全283件 (283件中 251-283件目)
昨日ハワイから帰国しました。私はハワイフリークで、以前は年1~2回行っており、結婚式は10回目のハワイで挙げました。しかし子供が生まれてからは行かなくなり、約10年ぶりのハワイでした。あちこちで開発が進んでいました。物価も上がったように感じます。時価総額の方は、期待していた 10% には届きませんでしたが、7.5% 上昇とまずまず順調だったようです。まだ状況把握ができていませんが、持ち株のチャートから判断すると、新興市場が復活してきたのでしょうか?これから溜まった1Q決算の確認で、忙しくなりそうです。その前に、時差ぼけとバカンスぼけを直さないと、ミスをしそうです。ブログの「投資の心得」のカテゴリーを、読み返そうと思います。実はこのブログは、自分宛に書いているものです。人間は、正しいと思っていることでも、いつもそのとおりに実行することは難しいものです。そこで、自分への戒めをまとめたものが、このブログです。
2006.08.03
コメント(2)
今日から2週間弱、旅行に行きます。旅行中、インターネットにはアクセスしないと思いますので、ブログの更新も中断いたします。あれっ? アクセスカウンターの数字が、減っているぞ??。おとといのデータに戻っているみたい。 どうやって、直すんだろう? まあいいか。帰って来たら、時価総額が10%くらい増加していることを期待して、行ってきまーす。
2006.07.22
コメント(2)
昨日の日経新聞夕刊に、昨年度の公的年金の運用益が 8兆6811億円と過去最高になったという記事が載っていました。これ自体は喜ばしいニュースなのですが、株式市場にはネガティブな影響を与える可能性があります。まずは記事をご覧ください。http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060720AT3S1902I20072006.html*** 以下抜粋 ***「公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(旧年金資金運用基金)は20日、2005年度の公的年金(厚生年金と国民年金)積立金の運用結果を発表した。株価の上昇などを背景に、運用損益は8兆6811億円の黒字になり、過去最高を更新。運用益のうち基準額を超えた1兆9611億円分は年金特別会計に納付し、将来の年金給付に充てる。 05年度の時価ベースの収益額(運用手数料控除前)は8兆6795億円。運用利回りは14.37%だった。株式相場が堅調で、収益額のほぼ4分の3を国内株式の上昇分が占めた。外国株式と外国債券の価格も円安傾向などを背景にそれぞれ上昇。国内債券だけは金利が上昇したため下落した。 厚生労働省が旧年金資金運用基金に運用を任せた寄託金は、総額の1%を超える収益が発生すると、超過分を翌年度に年金特別会計に納付することになっている。05年度は前年度に引き続きこの基準額を超えた。年金財政は株価の下落などで悪化したが、03年度ころから改善傾向が続いている。 (10:20) 」*** 抜粋終わり ***今年度に 1兆9611億円納付しなければいけないようです。全額日本株を売却して資金を捻出するわけではないでしょうが、大きな売り圧力が発生する可能性があります。今は新興市場が売られていますが、今年度後半は年金資金が買っていそうな東証1部大企業は、避けた方が無難かもしれませんね。
2006.07.21
コメント(0)
社会において効用をもたらす価値を生み出しているのは、主に企業です。全体最適と分配について、企業レベルの観点から、考えてみます。企業は、国民が効用を得られるものを、製品/商品/サービスとして提供する存在です。顧客は認めた価値に、対価を支払いますので、その価値は売上高として現れます。このように書くと、売上至上主義のように聞こえますね。うーんどうなんだろう? 売上最大化がすべてではないでしょうが、少なくとも価値を認めてくれないと、顧客は買ってくれないので、売上を伸ばす努力が重要なことは、間違いないでしょう。次にその分配について考えてみます。企業のステークホルダーとしては、株主/債権者/顧客/従業員/取引業者/政府 などが挙げられます。これを小売業者を例として、損益計算書で見ると、以下のようになります。 