなじ道を歩むことになりそうですが。
2024.06.06
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早朝に鳴ったスマホ、広範囲で緊急地震速報 「過大評価」の要因は3日午前6時31分ごろに石川県能登地方であった最大震度5強の地震では、東京都や大阪府など広い範囲で緊急地震速報が発表された。緊急速報メールなどが届いたスマートフォンも鳴り響いたが、大きな揺れとならなかった地域も多かった。気象庁は、震源近くで短時間に複数の地震が発生したことから、地震規模が実際より大きく予測された可能性があるとみている。3日早朝の地震では、首都圏を含む東北から近畿までの広範囲に緊急地震速報が発表された。速報内の推定マグニチュード(M)は7.4で、石川県能登で「震度6弱から7程度」、東京23区や宮城県、兵庫県などでは「震度4程度」と予測されていた。しかし、実際に観測されたのはM6.0(暫定値)で、緊急地震速報時の予測よりも小規模だった。最大震度も石川県輪島市と珠洲市で震度5強で、宮城県など震源遠方の発表地域では軒並み震度1~2程度の揺れにとどまった。---昨日朝のことですが、私はもう起きて朝食を食べていたところですが、相棒と子どもは寝ていたころで飛び起きたようです。また大地震か、もし電車が止まってしまったらどうやって職場に駆け付けるか、なんてことが一瞬頭をよぎりました。なんとも魔の悪いことに、スクーターは購入から2年経ったところで、点検に出している真っ最中で、通勤には使っていないので代車を借りたりはしていないのです。でも、結局、本震が来る、というところで、東京はまったく揺れず、ああ空振りかとホッとしました。前回東京で緊急地震速報はいつだっただろうかと考えると、おそらくですが、4年前のこの誤報が前回だったのではないかと思います。2020/07/3030日午前9時半すぎ、気象庁は関東地方を中心に強い揺れが来るとして緊急地震速報を出しましたが、誤報と分かり、会見を開いて謝罪しました。~気象庁は、房総半島南方沖で強い地震が起きたとして午前9時38分に関東地方を中心に15都県に緊急地震速報を発表し、強い揺れの警戒を呼び掛けました。しかし、震度1以上の揺れは観測されませんでした。---そして、8年前に起こったこの件も、よく覚えています。2016年8月1日の夕方、17時09分頃、関東地方を震源とするM9.1、最大震度7という、震災レベルの緊急地震速報が気象庁から発表されました。ただ実際は本物の地震ではなく、間もなく該当の情報が取り消されました。---こちらは、携帯電話のエリアメールには流れなかったものの、職場の防災放送は自動で入ったため、肝を冷やした記憶があります。この間、本物の大地震による緊急地震速報が流れた記憶はありません。私の記憶がどこまで正確かは分かりませんが。そもそも、2011年3月11日に、最初の本震の際、東京では緊急地震速報は流れませんでした。東北では流れたと思いますが、東京まであんな激しい揺れになる想定はなかったため、あの震源域の地震で東京まで緊急地震速報を送信するような設定にはなっていなかったのだろうと思います。その日のうちに、何回目かの余震から東京に緊急地震速報が流れるようになりましたが。つまり、もっとも必要な場面では緊急地震速報(エリアメール)は送られず、誤報の場面ばかりが送信されている、ということになります。もちろん、やむを得ない側面はあります。誤報を恐れるより必要な時に送信されないことを恐れるべきです。とはいえ人間は悲しいもので、オオカミ少年ではありませんが、誤報の緊急地震速報が続くと、どうしても注意を払わなくなってしまいます。まあ、あの音色はどうしたってギョッとはしますけど。というわけで、もう少し精度の高い緊急地震速報になってほしい、いや、そうなればいいなというのが、今回の件での個人的な感想です。
2024.06.04
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「格差是正政権」継続か 女性2候補の争い 2日にメキシコ大統領選メキシコ大統領選(任期6年)は6月2日、投開票が行われる。実質的な争いは有力女性2候補に絞られ、現政権が着手した格差是正など改革路線の継続を訴える与党・左派政党「国家再生運動(MORENA)」のクラウディア・シェインバウム前メキシコ市長が優勢。野党連合のソチル・ガルベス上院議員が追い上げている。どちらが勝利しても初の女性大統領が誕生する。地元紙ウニベルサルによれば、支持率はシェインバウム氏が54%、ガルベス氏が34%。中道系「市民運動(MC)」のホルヘ・アルバレス・マイネス氏も立候補している。再選は禁止されており、ロペスオブラドール大統領は出馬できない。シェインバウム氏は、最低賃金の引き上げなどを通じて格差の是正に取り組む現政権の路線を継承すると主張。若者向け住宅の建設や年金拡充などを公約に盛り込んだ。有権者の関心が高い治安問題に関しても、メキシコ市長在任中に殺人といった重大な犯罪が約6割減ったとして「治安面の実績を示すことができるのは私だけだ」と訴えた。現政権が創設した国家警備隊の強化を主張した。これに対し、ガルベス氏は全国的な犯罪の発生率が高止まりしているとして、現政権の治安対策が「失敗した」と強調。最高警備を備えた刑務所の設置などを提案している。メキシコでは、他の中南米諸国から違法に入国し、米国との国境に向かう人々が多い。移民問題に対処する手段として、シェインバウム、ガルベス両氏とも米国との連携を訴えている。---本日2日、というか日本時間では実質明日3日ですが、メキシコで大統領選が行われます。引用記事では与党が優勢、野党連合が追い上げ、と表記されていますが、他の記事では与党「圧勝」と書かれているものもあり、実際のところ支持率54%対34%では、「圧勝」となるのは確実と思われます。いずれにしても、支持率1位と2位の有力候補いずれもが女性で、3人目の候補者は差引する12%の支持率しかなく、当選可能性が見込めないため、メキシコ史上初の女性大統領誕生は確実視されています。メキシコは、1917年メキシコ革命以降、大統領絶対再選禁止規定、つまり一度大統領を務めた人は、二度と大統領になることができない憲法の規定があり、現職のAMLO(アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールという長い名前を、日本のメディアはロペスオブラドールと表記していますが、メキシコではたいていAMLOと表記されます)は立候補できません。メキシコは1980年代半ばころまで、前述の1917年メキシコ革命によって政権を握った政治家たちが結党した制度的革命党(PRI)が、圧倒的一党支配を行ってきました。しかし1980年代後半以降、PRIの腐敗が表面化し、その支配力が落ちます。元々PRIは党内に右派から左派まであらゆる潮流を内包していましたが、党内に右派の新自由主義的な勢力が伸長してくると、党内左派が不満を抱いて党を割って出ます。このときPRIを離党した政治家の一人に、現大統領であるAMLOもいました。彼らは、党外にあった少数左派政党(メキシコ共産党、人民社会党など)と統一して国民民主戦線→のちの民主革命党(PRD)を結成します。PRDは大統領選で、度々PRIを脅かしました。1988年の大統領選では、党から出馬したクアウテモク・カルデナス候補(彼も元はPRI出身、かつ父親はメキシコ史上最左派かつもっとも尊敬される大統領でした)が本当は勝っていたと言われますが、開票中に不可解な停電事故の後、開票結果が一変するというあからさまな選挙不正の結果、勝利を手にすることができませんでした。2006年にはAMLOが出馬しますが、やはり超接戦の末に敗退します。ところが、この後、PRDは党内対立の果てに分裂します。AMLOは党を割って出て、現在の国家再生運動(MORENA)を結成、2018年の大統領選でついに当選して現在に至ります。余談になりますが、「国家再生運動」(Movimiento Regeneración Nacional)という党名は、左派的な雰囲気ではなさそうに感じますが、これは明らかに、略称を先に考えてから作った党名と思われます。スペイン語圏(に限らずですが)では党名は頭文字の略称で呼ばれることがほとんどです。MORENAは、スペイン語で「褐色の」という意味であり、えてして先住民、メスティソのことをそう呼びます。後継のシェインバウム候補は、Wikipedia記事によると、元々物理学者であり国立自治大(UNAM)の研究者だったようです。彼女はPRIの在籍歴はなく、PRDからAMLOとともにMORENAに移っています。ガルベス氏は全国的な犯罪の発生率が高止まりしているとして、現政権の治安対策が「失敗した」と強調しているそうですが、この辺りの経緯はなかなか微妙なところです。確かに現政権下で犯罪発生率は減っていませんが、元々メキシコで犯罪発生率が急増したのは、2000年代初頭にPRIが下野し、右派の国民行動党(PAN)が政権を担当していた時期のことです。端的に言えば、米国の圧力もあって、ビセンテ・フォックス、続くフェリペ・カルデロンという2代のPAN出身大統領(とりわけカルデロン)が、麻薬カルテルに対する「戦争」(麻薬戦争)を勝算もなく始めてしまったことが、治安悪化の決定的原因でした。ラテンアメリカでは、一般的に軍隊や警察は、権力と強力な武装は持ってはいますが、給料はよくありません。また、「猟官制」が生きている国なので、公務員は政権が変われば総とっかえです(さすがに軍人はその例外ですが)。PRI一党支配の時代、同じPRI出身の大統領同士であってもそうでした。ましてや、大統領の属す党派が変われば言わずもがなです。だから汚職がはびこる。特に政権末期になると、その先の生活を考えて、みんな蓄財に励みます。麻薬カルテルが付け入るスキは、いくらでもあるのです。麻薬戦争が始まると、右派から左派まであらゆる政治家が麻薬カルテルから脅迫を受け、相当の人数が暗殺されました。カルテルに協力する者には飴玉を、協力しないものには凄惨な死を、というわけです。そのため、軍や警察からは、武器ごと麻薬カルテルに寝返る連中が続出します。例えば、ロス・セタスというメキシコ麻薬カルテルの中でももっとも狂暴な犯罪組織がありますが、これはメキシコ陸軍最精鋭の特殊作戦群の指揮官が、部下数十人を率いて麻薬カルテルに寝返ったものです。で、ガルベス氏は野党統一候補ですが、出身政党は右派のPANなのです。自党の政策の失敗が治安崩壊を招いた過去とどう向き合うのかが問われます。治安部隊をいくら増強しても、そこからどんどん麻薬カルテルに寝返ったら何の意味もないことです。ではなぜ寝返るのか、寝返らないためにはどうすべきか、まずはそこからなんじゃないでしょうかね。追記です。メキシコのニュースサイトによりますと、同時に行われた議会選挙(下院)の結果は、MORENA233議席、労働党(PT)46議席、緑エコロジスト党67議席(以上が与党連合)、PRI(元メキシコの支配政党、PAN と共闘)30議席、市民運動(大統領3人目の候補者を立てた党)23議席、PAN(右派野党)64議席となっています。PRD(元はAMLO現大統領やシェインバウム新大統領も属していたが、内部対立の果てにPANと共闘)の名がありませんが、議席を取れなかったということでしょうか。
2024.06.02
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栃木 那須町 高校生ら8人死亡雪崩事故 教諭ら禁錮2年判決7年前、栃木県那須町で部活動として行われた登山の訓練中に雪崩に巻き込まれ高校生など8人が死亡した事故で、業務上過失致死傷の罪に問われた教諭ら3人に対し宇都宮地方裁判所は「雪崩の危険を予見することは十分に可能で相当に重い不注意で『人災』だ」などとして禁錮2年の実刑判決を言い渡しました。2017年3月、那須町の茶臼岳で高校の山岳部が集まって歩行訓練をしていたところ雪崩に巻き込まれ、生徒7人と教員1人が死亡し多くの生徒がけがをしました。この事故で生徒の引率などにあたった教諭の被告2名、元教諭の被告の3人が業務上過失致死傷の罪に問われました。裁判では3人が当日の朝の時点で雪崩の発生を予見できたかが争点となり、検察が冬山登山の知識や経験があり予見できたと主張して禁錮4年を求刑したのに対し、弁護側は「必要な情報は収集していたが雪崩は予見できなかった」として無罪を主張していました。30日の判決で宇都宮地方裁判所の瀧岡俊文裁判長は「8人の生命が奪われたことは非常に重大だ。学校活動の一環で安全確保が強く求められるなか、地形や新たな積雪などの状況を踏まえると雪崩の危険を予見することは十分に可能だった」と指摘しました。そのうえで、「雪崩は自然現象で、確実な予測が困難であるとしても相当に重い不注意による『人災』だ。3人の刑事責任はいずれも軽視できるものではなく実刑を選択すべき領域に及んでいる」などとして、3人に対し禁錮2年の実刑判決を言い渡しました。(以下略)---この雪崩事故については、当時記事を書いています。那須の雪崩事故(追記あり)7年前の記事のため、リンクを貼った記事等がだいぶリンク切れになってしまっていますが、もっとも重要な2枚の写真は今も生きていますので、これを見れば大筋理解可能かと思います。事故発生当時報道されていたのはスキー場から雪崩現場を見上げた、この写真でした。この写真では、一見すると雪崩現場は尾根筋のように見えます。通常尾根筋で雪崩は起きない(起きても左右の斜面に流れてしまう)ので、ここを雪崩危険地帯と考えなかったとしても仕方がない、不可抗力の事故かもしれないと考えました。しかし、事実は違ったのです。のちに、現場上空の航空写真が明らかになりました。そのため、上記記事は、大幅に追記して、趣旨も一変しています。下から見上げた写真で尾根であるように見えたのは、その向こう側が下からは見えないことによる目の錯覚に過ぎませんでした。実際は、現場は、なだらかな尾根と言えなくはありませんが、基本的には単なる斜面で、雪崩のリスクは充分にある場所だったのです。以下、当時の報告書が公開されているので、それに基づいて経緯を検証していきます。平成 29 年3月 27 日那須雪崩事故検証委員会報告書1平成 29 年3月 27 日那須雪崩事故検証委員会報告書2当時、那須一帯には雪崩注意報が出ていました。しかし「雪崩注意報については、一日目の夜にテレビを見ただけなので、その情報は得ていなかった。二日目以降はテントなので雪崩注意報については分からず、携帯電話も古い型なので見なかった。」とあります。いやいや、山に登って、テントであれ何であれ、学校の山岳部ともなれば、気象通報から天気図を書いたりするものだと思っていましたが。そこまでやらずとも、最低限翌日あるいは当日の天気予報を聞かないのでしょうか。ちょっとこれはぴっくりです。この日は茶臼岳登山の計画だったようですが、これを変更して問題の事故現場に向かってしまいます。前述のとおり、雪崩注意報を知らなかったというのだから、この計画変更は雪崩リスクを考慮したものではなく、単に悪天候だったから、というだけのようです。そして「雪が積もり天気がよくならない状況の中で、上まで行くのは無理であろうがスキー場付近での短時間の歩行訓練ならできるのではないか」と判断したということです。しかし、その「スキー場付近」の範囲はあいまいだったようです。「スキー場の第2ゲレンデの一番奥の斜面は急で雪崩の可能性もあるので、近づかないこと」という注意があったと記載されているので、注意報の存在を知っていなくとも、雪崩リスクが念頭にはあったはずなのです。ところが、スキー場「付近」で行う歩行訓練が「樹林帯を使って訓練しよう」に変わり、さらにその樹林帯の一番上部樹林帯が切れるところまで登ってしまった結果、雪崩に巻き込まれてしまったわけです。これについて、報告書では「当初は私も樹林帯の先くらいまでと考えており、何回か「ここまで」と言ったが、生徒の要望もあった。大田原高校の生徒は、普段接している生徒ではなく、名前も分からなかったため、止められずに進んでしまった。大田原高校の生徒が岩まで行きたいといった気持ちとしては、今考えると、真岡高校の生徒が見えた時に競争意識が芽生えてもう少し上に行きたいと思ったのかもしれない。私が、生徒に対し、戻ろうと強く指示した際にその指示を奏効させる方向に仕向ける補完的な働きかけがあったらよかったのにという気持ちはある。ただ、最終的には、自分の中で、事故は起こらないだろう、大丈夫だろうという判断をしてしまったところに問題があると思う。」との引率教員の供述を記載しています。那須一帯に雪崩注意報が出ていることを知らないから漫然と「事故は起こらないだろう、大丈夫だろうという判断」に至ったのであろうことは、想像に難くありません。その事実を知っていれば、いくら何でもそうは考えなかったはずです。そもそも樹林帯の上部まで行くという判断にすらならなかったはずです。つまり、「雪崩注意報」という冬山に登るなら絶対に知っておかなければならない情報を入手しなかったことが、すべての原因と言わざるを得ません。引率教員は何人もいて、トップリーダーはテント内ではなく近くの旅館に宿泊していたようです。その誰もが天気予報の雪崩注意報を見なかったのか、その辺りは報告書には書かれていません。私の勝手な推論では、実際には雪崩注意報の存在を知っていた教員はいたのではないか、しかし、それを全体で共有し注意喚起を促さなかったが故にこうなってしまったのではないか、という気がします。いくら何でも、冬山に登って引率者の全員が全員、誰も天気予報を見たり(スマホ)聞いたり(ラジオ)しなかった、というのはいささか不自然に思えるので。いずれにせよ、です。山、それも冬山に登って天気予報を見聞きしない、注意報の存在も把握しないで、何十人もの人を連れて行動するという時点で、まことに残念ながら「言語道断」という言わざるを得ないでしょう。ただ、当時、前日までの数日間は降雪がなかったところに当日は朝からの降雪で、古い表面が凍った雪の上に新雪が積もった状態だったと報じられています。このような場合、古い雪と新しい雪の間に「弱層」と呼ばれる不連続面が生じて、雪崩が起きやすい状態になると言われます。だから、雪崩注意報が出ていたわけです。雪崩注意報の存在を知らなかったにしても、この状況は雪崩の危険性があるということは、冬山の初歩の知識であろうと思います。引率教員は、雪崩に巻き込まれて亡くなった若い一人は冬山ほとんど未経験者だったそうですが、今回有罪判決を受けた3人は、いずれも冬山にある程度の経験を持ち、雪上訓練も受けていたようです。当然その程度の知識はあったはずなのに、何故その状況で雪崩リスクを考慮しなかったのか。ともかく、教員1名と生徒7名の8人が一挙に亡くなるという大惨事になってしまいました。この判決について、一部のニュースサイトでは、何でもかんでも教員に責任を押し付けるな、とか、こんなことで責任を問われるなら教員のなり手なんかいなくなる、とかの感情的なコメントが目立ちます。しかし、少しは冷静になれ、と私は思います。一般論として言うなら、私だって教員じゃないけど公務員だし、教員バッシングみたいなことに加担する気はありません。でも、ことこの事故に関して言うなら、8人もの死者を出したという厳然たる事実があります。そして、その事故の原因は、いかに考えても不可抗力ではありません。引率教員の判断の誤りが原因であることはあまりに明白です。したがって、この判決は妥当である、と言わざるを得ないものと私は思います。※余談ですが、7年前の雪崩事故発生当時、記事を書いた時には、那須岳には5月に1回しか登ったことがなく、冬季に登ったことはありませんでしたが、その後2021年1月に積雪の茶臼岳に登っています。3月ではなく1月だし、積雪量も事故当時より少ないはずです。ただ、峠の茶屋跡避難小屋までは風が強くて雪は少なく、その先で雪が急増する印象がありました。
2024.06.01