売上高 :顧客の効用 売上原価 :取引業者の取り分 販売管理費 :従業員の取り分が含まれます 営業外損益(支払金利):債権者の取り分が含まれます 税金 :政府の取り分 純利益 :株主の取り分各ステークホルダーを満足させないと、企業は永続できませんので、適切な分配により Win-Win の関係を作ることが大切です。それにしても、株主の取り分は残りかすですね。動物の世界のボスや、慈悲深くない王様であれば、獲物を捕らえたらまず自分で必要な分を取り、残りを他の者で分けます。それと比べたら、まるで株主は最下級層に位置しているように見えてしまいます。どれだけ残りかすが残るのか、わかりません。でも残り物には福もあります。株主以外は、契約などにより取り分はほぼ定まっていますが、残り物はすべて株主のものにできます。これが「リスクを負っている」ということの意味なのでしょうね。残りかすが少しでも多くなるよう、経営者にはしっかりと経営してほしいものです。※他のステークホルダーをないがしろにし、一時的株主の利益を最大化する ことには、反対です。永続的に株主価値を高める経営が望ましいのですが、 そのためには、各ステークホルダー間での適切な分配により、Win-Win の 関係を築くことが重要です。資本主義社会においては、もっとも有効に資源を利用できるところに、資源が配分されると書きました。資源を利用するためには、資金が必要です。これは投資家としては、最も有能な経営者や効率的な企業に、資源(ここでは資金)を配分することの重要性を意味します。我々投資家の行動が、資本主義社会の資源配分に、大きな影響を与えているのです。変な企業に投資せず、資源を有効活用して、社会の効用を最大に高める価値創造企業に投資しましょう。投資家は、一国一城の主です。 そして持ち株は家臣団です。有能な家臣に対しては加増し、無能な家臣からは俸禄を取り上げるべきです。(実際の家臣の場合には、ある程度情けも必要かもしれませんが)そうしないと、戦国の世は生き残れません。
2006.07.21
コメント(0)
資本主義経済社会の特徴は、資源の最適配分がなされるように、自動的に調整される(ことを目指した)ところにあると思います。同じ資源を使って、最大の効用(=価値創造)が得られるところに、資源が配分されれば、より良い社会を効率的に築けます。ここで重要なことは、社会全体としての効用の最大化を目指さなければいけないことだと、考えます。政治の役割は、社会全体としての効用を最大化するための、システム作りにあります。しかし現実には、多くの国民の犠牲のもとに、一部の既得権益者だけが利益を得ていることが、たくさんあります。規制緩和とは、それらシステムの歪みを取り除くことが、目的だと考えます。また経済連携協定の締結などの外交においても、国益(=日本全体としての利益)を優先すべきだと思います。規制が緩和されて自由競争が進むと、一部の人にとっては著しく不利益を蒙ることもあるかもしれません。しかしそれを避けるために、社会システムを歪めたものにして、社会全体の効用を下げることは、正しいことなのでしょうか?私は、社会システムとしては、あくまでも全体最適をめざした上で、一部の著しく不利益を蒙る人に対しては、税金などを利用した補助を与えるべきだと考えます。全体最適されたとして、次に問題になるのは、その利得を誰が得るのかという、分配の問題です。多数の国民が納得するためには、公平であることが重要です。この調整も、政治の重要な役割です。しかしあくまでも「全体最適」が大前提であることを忘れてはいけません。※余談ですが、株式投資ゲームにおける全体最適とは、時価総額の最大化です。 (分散を小さくする等の難しい話は、置いておきます。)社会において効用をもたらす価値を生み出しているのは、主に企業です。明日は、全体最適と分配について、企業レベルの観点から、考えてみます。
2006.07.20
コメント(2)