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蓮舫議員「東京都知事選立候補」報道にネットは期待と反発 「小池百合子に最高の対抗馬」「トップには向いてない」立憲民主党の蓮舫参院議員が、東京都知事選に立候補する意向を固めたと26日、各社が報道。3選を目指す現職の小池百合子都知事らとの激しい選挙戦になるとみられるだけに、ネットでは関連ワードが次々とトレンド入り。期待と反発が入り乱れた。中日新聞などによると、小池さんに対抗する立民や共産党、市民団体などは、無所属で立候補するとみられている小池氏に対抗する統一候補の擁立に向けて協議を重ねてきたという。蓮舫さんは27日、Xに、「今日14時から会見をします。いまの、私の考えと想いを語ります」と投稿した。(以下略)---正直なところ、少し驚きました。現職の議員が議席を捨てて立候補するとは予想していなかったので。私も都民ですけれど、実は、これまで参院選東京選挙区で彼女に票を入れたことはありません。が、現状考えるれる中で、野党側にとってベストに近い候補者であることは間違いないでしょう。これだけ自民党に逆風が吹いている状況です。静岡県知事選でも自民党が負け、先の衆院補選でも自民党が大敗しました。東京では自民党は候補を立てませんでしたが、小池都知事が支援した乙武候補も惨敗しています。野党側にとってもっとも勝ち目のあるとき(それでも、勝てるかどうかは分かりませんが)なのに、都知事選でまともな候補者を立てず、戦う前に降りてしまうような状況にならなくて幸いでした。有力な候補者が野党陣営から出馬するとなれば、与党側からそれに対するネガティブ・キャンペーンを貼られるのもまた宿命です。報道によれば、さっそく都民ファーストの会・森村代表は「自民党の政治とカネの問題が、小池知事の問題であるかのように“あらぬレッテル”を貼るのは、正直ちょっと都民をバカにしすぎじゃないか」と言っているそうです。しかし、自民党を飛び出して都知事になったはずの小池氏が、今この時期に、金の問題で真っ黒な自民党との距離を縮めているのは歴然たる事実です。つまり、自民党とよりを戻して、その組織力を借りることは、金の問題を批判したり追及することよりも大事だと認めているも同然なわけです。であれば、そういう批判は甘受してもらうしかありません。批判されても自民党との縁は大切なんでしょ?言われたくないなら自民党と縁を切れ、としか言いようがありませんし、そのような視点で小池知事を批判することが「都民をバカにし過ぎ」とは、私も都民の一人として、まったく思いません。余談になりますが、都民ファーストは都知事選に出馬表明した安芸高田市の石丸市長に対しても幹事長が「東京を舐めるな」という批判をしています。私も、石丸市長はまったく評価に値しない人物と考えており、票を投じるつもりも一切ありません。が、それでも、知事選に出馬するのは各自の自由です。「この政策、主張に反対だ」という批判なら分かります。でも、単に出馬するという事実に対して「東京を舐めるな」という批判は意味不明というしかありません。というわけで、前述のとおり、実際に勝てるかどうかは分かりませんが、ともかく私としては初めて蓮舫氏に票は投じることになるだろうと思ています。頑張ってほしいです。大いに期待しています。
2024.05.29
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5月12日石神井公園鳥の写真ではありませんが、カキツバタがちょうど見ごろでした。アヤメ科のアヤメ、ノハナショウブ、カキツバタ、いつも区別を忘れてしまい、ネットで調べています。鳥と違って逃げないので、花の識別はそんなに難しくはない、はずです。肝心の鳥は何もおらず、ゴイサギくらいしか撮影できませんでした。5月18日秋ヶ瀬公園ホトトギスが盛んにさえずっていたのですが、声はすれども姿は見えず(いや、何回か飛ぶところは見たのですが、ファインダーには捉えられませんでした)、ついに撮影できず。代わりにオオヨシキリがいっぱいいました。5月19日葛西臨海公園こちらはキショウブが咲いていました。キショウブもアヤメ科ですが、外来種です。コチドリシギの春の渡りシーズンも終盤です。チュウシャクシギキョウジョシギキョウジョシギキアシシギ5月25日秋ヶ瀬公園この日もホトトギスが盛んに鳴いていたのですが、やっぱり撮影できず。オオヨシキリが結構近くで撮影できました。オオヨシキリ5月26日霞ケ浦・浮島湿原コジュリンとオオセッカを目当てに行ったのですが、見つかりませんでした。今回で4回目ですが、すべてフラれています。今までは他のバードウォッチャーには遭遇しませんでしたが、今回は団体さんを含めて何人かのバードウォッチャーと遭遇しました。どうもコジュリンを撮影できた人は、いなかったようです。セッカこれも湿原のあちこちで盛んに鳴きながら飛んでいるのですが、飛行中のセッカをファインダーに捉えるのは難しいです。セッカ。「ヒッヒッヒッヒッヒッ、カチカチ、カチカチ、カチカチ」と鳴きながら飛びまわります。キジまたしてもオオヨシキリオオヨシキリ。あちこちで「ギョギョシ、ギョギョシ」とさえずっている、仰々しい鳥です。オオヨシキリホオジロ。コジュリンも同じホオジロ科ですが、コジュリンの姿は見えず、ホオジロばっかりです。
2024.05.27
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安定神話どこへ…県職員採用試験、大卒申込者が過去20年で最少 前年度からも2割減「学生の民間志向高まった」鹿児島県は22日、来春入庁予定の2024年度職員採用試験(大卒程度)の申込者数が451人だったと発表した。前年度の552人から101人、18.3%の大幅減。県人事委員会によると、統計が確認できる03年度以降で最少だった。(以下略)---県庁合格者の4割が辞退…「人材確保推進チーム」新設 ペーパーレス化で8億円コストカット県職員の採用試験では昨年度、合格者の4割近くが辞退しました。~県によりますと、昨年度の職員採用試験では合格者の36.8パーセントが辞退したということで、21日の会議では、今年度「人材確保推進チーム」を設置することが報告されました。(以下略)---鹿児島県と言えば、もう15年くらい前になりますが、阿久根市で竹原信一という人物が市長を務めていた間、すさまじい公務員攻撃が展開されたことがありました。市職員の給料やボーナスをカットする条例案を、議会の議決によらず専決処分で強行するなどの異常な強権的市政運営を繰り広げた挙句、リコールによって市長の座を追われました。その鹿児島県で、採用試験の応募者数が今年度大幅減で過去最低となったそうです。しかも昨年の合格者の1/3が採用を辞退しているそうです。今年も同様に合格者の中から多くの辞退者が出ることが予想されます。たまたま目についた記事が鹿児島県でしたが、この状況は全国的に変わりません。おそらく鹿児島県も同様と思いますが、全国的に、昨年の採用試験の時点で過去最低レベルに競争倍率が落ちています。例えば、東京都特別区の昨年の採用試験(1類つまりいわゆる大卒程度の事務職)の昨年度の競争倍率は2.5倍と発表されています。私のおぼろげな記憶では、30年以上前のバブルの最絶頂期、公務員の競争倍率がもっとも低かった時代でも、東京23区の採用試験の競争倍率は3.5倍前後だったと記憶しています。しかも、上記リンク先を見ていただくと分かりますが、採用1181人の予定に対して合格者が3013人もいました。東京23区の採用試験の場合、合格者の中から23区各区が面接して採用していくのですが、合格者名簿に載っていても最終的にどこの区にも採用されない人が、多少は出てきます。ただし、全体の何割かは知りませんが、そう多くはないでしょう。それよりも、採用辞退者があまりに多いことが主たる原因で、採用予定者の3倍近くも合格者を出しているのでしょう。ちなみに、公務員は現在60歳定年から65歳定年へと定年延長の経過措置の過程にあります。そのため、この3月末には定年退職者はいませんでした(ただし、フルタイム勤務が終了して短時間勤務に移行する人はいた)。それにもかかわらず競争倍率が過去最低、言い換えれば採用予定者数が非常に多かったのは、一つには途中退職してしまう若手~中堅職員が激増していること、もう一つは、定年延長されても60歳で退職してしまう、まだフルタイム勤務ができる年齢でもやめて短時間勤務に移行してしまう職員が大勢いることが原因でしょう。つまり、採用試験の合格者はどんどん辞退するし、今働いている職員もどんどん退職しているという最悪の状態にあるわけです。なお、東京23区の今年の採用試験(来年度採用予定)の申込者数を見ると、鹿児島県と同様に、昨年度より申込者が減っていることが分かります(過去最低かどうかは調べていないので分かりませんが)。最終合格者はこれから決まりますが、採用予定者数は昨年より150人ほど多く、したがって合格者数(あるいは合格させたい人数)も去年より多く、ということは競争倍率は過去最低だった昨年度よりさらに下がることは確実です。さらにすさまじいのは教員です。東京都の教員採用、小学校で過去最低1.1倍 質の低下いっそう懸念東京都教育委員会が実施した2024年度の教員採用選考について、小学校の受験倍率が1・1倍だったことが分かった。都教委が29日、発表した。小中高、特別支援学校を合わせた全体の倍率も1・6倍で、初めて2倍を切った。いずれも過去最低だった前年を下回り、教員の質の低下や人手不足がいっそう懸念される事態となっている。(以下略)---倍率1.1倍ですよ、ほぼ無競争です。それが去年の採用試験ですから、鹿児島県の例、東京都特別区の例から類推すれば、今年は更に倍率が下がるとみて間違い何ないでしょう。阿久根市の竹原元市長について触れましたが、あの当時、公務員叩きが流行したのは阿久根市だけだったわけではありません。大阪の維新など、それで勢力を拡大したと言って過言ではないし、自民党の小泉政権なども同様でした。このブログでも、公務員叩きのコメントは少なからずありました。そうやって、全国的傾向として、公務員を叩き続けて、今では公務員という仕事は、多くの人が魅力を感じずに逃げ出すような待遇になってしまったというわけです。何か、「世界一の先進国」と言われていた日本が、気が付けばどんどん貧しい国になりつつある状況と、軌を一にしている気もします。この先に明るい未来が待っているようには、到底思えないのが現実です。
2024.05.25
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米国務長官 ICCのネタニヤフ首相への逮捕状請求に制裁措置を示唆ICC(国際刑事裁判所)がイスラエルのネタニヤフ首相らに逮捕状を請求したことに、アメリカのブリンケン国務長官はICC関係者への制裁を示唆しました。21日、ワシントンで議会の公聴会に出席したブリンケン国務長官は、ICCがネタニヤフ首相らをガザ地区での戦争犯罪や人道に対する罪で逮捕状を請求したことに「明らかに誤った方向の判断には対処する」と述べ、逮捕状請求の決定を下したICCの検察官らに対する制裁措置を示唆しました。議会上院ではイスラエルを支持する立場からICC関係者への制裁が議論されていて、今週にも採決される見込みです。アメリカ政府はICCの決定に対して「イスラエルとハマスを同列に扱うことは言語道断」と逮捕状請求に強く反発しています。---プーチン氏逮捕へ協力促す 米長官、ICC加盟国にブリンケン米国務長官は国際刑事裁判所(ICC)がウクライナ侵攻を巡る戦争犯罪容疑でロシアのプーチン大統領らに逮捕状を出したことに関し「全てのICC加盟国は義務を果たすべきだ」と述べた。プーチン氏が今後訪問した場合に逮捕状の執行に向けた協力を促した。上院歳出委員会小委員会などの公聴会で述べた。米国はICCに加盟していないが、バイデン大統領も逮捕状が「正当だ」として判断を支持している。---1年前にはプーチンに逮捕状を出したICCを称賛して「すべてのICC加盟国は義務を果たすべき」と言っていた同じ米国(もっとも、その米国はICC非加盟ですが)の、同じバイデン政権下の同じ国務長官が、今度は「イスラエルとハマスを同列に扱うことは言語道断」だからICC検察官らを制裁対象にすると息巻いています。その、あまりのダブルスタンダードぶりには呆れかえります。ちなみに、いずれの案件もICCの主任検察官はイギリス人のカリム・カーンが務めています。1年前には賞賛したカーン検察官を、今度は制裁の対象にする、本気でそんなことをするつもりでしょうか?実は米国は過去にICCの関係者に制裁を行ったことがあります。米兵のアフガニスタンでの戦争犯罪についてICCが逮捕状を発行した時のことです。だから、今回もやるのでしょう。もっとも、この時はトランプ政権でしたが。つまり、トランプ政権でもバイデン政権でも、結局やっていることは同じ、ということです。いや、厳密にはバイデン政権はまだ「やろうとしている」段階ですが。実は、ICCのプーチンへの逮捕状と今回のネタニヤフ(およびハマス)への逮捕状はつながっています。というのは、プーチンへの逮捕状発行で板挟みになった国があります。それが、ロシアを含むBRICS首脳会議を昨年主催した南アフリカです。南アフリカはICC加盟国なので、プーチンを逮捕する条約上の義務を追っています。そしてもちろん、プーチンがウクライナに対してやっていることは全面的に批判されるべきだし、いつかその法的責任を追及されてしかるべきだとは私も思います。でも、現実問題として、首脳会談のために訪問する外国元首を逮捕するという選択肢が国際儀礼上取り得るのか、と考えると、事はそう単純ではありません。結局は、プーチンは南アフリカ訪問を取りやめ、BRICS首脳会議にはオンライン参加になりました。南アフリカ政府としては国際会議主催国の面目を潰された不満はあったでしょう。それに、ICCはアフリカなど非西欧世界の人道犯罪ばかりを目の敵にして、欧米諸国の人道犯罪には見て見ぬふりか、という反発もあったようです。その後、昨年11月には、その南アフリカとバングラデシュ、ボリビア、コモロ、ジブチの各国が、ICCに対してガザの状態について調査するように要請しています。おまえら、プーチンの人道犯罪を有罪にするなら、イスラエルの人道犯罪もちゃんと捜査しろよ、というわけです。その時点ではすでにICCはガザの状況について捜査は開始していたようですが、捜査を急ぐことへのプレッシャーにはなったでしょう。いずれにしても、プーチンが人道犯罪の容疑者としてICCから逮捕状を発行されるのは当然のことですが、ネタニヤフもまた、それは同じと言うしかありません。もちろんハマスもです。プーチンの逮捕状は正しいのに、ネタニヤフの逮捕状は言語道断、などというのは、そのように主張する側が「言語道断」というしかありません。もっとも、現実問題として、ICCが逮捕状を出しても、プーチンは逮捕されていないし、ネタニヤフも逮捕はされないでしょう。ではICCの逮捕状は無意味かというと、決してそうではありません。昨年、プーチンが南アフリカ訪問を中止したことからも、歴然としています。南アフリカ政府はロシア寄りの立場を取っており、プーチンを逮捕したくなかったのは明白です。しかし、それでもプーチンは南アフリカ訪問を断念せざるを得なくなったのです。ICC加盟国に課された逮捕義務は、実際にそれが実行されなくても、ICC加盟国への渡航に重い足かせになります。特にヨーロッパ諸国、米国以外の南北アメリカ各国、アフリカ諸国は多くがICC加盟国です。南アフリカとプーチンの経緯を考えれば、たとえ親イスラエルの国であっても、ネタニヤフがICC加盟国を訪問するのは難しくなるでしょう。つまり、ほとんどの外国を訪問することは困難になります。国のトップしては、それは結構痛いことではあるはずです。
2024.05.23
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「うまずして何が女性か」上川外相が発言撤回 知事選にもキャリアにも傷自民党の上川陽子外務大臣が、「うまずして何が女性か」などの発言を撤回しました。背景には何があったのでしょうか。上川大臣「女性パワーで未来を変えるという、私の真意と“違う形で受けとめられる可能性がある”というご指摘を真摯に受け止め、この度、“撤回”をさせていただきたいと思います」26日に投開票を迎える選挙戦真っただ中の静岡県知事選。地元・静岡1区選出の上川大臣が撤回したのは、18日に行われた応援演説での発言です。上川大臣(18日 応援演説での発言)「ようやく決断をしていただきました。大きな、大きな命を預かる仕事であります。今、一歩を踏み出していただいたこの方(推薦候補)を私たち女性が“うまずして何が女性でしょうか”」会場では拍手が起きていますが、「うまずして何が女性か」という発言が物議を醸しています。上川大臣(18日 応援演説での発言)「私も初陣の時に、皆さんに『“うみ”の苦しみもあるんだけど、ぜひ“うんでくださいね”』最後の演説で申し上げたんですが。彼(推薦候補)のことを思うと、その場面が頭によぎってくるんです。“うみ”の苦しみは、男性もいらっしゃいますが、本当にすごい。うまれてくるこれから、未来の静岡県。今の静岡県を考えると、私たちはその手を緩めてはいけない」(以下略)---この発言が騒動になると、「発言の一部を切り取っ捻じ曲げている」などと叫んで擁護する向きも現れているようです。しかし、本当に誰もがそう思う発言なら、本人が発言撤回などしないはずです。あっさりと発言を撤回した時点で、本人も問題発言という自覚はあるのでしょう。本人の「真意」としては、出産しない女性は女性じゃない、ということが言いたいことの主題ではないのだろう、とは私も思います。しかし、「女性が」を強調して言っている時点で、「女性は子どもを産まなければいけない」のが当然という前提での発言であることは歴然としています。それに、政治家というのは常に「発言の一部を切り取られて」批判されるものです。それは、何も自民党だけのことではありません。民主党政権時代、どれほど発言の一部が切り取られ捻じ曲げられて批判されたか、中には、一部を切り取りどころか、まったく発言していないことをでっち上げられて批判され、辞任に追い込まれた大臣もいました(放射能付けちゃうぞ「発言」)それが嫌なら政治家などやめることでしょう。それに、この発言を読んで、ものすごく嫌ーーーな感じがするのです。「女性は子どもを産まなければいけない」という前提の発言ではないとしても、です。「生まずして」を、誤解の余地のないように「当選させずして」に言い換えてみましょう。「(推薦候補を)私たち女性が当選させずに何が女性か」こう書けば、確かに「出産しない女性は女性じゃない」という意図は感じられなくなります。でも、強烈な違和感は消えません。なので逆の文例を考えてみました。「俺たち男が当選させずして、何が男か」これと同じです。なんで男だと(自民党推薦候補を)当選させなきゃいけないのか、他党支持者の男は「男じゃない」ってことかよ?って思いますね。それと同じことじゃないですかね。自民党推薦候補を「本当の」女なら支援しろ、支援しないような人は女じゃない、それって、支援しない人、異なる政治的主張の持ち主の人格否定そのものであるように、私には思えます。「男なら」「女なら」当選させろ、そういう発言自体が(産む産まないは度外視しても)時代錯誤的であり、批判されて当然であろう、という印象しかありません。
2024.05.21
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ハマスに協力するべからず、日本の国益は〝イスラエル〟にあり 元内閣官房参与・谷口智彦日本が追い求めるべき国益はイスラエルとの交際にある。パレスチナとの間には、ない。ガザ地区にはさらにない。ガザで今後必要となる民生の復興に、日本は手を貸せばよい。惻隠の情をもってする人道協力が必要だ。ただし前提がある。ユダヤ人の殺戮・陵辱を喜ぶイスラム原理主義組織ハマスは、麻薬売買を続ける犯罪集団より、よほどたちが悪い。徹底的非軍事化を要す対象ではあっても、日本が協力すべき相手ではない。ガザの学校はパレスチナの子供たちに、反ユダヤの感情を刷り込んだ疑いがある。運営主体は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)であり、そんな組織にガザ復興を委ねてよしとするわけにいかない。乗り遅れるなとばかり、間違った路線のバスに日本は乗るべきでない。---記事全部は有料会員でないと読めないようですが、産経にお金を払う気はありません。「キリストの幕屋」など親イスラエルの極右勢力が存在することは知っていますが、「日本の国益はイスラエルにあり」とまで言い切ってしまう人には驚きを禁じえません。イスラエルは米国の友好国であり、日本も米国の同盟国(実質属国)という「共通の味方」の関係はあるにしても、それ以上の関係はありません。はっきり言ってしまえば、石油を産出しないイスラエルは、日本にとってそこまで重要な国ではありません。もちろん、それはパレスチナやガザも同様ではありますが、両者を比較してイスラエルをより重視しなければならない理由は、特にありません。ハマスのやってきたことに問題があることは確かですが、イスラエルのやってきたことには、それ以上の問題があるというしかありません。ハマスのような勢力が強大化したのは、明らかにイスラエルのガザに対する高圧的な姿勢に原因があるからです。西岸地区での「入植」地の拡大や、その過程で度々発生している、ユダヤ人によるパレスチナ人に対する銃撃やその他の暴力を見れば、どう考えてもイスラエル側にパレスチナ人に対する差別意識、憎悪感情がはびこっていることは確実です。「ユダヤ人の殺戮・陵辱を喜ぶイスラム原理主義組織ハマス」は、そのまま前後を入れ替えて「パレスチナ人の殺戮・陵辱を喜ぶイスラエル極右政党(ネタニヤフ政権の与党)」という事実が存在します。UNRWAについては、イスラエルが「職員がテロ組織のメンバーだ」と主張していますが、独立検証グループによれば、イスラエル側はその主張の証拠を何も提供しなかった、ということです。したがって、それはデマ、ということになります。なにより、UNRWAを排除したら、ガザの復興を誰が運営するんでしょうか?それにしても、こういう人の発言を無批判に掲載している時点で、産経新聞自身もまた、パレスチナは敵で日本はイスラエル側につくべきだと考えているのでしょうか。「間違った路線のバス」に日本を載せようとしているのは、産経新聞と谷口智彦氏であるようにしか、私には思えません。