8.本人の性格は向いているか最後の項目は、平常心を保つこつではありませんが、なんだかんだ言っても、結局は向き不向きがあります。株式投資にはリスクがつきものであり、そのリスクに向き合えるのかは、本人の性格によります。損失を出すことを極度に恐れる人は、最初からゲームに参加すべきではありません。おそらくゲームを楽しむこともできないでしょう。そういう人は、投資信託など自分で売買の判断をしなくて済む方法で、資産運用することをお勧めします。本来の目的は、ゲームをすることではなく、資産運用により資産を築くことでしょうから。損失を出しても平常心を保ち、合理的な対応を行えるか、自問自答してください。大丈夫であれば、経験さえつめば勝利する確率は高いと考えます。これまで、私が平常心を保つために役立っている8項目について、紹介してきました。最後にもう一度、8項目をまとめます。(1)ゲームと割り切る(2)投資口座の資金の出し入れは極力避ける(3)予備兵力(=キャッシュポジション)を保持せよ(4)分散投資を心掛ける(5)作戦計画を記述する(6)家族の理解を得る(7)自分の心に素直になる(8)本人の性格が向いているか自問自答する自分の心をコントロールできれば、勝ち組への切符を手に入れたと考えてよいと思います。
2006.07.19
コメント(2)
7.自分の心に素直になる人は皆、見栄をはったり調子にのったりして、合理的な行動ができなくなります。失敗したと思っても、根拠のない願望や意地を張って、更に状況を悪化させます。合理的な行動をとらなければ、負ける確率が増えるのは当然です。しかし実は、自分の心の奥底では、どうすればよいのか、わかっていると思います。素直な気持ちで、自分の心と向き合ってください。自分の心と会話してください。心からの意見が聞こえたら、邪念を捨てて、それに従ってください。そうすることにより、合理的な強いゲーマーに戻ることができます。自分の心に素直になることができれば、平常心を保てている証拠です。株式投資ゲームは、メンタルなゲームです。自分の心理状況が正常であるのか、常にチェックすることが重要です。狂ったコンピュータの出した答えは、信用できません。ノイズを取り払い、素の心の出した答えを、確認しましょう。
2006.07.18
コメント(0)
6.家族の理解最近は一般的になってきたとはいえ、まだまだ株式投資に対して偏見を持っている人も多いと思います。もしも家族が株式投資に対して偏見を持っていると、本人も何となく後ろめたさを感じるかもしれません。後ろめたさを感じた時点で、不利な条件で勝負していることになります。勝負は有利な条件の時に、行うものです。また、損失でも出そうものなら家族に非難される、と心配しているようでは、平常心など保てません。こういう感情を持ったら、ほぼ確実に失敗後の対処を誤り、敗戦の深みにはまっていくことでしょう。家族など身近な人の理解は何よりも重要です。夫婦で株式投資を楽しめるようになれば、理想的です。私の場合は、妻は株のことは詳しくありませんが、幸いにも家族の理解があり、助かっています。(株式投資のリスクを理解していないだけだったりして)
2006.07.17
コメント(0)
5.作戦計画を記述する値動きにつられて、何となく売買してしまう場合があります。たいてい後悔することになります。逆に、売買すべき時に適切な対処を怠り、含み益を失ったり損失を拡大してしまう場合もあります。(注.含み益とか損失を意識してはいけません。)これらは合理的な判断が無く、場当たり的に行動しているために発生するミスと言えます。戦争を開始する場合には、事前に勝利までの綿密な計画を立てます。株式投資ゲームにおいても、事前に作戦計画を立てておくことにより、その場の雰囲気に流されず、適切な手を打つことができます。いわゆる「想定の範囲内」となり、平静を保てます。最初に買い出動する時に、以下の項目を記述するようにします。・購入する理由 - 銘柄選定理由 - 購入タイミングに関する考察・適正価格の範囲・売却するシナリオ - 成功した場合 - 失敗した場合これらを記述しておくことにより、・感情に流されて、変な売買をしなくなる・将来の参考資料/反省材料となるという効果が得られます。私が直近に購入したユニダックスの売却シナリオを、短期投資の例としてあげます。状況としては、菱洋エレクトロがユニダックスに対して、720円で友好的な TOB をかけました。成功した場合:数日以内に、TOB価格の少し下である 714円で売却する。失敗した場合1:(現在はこのフェイズです)TOB に応募する。失敗した場合2:TOB への応募株数が多く、比例配分されて全株売却できなかった場合は、700円以上で売却する。