2024.05.19
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5月の鳥写真です5月4日 葛西臨海公園アジサシがいっぱいいました。アジサシ日本は春秋の渡りのシーズンに通過するだけで、数は多いですが、見られる時期は限られます。アジサシキョウジョシギチュウシャクシギチュウシャクシギ5月6日東京港野鳥公園ここでも、またまたチュウシャクシギチュウシャクシギチュウシャクシギキアシシギコチドリタシギずっと葦原の中で採餌していたのですが、待っていたら一瞬だけ葦原の外に出てきました。5月11日葛西臨海公園メボソムシクイ。盛んにさえずっていたのですが、撮影できたのはこれだけ(涙)キアシシギ先週はアジサシの団体さんでしたが、今週はコアジサシです。アジサシは数は多いものの、日本で見られる時期は短いですが、コアジサシは夏鳥で、日本各地で繁殖するので、見られる時期は長いです。ただ、近年カラスに狙われるなどして、東京近辺ではコアジサシはほとんど繁殖が失敗しているようです。葛西臨海公園でも数年前に繁殖が見られましたが、途中で全滅しています。イソシギ、日本で見られるシギは多いものの、繁殖するシギは少なく、全国的に普通に見られる繁殖するシギはこのイソシギだけです。アオアシシギアオアシシギそして・・・・葛西臨海水族園、失われるのは樹木だけじゃない。「水辺の自然」エリアは5月19日で閉鎖うーーーーむ、水族館のリニューアルに伴って、多くの木が伐採されてしまうようです。子どもが小さい頃は、結構頻繁に水族館に入っていたのですが、最近は外で鳥写真を撮るばっかりです。しかし、水辺の自然のコーナーはよく覚えています。建物内に比べると人が少ない印象はありますが、葛西臨海公園の自然全体を考えると、廃止はともかく、その自然を壊して水族館をリニューアル、というのはどうかと思います。一応、伐採されるのは水族館の敷地内だけで、私が頻繁に足を運んでいる鳥類園や、公園西側(公園東側の鳥類園だけではなく、西側にも多くの渡り鳥が飛来します)の樹林が切られるわけではないようですが、公園全体として、森の面積が減少することは確かです。記事にあるように、樹木は一日にして成長はしません。35年かけて育った森を伐採して新しい水族館、というのは少々残念な話です。800本は移植ということですが、移植は木にとっても負担が大きく、何割かは枯れるでしょう。それに、森とは樹木(高木)のみで成り立っているものではありません。低木、下草、落ち葉や土壌、そこに住む様々な生物が一体となった生態系が森なのであって、高木は森の一要素でしかありません。高木だけを移植しても、森そのものを移植しているわけではないのです。
2024.05.18
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「0歳児選挙権」公約に 維新共同代表日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は人口減少が進む中で若い世代の意見を政治に反映させるべきだとして「0歳児選挙権」の導入を提唱した。府庁で記者団に「マニフェストに組み込み、次の総選挙で訴えたい」と強調した。0歳児から投票権を持たせ、成人になるまでは親が「代理行使」することを想定している。 ---NHKをぶっ潰すことを公約にした政党が議席を取ったくらいなので、どんな党が何を言い出しても驚かないですが、衆議院に45議席も持つ大政党がこんないかれたことを言い出すのは、さすがに呆れます。まあ、維新なら言い出しかねないなとも思いますが。まず、0歳児に投票権を与えるには、もちろん公選法の改正が必要ですが、それはただ単に第9条(選挙権を18歳以上と規定)を改正すれば済むものではありません。なぜなら、0歳児が投票用紙に候補者名を自書することは不可能であり、代理投票するにしても投票先の意思表示を行うことすら不可能だからです。「成人になるまでは親が代理行使」という記事からも明らかですが、これは実際には「0歳児に選挙権を与える」のではなく、0歳児をダシにして、「未成年の子の親に2票を与える」というのと同じです。つまり、公選法第36条(一人一票)にあからさまに反し、もしくは建前どおり「それはあくまでも0歳児に選挙権を与えているのだ」と言い張るならば、第46条(自書式の投票を規定)に反します。他人に公布された投票用紙に別の人が候補者名を書くことは、たとえ親子、兄弟、夫婦であっても、互いの同意があっても、公選法違反になります。発覚すれば投票所の職員が制止します。もちろん、現行の公選法の規定の元でも代理投票という制度はあります。字が書けなくても、誰に投票するという意思表示さえできれば、投票できるようにするためです。でも、この代理投票という制度を勘違いしている人が、どうやら少なからずいるようですが、代理投票とは親子兄弟や後見人が本人の代わりに投票用紙を書く制度ではありません。投票所の従事職員(つまり公務員)2名以上が付き添って、本人の意思表示を確認して代理で記載するものです。その間は、親子兄弟であっても投票者には近付けさせません。投票の秘密の侵害になるからです。さらに、各選挙では投票所ごとに「投票録」というものを作成するのですが、そこには代理投票を行った対象の投票者、代理となった職員の名前をすべて記載することになっています。現行の公選法上の「代理投票」とはそういうものです。どんな低投票率でも、一つの投票所で代理投票は最低でも複数はあるはずです。多いところでは10票以上あるかもしれません。寝たきりの要介護者、重度身体障害者であっても、わざわざ投票所に来る人は、基本的に「誰に投票する」という意思を明確に持っています。もちろん、それが親族や親しい人の意を受けている、ということは往々にしてあるでしょうが、そうだとしても意を受けて投票する、という意思は持っているわけです。代理投票とは、その意思を投票用紙に記す行為を代理するだけのものです。したがって、「親」という別の有権者が自身の意思によって、子どもの選挙権を「代理公使」することは、そもそも現行の「代理投票」とはまったく異なった概念です。0歳児1歳児2歳児が候補者名について意思表示できるはずもなく、現行の代理投票など成り立たないのは明らかです。それを親に「代理公使」させるなら、9条だけでなく36条か46条、あるいは両方の改正が必要です。でも、それだけで済む問題でもありません。未成年の子どもを持つ親にだけ2票を与えるというのは、例えば高額納税者にだけ2票与えます、社会的地位の高い人にだけ2票与えますというのと、選定基準は違ってもやっていることは同じです。とうてい、マトモな民主国家のやることではありませんし、そもそも憲法第14条(法の下の平等)に反します。更に、それはあくまでも親に2票を与えるのではなく子どもの選挙権の代理公使だと言い張るなら、それは憲法第15条4項(すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。)に反します。子どもの選挙の投票の秘密を親が犯す前提なわけですから。つまり、どっちにしても憲法違反、ということです。加えて、0歳児1歳時2歳児は、投票先について自分の意思が示せないのは明らかですが、16歳17歳ならどうでしょう。維新はさりげなく、「成人になるまでは親が代理行使する」というトンデモなことを言っています。0歳児と違って16歳17歳の子どもは、自己の意思を示すことも、投票用紙に記入することも問題なくできるはずです。それなのに、16歳17歳の選挙権も全部、親に代理行使させるつもりですか?それはそれで、0歳児とは別のベクトルで大問題です。根本的に、「人口減少が進む中で若い世代の意見を政治に反映させる」手段が0歳児から選挙権とは、問題意識が完全にずれていると言わざるを得ません。もし、若い世代の意見が政治に反映されていないとするなら、なぜそうなのでしょうか?それは若い世代が政治的に意見を言わないから、より端的に言えば若い巣世代の投票率が低いからです。投票するという意識のない人に2票与えると、投票するようになりますか?その人の意見が政治に反映されるようになりますか?そんなわけがないでしょう。あまり適切な例えではありませんが、料理を作っていて、どうも塩を入れすぎてしまったようだ、と言うときに、「じゃあ代わりに砂糖をいっぱいぶち込もう」と言っているのと類似しているように思います。失敗を別の方向の失敗で帳消しにしようったって、何の解決にもならないのです。
2024.05.15
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【独自】安倍氏、2013年参院選で候補者に現金100万円 「裏金」か 収支報告書に記載なし2013年7月の参院選で、当時自民党総裁で首相だった安倍晋三氏が、東日本の選挙区で争う同党公認候補の応援に入った際に現金100万円を渡していた疑いがあることが8日、中国新聞の取材で分かった。安倍氏、候補者が関係する主な政治団体などの収支報告書にはいずれも100万円の記載はなかった。自民党の元幹部によると、政権の幹部が候補者の応援に入る場合、「表に出ないカネ」などを使い、激励のための陣中見舞いを渡す慣行がある。複数の元政権幹部は、使途が公表されない内閣官房報償費(機密費)が使われた可能性があるとの見方を示した。5年の時効が成立しているとみられるが、政治資金規正法違反(不記載)などに当たる可能性もある。この候補者は匿名を条件に中国新聞の取材に答えた。参院選中に安倍氏が応援演説に入った当日、個室で面会する場面があり、安倍氏からA4判の茶封筒を受け取った。茶封筒の中には白い封筒が入っており、その中に100万円が入っていたという。(以下略)---「安倍は自派の裏金をやめさせようとしていた」という「神話」を振りまいていた連中は、息をしているのかな?御自ら裏金由来の、いわゆる「餅代」を配っていたという証言が出てきました。この記事では、「使途が公表されない内閣官房報償費(機密費)が使われた可能性があるとの見方」という「可能性の指摘」にとどまっていますが、次の記事では、官房長官か経験者があからさまに「官房機密費から国政選挙の陣中見舞いを出しました」と認めています。「国政選挙で機密費から100万円」元官房長官が証言 陣中見舞いに現金2000年以降の自民党政権で官房長官を務めた元政権幹部が中国新聞の取材に対し、国政選挙の候補者に陣中見舞いの現金を渡す際に内閣官房報償費(機密費)を使ったと証言した。機密費は国の施策推進のために予算化され、機密を理由に使途は公表されていない。選挙への使用は目的外使用の可能性があり、元官房長官は不適切な支出だったと認めた。---2000年以降、自民党政権で官房長官を務め、現在存命なのは中川秀直・福田康夫・塩崎恭久・河村建夫・菅義偉・加藤勝信・松野博一・林芳正の8人ですが、現職の官房長官がこんなことを証言するはずがなく、残る7人のいずれかの証言ということになります。で、実は官房長官経験者が「陣中見舞いに官房機密費を使った」と証言したのは今回が初めてではありません。官房機密費「陣中見舞いにも」 河村建夫・元官房長官が明かす内閣官房報償費(官房機密費)の使い道について、河村建夫元官房長官が4日、朝日新聞の取材に応じ、在任中に「陣中見舞いとして持って行くことがあった」と語り、選挙向けに支出していたことを明らかにした。---今回の証言者も河村元官房長官でしょうか?でも、それならすでに一度証言が報じられている以上、匿名で証言する必要もないはずなので、他の官房長官経験者ではないかとおもいます。いずれにしても、証言の信憑性は高いと判断できます。で、これについて自民党は官房機密費「選挙で使わず」 自民・鈴木氏が発言、根拠示さず自民党の鈴木馨祐衆院議員は12日のNHKの討論番組で、官房機密費(内閣官房報償費)について「選挙目的で使うことはない。断言する」と述べた。発言の具体的根拠は示さなかった。鈴木氏は政治資金規正法改正に向けた党の作業部会座長。---実に軽い断言です。官房長官をやったことがない鈴木議員が、どうして官房機密費の使途を知っているんだ、という当然のツッコミが多々入っているようです。そういえば、2009年民主党政権ができた時、自民党は官房機密費を全部使いきって、金庫を空っぽにして下野したことが知られています。「機密」を盾に何に使ったかを公表しなくてよいのを逆手にとって、自党の選挙資金として使っていたわけです。「愛国心は悪党の最後の隠れ蓑」と言われますが、国家機密もまた、「国家機密は腐敗政治家の隠れ蓑」と化している、ということです。本当に、自民党は骨の髄まで腐り切っています。まあ、そうやってせいぜい誰の目にも白々しい説明をしていなさい。来年10月までの間に、その白々しい嘘に対するその手痛いしっぺ返しを浴びればいいのです。
2024.05.13
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櫻井よしこ@YoshikoSakurai立憲民主党がとんでもない民法改正法案を提出しました。婚姻平等法案です。性の区別をなくし、父も母も親1、親2とするそうです。家族の在り方が崩壊し、バラバラの個人の集合体のような国になりかねません。こんな日本を誰が望んでいるでしょうか。---なんと、父も母も親1、親2とする??そりゃ大変だ、さっそく問題の婚姻平等法案を見に行ってみました。新旧対照表に、どの部分を変えるのかが書いてあります。・・・・・・なんのことはない、「夫婦」の文言を「婚姻の当事者」に、「父又は母」「父母」を「親」に変えるだけのことです。「親」というのはごく一般的な用語であり、少なくとも日常会話において、「父母」は言わないこともありませんが、「父又は母」などというまだるっこしい言い方をすることはなく、ほとんどの場合「親」と言っているはずです。「親の顔が見たい」を「父又は母の顔が見たい」なんていう人がいますか?もちろん、法律用語は日常会話とは異なりますから、「父又は母」という用語が「日常会話で使われないから」変えるべきだ、などと言いたいわけではありません。他に理由があって(この場合は婚姻の男女平等や同性婚の法的整備を図るために)「父又は母」から「親」という言葉に変える、その際に選ぶ言葉として、何か問題ありますかね?いや、「親」ではなく「親1」「親2」だったら問題あると私も思いますよ。でも、「親」という言葉はあっても、どこにも「親1」「親2」なんて言葉はないんですけど、これはいったいどこから持ってきた話でしょうか?一般的には、こういうのは「デマ」と呼ぶんじゃないですかね。ともかく、法案のどこにも書いていない「親1」「親2」なるものが見えるというのであれば、ネトウヨ病という深刻な病に侵されて、書いていないものが読める重篤な状態ではないかと心配する次第です。
2024.05.12
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月刊『地平』創刊します!出版社・地平社は6月、総合月刊誌『地平』を創刊します。雑誌名の『地平』には、・いま多くの市民が感じている“危機”——「地」球と「平」和の課題に向き合うこと。・読者とともに、独立した立場から新しい言論の「地平」を切りひらいていくこと。という私たちの想いが込められています。『地平』が扱うのは、政治・経済、国際、社会、環境、動物、教育、生活、科学、医療・健康など、私たちが生きる社会でいま起きている事柄です。世界で起きている社会問題を批判的に検証し、いのちの営みを尊重し、さまざまな社会問題を交差的に考えることで、あらゆる生命が共に生きるられる「地球」の「平和」を模索していきたいと思います。---岩波書店「世界」前編集長である熊谷伸一郎さんが興した出版社「地平社」、4月に刊行されて本を購入して読んでいるところです。経済安保が社会を壊すまだ読了していませんが、新刊本の刊行が始まったと思ったら、今度は月刊誌の創刊だそうです。早速定期購読を申し込みました。ただ、Facebookで近況を見ると、早くも連日会社に泊まり込みをしているとのこと。今でもその状態で、月刊誌が創刊したらどうなってしまうのか、やや気になるところではあります。ともかくも、大いに期待しています。
2024.05.10
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5月5日、第5回 ラテンアメリカへの道 フェスティバルで演奏してきましたRebeldia de los condores(コンドルの反乱)No mereces mi cariño 君は私の愛に値しないお台場での演奏は毎度のことながら、今回もすべての曲が「風とケーナの戦い」でした。もっとも、肺活量が世界最大の人であろうと、風とまともに戦って勝てる人などいません。逃げるが勝ち、風が吹いたら「柳に風」で風を背に受ける一手です。絶対に風上を向いてはいけません。風向きが変わったら?もちろん風下に向かって「風見鳥」のように向きを変えるのです。まあしかし、こういう場所こういう条件では、繊細な曲は不向きですね。何より、軽量小型の三脚に、これまた軽量のミラーレス一眼、軽量の短焦点レンズ、この風で吹き倒されるかと思いましたが、意外に大丈夫でした。それ以外の写真です。スティールパンの「カリビアン・ブリーズ」圧倒的に凄かったです。メキシコ舞踊「ラス・パロミータス」ブラジルの格闘技、音楽、ダンスの要素が融合した民族芸能、カポエィラ・テンポカポエィラ・テンポジローとラテンを歌おうラス・パロミータス屋台も立ち並び私も美味しくいただきました。この写真の後、次のビールでやらかしてしまいました。撮影していた瞬間、風でプラコップが倒れました。いや、かろうじて完全に倒れる前に手を出すのが間に合ったのですが、なみなみのビールが3割ほど流出してしまいました(涙)。強風時の食べ物系の撮影は危険ですね。
2024.05.08
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前回の続きです。3026m、乗鞍岳山頂乗鞍にはいくつかの小ピークがあり、その最高峰が剣が峰ですが、その南西には大日岳、屏風岳、薬師岳が連なっています。ただし、それらのピークは立入禁止ということです。左の遠方は木曽御嶽山です。木曽御嶽山。山頂には5分もおらず、すぐ下山にかかります。登ってきた斜面を見ろすと、北斜面は雪がありますが南斜面にはありません。山頂直下下りは速いです。ドローンを飛ばしはている人がいました。山の名前は調べていません。この辺りで昼食。感覚的に登山者よりBCスキー、BCスノーボードの人の方が多いようでした。下りは、登りでへたばっていたのかウソのように、とにかく超高速。あっという間に畳平より下の位置まで下りました。見上げると山頂ははるかかなたなのですが、人間の足で一歩一歩登っていけばたどり着けるわけです。BCスキーの団体が登ってきました。時刻は1時を回っていしたが‥‥。槍穂高連峰も見納めです。位ヶ原山荘が下方に見えてきた辺りで、笛練習。エコーラインに戻ってきました。実はバスの時間を間違って記憶していて、終バスまで1時間半ほど時間があったため、エコーラインを10分くらい下ったところ(位ヶ原山荘まで音が多分届かないであろう場所)で、追加の笛練習をみっちり30分ほどやったのでした。というわけで、乗鞍岳の写真は以上となります。
2024.05.06
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当ブログで告知をしていませんでしたが、本日5月5日演奏します。第5回 ラテンアメリカへの道 フェスティバル<お台場海浜公園 展望デッキ>5月5日14時/16時30分 キラ・ウイルカ(ステージプログラムはこちら)---さて、本題です。雪山シーズンもほぼ終わりになってきました。今シーズン最後の雪山は、乗鞍岳にしました。昨夏に登っていますが、もちろん無雪期と積雪期では同じ山でもまったく違います。8年前、2016年のゴールデンウィークに一度登ったことがあるのですが、その時はあまりの強風で頂上目前で引き返しています。8年ぶりに積雪期の3000m峰にアタックです。前日、新宿21時発の最終の「あずさ」で松本に行き、そこで前泊して、3日の朝、松本→新島々→乗鞍高原と乗り継いで、この時期の乗鞍岳の登山口となる位ヶ原山荘に着いたのが9時20分頃でした。無雪期は標高2700mの畳平までバスが行き、登山口から山頂までの標高差は300m余りしかありませんが、春山シーズンは2350mの位ヶ原山荘までしか乗鞍エコーラインが開通していないので、ここから標高差700m近くを登らなければなりません。新島々で乗鞍行きのバスに乗った人はあまりいなかったのですが、多くの人は乗鞍高原まで車で行くようで、そこから先はバスが4台、登山者もこんなに大勢でした。いきなり結構な急登。雪山ですが5月の快晴、暑いです。カヤクグリ。今回は登山優先で望遠レンズは持っていきませんでした。なので標準ズームの70mmで豆粒みたいにしか撮れませんでした。山頂が見えました。しかし雪が少ないです。なお、この同じ場所で8年前の同じ5月3日に写真を撮っています。それが・・・・・こちらになります。2016年5月3日、同じ日ですが、積雪量がまるで違うのが分かります。実は2016年もかなの雪の少ない年だったのですが。槍穂高連峰が姿を現しました。左端の尖峰が槍ヶ岳でしょう。どんどん登っていきます。が、暑いしキツイです。1か所、雪面に派手にクラックが口を開いていました。北アルプス。中央から右が槍穂高連峰。西窯尾根が見えるのでその先、写真左側が笠ヶ岳とか双六、三俣蓮華などでしょう。中央手前低い位置に焼岳が見えますが、すでに雪がほとんどありません。槍穂高連峰左端が槍ヶ岳、中央が奥穂高岳、その右が前穂高岳、奥穂の左手前に連なるのが(写真では分かりにくい)おそらく西穂高岳。旧コロナ観測所。その向こうは方角的に笠ヶ岳方面。(コロナといっても、言うまでもなく新型コロナウイルス感染症のことではなく、太陽コロナの観測所です)背景に槍穂高連峰の山腹があるので分かりにくいですが、中央手前が焼岳。稜線に出ました。剣が峰の山頂はもうそこです。実は、8年前はここで引き返しました。そのときはあまりの強風のため断念したのですが、この日は快晴で風もほとんどありません。今回は、「引き返す」といすう選択肢はありません。山頂まで行くのみです。山頂には雪がなく、ここでいったんアイゼンを外しました。片手にピッケルとアイゼンをもって登ります。12時ちょうどに山頂に到着。積雪期の3000m峰登頂は過去2度目、前回はなんと前世紀(1999年、穂高連峰の涸沢岳3110m)です。四半世紀ぶり二度目の雪の3000m峰です。※山頂ではなく、単に3000mの高度に到達ということであれば、この間何回か積雪期に3000mまで到達してはいますただ、標高差700mに所要2時間半はなかなかスローペースです。どうしても同じ標高差だと積雪期の方が時間がかかる傾向は否めません。荷物は重く、アイゼンで足が重く、やや歩きにくい、ズボンの上のオーバーズボンで足の動きが多少制約される、といったことの相乗効果でしょうか。その代わり下りは速いですが。さて、次回に続きます。
2024.05.05
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4月29日、ゴールデンウィーク前半の最終日に奥多摩の三頭山に行ってきました。毎度の山に、スクーターで向かったのですが・・・・過去2回、檜原側から奥多摩周遊道路を都民の森に向かいましたが、今回は奥多摩湖側から行ってみました。奥多摩湖畔でトイレ休憩。いろんなバイクが止まっていました。で、都民の森に到着。檜原側から行くよりは大回りになります。自宅を出たのが7時頃で、到着は10時になってしまいました。登山開始が遅かったので、ペース速めで山頂に向かいます。丁度若葉が出始めたところです。山頂に到着。ここはまだ若葉がほとんど出ておらず、景色がまた冬です。暖かかったですけどね。もちろん笛も吹きました。ここで。ゴールデンウィークで登山者は多かったですが、ここを通る人はほとんどいません。もう1本F管のケーナを持って行ったのですが、写真を撮り損ねました。桜がまだ満開です。ムラサキヤシオだと思います。都民の森駐車場に戻ってきました。私の愛車。走行距離は約8200km、納車以来の通算燃費はリッター55.5km、今回のと門の森往復ではリッター60kmを超えています。帰りは檜原側に下りました。つまり今回初めて、奥多摩周遊道路を全部走ったわけです。三頭山はいい山ですし、都民の森からの標高差が500mで手頃なので、また行くでしょう。
2024.05.03
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4月の鳥写真は三宅島とその復路船上の分だけ先に公開していますので、それ以外の分です。4月7日秋ヶ瀬公園アオジ、冬鳥ですが、まだまだ健在でした。アオゲラアオゲラ盛んにドラミングを行っていました。カシラダカ。鳥撮影スポットから離れて笛練習していたら飛んできました。4月20日秋ヶ瀬公園この日は春の渡り鳥真っ盛りでした。センダイムシクイシロハラ、こちらは冬鳥です。撮影しませんでしたがツグミもまだいました。シメ、これも東京では冬鳥です。またセンダイムシクイ。焼酎一杯グイーと鳴く、酒のみ鳥です。いえ、違いますね、さえずりにそういう聞きなしを与えた人が酔っ払いに違いありません(笑)センダイムシクイこの日はこのほかにエゾムシクイが盛んにさえずっていたのですが、ついに撮影場来ませんでした。キビタキのオス。トリミングしてもちょっと遠かったです。真打、オオルリのオス登場も、やはり遠くて、しかも暗くと色があまり出ていません。オオルリオオルリ、一番きれいに色は出ているのですが、手前に枝があって、ややボケています(涙)オオルリ4月21日秋ヶ瀬公園二日続けて秋ヶ瀬公園へ。前日は晴天でしたが、この日は曇り。キビタキ・オス暗くて粗い写真ですが、前日よりかなり近い距離で撮れました。(トリミングはしています)キビタキ渡り鳥シーズンだけに多くのカメラマンがいたのですが、私はなかなか撮影できずシャッターチャンスを逃してばかりだったのですが、この時だけ、ぱっちり撮れました。しかも、この時は私の周囲には他にカメラマンがいなくて、私か撮れていないのです。もっとも、それ以外に散々、「他の人は撮っているのに私は見つけられず」という場面があったわけですが。キビタキ
2024.05.01
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【速報】衆院3補選 立憲民主党の候補がすべて当選確実【衆議院補欠選挙】きょう投票が行われた衆議院の3つの補欠選挙は、与野党対決となった島根1区も含め3つ全て、立憲民主党の候補が当選確実となりました。与野党対決となった衆議院・島根1区の補選は、立憲民主党の元衆院議員、亀井亜紀子氏が自民党の新人を破り、当選を確実としました。また9人が立候補し、混戦となった東京15区は立憲民主党の新人、酒井菜摘氏が当選を確実としました。長崎3区も立憲民主党の山田勝彦氏が当選を確実とし、立憲民主党が3つの補選すべてを制する形となりました。自民党の茂木幹事長は「逆風が強かった。厳しい結果を重く受け止め、国民の信頼を回復できるように努めていきたい」とコメントしました。一方、立憲民主党の長妻政調会長は「自民党の政治改革案、裏金の実態解明に落第点がついた。両方とも顔を洗って出直せということだ」と話しました。---8時丁度のあずさ2号・・・・・じゃなくて、投票締め切りの8時丁度のゼロ打ち当確、つまり出口調査でそれだけはっきりと大差がついていた、ということなのでしょう。ちょっと前に書きましたが、選挙と言えば長らく失望する結果しか出てこなかったので、期待すること自体が怖くなっていましたが、久しぶりに、本当に久しぶりに、美味しいお酒が飲める選挙結果が出ました。自民党が3つ全部負けたこと(1敗2不戦敗)、勝ったのが立憲民主党であること、「立憲民主党を叩き潰す」とか言っていた維新が全敗(2敗)だったこと、など。いや本当に良かったです。もちろん、この結果は次の選挙での勝利を何ら保証するものではなく、勝って兜の緒を締めよ、です。それでも、うれしいものはうれしいのです。
2024.04.29
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メーデー中央大会で岸田首相に「帰れ」とやじ 連合・芳野会長「非常に申し訳ない」連合が27日に東京都内で開催した第95回メーデー中央大会の式典で、政府代表として岸田文雄首相があいさつする際、一部の参加者から「帰れ」などのやじが飛んだ。式典後、連合の芳野友子会長は記者団に「来賓に組織内からやじが飛んだということは、非常に申し訳ないと思う」と述べた。一方で「国民としてさまざまな思いが政府に対してあるというのは理解できる」とも指摘した。---連合系は27日がメーデーだったのですね。まったく知らずに、たまたま午前中に代々木公園まで笛練習に行ってきました。そうしたら、いつも使っているバイク駐輪場から代々木公園までの間、やけに警察がいっぱいいて、柵がいっぱい並んで、物々しいのです。なんだろうなあ?と思っていたら、会場脇を通る過ぎるときに、メーデーだということに気付きました。ただ、それにしてもですよ、私がいつも参加している方のメーデー(5月1日)では、こんなにいっぱい警察はいません。というか、デモ行進の周辺警備以外は、警察なんてほとんどいません。それと比べて、なんでこんなに警察が多いのかなと不可解に思いながらも1時間余り笛練習して、さて帰ろうというときに、やっと物々しい警備の理由が分かりました。帰りにメーデー会場脇を通りかかったら、メーデーの集会が始まっていて、丁度来賓のあいさつで岸田首相がしゃべり始めているところでした。あー、このせいで警察がいっぱいいたのか、と思いました。大声で「岸田早く辞めろ」とでも叫んでやろうかと思いましたが、周り中警官だらけだし(会場まではかなり距離があるので、叫んで捕まることはないでしょうが、目は付けられるでしょうし、今後代々木公園での笛練習に差し障りが生じたたりしたら嫌だし)、まあ黙ってスタスタと通り過ぎました。まさか会場の中で「帰れ」のヤジが飛んでいたとは、少なくとも私が通った時には聞こえませんでした。自民党の首相を来賓に呼ぶメーデーって、私は参加したくないなあ。というか、今のこの状況でメーデーに首相を呼ぶ労働団体って、どうなのよって思ってしまいます。まあ私は共産党に対しても思うところはいっっっっぱいあるのは、当ブログに散々書いてきたとおりです。しかしそれでも、自公政権や維新よりは支持できます。岸田首相をメーデーに呼ぶ(安倍政権時代には安倍をメーデーに呼んでいた)労働団体って、私にとはちょっと受け入れ難いものがあります。で、余談になりますが、私が会場横を通り過ぎた時は、前述のとおり岸田が丁度演説を始めたところでした。そこから道なりに500mくらい歩いてバイク駐輪場に戻ったのですが、その途中でメーデー会場の野外ステージからの道が合流する場所があります。丁度その合流点付近を歩いているときに、突然警官二人が車道に立って車を止めて、野外ステージからの道から黒塗りの5~6台の車列がずらーっと出てきました。首相の車列です。5~6台のうち、どれに首相が乗っているかはすぐ分かりました。1台だけ後席にカーテンひいて中が見えないようになっていて、それ以外の車にはそれらしき人は乗っていませんでしたから。さて、首相のあいさつが始まったのを横目に通り過ぎたところから、黒塗りの車列が出ていくまで、おそらく10分も経っていません。来賓挨拶が何分間だったかは知りませんが、1分2分ではないでしょう。5分くらいのあいさつだったとして、挨拶がおよわってから車に乗って、車列が大通りに出てくるまで、残り5分未満。つまり、挨拶が終わった途端に、会場にいる誰とも交流することはなく、さっと引き上げたんでしょうね。分刻みで動いている人の忙しさを垣間見た思いですが、その滞在時間では、おそらく参加者の思いが届くことはなかっただろうと思ってしまいす。別に写真を撮りたいという気にもならなかったので、1枚も写真は撮っていません。で、引用記事についてですが、メーデー参加者から「帰れ」コールがあったことに、少々安心しました。連合系のメーデーも、参加者には気骨のある人はいるようです。というか、今のこの状況で岸田を呼べば、そりゃ、そういうヤジの一つや二つ、いや100や200は出るのが当たり前です。首相を来賓に呼んだ連合会長が「申し訳なく思う」べきは岸田に対してか、参加者に対してか、どっちなんだよと思います。
2024.04.28
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特集ドラマ「むこう岸」出演者・放送日決定のお知らせ“もと優等生”の少年と“ヤングケアラー”の少女出会うはずがなかった2人が奇跡をおこす!見失った夢を取り戻せ!有名私立中学をドロップアウトした少年が生活保護を受けて暮らす少女と出会い、再び未来への希望を見出してゆく。話題を呼んだ小説「むこう岸」を、魅力的なキャストでドラマ化します【あらすじ】とある公立中学校に転校してきた山之内和真は、「有名私立中学で落ちこぼれた」という秘密を、クラスメイトの佐野樹希に知られてしまう。「取り引きしない?」と樹希に命じられたのは、彼女を慕う口のきけない少年・アベルに勉強を教えることだった。エリート主義の父親からのプレッシャーに悩んでいた和真は、近所のカフェのマスターが子どもたちに開放している小さな部屋で、アベルや樹希と過ごすうちに、自分の居場所を見つけてゆく。だが、病気の母と幼い妹を抱え、生活保護を受けて暮らす樹希は、将来に希望が持てず、なりたかった看護師の夢もあきらめていた。そんな樹希を見かねて、「理不尽だよ」と和真が手にしたのは「生活保護手帳」。大人でも難解な内容を読み解き、なんとか解決策を見つけようと奮闘する。そして、ケースワーカーや塾講師など、周囲の大人たちを巻き込みながら、ついに起死回生の一手を見つけ出す。だが、その矢先、事件は起きた! はたして和真の未来は? 樹希は夢を取り戻せるのか?【放送予定】2024年5月6日(月・祝) よる9:30〜10:43 [総合]---生活保護制度をテーマにした柏木ハルコの漫画「健康で文化的な最低限度の生活」がドラマ化されたのが2018年のことでしたが、それ以来の生活保護制度を正面から取り上げたドラマが製作されます。NHKでの放送ということです。「健康で文化的な最低限度の生活」もそうでしたが、全国の生活保護ケースワーカーが組織した「公的扶助研究会」(公扶研)が協力をしている作品、ということです。原作は安田夏菜の同名の小説(児童文学)ですが、こちらは残念ながら未読です。どんな内容の作品か、楽しみにしています。
2024.04.26
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《議員辞職の真相》宮沢博行前防衛副大臣が緊急事態宣言下で28歳パパ活女子と同棲していた 「寂しかったんです。出来心です」自民党の宮沢博行前防衛副大臣(49)が2021年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言下で、妻ではない当時28歳の女性と金銭的な援助を伴う同棲生活を送っていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。宮沢氏は事実関係を認め、議員辞職願を提出した。静岡県出身の宮沢氏は現在4期目(比例復活)。プライベートでは妻、長男、長女、次女の5人家族。以前はSNSで子煩悩ぶりも見せていた。その宮沢氏は緊急事態宣言が発令されていた2021年2月から、出会い系カフェで知り合ったという当時28歳の女性A子さんと同棲生活をスタートさせていた。台東区内のマンションで、家賃は15万円前後だったという。4月19日夕方、宮沢氏に話を聞いた。――A子さんと緊急事態宣言下で同棲していた?「うん、軽率な判断でした。否定はしませんけども、これ、マズいなって思ってすぐ終わりました。寂しかったんです。出来心です」だが、宮沢氏の“パパ活”はこれだけではなかった――。宮沢氏の同棲生活の詳細のほか、出会い系サイトで処女を探していた様子や、デリヘル嬢が連夜自宅を訪ねている写真、さらに宮沢氏との2日間にわたる一問一答などについて報じている。---いやはや、「しょうがない、もう撮られてるんだから」に引き続き議員の不倫が表沙汰になったそうです。妻と子ども3人がいる、社会的地位のあるいい大人が、「寂しかったんです、出来心です」で別宅を借りて女性を囲って同棲生活ですか。で、その人が「保守派のホープ」なんだそうだから、笑っちゃいます。公式ホームページを見ると中学生の時に我が家の戦没者の遺品を見て、「国を守りたい」と思ったのがきっかけで、政治の道を志しました。国を守りたい……政治は、国家や領土はもちろん、愛すべき故郷・郷里、私たちの生活、これら全てを守らなければなりません。とあります。「いかにも」な感じの勇ましさですが、国は守りたいけど、自分の家族を守る気はなかったわけです。しかも、この件以外にも「出会い系サイトで処女を探していた様子や、デリヘル嬢が連夜自宅を訪ねている写真」って、その自宅ってまさか妻子も住んでいる自宅ですか?それとも、もうとっくに愛想を尽かされてすでに別居中ですか?きっと、地位のある人間がお妾さんを囲うのが当たり前だった時代の価値観のままで生きているから、そういう意味での「保守派」だったんでしょうね。奥さんと子どもがあまりにかわいそうです。まあ、もちろんこういう政治家が自民党だけ、という保証はないんですけど、それにしても弱り目に祟り目、じゃないけど、自民党の支持率が地を這いつつあるときに、こういうことが続々と明るみに出るわけです。まだまだ他にもいるかもしれません。目も当てられない惨状というしかありません。
2024.04.24