700円以下の場合は、下値不安が限定的なため、当面保持する。(PER:15倍、PBR:0.77倍、配当利回り:2.3%、あの竹田和平氏銘柄、 発行済み株式数の25%が吸収され、需給が構造的に大幅に改善される)<追記>サンプルとして出した売却シナリオですが、あらためて読んでみると、失敗した場合2は、あまり筋がよくないかもしれませんね。筋が悪いと感じた理由は、次の2点です。・短期投資の予定で購入したのですが、作戦完了期間が曖昧になっている。・見込み違いによる、完全撤退のシナリオが書かれていない。お手本としてではなく、あくまでも私が直近に行った実例とお考えください。
2006.07.16
コメント(0)
4.分散投資集中投資と分散投資の優劣(好み)について、議論されることがあります。平常心を保つためには、2つの理由で分散投資は効果があると思います。(心の中の話なので、個人差はあると思いますが。)1つ目の理由は、希望の星効果(私が勝手に名づけました)です。多数の銘柄を持っていると、全体相場が下落基調のときでも、持ち株のうちいくつかの銘柄は上昇しているものです。これは希望の星となり、精神的には大きな救いになります。2つ目の効果は、変動率の縮小効果です。集中投資するのと比べると、時価総額が大きく成長する可能性は減りますが、分散効果により変動率が小さくなることは、下落度合いが緩和されるという意味で、役立つと思います。以上2つの理由から、分散投資は心の平静には大きく寄与すると思います。なお私自身は、本来はある程度分散投資するタイプなのですが、現在は集中投資型の隊形になっています。中核銘柄はめったなことでは売らないという基本方針があります。当初は主力銘柄群のひとつに過ぎなかったアーバンコーポレイションの株価が数10倍になったため、結果的に集中投資に近くなってしまいました。アーバンの処理を誤ると、大打撃を蒙ることになり、「致命傷を負うな」という方針に反します。でもアーバンの株価が下がっても、全然不安にならないんですよね。銘柄(房園社長)に惚れこんでいるからだと思います。むしろこの感覚こそ、私にとって真のリスク要因だと認識しています。
2006.07.15
コメント(0)
3.予備兵力(=キャッシュポジション)を保持せよたとえゲームであっても、戦況が不利になってくると、内心穏やかではありません。株式投資ゲームにおいて、保有している株が値下がりすると、戦況は悪化したと感じます。しかし買いたいと狙っている銘柄が値下がりした時には、戦況は有利になったと感じるでしょう。自分が保有している銘柄だけ株価が上昇し、保有していない銘柄は暴落することが、最も望ましい状況と言えます。どんなゲームでも、勝つためにはチャンスをものにする必要があります。そのためには、常に臨機応変に対応できる体制を作っておくことが、重要になります。買いたいと狙っている銘柄の急落は、チャンスです。しかしその時に購入できるだけの資金がなければ、チャンスを逃してしまいます。常にある程度のキャッシュポジションを保持しておくことは、価値があります。キャッシュポジションは資金効率が悪化すると考える人もいると思いますが、大きなチャンスを逃さないための貴重な予備兵力であり、虎の子の機動部隊と考えています。保有している銘柄が下落した時でも、さらに買い増したい場合には、チャンスが広がったと感じます。その時資金が無ければがっかりしますが、資金がある場合にはワクワクするでしょう。予備兵力があると、心の平安にも役立ちます。もちろん、ただの気休めではなく、適切に対応できれば、得点をゲットできます。
2006.07.14
コメント(0)
2.投資口座の資金の出し入れは極力避ける平常心を保つために役立つ2つ目の項目は、投資口座の資金の出し入れは極力避けることです。最初の項目は、ゲームと割り切ることでした。ゲームであれば、時に不利な状況になったり有利な状況になったりすることも、楽しみのうちです。最初から圧勝するよりも、逆転勝ちのほうがうれしいですよね。ゲームと割り切るためには、実社会のお金と切り離すべきだ、と述べました。そのためには、頻繁に投資口座のお金を出し入れしない方が良いでしょう。出し入れを極力避けることにより、投資口座の時価総額と消費生活で使う実際のお金が、切り離されていきます。また、月々の生活費を投資口座から引き出さなければいけない状況では、プレッシャーを感じて平常心は保てないでしょう。私の場合は投資で生活していますが、2年分程度の生活費は投資口座とは別に確保してあります。1年に1回程度、再来年の生活費を投資口座から生活費用の口座に引き出すようにしています。投資元金の変動という意味では、配当の受け取りと確定申告による税金の支払いがありますが、これらは投資口座を通さないものですので、出し入れとはみなしません。