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「まともに選挙活動行えない」保守党・有本氏 逮捕者も大混乱の東京15区、複数陣営が妨害激白 小池都知事「命の危険感じる」衆院3補選は中盤戦に突入し、各候補が舌戦を展開している。中でも、東京15区は候補者9人が出馬する大乱戦だが、複数の候補者や陣営が他陣営による過激な妨害行為を受けて、警視庁に通報・相談する異常事態となっている。警視庁は街頭演説で男性を突き飛ばしたとして、暴行容疑で男を現行犯逮捕した。~イスラム思想研究者の飯山陽氏を擁立した日本保守党は一連の妨害行為には、法的措置を検討しているという。小池都知事は自身が応援している無所属新人乙武洋匡氏が受けた妨害行為について語った。立憲民主党の元江東区議、酒井菜摘氏の陣営も被害に遭っている。日本維新の会の新人、金澤結衣氏の陣営は街頭演説で〝直撃〟を受け、吉村共同代表の応援演説後、他陣営に大声でヤジを飛ばされた。~選挙が過激化している一因には、司法判断の影響もありそうだ。2019年の参院選期間中、安倍首相の街頭演説にヤジを飛ばし、北海道警に排除された男女2人が「表現の自由」を侵害されたとして道に計660万円の損害賠償を求めた。札幌地裁は道に計88万円の賠償命令を出した。道は札幌高裁に控訴した。札幌高裁は男性の賠償命令は取り消したが、女性については道の控訴を棄却し、1審の55万円の賠償命令を維持した。原告の男性、被告ともに上告している。警察が萎縮しかねない判決といえる。今後、東京15区などで警察は動くのか。~---暴挙に及んでいるのは「つばさの党」根本候補です。その暴挙は論外という意外に言葉がありません。すでに警察からの警告を受けており、選挙後に立件される可能性は高いでしょう。この人物、あるいはその陣営がとんでもないということ自体は論を待たないし、引用記事に異論はありません。しかし、何でもかんでも「左派の悪行」に結びつけようとするのがネトウヨ勢の頭の悪いところです。今回の件も、かつて安倍元首相の演説にヤジを飛ばしたリベラル派(多分)の行動に結び付けようと必死です。しかし、両者はとても同列に論じられるものではありません。そもそも前提として、どこの政党も選挙演説中に聴衆からヤジを浴びる、などということは過去の選挙で数多く起きています。何も、安倍の演説中に初めて起こったことではありません。例えば、旧民主党は、2012年に敗北した時の選挙で、在特会からと反原発派の双方からのヤジ攻勢を受けています。在特会とかつて共闘し、その後に袂を分かった西村修平らの「主権回復を目指す会」のホームページより東京・豊島区池袋での枝野の演説と、同じく中央区月島での細野(現自民党)の演説に、在特会が乗り込んでヤジを飛ばしていることが確認できます。また、この選挙では野田首相の選挙演説でもヤジがかなり飛んでいることが報じられています。また、れいわ新選組、あるいはその結党以前の山本太郎も、選挙演説で度々ヤジを受けており、その様子が数多くYouTubeにアップされています。現在容易に検索できるのは最近2~3年のものですが、実際にはずっと以前からヤジは浴び続けています。(ただし、彼はヤジに対する切り返しが上手いので、むしろヤジを浴びることを勲章と考えている節があります)共産党も、何しろ一部の保守派からは蛇蝎のごとく嫌われる政党ですから、演説でのヤジを度々浴びています。それらのヤジに対する評価は人それぞれでしょうが、みんな、安倍がヤジを浴びる遥か以前から起こっていることなのです。というか、例えば演説中に通りがかりの聴衆に食ってかかられるとか、酔っ払いに絡まれるとか、そのレベルまで含めれば、選挙演説に対するヤジなんて、無数にあります。それらのことはすべて知らんぷりしておきながら、安倍がヤジの標的になった時だけ「けしからん」などと吹き上がる人たちには、笑うしかありません。そして、それらのヤジが選挙妨害として立件されたことなどありません。警察から規制を受けたことだって、ほとんどないはずです。なぜなら、聴衆が肉声でヤジを飛ばしているだけで選挙妨害とは言えないからです。安倍首相に対するヤジの例も肉声ですし、集まる人の多い演説なので、演説者との距離はかなり離れていました。それなのに、安倍首相に対するものだけが規制を受けて強制排除されている、その「えこひいき」ぶり、恣意性も大きな問題です。もっとも、さすがにその場から排除されただけで逮捕などはされていませんが。今回の件は拡声器を使っています。それはもはや、「ヤジ」という範疇を逸脱しています。肉声によるヤジとはまったく異質なのです。更に街宣車を街宣車で追いかけまわす、普通に考えれば立派にあおり運転です。しかも、それをやっているのが単なる聴衆ではなく、候補者自身及び陣営の幹部である、という時点で、それら従来の「演説に対するヤジ」とはまったく同列に論じられないのは明らかです。それをごっちゃにして、今行われている蛮行の責任を転嫁するような言い分には辟易するとしか言いようがありません。
2024.04.22
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前回の続きですが、船上からの海鳥の写真の前に昼食を食べたホテル海楽の前にトカゲがいました。伊豆半島と伊豆諸島のみに分布するオカダトカゲです。もっとも、かつてはニホントカゲと同一種だと考えられており、別種と判明したのは21世紀に入ってからのことです。オカダトカゲ先に書いたイタチ移入による影響を、鳥以上に強く受けており、相当数が減っているようです。さて、帰路の橘丸から撮影した海鳥の写真ですが、この日は波が高く八丈島の出航が遅れ、三宅島の出向も30分以上遅れたのは先に書いたとおりです。そのため、いつもより船はよく揺れ、またしぶきが頻繁に甲板にかかります。これに加えて、元々、船はディーゼルエンジンの振動があります。そして、東京湾に入るまでは、この日はおよそ16~17ノット(30km/h前後)で航行していました。それだけでも風速8m程度になりますが、この日は風もかなり強かく(だから波が高かった)、なおかつ早朝の三宅島大路池近辺での状況では、北風でした。竹芝桟橋に向かう船は北に向かうわけですから、合成風力はもっと強かったわけです。感覚的には、風速15~20m程度ではなかったかと思います。その中での撮影ですから、甲板上での撮影はなかなか難易度が高く、手ブレ、ピンボケ写真を大量に量産してしまいました。特に波しぶきが厄介で、塩水をまともに浴び続けたらカメラとレンズが壊れてしまいます。そのため、船上の構造物を盾にして、その後方に立って、かつカメラもよほどの被写体でない限りは、真横より後方にしか向けないようにして撮影しました。それでも、「ずぶ濡れ」こそ回避したものの、細かい波しぶきは何度も浴びています。そもそも自分の手、顔、メガネが潮でべとべとになり、また船の手すりなどは頻繁に波を浴びつつも常時強風に晒されているので塩が吹いています。結局、この日1日で2400枚もの写真を撮ったのですが、失敗写真を消していったら、かろうじて残した写真は900枚もなく、とりわけ船上での撮影は1700枚撮影中450枚程度という惨状です。トウゾクカモメ。右舷側は波が高く、風も強いので左舷側に行ったら、見てのとおり逆光で黒く潰れた写真しか撮れません。激しい波は少ないのですが、細かい波しぶきは常に飛んでおり、何度か行き来はしたものの、左舷側での撮影は短時間でした。その短時間の左舷側で遭遇したのがトウゾクカモメです。初めて見る鳥です。トウゾクカモメ。こんなに黒く潰れていますが、尾羽から延びる飾り羽と、羽の白黒のコントラストだけは判別できます。それでトウゾクカモメと同定できました。胴体が真っ黒なので、暗色型(トウゾクカモメの仲間は、腹と首が白い淡色型と全身が茶褐色の暗色型、その中間型がいます)です。名前が恐ろしいですが、他のカモメやミズナギドリ類を襲って餌を横取りする習性があるので、この名がついています。定番のオオミズナギドリ。オオミズナギドリ。腹は白く背中は黒い、頭は白いミズナギドリです。日本近海では圧倒的に最も多い海鳥です。アホウドリ。かつて絶滅寸前になったこともある鳥です。現在はどうにか危機を脱しているようです。アホウドリ。ミズナギドリの仲間と近縁(ミズナギドリ目アホウドリ科)ですが、とにかくでかい鳥てす。オオミズナギドリだって開翼長は1mを優に超える、相当に大きな鳥ですが、アホウドリは開翼長2mを超える巨大さです。アホウドリ、それにしても、日本人はこの鳥にずいぶん失礼な名をつけたものです。カンムリウミスズメ。豆粒みたいな写真ですが、ともかく初めて撮影する鳥です。三宅島沖の大野原島で数千羽単位で繁殖しており、周辺の海域にはよく見られます。カンムリウミスズメ。次はもっと近くで撮りたいものですが。オオミズナギドリハシボソミズナギドリ多分ハシボソミズナギドリ。ハシボソミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリはたがいによく似ており、実際にはよくわかりません。識別ポイントを調べると、くちばしが黒くて翼の下面が白いのがハシボソミズナギドリかハイイロミズナギドリで、くちばしが白くてその先端が黒く、翼の下面は黒いのがアカアシミズナギドリだ、というのです。ところが、今回撮った写真のほとんどが、くちばしは白く(先端が黒いかどうかは不明)て翼の下面も白い。はてさて、このミズナギドリは何ミズナギドリなんでしょうか?答えは出ませんが、とりあえず3種の中で日本近海ではもっとも数が多い(かつ以前に撮影したことのある)ハシボソミズナギドリ、ということにしておくのが無難でしょう。ハシボソミズナギドリ。昨年と3年前の5月に三宅島に行った際は、ハシボソミズナギドリはごくわずかしか見られなかったのですが、今回はかなり多くのハシボソミズナギドリを見ることができました。ハシボソミズナギドリハシボソミズナギドリまたアホウドリが出てきました。黒いので最初はクロアシアホウドリ(全身が黒い)かと思いましたが、くちばしがピンク色なので(クロアシアホウドリはくちばしも黒い)、これはアホウドリの若鳥です。アホウドリの若鳥。いや、本当にかっこいいんですよ。オオミズナギドリ。三宅島を2時過ぎに出向した後、毛布を借りたり、お土産に買った魚を船内の冷蔵庫に預けたりした後、2時半頃から、途中でカメラのバッテリーが切れて予備のバッテリーに交換しましたが、ひたすら撮影し続けて、東京湾に近づいた5時頃に撮影を切り上げた時には、前述のとおり、手と顔はべとべと、メガネはしぶきを受けるために拭いてはいたのですが、視界がかなり白っぽくなっていました。メガネはトイレの洗面台で水洗いしてよく拭き、顔とてもよく洗い、更に水で濡らして絞ったハンカチとタオルで、カメラとレンズ、双眼鏡はよく拭きましたが、それで塩が全部落ちたかどうかは分かりません。でもこればかりは海鳥の撮影では宿命なので仕方がありません。というわけで、今回の三宅島関係の記事は以上となります。
2024.04.19
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三宅島で撮影した鳥(と哺乳類)の写真です。早朝、大路池にて。コマドリ(亜種タネコマドリ)かなり近かったです。トリミングなしの写真です。タネコマドリ。アカコッコ館の近くで、大路池まではまだ少し距離のある葉所です。早朝5時半過ぎのためまだ暗く、高感度でシャッタースピードが遅いため、あまり鮮明な写真にはなりませんでした。ただ、10分近く同じ場所でさえずっていたので、写真は大量に撮れました。(ピンボケ写真もありましたが)タネコマドリ、盛んにさえずっていました。大路池にはコサギ、アオサギ、ウがいました。ウはカワウだと思って写真を撮ったのですが、後で撮った写真を確認するとウミウのようです。タネコマドリ、2度目。これは大路池のすぐ近くです。先ほどより1時間後、6時50分前後。先ほどより距離が近く、夜明けから時間が経ってだいぶ明るくなりました。やはり7~8分同じ場所(その間に少しだけ動きましたが)でさえずり続けていました。タネコマドリ、トリミングしたら画面からはみ出しそうです。タネコマドリ、わずかに移動しましたが、先ほどと同じ個体です。タネコマドリ、さえずっています。タネコマドリ。更にさらにその1時間後、大路池からアカコッコ館方面に引き返す途中で3度目の遭遇です。タネコマドリ、7時35分過ぎ、今度はほんの1~2分しか姿を見せてくれませんでした。タネコマドリやはりさえずっています。タネコマドリ動画も撮りました。一度目の三宅島ではタネコマドリに完全にフラれ、2度目もかろうじて逆光の黒い写真を数枚撮れただけでしたから、今回はこんなにいっぱいタネコマドリが撮れて大満足でした。その代わり、アカコッコもイイジマムシクイもカラスバトもオーストンヤマガラもシチトウメジロも、モスケミソサザイも、ミヤケコゲラすら撮れませんでした。声は散々聴いています。カラスバトとアカコッコは何度か姿も見ているのですが、バタバタバタと飛び立って気が付く状態で、撮影はできませんでした。イイジマムシクイなんか、そこいらじゅうでさえずっているのに、姿は見られませんでした。オーストンヤマガラも、何度か鳴き声を追ったけど、ダメでした。ついでに、大路池にはいないと思っていたウチヤマセンニュウの声も聴きました。コゲラもシチトウメジロも(鳴き声は本土の亜種と変わらないので)いましたが、とにかく、撮りたいと思った鳥の声はすべて聞きましたが、すべてフラれました。その分の幸運がすべてタネコマドリに集約されたと考えれば、全然問題ないんですけどね。イイジマムシクイとウチヤマセンニュウは昨年、写真を撮っていますし。錆ヶ浜(阿古)まで戻って、メガネ岩近くにて。ウミウが数羽いました。メガネ岩の辺りも探鳥スポットたそうで、通りがかりの人にも「ムナグロがいるよ」と言われましたが(もっとも、ムナグロは本土でも渡りの時期になれば見られますが)、このウミウ以外見られませんでした。モズもいます。もちろん東京23区でも見られる鳥です。あとは、ツバメ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ホオジロ、トビ、キジバト(カラスバトではなく)、アオサギ、コサギなど。何とかアカコッコを撮影できないかと、乗船ギリギリまで(船が遅れたので、本来なら出航時間の午後1時半の時点でまだ)歩き回っておりました。残念ながらアカコッコは最後まで撮影できませんでしたが(撮影する前に飛んでしまったのが何度か)、最後の最後でイタチが出てきました。実はこれもカメラを向ける前に逃げてしまったのですが、そう思っていたら引き返してきたのです。1980年代に本土から移入されて増殖しています。三宅島では外来生物で、鳥の捕食が問題となっています。イタチ。三宅島はバードアイランドとして有名なのに、もっと南の八丈島は野鳥観察の面ではそこまで有名ではありません。実は、今回撮影したタネコマドリにしても、イイジマムシクイはじめとする見られるの野鳥のほとんどは、八丈島にも分布しています。それなのに八丈島が探鳥スポットとして三宅島ほど有名ではない理由は、いくつかあると思いますが、戦前からイタチが導入され、その捕食圧によって鳥がだいぶ数を減らしたことが大きな理由になっています。三宅島にイタチが導入されたのは1980年代なので、八丈島よりは歴史が新しく、八丈島に比べれば鳥相への影響は小さいのですが、それでもかつてに比べれば三宅島の鳥はだいぶ減った、という意見もあるようです。それに、三宅島に行くたびに毎回イタチには遭遇しており、だいぶ増えているみたいです。その影響は今後さらに大きくなるかもしれません。なお、八丈島にイタチが導入された歴史的経緯を踏まえて作られた児童文学に「冒険者たち ガンバと15匹の仲間」があります。「ガンバの冒険」としてテレビアニメ化もされています。ただねえ、「冒険者たち」の中では完全悪役だし、実際外来生物として環境上問題はあるのですが、それにしても、とにかくかわいいのですよ。なお、八丈島や三宅島(その他に北海道にも)に移入されたイタチはニホンイタチであり、それらの地域では外来生物として問題をはらんでいるのですが、その一方日本本土では、ニホンイタチは外来生物※であるチョウセンイタチに圧迫された、分布域を狭めています。※日本国内でも対馬たけは元々チョウセンイタチが天然分布していました。橘丸乗船直前、桟橋でイソヒヨドリを撮影しました。これもまあ、本土の東京で見られる鳥ですが。帰路の船上で撮影した海鳥については次回。
2024.04.17
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衆院3補選あす告示 島根1区は与野党対決に 岸田政権の行方を左右衆議院の3つの補欠選挙があす、告示を迎えます。自民党が2つの選挙区で不戦敗となるなか、事実上の与野党対決となる島根1区の勝敗に注目が集まりそうです。きのう、アメリカから帰国した岸田総理。ただ、ゆっくりする時間はなさそうです。政権の今後を左右する衆議院の3つの補欠選挙が、あす告示を迎えます。自民・閣僚経験者「補選は総選挙の先行指標になる。結果は政権運営に相当影響するよ」“補選で全敗すれば岸田総理は9月の総裁選で再選できない”そんな声も上がるなか迎える3つの補選。東京15区と長崎3区は「政治とカネ」の問題で自民党を離党した議員の辞職に伴い行われるもので、自民党は独自候補の擁立を断念しています。唯一、事実上の与野党対決となるのが島根1区。ただ、ここも旧統一教会との関係などが指摘された細田前衆院議長の死去に伴うもので、自民党にとっては逆風のなか迎える選挙となります。(以下略)---3つの選挙区のうち2つで自民党は候補を立てず「不戦敗」ということてすが、東京15区では、都民ファーストの乙武氏を支援する(当初推薦と言っていましたが、結局推薦はしないようです。ただ、少なくとも党本部としては支援はするのでしょう)と言っています。また、長崎3区では立憲民主と維新が激突しますが、大阪万博をめぐる動きを見れば、維新は自民党の劣化コピー(それ以外にもそう考える根拠は多々ありますが)というしかありません。ただ、私はいずれの選挙区の有権者でもないので、推移を見守ることしかできません。島根1区は、亀井候補が勝つ可能性が高いと思いますが、他の2つの選挙区の情勢は定かではありません。いや、選挙情勢と称するものがネット記事に出ていますが、信憑性の判断材料がありませんし、今後いくらでも情勢は変わりうるものと思います。投票率の高低一つで、結果は大幅に変わりいます。そもそも、ここ10年以上、私が期待するような選挙結果なんか出たことはありません。期待してがっかりすることを繰り返した結果、期待すること自体が怖くなっている自分がいます。何しろ、この期に及んで、内閣支持率は地に落ちつつあるものの、政党支持率では、自民党は他の野党を圧する高支持率(といっても28%というので、高くはありませんが)と報じられています。このまま行くと、次の衆院選の前に岸田が退陣し、別の誰かが首相になれば、すべて元の木阿弥、自民党安泰の選挙結果になるんでしょうね。岸田がやっている政策を何一つ評価するものではありませんが、岸田政権の問題は岸田個人に帰するのではなく、自民党の体質に起因する問題です。裏金問題など、明らかにそうではないですか。それでも有権者の多くは自民党を支持するのです。日本が破滅するまで、そうであり続けるのでしょう。まあ、こんなに腰の座らない、動揺分子(笑)の私ですが、それでも、立憲民主党を中心とする野党陣営に、期待はしませんが票は投じます。いや、今回の補選では有権者ではないので票は投じられませんが。
2024.04.16
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またまた三宅島に行ってきました。昨年は三宅島で1泊したのですが、今回はこの時期に2日間予定を空けるのが困難で、夜行日帰りにしました。橘丸の2等船室は、往路復路とも10人部屋の乗客が私一人で、個室状態でした。ゴールデンウィークとか夏休み期間は超満員らしいですが、私はこの船に乗るのが4回目ですが、満員になったところを見たことがありません。レインボーブリッジをくぐりました。翌朝4時50分三宅島着。また夜が完全には明けきっていません。御蔵島、八丈島はどうか分かりませんが、三宅島で下船した人は、8割が釣り客で、鳥撮影目的の人も何人かはいるようでした。大路池のバードサンクチュアリに到着。大路池。2000年以上前の噴火口にできた火口湖です。三宅島唯一の湖で、島の簡易水道の水源にもなっています。大路池。周囲は照葉樹林の原生林で、バードサンクチュアリになっています。「迷い椎」だそうです。周りは照葉樹林。大路池バードサンクチュアリには「アカコッコ館」があります。大路池には何度か行ったことはあり、アカコッコ館の前も何回か通っているのですが、館内に入ったことはまだありません。大路池のバードサンクチュアリから三宅島一周道路の反対側に、森の中に入って行く道があります。そこも野鳥観察ポイントの一つらしいのですが、誰もいなかったのでここで笛を吹いちゃいました。大野原島バスでいったん錆ヶ浜に戻り、「メガネ岩」に向かいます。この日の復路の船は錆ヶ浜港から出ることになったので(入港2時間前にならないと、島内3カ所のどの港から船が入出港するかが決まりません)、錆ヶ浜近くのメガネ岩に行ってみることに島ました。1643年の溶岩流が海に到達した後、その溶岩が波の浸食によって2つの穴があき、その様子がメガネのようなので「メガネ岩」になったそうです。しかし・・・・・2か所目の穴は天井が落ちてしまいました。1959年の伊勢湾台風によるということです。実は、この周囲も野鳥観察ポイントとされているそうです。通りがかりの人が「ムナグロが来ている」とも教えてくれましたが、残念ながら空振りて、珍しい鳥は何もいませんでした。それにしても、三宅島は島内あちこちに海岸線に到達した溶岩流の名残があります。メガネ岩付近から錆ヶ浜付近を望みます。錆ヶ浜港に戻る途中。何故、駐在所しかない三宅島に白バイが?????どうも、何かのイベントのために本土から白バイが派遣されることがあるみたいです。ペーパードライバーだった頃は白バイを見ても何とも思わなかったけど、今はどうしてもドキッとします。歩いていても、できれば出会わない方が精神衛生によろしい(笑)昼食は錆ヶ浜港近くのこちらでいただきました。お昼のメニューに魚料理が見つからなかったので、こんなもので。帰りの船は、定時は13時35分発ですが、この日は波が高く八丈島の出航が遅れたということで、15分遅れの13時50分発、とアナウンスがあったのですが、実際にはさらに遅れて2時10分頃入港でした。今回は朝5時到着、午後2時出発、滞在9時間の三宅島でした。次はまた1泊したいなあ。さようなら、三宅島。三宅島はバードアイランドとして知られていて、都内有数の野鳥観察スポットではあるのですが、実のところ私が毎年のように三宅島に行くのは、それも理由の一つですが、やっぱり交通手段が船、というのが好きで行っているようなところもあります。船旅って楽しいですよね。というわけで、多分また行きます。野鳥観察という面の魅力はありませんが、大島も行ってみたいなあ。
2024.04.14
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日本保守党の街宣へ〝難クセ〟東京15区補選、他党が求める「調整」行えば…憲法が保障「政治活動の自由」制限につながる恐れ「選挙」というものを初めて異なる立場で経験しようとしている。これまで、一有権者でしかなかった筆者が、いまは政治団体「日本保守党」執行部の一員として、候補者擁立の準備にあたっているためだ。そのなかで奇妙なことが、たびたび起こる。直近では、他陣営から奇妙なクレームを受けたことだ。日本保守党は連日、東京都江東区内で街宣活動をしている。街宣スケジュールは前夜のX投稿で告知される。ありがたいことに聴衆の多さでは日本保守党が群を抜いている。最近、その街宣中に「他党」の地方議員という方がやってきて、「朝の辻立ちの場所について事前調整が必要だ。至急連絡を」と言ってきたという。これには違和感がある。まず憲法が保障する「政治活動の自由」という観点で言えば、各種法令に反しない限り、私たちが街頭で政治的主張を訴えることは文字通り自由である。民主主義の根幹とも言うべき、政治活動の制限には警察でさえ極めて慎重だ。余談だが、昨年11月の大阪・梅田での街宣の際、想定をはるかに超える数千人規模の聴衆が集まって街宣中断を余儀なくされたことがあった。このときでさえ、大阪府警・曽根崎警察署のご担当は繰り返し、「私たちは『政治活動の自由』を侵す意図はありません」と言っていた。とはいえ、やはり常識や周囲への配慮は必要で、付近の商店や施設への事前のごあいさつなどは行っている。何より私たちは前日に「明日の街宣スケジュール」を決めて、Xで告知している。これまで他陣営とかち合ったこともあるが、現場でそれなりに譲り合い折り合ってきた。翌日の天候はじめ諸条件を勘案して決める、これ自体、戦略と絡む作業だ。その決定の際に「他党との調整」という要素が必須として加わることはやはり避けたい。「調整」というと聞こえはいいが、そこに威圧的ニュアンスが加われば「制限」につながる恐れがあるからだ。(以下略)---衆院補選に候補者擁立を表明している政治団体の「事務総長」という役職についている人物が新聞紙上でコラムを持ち、その選挙運動に事を書いている時点で、夕刊フジは、「自由新報」「公明新聞」「赤旗」などと同様、日本保守党の政党機関紙になったとみなしてよいのでしょう。まあ、別にそうなることが必ずしも悪いとは思いません。奥歯にものが挟まったような物言いで「不偏不党」「中立」をうたう他の大手マスコミより、旗幟鮮明で分かりやすいです。ただし、その、鮮明になった旗幟には、欠片ほども賛同する気はありませんが。さて、有本は、他党との街宣の「調整」がいたくお気に召さないご様子です。しかし、「街頭で政治的主張を訴えることは文字通り自由である」のはまったくもってそのとおりながら、その自由は日本保守党だけの専有物ではなく、どの政党も有しているものだ、という基本的な事実を失念してはいませんか?と思わざるを得ません。日本保守党が街頭演説をどこでやるのも自由というなら、その1メートル隣で別の党が街頭演説をするのも自由、ってことになりますけど、それでいんですかね?想像するに、そういう事態を避けるためにこそ「調整を」って他党が言っているんだと思うんですけどね。前日にXで告知しているって、そういう早い者勝ちを言い出せば、では2日前に告知する、いや立候補届け出と同時に告知する他党がいたらどうします?ということを思ってしまいました。そして、もう一つ。街宣の聴衆の多さは日本保守党が群を抜いていると自画自賛していますが、過去の実例から考えると、街宣の聴衆の数と選挙での得票数はあまり関係ありません。2014年の都知事選に、細川元首相が脱原発を掲げて、小泉元首相の支援を受けて立候補したことがあります(ちなみに、私はこのとき細川候補に入れるかどうかさんざん悩んだ挙句、最終的には宇都宮候補に投票しましたが)。当時、小泉人気はいまだ健在で、細川候補はどこで街頭演説しても、聴衆の数はとても多く、自公推薦の舛添要一を圧倒していたと報じられていました。街宣の聴衆の数で当落が決まるなら、細川圧勝でしたが、現実の選挙では細川氏は舛添氏に負け、宇都宮氏にも負けて3位の得票数に終わりました。また、2016年の参院選に立候補した三宅洋平氏は選挙運動を「選挙フェス」と呼んで連日の街宣に大量の聴衆を呼ぶことに成功しました。この時の「選挙フェス」はわたしも記事を書いたことがあります。聴衆の数はものすごく多かったですが、この時の三宅候補の得票率は4.1%、定数6の東京選挙区で9番目の得票で落選しています。実際のところ、自民党に愛想を尽かした票のうち、右派票の一部が日本保守党に流れることはあり得るでしょうから、比例区なら1議席程度獲得はあり得ます。前述の三宅氏の場合でも、その得票率が参院比例区であれば議席獲得していたはずですし、NHK党だの参政党だのが議席を取れたんだから、日本保守党が同じことになる可能性はあるでしょう。しかし、小選挙区で議席を取ることはない、したがって、今回の補選で日本保守党が勝つこともない。これは間違いありません。ま、今回私は補選のどの選挙区の有権者でもないので、基本的には傍観することしかできませんけどね。
2024.04.10
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桜を愛でてきたのか、お酒を愛でてきたのかはともかく・・・・・4月6日代々木公園代々木公園は桜がいっぱい。この日は天気は今一つの曇天でした。でも、雨さえ降らなければ良いのです。もちろん宴会です。「ロス・サバージョス」の仲間5人ほどでお花見演奏会(笑)私も笛はフルートまで含めたフルセット一式全部持って行きました。晴れていればもっと良かったんですけどね。この日は11時集合で夕方5時頃まで6時間の宴会でした。で翌日4月7日は朝から秋ヶ瀬公園へ。この日は「お花見」(宴会)ではありません。この日は早朝は二十三区内は雨でしたが、すぐに晴れました。やっぱり桜は晴れている方がきれいです。朝なので、さすがにまだお花見宴会の人はいません。春は人事異動の季節、私も異動いました。以前と同じ業務に戻っております。緊張の一週間が終わったあとの週末は、楽しいーーーー!桜だけでなく、菜の花も満開でした。春は、桜だけでなく、菜の花、これからツツジ、サツキ、アジサイ、次々と色々な花が咲くので、楽しい季節です。
2024.04.08
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「公安の協力で締め出せ」 杉田水脈氏、一部有識者巡り自民党の杉田水脈衆院議員は26日付のX投稿で、離婚後の子どもの養育に関する制度の見直しに関し「法案を議論する有識者会議に極左活動家を入れているようでは絶対にダメです。公安の協力を得て、締め出せ」との意見を法務省に伝えたと書き込んだ。法制審議会の家族法制部会での議論を念頭に、国家権力による言論統制を公然と求めた形だ。部会を巡っては、離婚後の共同親権導入の是非で推進派委員と慎重派委員が対立し、意見集約に難航した経緯がある。一部保守層の間には、慎重派を「極左」と呼んで非難する向きがある。杉田氏には投稿を通じ、こうした層の歓心を買う狙いがあるとみられる。投稿で杉田氏は、自身が「極左」と判断する有識者の排除に関し「全ての省庁に徹底してほしい」と記した。問題が解消しないのは「左翼」弁護士が離婚調停を勧めるからだとの持論も展開。「離婚でもうける弁護士=左翼活動家をリストにして国民に知らしめるくらいやらないと(解決しない)」と主張した。---相変わらず、すげーなー。共同親権の是非という、極めてセンシティブな問題について、反対論に「極左」というレッテルを貼って法制審議会から「排除しろ」って、「滅茶苦茶な論理」という以外の感想はありません。現状の単独親権の元では、父母で親権の争いになればほとんどの場合は母親に親権が認められます。その限りにおいては単独親権は母親(女性)に有利な制度ともいえます。ただ、これは仕方がない側面があります。中高生くらいになればいざ知らず、乳幼児期の子ども、父親より母親との結びつきが圧倒的に強い、これは我が家の実体験に照らしても、否定しようのない現実です。従って、共同親権という考えは、結果として離婚の際母親(女)だけが親権を独占するな、父親(男)にも親権をよこせと、理念はともかく現実にはそういうことになります。そのことに一長一短はあるにしても、少なくともDV被害者(たいていの場合は女性)にとっては、大きなマイナスをはらんでいることは明らかです。もちろん、世の中のDV被害者の中に、「それ、あなたの方が悪いでしょ」と言わざるを得ないような事例がない、とは言いません。また、一度逃げたのにまたDV夫のところに戻る、また逃げてまた戻る、また逃げたのにまた戻る、あんたは逃げたいのか逃げたくないのか、どっちなんだ、と言いたくなる事例もあります。そういう事例が、必ずしも極めて稀ではなく含まれることは、私も体験的に知っています。が、それでも、そういう事例がDV騒動の過半数を占めることはない。それもまた、体験的に言って明らかです。一部をもって全体を語るわけにはいきません。人間にはいろんな性質があります。DV夫が徹頭徹尾暴力やネグレクトしかない、それがその人の本質のすべてであったら、そもそもそんな人と結婚などしていないはずです。普段は優しけれど、何かでスイッチが入ると激変する、など、色々なパターンがありますが、どこかしらに魅力があるから、あるいは妻が専業主婦やパート就労の場合、離婚したら収入が途絶えるから、という経済的な側面もあって、迷う人が少なくないわけです。現実には、支援する側のリソースは限られていますから、すべてにわたって被害者に寄り添い、その希望をすべて受け入れて、というのは難しいのです。しかし、それにしても、みんなが確固たる判断力を持っている人ばかりではないこと、そのことをどうこう言っても始まりません。共同親権のメリットが、理念上は存在することは確かですが、現実にはそうはいかないであろうことも明らかなのです。例えば、現状養育費の支払いが滞る元夫がかなり多い。それは親権を失って自分の子という自覚が希薄になるからで、共同親権になれば養育費の支払いが増えるであろう、ということがよく言われます。理屈はそのとおりでしょう。実際、養育費の支払いが多少は増加する、くらいのことはあるかもしれません。しかし、大幅に改善するとも言えません。なぜなら、離婚に至る過程で、もうそんな理屈が通らないくらい感情的にこじれてしまっている場面が多いからです。とりわけDVが絡めばそうです。そもそも、「貧すれば鈍す」ではないですが、離婚と経済的側面は切り離せません。DV夫から逃げたくても逡巡する理由が収入面であるのと表裏一体で、収入の減少や喪失が離婚(DV絡みに限らず)の理由となることも非常に多いのです。収入面が離婚の理由である場合、共同親権が導入されても「お金がない」という現実に変わりがない限り、養育費の支払いがなされるわけはありません。これらのことを総合的に考えて、共同親権の考え方が本質的にダメだ、間違っている、とは私は思いません。しかし、共同親権にメリットがあっても理念どおりにはならない場面が多いし、デメリットも確実にあるわけです。従って、強力な反対論が生じるのは不可避だし、その反対論が理のないものであるとは、とうてい思えません(逆に、共同親権推進の理屈も、それ自体が理のないものとは言えないと思いますが)。それを「極左」などとレッテルを貼って公安を使って排除しろ、とか、もはや頭がおかしい、という以外の感想が見つかりません。議論を尽くすのではなく、強権によって異論を排除して、一方的に自らに都合の良い結論を得ても、そのツケは高く付くことになります。
2024.04.04
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「最低の言い訳」吉村大阪府知事の「出禁発言」を維新・馬場代表が“まさかの言葉”で擁護…寄せられる怒りの声2025年大阪・関西万博をめぐり、物議を醸した大阪府の吉村知事の発言を、日本維新の会の馬場代表がフォローし、火に油を注いでいる。吉村知事の発言があったのは、3月23日「維新タウンミーティングin茨木」。横山大阪市長と対談で吉村知事は、約350億円の建設費用がかかるとされる万博の木造リングについて絶賛。「いま、批判している、名前言えませんけども『モーニングショー』の玉川徹。いま、批判するのはいいけど、(万博会場に)入れさせんとこうと思って。『入れさせてくれ』『見たい』といっても、もうモーニングショーは禁止。玉川徹禁止、と言うたろうかなと思う」と発言。横山市長は爆笑し、会場からは笑いと拍手が起きた。『羽鳥慎一モーニングショー』のコメンテーター玉川徹氏を名指しし“出禁”と発言する動画はSNSで拡散。発言を疑問視する声が上がっていた。4月1日、吉村知事はこう弁明した。「出禁にする権限があったら絶対に言ってはならないし、僕も言いません。でも(その権限が)まったくないことが明らかななかで、もう少し、公平な報道をお願いしたいという政治的な主張です。もう少し、賛否両論を取り上げてもいいのではないか」万博協会の副会長をつとめている点を問われても、「政治的な集会の場で、政治家としての発言であり、一定程度、自由にさせてもらいたいと思います」と述べた。横山市長も、吉村知事の発言への見解を問われ、「フラストレーションが溜まってああいう発信をされた」と理解を示したうえで、こう述べた。「(玉川氏の発言は)真剣にやっている者からして、『やりすぎじゃないですか』と僕もフラストレーションが溜まりました。情報を発信するのは重要なので、建設費が高まったら批判の報道をしていただくべきだと思うし、どんどんしていただいたらいいが、過度にネガティブにやりすぎるのは、それは僕なりにも思いがある」さらに同日、維新の馬場代表は自身の「X」にこう投稿し、吉村知事をかばった。《イッツ・ア大阪ジョーク。わからんかな?》---すべての弁明が意味不明すぎて、話になりません。イッツ・ア大阪ジョーク。わからんかな?という問いに対する答えは、「わからん」の一言に尽きます。「出禁にする権限があったら絶対に言ってはならないし、僕も言いません。でも(その権限が)まったくないことが明らかななかで、もう少し、公平な報道をお願いしたいという政治的な主張です。」という弁明もまったく理解不能です。そもそも、特定の個人を「出禁」にする(公然とはともかく、非公然にそのような圧力をかける)権限が、主催都市の知事であり万博協会副会長である吉村に、本当に「まったくない」かどうかは定かではありません。たいていの公的施設の管理規則には、「管理のため必要があると認めるときは、利用を制限し、又は禁止することができる」という文面が定められています。これを恣意的に拡大解釈+屁理屈を展開する余地が「まったくないことが明らか」かどうかは即断できません。もし実際に出禁にする権限がないとしても、だから、何を言っても許される、という考え方がそもそも明らかにおかしいのてす。例えば、吉村知事にも横山市長にも、人を殺す権限が与えられていないことは明白です。では、人を殺す権限がなければ、特定の個人を名指しで「殺してやる」と言っても許されるんでしょうか?と考えれば、この言い分の異常さはすぐに理解できるはずです。ものが万博だろうが他のどんなものであろうが、政治的な主張を展開すれば、それに対する反対論が生じるのは不可避です。そりゃ、強力な反対論にはフラストレーションがたまるでしょう。そこまでは理解できますが、フラストレーションがたまったら、どんな暴言を吐いてもよい、という考え方もまた、私の理解の外です。「真剣にやっている者からして」って、それこそ他人にとっては知ったこっちゃない。どんな政治家だって、どんな失政だって、「真剣にやった結果」であることは明白です。ヒットラーだってスターリンだって「真剣にやっ」た結果でしょうよ。そんなことと、それに対する批判は一切関係がない。もっとも、そんなに玉川を出禁にしたければ、いっそこと日本全国民を万博出禁にしたらどうだ、と思っている自分がいるのも確かです。そんなに反対派に八つ当たりしたいなら、全国民を出禁にすれば、すべての反対派を万博会場から確実に排除できます。きっと万博の素晴らしい成功が実現することでしょう(笑)
2024.04.02
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3月30日葛西臨海公園あまり珍しい鳥はいませんでしたが、ホウロクシギがいました。ホウロクシギ日本に来るシギの仲間ではダイシャクシギと並び最大級の大きなシギです。ダイシャクシギと酷似しますが、翼の下側が白いのがダイシャクシギ、斑紋があるのがホウロクシギ。なお、葛西臨海公園にはダイシャクシギとホウロクシギ両方が渡ってきます。ホウロクシギホウロクシギお尻の下面がやや褐色を帯びているのがホウロクシギ、真っ白なのがダイシャクシギ。したがって、これはやっぱりホウロクシギです。実はホウロクシギは2羽いました。ホウロクシギホウロクシギがカニをゲット口元の方にもっていって・・・・・ゴクンとひと飲み。3月31日東京港野鳥公園オオジュリンのメス。ホオジロ科の冬鳥です。オオジュリンのメスオオジュリンのメスオオジュリンのオスオオジュリンのオスタシギが2羽いました。タシギタシギ
2024.03.31
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「静岡県に損害賠償請求を!」リニア2027年開業断念報道であふれる憤激…ホリエモンは「国もガツンとやれ」怒り心頭「残念ながら、2027年の名古屋までの開業は実現できる状況にはありません」3月29日、国のモニタリング会議で、JR東海の丹羽俊介社長は、リニア中央新幹線の品川・名古屋間の開業延期を苦渋の表情で述べた。丹羽社長は開業の遅れを「静岡工区の遅れ」と指摘している。「JR東海はこれまで『開業延期は絶対に認めない』という立場でしたから、完全な方針転換です。背景には静岡県の川勝平太知事が、リニア工事にともなう、大井川の水資源や南アルプスの生態系への影響、さらに工事で出る土砂の問題などを危惧して、工事の着工を認めていないことにあります。」(経済担当記者)SNSでは、多くは《静岡県知事1人のゴネで国家的プロジェクトがここまで遅れてしまうという民主主義のバグ》《さすがに静岡県民はそろそろ「うちの県のわがままが過ぎた」と気付いてくれないと困る》《マジで静岡県に対して損害賠償請求して欲しいくらい》など批判的な声だ。実業家の堀江貴文氏は「日本の大動脈である東海道新幹線が止まると、日本経済にも大きな影響が出る。そのバックアップ手段にもなる」などとしたうえで、「リニア中央新幹線に使われている超電導磁石の技術は世界をリードしている。それで、人材も確保され、各企業も超電導技術に投資してサプライチェーンを形作りつつあるが、静岡県知事のおかげでもうすべて台無し。静岡県が儲からないという話じゃなく、日本の国益の話なんだよ」と怒りをあらわにした。(以下略)---正直、川勝知事がここまで頑張るとは思っていませんでした。私は静岡県民ではありませんが、リニアモーターカーという乗り物そのものに対して特段の賛否はないものの、それを南アルプスの地下に通すこと、および建設に国費を投入することには反対です。東海道新幹線が建設された当時、世界的には鉄道は斜陽産業とみられており、新しい鉄道に莫大な国家予算を投入することには批判もありました。しかし結果として新幹線は大成功を収めました。リニアモーターカー推進派には、おそらくその時のことが念頭にあるのではないかと思います。ただ、東海道新幹線建設当時、日本は高度経済成長期であり、大都市間の交通需要は急激に拡大していました。もちろん新幹線は優れた交通機関ではありますが、その成功は高度経済成長期の時代背景抜きには考えられません。現在、経済成長どころか経済衰退期であり、東京大阪間の交通需要が今後急拡大する、などという将来図は、いかに考えても現実性がありません。結局、パイは増えない中でリニアモーターカーが開業すれば、その乗客は他の交通手段から奪ってくるしかない、ということになります。他の交通手段と言っても、東京大阪間の旅客輸送のシェアは新幹線が圧倒的に高く、したがって、JR東海が運行する東海道新幹線から、同じくJR東海が運行するリニア中央新幹線に乗客が移動するだけ、ということになります。当然、現在はドル箱である東海道新幹線は採算が悪化し、本数は減り使い勝手が悪くなることか目に見えています。「日本の大動脈である東海道新幹線が止まると、日本経済にも大きな影響が出る。」とのことですが、そのような事態が起こるとすれば、原因は何でしょうか?十中八九地震とそれに起因する津波でしょう。しかし、予想される巨大地震つまり東海・東南海・南海地震は、名古屋は想定震源域に近く、そこを通過する(当面の間は終着駅)リニア中央新幹線も大被害を受け、不通となることはほぼ確実です。また、東海道新幹線もリニア中央新幹線も、貨物輸送はありません。どちらも人の輸送しかしないので、地震発生時の物流対策としては特に意味はありません。それらのことを総合して考えると、リニア中央新幹線の建設に、莫大な建設経費に見合うほどの大きなメリットがあるようには思えません。したがって、リニアモーターカーの建設を「絶対善」とする立場からの様々な主張には、なんら正当性を感じないのです。