2006.07.13
コメント(0)
常に合理的な判断をするためには、自分の感情をコントロールする必要があります。感情をコントロールできるようになるには、お寺で修行して悟りを開かなければいけないかもしれません。未熟者の私には、悟りについては語れませんが、株式投資ゲームにおいて、平常心を保つために役に立っていることは、いくつかあります。今日から、私自身が平常心を保つのに役立っていると思われる8項目について、お話ししようと思います。1.ゲームと割り切るまず最初は、ゲームと割り切ることです。あなたは1日に10万円、100万円単位のお金を使うことが、日常的にありますか? 普通の人は、そのようなことは少ないと思います。まして、何かを買ったわけではなく、落としたり無くなってしまったら、どう感じますか?株式投資ゲームでは、1日で時価総額が大きく変動します。その度に、「今月分の給料が無くなった」とか「大型PDPテレビが買えたのに」などと嘆いていては、平常心は保てません。あなたの時価総額は実際のお金ではなく、ゲームの点数であると考えることにより、平静を保てます。株式投資ゲームに投入しているお金は、実社会とは別世界のものと考え、切り離してください。あくまでもゲームの中の話であり、実際の消費生活において買えるモノとは、関連させてはいけません。ゲームに集中し、点数を上げるために最善の手を考えてください。現実逃避と思われる方もいるかもしれませんが、ゲームの世界に置き換えてみることにより、客観的かつ合理的な判断ができるようになります。よく、ゲーム感覚で株をやることを戒める意見を聞きます。仕事と思って本気で取り組まないと、いい加減になり損をする、ということを言いたいのだと思います。しかしこの意見は真のゲーマーには該当しません。真のゲーマーは、たとえ仕事で手を抜くことはあっても、ゲームで手を抜くことは絶対にありません。常にベストをつくし、最善の努力をします。もっとも本人は楽しんでいるだけで、努力とは感じていないかもしれませんが。(白状します。私は面倒くさがり屋です。数時間で終わるゲームならいざ知らず、無限に続く株式投資ゲームでは、しょっちゅう怠けています。だけどそれはゲーム感覚でやっているからではないと思います。)これはゲーム以外を趣味としている人でも、同じですよね。誰でも趣味にはこだわりを持っていると思います。「好きこそ物の上手なれ」と言うとおり、強いゲーマーは、ゲーム感覚で投資を行った方が成功するものです。
2006.07.12
コメント(0)
将来の株価予測以外の理由で売買してしまう4つ目の例は、節税目的での売却です。年末に節税目的で、利益を圧縮するために含み損のある銘柄を売却する人は多いと思います。もしも今後の値上がりが期待できるのに、節税という理由だけで売却するのであれば、それは愚かな事です。売却するのは、値上がりが期待できない、あるいはもっと値上がりすると思う別の銘柄を見つけた時だけです。なかなか損切りを決心できなかった銘柄を、この機会に売却する、というのは、心情的には理解できます。しかしこの場合は、本来は節税とは関係なく、もっと早く売却すべきものです。現在の税制では、株式の売却益に対して一定率の譲渡益税がかかりますが、以前は利益の額に関わらず、売却額の1.05% の税金を払えばよいという、源泉分離課税がありました。多額の利益が出ている場合には、旧方式の源泉分離課税にしたほうが、支払う税額は少なくなります。2003年頃、旧源泉分離課税が廃止され、売却益に対して一定率をかける方式に一元化されることが決まっていました。当時私の主力銘柄はヤフーで、まだ株価は上昇するとは思っていましたが、多額の含み益があったため、節税のため売却額による源泉分離課税が使えるうちに売却して、買い戻そうとしました。