2024.03.30
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「このままでは桜は見られない」ステージ4膵臓がんが判明した森永卓郎さん 闘病で「妻」へ、「生きること」へ、“思い”が変化去年12月にステージ4のがんを公表した経済アナリストの森永卓郎さん。いまは桜が咲くのを待っているそうなのですが、「その思い」を井上貴博キャスターが聞きました。~森永さんが、膵臓がんと診断されたのは2023年11月。はっきりとした症状はありませんでしたが、人間ドックで影が見つかり、検査の結果、がんが、ステージ4まで進行していました。「膵臓がんのステージ4。転移しているとステージ4になる。『このままだと、桜は見られないですよ』って、その時点で言われるんです」(以下略)---癌の余命判断で、「桜が見られない」「紅葉は見られない」という医者の宣告の話はよく聞きます。ただ、これってよく考えると、とても曖昧な余命判断で、11月の時点で翌日に亡くなっても1月に亡くなっても3月初めに亡くなっても「桜は見られない」のは同じです。とはいえ、11月の時点からすでに4か月生存されているので、医者の余命判断は良い方に外れた、と言えそうです。とはいえ、余命の見立てがもっと大幅に外れて、ご本人が「理想」という「あと2年生きる」が実現できるかというと、「原発不明癌の終末期」という診断名、動画で拝見するお姿から察するところ、極めて厳しいだろうなと思わざるを得ません。奇跡が起きてほしい、とは思いますけどね。私の父の場合は、がんが再発した際、もっとはっきりと「余命は1か月くらい」と言われました。それが、診察で再発を告げられた12月下旬のことだったか、再入院した1月1日のこくとだったか正確には覚えていませんが、どちらだったとしても、実際に亡くなったのが2月3日だったので、ほぼ医者の見立てどおりでした。医者も人間だから見込み違いもたまにはあるけれど、それでも、多くの患者を診てきているだけに、経験則的にその余命判断はそんなに大外れすることは稀なようです。
2024.03.28
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前回の続きです。車山乗越付近にて。方向的には北アルプスなのですが、槍穂高連峰ではなく、どの山か分かりません。はてさて・・・・・(正解は次の次の写真で)左端に見えるのは木曽御嶽山です。あれ、というこちとは・・・・・左端が木曾御嶽山ということは、先ほどの、中央やや右の山々は・・・・・、乗鞍岳でした!!北アルプス本峰は車山山頂まで行かないと見えないようです。四阿山、志賀高原から浅間山まで下山にかかります。下りは速いです。ただ、引き換えし点は風が強かったのでそこではお昼を食べず、少し下がったところでお昼を食べました。八ヶ岳連峰左端から東天狗、西天狗、硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳私が登ったトレース(左側)と下ったトレース(右側)。樹林帯の中に入って笛タイム甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳。実は甲斐駒ヶ岳の右奥に、等倍の写真では北岳(多分)がかすかに見えるのですが、縮小しているこの写真では分かりません。蓼科山と北横岳。八ヶ岳って、南北15kmくらいしかない山なのに、その中に「横岳」が2つあるのです。そのため、こちらの横岳(ロープウェイのある方)は区別のために北横岳と呼ばれることが多いです。登山地図にも横岳ではなく北横岳って書いてあるし。スキー場の少し上にて。白樺湖。車山高原から2kmほどしかなく、30分くらい(夏道なら)のようです。ちょっと考えたのですが、トレースがない、バスが着くまで約30分(白樺湖にバスが着くまでなら40分)、最終バスに遅れたら最悪なので、おとなしく車山高原におりました。バス停の到着。茅野駅より八ヶ岳連峰を望む茅野駅で何故かオリオンビールを売っていたので買っちゃいました。
2024.03.26
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霧ヶ峰に行ったのですが、ちょっと失敗しました。車山の肩まで行くつもりが、冬季はその手前の車山高原(スキー場の入り口)までしか行かないのです。追い込みでそのことのまったく気が付かないままバスに乗って、降りるときに「あっ」と気が付きました。車山高原から車山までは、まあリフトを使えば山頂までほぼ歩かずに行けるのですが、それじゃ何しに行ったのか分からないので、歩いて登る、となると徒歩の登山者はスキー場には入れないので、車山山頂までは超大回りとなり、なんと往復6時間かかるそうです。そのため車山はあきらめて、途中の車山乗越付近まで行って戻ってきました。そのあたりまでトレースがあると言われて出発したら、なんと20分かそこら歩いたところでトレースは消え、あとはひたすらゲレンデの縁に沿って歩く。アイゼンはいりませんでしたが、ワカンは必須でした。行き、中央線は甲府付近で濃霧で視界がなかったので、こりゃ天気はダメかと思ったら、小淵沢を過ぎたら天気が回復し、霧ヶ峰付近も、雲は多いながら天気は悪くなかったです。結果的に、車山の肩から車山に登ってくるだけよりは、距離的にも標高差的にもいっぱい歩きましたが、それでもたいしたことはありません。車山高原のスキー場から車山山頂方面を望む。スキー場の外側に沿ってひと登りすると、眼前に蓼科山が姿を現しました。同じ場所から八ヶ岳連峰(南)横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳、編笠山左側の柵の向こうが車山スキー場のゲレンデ。このあたりはトレースがあり、またゲレンデとの境界にこうやって杭があります。蓼科山と北横岳南アルプス左端が鳳凰三山、その右に甲斐駒ヶ岳と右端が仙丈ヶ岳鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳トレースがなくなり、ツボ足ではズボズボ沈むのでワカン装着。浅間山目の前に車山山頂のレーダードームが見えます。撮影場所から車山にまっすぐ登ればすぐ着くのですが、スキー場のゲレンデを横切って歩くわけにはいかないのです。正直なところ、この辺りは柵がなくて、どこまでがゲレンデなのかよく分かりません。多分木のあるところはゲレンデの外だろうと、基本的に木の間を縫って登ります。ただ、時々シュプールは見かけたので、入ってくるスキーヤーもいるのかも。車山乗越付近に到着。12時40分少し前、ここまでにしました。車山山頂まで直線距離ではすぐ近くなのですが、ルートとしては写真の右に下って、向こうで登り返して、更にあと1時間くらいかかるようです。インフォメーションセンターの話によると、ここから車山山頂までショートカットして登る人がいるけどやめてください、ということでした。ショートカットすれば多分30分かからずに着きそうだけど。以下次回に続く。
2024.03.24
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水原氏解雇で「ショウが大丈夫であることを願う。でも…」 同僚ベッツが騒動に語った冷静な言葉米大リーグのドジャースは20日、大谷翔平投手の通訳を2018年の渡米時から務めてきた水原一平氏を解雇した。巨額の不法賭博に関与したと複数の米メディアが報じ、球団も21日になって解雇の事実を認めた。大谷は21日のパドレス戦に「2番・DH」で出場。5打数1安打1打点で、チームは11-15で敗れた。試合後、同僚のスター選手、ムーキー・ベッツ内野手は「ショウが大丈夫であることを願う」などとコメントしていると米メディアが報じた。(以下略)---急転直下の大騒動には言葉を失うばかりです。とりあえず、具体的に何がどうなったのか、という細かい話には立ち入りません。はっきりしているのは、450万ドル(7億円弱)という巨額のお金をギャンブルに注ぎ込んで溶かしてしまった、そうなるまで破滅への道を止められなかった、という事実です。もちろん、判断力もあるいい大人が、そんなことをするのはとんでもない話ですが、そういう常識が通用しなくなるのが依存症の恐ろしさです。報道によれば違法博徒のことですが、米国では合法のカジノもたくさんあり、そこで破滅する人も少なくはないようです。日本でもギャンブル依存になる人は少なからずいます。ただ、パチンコで億という単位のお金を短期間で注ぎ込むのは、なかなか難しいように思います。競輪競馬はやったことがないので分からないのですが。いずれにしても、ギャンブルは社会的に百害あって一利なしというのが正直なところです。ただ、現在日本に存在する合法ギャンブルを突然廃止しても、おそらくギャンブルをめぐる諸問題はいきなり解決することはなく、むしろ非合法なギャンブルがはびこることになりそうな気がします。だから、現在認められているギャンブルを廃止するのは難しいところです。逆の言い方をすれば、ギャンブルを一度認めてしまえば、それがどれほど害悪であっても、廃止するのは難しいということでもあります。したがって、今あるギャンブルを禁止するのは難しいですが、少なくとも今から新たなギャンブルを公認するのは、とんでもないとしか言いようがありません。それにも関わらず、カジノが合法化され、大阪がカジノを作ろうとしています。破滅的な影響が生じる未来しか、思い描けません。行政がテラ銭を稼ぐために若者をギャンブル依存にして地獄に突き落とす、世も末です。
2024.03.22
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ちょっと前のことになりますが、二度目のコロナの感染してしまいました。実は先週のライブの約10日前後前のことで、それより感染が遅かったらライブに出られなくなるところで、危ないところでした。一度目が2022年秋だったので、1年半ぶりです。雑感として、症状は明らかに1度目より軽症でした。いわゆる風邪の症状が出たのですぐに休んだのですが、発熱したのは1日だけで体温も37.9度が最高(計った限りは、ですが)でした。感冒薬を飲んだらすぐに症状は軽快し、翌日には感冒薬を飲まなくても体温は6度台に戻っていました。ただし、家庭内での感染はありました。子どもにうつった。妻にもうつったと思うのですが、症状は非常に軽くて、果たしてどうだったのか、と思います。子どもの方は発熱が2日あり、体温もわたしより少し高かったようですが、いずれにしても1回目のときよりは相当に軽症だったことは間違いありません。ただし、軽快して出勤するようになっても、多少の倦怠感と咳はしばらく残りました。それを後遺症と呼ぶかどうかは微妙だと思いますが(コロナ以前から、風邪をひくと、治った後も咳だけ2週間3週間と続くことが、何回かに1回はありました)。というわけで、現在の状況では、コロナは、症状の重さに関しては「ただの風邪」と呼んで差し支えない状況になっていると思います。ただし、ただの風邪よりは若干症状が重いかな、ということと、感染力は強い(ただの風邪では、過去家族間でうつったことはほぼありません)ということは言えそうです。過去、1回目に感染した時の症状も重さは、とうてい「ただの風邪」ではなかったし、それより前、第5波あたりまでは、死亡率においても相当に危険な病気であったことは間違いありません。しかし、今現在の時点では「もはやただの風邪と同等」と言って差し支えないと思います。もちろん、「ただの風邪」だって、体力の衰えた高齢者や重篤な糖尿病患者にとっては健常者とは違って危険な病気です。そのことも含めてのただの風邪ということです。
2024.03.20
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昨日3月16日、高円寺の「ライト・サイド・カフェ」にて演奏してきました。1曲だけフォルクローレの曲を演奏し、残りはすべてザバダックのレパートリーでした。普段演奏するフォルクローレとは違ったジャンル、しかもグループとして人前で演奏するのは2017年秋以来6年ぶり、えらい緊張しました。フォルクローレの曲なら、そこまで緊張しないのですが、フォルクローレとは文脈が違う音楽ですからね。手に汗をかいて、ケーナが滑って落としそうで怖かったです(笑)まあ、ずいぶん間違えたような気もするのですが、忘れましょう。動画はなく、音源のみとなります。「遠い音楽」ザバダックの代表曲を1曲だけ挙げるとすれば、おそらくこの曲になるでしょう。「ポーランド」元々インスト曲です。「明日からの風」対バンのクロトミケの演奏がまた素晴らしかったのですが、また次の機会にご紹介したいと思います。
2024.03.17
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恐竜ロボットも熱烈歓迎! 北陸新幹線 敦賀-金沢 16日延伸開業北陸新幹線の金沢・敦賀間が16日に開業し、福井と東京の間は乗り換えなしで最短2時間51分で結ばれます。にぎわいを生み出そうと、JR福井駅周辺に設置された恐竜のロボットも15日から動き始めています。2015年に長野・金沢間が開業した北陸新幹線は、16日、金沢と福井県の敦賀の間のおよそ125キロの区間が新たに開業します。これにより、福井と東京の間は乗り換えなしで最短2時間51分で結ばれます。停車駅は芦原温泉駅、福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅の4つです。また、石川県内では、小松駅と加賀温泉駅が停車駅となり、東京と小松の間の所要時間はこれまでよりも18分短縮され最速で2時間40分、東京と加賀温泉の間は24分短縮されて最速で2時間43分となります。東京駅と敦賀駅の間を▽停車駅が少ない「かがやき」が1日9往復、▽停車駅が多い「はくたか」が5往復するほか、▽富山駅と敦賀駅の間を「つるぎ」が運行します。一方、大阪や名古屋方面と金沢を行き来する場合、敦賀で乗り換えが必要になり、和倉温泉と大阪を結ぶ直通列車も運行が終了します。(以下略)---北陸新幹線が敦賀延伸が本日開業ということです。鉄道ファンとしてはめでたい話であると思います。ただ、実用上、敦賀延伸が単独で、どれほどの意義があるかというと、やや疑問を感じます。あくまでも、大阪までの延伸の一部としての意義が大きいように思いますが、その大阪延伸には、いささか不透明感がぬぐえないのが現状です。北陸新幹線はこれまで金沢止まりでした。そのため、大阪からの北陸本線特急「サンダーバード」はすべて金沢止まりとなっています。これが、新幹線の敦賀延伸によって、「サンダーバード」はすべて敦賀止まりに変更されます。もちろん敦賀も小さな駅ではありませんが、従来この列車を利用していた乗客の大半は、その先、福井、金沢、富山まで向かう人だったはずです。まだ北陸新幹線が長野新幹線だった時代、「サンダーバード」は大半が富山行でした。それが北陸新幹線の金沢延伸ですべてが金沢止まりになり、富山までは乗換えが必要になりました。今回さらに、北陸新幹線の敦賀延伸で、福井、金沢に向かう人も、敦賀での乗り換えが必須となります。結局、乗客のほとんどが敦賀乗換えとなります。所要時間は多少早くなるにしても、それと引き換えに乗換えが増えるのは不便と考える人は多いでしょう。その代わり、東京から福井、敦賀まで行く人にとっては便利になります。ただ、東京から福井、敦賀まで行く人が、果たしてどの程度の需要があるかは、いささか疑問があります。長野新幹線も開業する前、敦賀は言うまでもなく、東京から福井まですら、直通する定期列車はありませんでした(上野発福井行の夜行急行「越前」が1本だけありまたが、長野新幹線開通よりはるか以前の上越新幹線開通時に廃止)。当時金沢までの直通列車でさえ、信越線回りの特急「白山」が1日3往復、上越線回りの「はくたか」が1日1往復だけでした。金沢までの所要時間的には、これらの直通列車に乗るより、東海道新幹線で名古屋または米原から特急「加越」「しらさぎ」に乗る方が金沢までの所要時間は短かったと記憶します。が、この両特急も大阪発着の「雷鳥」、その後の「サンダーバード」より本数はかなり少なく、つまり結局のところ、金沢や福井までの交通需要は、東京より関西の方がずっと多い、ということなのでしょう。これが新潟になると、北陸新幹線開業前でも「雷鳥」「サンダーバード」の新潟行きは1日3往復前後しかなく、新潟への交通需要は逆に東京(関東)からの方が関西からよりずっと多くなります。というわけで、最終的に北陸新幹線が大阪まで延伸されるまでは、敦賀延伸は関西と福井、金沢の行き来には単に不便になるだけとなっているのが現状でしょう。では、大阪への延伸はいつどうなるかというと、これが極めて不透明です。北陸新幹線の大阪までのルートは、いくつかのルートの間で揉めに揉めていましたが、現状は小浜・京都を経由するルートに決まっています。しかし、そこには火だねもくすぶっています。北陸新幹線「米原ルート」が再浮上?“小浜市民の悲願”の裏で地下縦断に揺れる「小浜・京都ルート」北陸新幹線ルートで思惑外れた京都と滋賀、今度は費用負担で牽制…一枚岩にならぬ関西で依然くすぶる火種一旦は小浜京都ルートに決まったものの、それで確定でもなさそうなのです。京都の住民には北陸新幹線には反対の声は少なくありません。京都市、京都府の行政は北陸新幹線に賛成と言ってはいますが、まったく積極的ではなく、費用負担の面で、揉めそうな気配が濃厚です。では、いったん不採用となった米原ルートはどうかというと、これはJR東海、西日本両者が反対です。JR東海としては、元々目いっぱいの運行をしている東海道新幹線に、米原から先当たらに列車を受け入れる余裕かありません。一方JR西日本としては、現状大きな収入を得ている湖西線-北陸本線のお客を、米原から先でJR東海に譲り渡すつもりなどありません。結局、どのルートも、各府県の利害、JR各社の利害が相反することになるので、どのルートをとっても到底丸く収まりそうにありません。結局どこの府県も納得せす、納得しないからお金を出さず、敦賀から先は着工できない、という可能性もあるのではないでしょうか。
2024.03.16
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東京、神奈川など4区域 4月一部解禁のライドシェア 国交省国土交通省は13日、一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を運ぶ「ライドシェア」を4月に一部解禁する実施予定区域として、東京都内や神奈川県内などの計4カ所を示した。いずれも特にタクシーが不足する時間帯に限り実施可能とし、交通の空白を補う。具体的には(1)特別区・武三(東京都特別区、武蔵野市、三鷹市)(2)京浜(横浜市、川崎市、神奈川県横須賀市ほか)(3)名古屋(名古屋市、愛知県瀬戸市、日進市ほか)(4)京都市域(京都市、京都府宇治市、長岡京市ほか)。国交省は2月、タクシー会社が運行責任を負うことで運行できるライドシェアの制度案を提示。タクシーが不足する地域や時間帯に限り実施可能とし、具体的なエリアは国が収集する配車アプリのデータに基づき指定するとしていた。客を乗せる際は発着地と運賃を事前に確定させ、支払いは原則キャッシュレスとすることなども示した。データを集計した結果、今回、特に車両数が不足している営業区域として4カ所を列挙。不足する曜日、時間帯は、特別区・武三では月~金の午前7時~10時台など▽京浜は金土日の午前0時~5時台など▽名古屋は金曜午後4時~7時台など▽京都市域は月水木の午後4時~7時台など―とした。---直接知っている知人の車に同乗するのとは違い、純然たる営業行為にも関わらず、赤の他人の一般ドライバーの車に同乗するのは、正直言って今の私は怖いです。私は、実のところウーバーイーツすら使ったことはありません。ウーバーイーツにも様々な問題が指摘されていますが、それでも運んでいるものは食べ物であって、仮に事故を起こしても、配達者本人はともかく利用者が負傷するようなリスクはありません。しかし、ライドシェアの場合は、「外れ」を引いたら事故に巻き込まれる可能性もあります。タクシー運転手なら、二種免許の取得や運転手としてのタクシー会社への雇用、または個人タクシーとして様々な資格要件を満たす必要があります。それでもたまに「やべー運転手」に遭遇する可能性がないとは言えませんが、そのリスクをある程度淘汰する仕組みがあります。しかし、ライドシェアの資格要件を調べたら、運転免許を取って1年以上、というだけのようです。いやいや、わたしなんて、免許を取って30年超ですよ(笑)完全に資格ありですが、この間4輪車は通算2回、20分くらいしか運転していません。二輪車(原付二種スクーター)なら、ここまで7000キロほど走っていますが、自動車は車両感覚がまるで違いますから、自動車を運転できる自信はありません。そんな人間でも、おそらく登録できてしまう。結局、白タクを合法化して名前を変えただけじゃないの?と思ってしまいます。それを安易に認めること自体、大いに疑問の余地がありますし、認められたからと言って自分は利用しません。まあ、それ以前に東京在住の私は、滅多にタクシーに乗ることはないんですけど。そういえば、もう長らく海外旅行に行っていませんが、私が初めてラテンアメリカに行った1980年代末当時、メキシコでは何と言ったかな、シティオとリブレという2種類のタクシーがありました。シティオが、日本と同様のタクシー、リブレも専用の塗装があって(当時はほとんどがフォルクスワーゲンのビートル)、一見ちゃんとしたタクシーに見えますが、誰でも登録できて、かなり危険性も高いと言われていました。それが翌年ペルーに行くと、もう専用の塗装も登録もなく、どこかで「TAXI」という札を買ってきて、フロントガラスに貼り付ければタクシーになる、という状態でした。当然、安全性の担保などあるはずがなく、私の記憶では、フロントガラスはあるけどそれ以外はガラスがなく、ビニールシートを張っただけ、メーターは速度計しかなく、それも動いていないというタクシー(メキシコ同様にフォルクスワーゲンのビートルだったように思いますが、別の車種だったかもしれません)に乗ったことがあります。日本も、だんだん当時のラテンアメリカのようになっていくのかなあ、と思ってしまいます。
2024.03.14
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漫画、アニメ界から立て続けに訃報が舞い込んできました。「Drスランプ」「ドラゴンボール」などの漫画家鳥山明氏と、「ちびまる子ちゃん」の声優TARAKO氏です。お二人ともまだ60代です。まだまだご活躍が期待できる年齢だったのに、残念という言葉に尽きます。鳥山明氏は急性硬膜下血腫と報じられています。TARAKO氏は死因が非公開ですが、今年に入って闘病していたことが明らかにされており、亡くなる数日前にSNSに上げられていた写真で、収録現場で車いすを使用していた様子がうかがえます。収録の仕事はできていた、進行性、しかも今年に入ってからの急激な進行と考えると、どういう種類の病気かはなんとなく想像はできます。ただ、ここでは病名の推察がテーマではないので、それ以上は立ち入りません。TARAKO氏は、ちびまる子ちゃんのまる子役を32年近く務め(34年とも報じられていますが、1992年9月に一度放送終了して95年1月から第2シリーズが始まっているので、実期間は32年弱)、そのイメージが強いですが、私は中学生の頃に見た「戦闘メカ・ザブングル」のチル約が印象に残っています。それ以前の「うる星やつら」がデビュー作だったようですが、初レギュラーを掴んだのがこの作品です。そして、それ以降、まる子役までに、いくつもの作品でレギュラーを務めており、少なくともアニメ界では十分に知名度のある声優さんでした。ところが・・・・・死去を報じるニュース番組より、2018年に亡くなった原作者さくらももこさんの葬儀でのスピーチが少し流れています。「声優デビューしても、まる子が売れるまでずっとバイトしていたし、貧乏はお得意で」~動画が見つからないので動画は提示できませんが、別のニュース番組で、この後に「3000円のマッサージに行くのも苦労する生活をしていた」という趣旨のことをおっしゃっていたように記憶しています。アニメ界が、アニメーターも声優もどちらも収入が低く、かつ不安定であることは周知ではありますが、まる子以前からある程度のレギュラー番組を抱えていたTARAKO氏でも、「まる子」という超が付く大ヒット作に出会うまでは、声優だけでは食えていなかった、というのはなかなか驚きの事実ではありました。厳しい世界、というより厳しすぎる世界ですし、このままでは将来性も厳しいかもしれません。アニメーターの大きな才能は、どんどん海外に流れていくかもしれませんが、「日本語」という言語と切り離すことができない声優さんは、そうもいかないでしょう。どうなっていくのでしょうか。
2024.03.11
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【速報】自民党の青年局長・局長代理が辞任 懇親会でのダンスショー問題で引責自民党青年局の近畿地方の若手らが参加した会議の懇親会で、肌を大きく露出した女性ダンサーによるダンスショーなど不適切な内容があったことをめぐり、藤原崇青年局長と中曽根康隆青年局長代理の2人が辞任した。問題の懇親会は去年11月に和歌山市内のホテルで開かれた「青年局近畿ブロック会議」の後に行われ、党本部青年局の国会議員や近畿の地方議員らが参加した。懇親会では、露出度の高い衣装を着た複数の女性ダンサーが現れ、参加者が口移しでチップを渡す場面などがあったという。自民党は、懇親会に公費は使われていないとしているが、詳しい事実関係を調べている。---いや、口あんぐりですよ。この記事には11月としか書かれていませんが、別記事によると11月18日のことだったそうです。11月6日のしんぶん「赤旗」のスクープから、裏金問題の火がボーボー燃え上がり、批判が集中し始めた、まさしくその最中に、自らの襟を正すのではなく、セクシーダンサーが踊って口移しでチップを渡す、「自民党青年局」の会議の懇親会。「公費は使っていない」と言うけれど(それも事実かどうかは不明ですが)、自民党青年局の会議というのはれっきとして政治活動ですよね。その政治活動の中でこういうことをやる神経が、そもそも理解不能です。更に、それと前後して発覚した。これ。「不倫報道は事実」自民・広瀬めぐみ議員が会見 サックス奏者との不倫認め家族と支援者らに謝罪 議員辞職は否定週刊誌で不倫疑惑を報じられていた、自民党の広瀬めぐみ参議院議員が、5日、地元・岩手県で会見し、自身の不倫を認め謝罪した。広瀬議員については、週刊新潮が、カナダ人のサックス奏者の男性と不倫関係にあり、赤いベンツに乗ってホテルに入る様子などを報じていた。会見の冒頭で、広瀬議員は週刊新潮の記事について、「相手の方との関係については報道されている通り事実でございます」と、不倫関係を認めた。その上で、「私の軽率な行動により、学生時代から私を支え続けてくれた夫を裏切ることになり、また子ども達にも辛い思いをさせてしまい本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。それでも家族はこんな私を許してくれ、今後も一つの家族として頑張っていこうと言ってくれました」と時折涙を浮かべながら述べ、「一生かけて夫と家族に償って参ります」と話した。また支援者についても、「信頼を損ない、ご迷惑をおかけしてしまった事につき、お詫びの言葉もございません。本当に誠に申し訳ございませんでした」と深く頭を下げた。---いやーーー、この会見では、しおらしく謝罪して見せたようですが、時間はわずか7分間だったとか。そして、前日には「ホテルに入ったんですね?」という問いに対しても「まあ、そうでしょうね。しょうがない、もう撮られてるんだから」という、むしろ清々しいくらいの投げやりな回答ぶりで、オリンピック投げやり競技で金メダルが取れそうです(笑)なんていうかね、どちらの例も、そしてもちろん裏金問題も、自民党はもう絶望的に腐っている。それ以上の表現を知りません。今の時代に、しかも自民党の悪行に対して多くの有権者の目が急激に厳しくなっている真っ最中にこういうことをやって、表面化しないで済むと思っている時点で、何も見えていないわけです。あるいは、表面化するかもしれないと思いながらも、刹那的な行動を止められなかったのかもしれませんが、いずれにしても、腐り切っているうえに、有権者の支持を得る(あるいは支持をつなぎとめる)ためのセンスが、絶望的にない。自ら積極的に、有権者から愛想を尽かされることを望んでいるとしか思えません。ならば、愛想を尽かしてやるべきでしょう。私自身は、特定の一部の議員を別にして、遠い昔から自民党に一切何の「愛想」も持っていないので、それを尽かしようもないのですが。
2024.03.09
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鈴木宗男氏「みんな“ロシアは悪い、ウクライナは良い”という入口論で止まっている。“どう終わらせるか”の出口論を考えないといけない」鈴木宗男参院議員が2年が経過したロシアによるウクライナ侵攻について、橋下徹氏と議論を交わした。北方領土問題に長年取り組み、プーチン大統領とも会談経験のある鈴木氏は、“ロシア悪”の風潮に疑問を呈する。「日本人はどうしても右左、タカ派ハト派、善悪を分けたがる。私はほどほど論者で、もっと幅があっていいと思っている。戦争というものには両方の言い分があって、先の大戦で仕掛けた日本にも言い分があったわけだ。だから落ち着いて、“どうしたら終わるか”“やめさせられるか”という次のことを考えるしかない」。これに橋下氏は「今中国と厳しい外交関係になっている中で、中国の指導者たちと親しくするような日本の政治家のことを“媚中政治家”と言う人がたくさんいる。しかし、厳しい関係にある時ほど人間関係を密にしておかなければならない。ロシアはこういう状況になっているけれども、隣国でもあって、政治家の交流は重要だと思う。また、モスクワには日本の大使館があり、外交官は今も付き合っているわけだ。パイプがなくなった時ほど、戦争状態になったらこんな危険なことはない。日本の政治家は今はみんなロシアと付き合うことに及び腰になっているのでは」との見方を示す。鈴木氏は「ウクライナ戦争が始まった時から一貫して、“一にも二にも停戦だ”と言っている。みんな“ロシアは悪い、ウクライナは良い”という入口論なのだが、我々政治家は出口論を考えないといけない。戦争は終わるもので、早くやめさせる。そのための道筋や終わった後のことを考えるべきだ。日本は入口論で止まっている」と指摘。(以下略)---まことに遺憾ながら、ウクライナ側の継戦能力が重大な危機に瀕していることは確かで、もうこれ以上戦闘を継続で出来ないという限界がいずれ来るだろうとは私も思います。ウクライナ側にも様々な問題があり、決して絶対善ではないことくらい、百も承知ですが、少なくともロシアがウクライナを侵略したことに関して、ロシア側がどのような言い分を並べようとも、他国を侵略することは悪、という以外の言葉はありません。それでも、そのロシアと停戦しなければ、もう国が保たないと、ウクライナ自身が判断すれば、それはやむを得ないことです。ただ、それを決めるのはあくまでもウクライナ自身であって日本でもロシアでもありません。「もうウクライナの戦争継続は限界なのではないか」という将来予測を述べる分にはいいですが、「だから停戦すべき」と日本政治家がウクライナの対して言うのはいかに考えても道理が立ちません。なんで理不尽な侵略を受けている側が、その国の将来に何の責任も負っていない外国の政治家に「(国土を奪われたままで)停戦しろ」なんて要求されなきゃならないのですか?それを要求すべき相手はロシアなんじゃないですか?もちろん、ロシアにそれを要求しても、拒否するでしょう。だからロシアに要求しても無意味、という理屈もあり得ます。しかし、そういう言い方をするなら、現時点ではまだ、ウクライナもまた「停戦しろ」なんて外国の政治家に要求されて、それに従う可能性はゼロです。したがって、ロシアに対して正論で兵を引くことを要求するのが無意味なら、同様にウクライナに対して暴論で兵を引くことを要求するのも無意味です。ウクライナ自身が「もう限界」と停戦を志向するなら、その時にはそれに協力すればいいのですよ。ただし、現実問題として、ロシアとウクライナが停戦するとして、日本がどこまでそれに主体的に貢献できるかは、甚だ疑問です。まして、鈴木宗男という一代議士に至っては、「ハナもひっかけられない」だけではないかという気がします。「先の大戦で仕掛けた日本にも言い分があったわけだ。」そうですが、「言い分があった」ことと、その言い分が正当かどうかは、イコールではありません。先の大戦における日本も、ウクライナに侵攻するロシアも、どちらもどうしてその「言い分」が正当と見做せるのか、私には理解できないのです。
2024.03.08
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東証4万円超え 「好景気の実感ない」「投資に興味」「一切しない」4日の東京株式市場で、日経平均株価の終値が史上初の4万円台となり、バブル期の最高値を更新した。しかし、人々に景気が良くなったという実感はあるのだろうか。新宿の街頭で聞いてみた。「株? 私は全く分かりません。お金がないし、余裕ができたらやるものですかね」JR新宿駅近くでチラシ配りをしていた男性は冷めた表情だ。最近、地方から東京へ引っ越してきたという。「景気が良くなっているとは全く感じないです。物価は上がっているし」大型書店の前にいた女子学生も無関心だ。アート専攻で読書好きだという。「同い年の友人がNISAをやっています。私も勧められたけど、頭良くないとできないから、と言って断りました」一方、隣にいた男子学生は「お金があったら投資してみたいです」と興味津々の様子だ。今の株価上昇率をみると、挑戦したほうがいいと思うそうだ。「真面目に働くだけでは、将来満足に暮らせるのか心配です」とも付け加えた。「日経平均が4万円を超えたのをみて、投資を始める人がいるでしょうね。私もやろうと思いましたから」。そう話すのは、デパートから化粧品を買って出てきた兵庫県姫路市の女性だ。聞けば、LINEで誘われた投資グループに参加し、40万円を振り込んでしまったという。女性によると、ラインで「投資の勉強をしてみませんか」と誘われ、「これだったら私にもできるかも」と思ったという。最初は無料で2、3カ月間、投資の勉強に励んだ。しかし、最後になって40万円を求められたという。振り込んだ後、東京に住む息子から詐欺の可能性を指摘された。消費者相談センターに相談し、40万円は無事に戻ってきたものの、苦い思いが残った。---株価はバブル期を超えたそうですが、世の中の生活実感はどうでしょうか。求人状況という点に限って言えば、悪くはないかもしれません。何しろ日本中が人手不足ですから。公務員が続々と「転職のため」と言って退職していく時代です。先日、1年あまり前に退職した若い元同僚とばったり再会し、聞けば、誰でも社名を知っている超有名会社に勤務していると言っていました。もっとも、死ぬほど忙しいとも言っていましたが。というわけで、若い人の求人に限っては好景気でしょうけど(私みたいな50代はダメでしょう)それは少子化で現役世代、特に若い世代の人口が減っていることの反映でもあります。80年代末から90年代初頭のバブル期、それは後から考えればバブル崩壊までの短い泡沫の夢に過ぎなかったわけですが、当時の時点では誰も「バブル」とも「もうじき崩壊する」とも思っていなかったわけで、多くの人が、すぐ足元にあった絶壁の存在にも気が付かずに、バラ色の未来が広がっていると思っていたわけです。一方現在、株価は三十数年ぶりにバブルを超えましたが、日本の未来がバラ色だなどと思っている人はほとんどいないでしょう。若い人の求人状況は悪くない、という一点を除き、絶望的に暗い未来しか描けません。それなのに、何故か株価だけが高いのは、ある意味で不思議なことです。ちなみに、私は株も投資も興味がありません。こんな株高がいつまでも続くとは思えないので。それが半年後か1年後か5年後かは分かりませんが、またバブル崩壊がやってくるでしょう。それを考えれば、今から株に手を出すなんて、考えられません。でも、バブルがはじけて景気が悪くなると、その影響はすべての人に降りかかってきます。株高の利益は一部の人にしかないのに、株が落ちた時の不利益は全員にのしかかってくるのだから、理不尽なものです。
2024.03.06
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東京のど真ん中で、生活保護JKだった話誰もが受ける可能性のある「生活保護」。その実態を少し覗いてみませんか?父は病気の後遺症で仕事につけず、母も病気療養中のため生活保護を申請することになった家族。「タネコちゃん、お魚の食べ方きれいだね」……なぜかって? 家族4人でサンマ1匹を食べあってるからだよ~~!!! 苦い内臓だって大事な可食部!!お金がかかるボウリング場はなかなか行けない……。だったら”無料で”遊べる公共施設に行けばいいじゃない!世は平成のゲーム戦国時代。欲しかったあのゲーム機も、貧乏な家庭では到底買うこともできず……。そんななか、ある漫画雑誌で作品中の謎を解けば抽選でゲーム機が当たるとの情報が!! これはやるっきゃない!そんな波乱万丈な暮らしのなか、ボランティア活動を通して仲良くなった区役所職員さんが、進路に迷った著者にかけてくれた驚きの言葉とは……!あなたも私も実は知りたい「生活保護の実態」。実際に生活保護を受けた著者だからこそ描ける、人生救済リアルコミックエッセイ!---以前に、「健康で文化的な最低限度の生活」という漫画を紹介したことがあります。テレビドラマ化もされた作品で、そのリアリティには福祉事務所関係の知人も大変感銘を受けていました。あの作品は、生活保護のケースワーカーを取材して作られた漫画であり、個々のエピソードは「ケースワーカーあるある」な話満載のようですが、ともかくもフィクションではあります。一方こちらは、生活保護を受給した側の視点、そして実話です。1冊読みきりなので、すぐ読める分量です。元は大企業に勤めていたが、脳腫瘍が原因でリストラにあい、転職したもののさらに脳梗塞で倒れた父、統合失調症の母、その母の圧迫から引きこもりになった兄と、高校生の妹(作者自身であり主人公)という4人家族。家庭状況は相当マイルドに、面白く描かれていますが、実際のところは漫画から受けるイメージよりさらに悲惨な状況であったことは、容易に想像できます。その悲惨な状況の中で、著者は「とにかく就職してこの家を出る」と決め、かなりの進学校の出身にもかかわらず、高卒で公務員試験を受け、無事合格して公務員となります。(結局、4年務めて退職し、漫画家のアシスタントになったそうですが)このように生活保護世帯から自立する子どもは、保護世帯の子どもの中では稀有な例、とまでは言えないそうですが、それでも大半の子どもがそうなる、というわけにはいきません。親は生活保護、子も不登校から生活保護、という「貧困の連鎖」もまったく稀ではないので、その連鎖から抜け出した著者は、幸運だし、よく頑張った人だと思います。逆に言えばもっと悲惨な状況のままという人も大勢いる、ということです。余談ですが、このように生活保護受給世帯から公務員に就職、という例は、他にもいます。私の勤務先にもいます。決して稀な話ではありません。ただし、私が知っている実例は、わたしよりかなり年上の方ばかりで、だいたいみんな退職していますが。バブル崩壊後の不景気で公務員の競争率が高くなると、真っ当な家庭の出身で小さい時から勉強がよくできた人で合格者が占められるようになって、貧困世帯出身者が入り込み難くなった傾向は否定できません。最近になると、人手不足で公務員の競争率が猛烈に低下しており、また状況が変わるかもしれませんが。ちなみに、この主人公は前述のとおり、進学校にもかかわらず高卒で就職しますが、生活保護でも奨学金と世帯酢分離によって、大学に進学することは可能です。ところで、この著者のブログを読むと、本人もご主人も同級生で、長く交際しながらなかなか結婚に踏み切れなかったのは、ご主人が長く非正規雇用だったためのようです。バブル崩壊後の不景気と、それによって就職氷河期世代の多くが不安定雇用を余儀なくされたことが、日本の出生率の動向に大きな悪影響を与えたことが分かります。
2024.03.04
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