結果的には、売却した株数のうち一部しか買い戻さないうちに株価は急騰してしまい、結局何もしないほうがよかったことがあります。当時ヤフーは私にとって本命銘柄であり、将来の株価上昇を確信していただけに、後悔もひとしおです。例にあげた税制変更は過去の話ですが、今後も似たケースはあるでしょう。再来年には、株式譲渡益課税の税率が、現行の10% から 20% に変更される予定です。10% のうちに益出しするか、当面一切税金を払わずに保有し続けるか、悩みどころですね。税制のしくみを理解して、少しでも有利にしようということ自体は、合理的な行いです。もしもポジションは変えたくないが、一時的に益出ししたい場合には、確実に意図したポジションに戻すように、決意しましょう。どうしても節税目的で売却する場合には、多少の買値の違いにはこだわらず、すぐに買い戻すべきかもしれません。注.この考え方は、銘柄の位置づけによって変わるかもしれません。 上記は、自信を持っている銘柄の長期保有を前提とした場合の話です。
2006.07.11
コメント(0)
将来の株価予測以外の理由で売買してしまう例の3つ目は、信用取引です。信用取引の目的は、(1)レバレッジ効果(2)売りからの参入 の2つに大別されます。必ずしも信用取引を否定するものではありませんが、私は信用取引を利用していません。特にレバレッジ効果を目的とする場合には、注意が必要です。レバレッジをかけすぎると、ちょっとした株価の変動で追証が発生し、不本意でもポジションを閉じざるを得なくなる可能性があります。また期限も決まっており(最近は無期限信用もありますが)、それまでに手仕舞う必要があります。株式分割でも同様の場合があります。現物取引であれば、売却時期は自分の判断だけで決められます。将来の株価判断以外の理由で売買を強制されることは、避けるべきだと考えています。(注.「売りからの参入」については、ヘッジ目的などの有効性を認めます。)また、信用取引では買値と売値の差額を決済することにより、ポジションを閉じます。このため、どうしても買値を意識してしまうと思います。前述したとおり、買値を意識して、売買の判断をすることは、避けるべきです。損得の振幅が大きくなり、ハイリスク・ハイリターンだから、お勧めできないのではありません。売買という自分の打ち手を、自分でコントロールできなくなる状況に追い込まれることが、嫌なのです。花札において、順番の関係で自分から先に、出したくない札を出さざるを得なくなり、それを片っ端から相手に持っていかれるほど、つまらないものはありません。なおこの点については、予め条件は決まっているわけですから、そういうルールの元でのゲームであると割り切ることもできます。信用取引は私のゲームのルールにはありませんが、あなたのゲームのルールにはあるかもしれません。麻雀で、割れ目/焼き鳥/ハコテンルールなどを採用するかどうかを決めるのは、あなたです。
2006.07.10
コメント(0)
将来の株価予測以外の理由で売買してしまう例の2つ目は、投資口座からの資金の引き出しの必要性です。近い将来用途の決まっている資金で投資すると、その期限までに換金のために売却する必要があります。株価動向とは無関係に売却をしなければいけませんので、望ましくありません。売却する時にたまたまテロなどの事件があり、短期的に株価が下がっているかもしれません。一過性の事件など、企業実態とは関係がない理由で市場全体が売られた場合には、売却後に値を戻すことになり、悔しい思いをするものです。信用需給により、一時的にその企業の株価が下落している場合もあります。用途が決まっている資金でどうしても投資したい場合には、期限までに作戦完了するシナリオで臨むべきです。たとえば、5月に住宅購入の支払いがある場合、花粉症関連銘柄で3月までに売り切るシナリオなどが考えられます。ただし、予定通りにいかなかった場合に備え、支払い計画に支障が無いように、予め撤退条件を明確にしておく必要があることは、言うまでもありません。株式投資で生活費を稼いでいる場合には、常に2年間程度の生活費は株式投資口座以外に確保しておき、年単位で考え適当なタイミングで投資ゲームから引き出すというくらいの余裕が欲しいと思います。間違っても、毎月の生活費を引き出すために、利食いしなければいけないような状況に陥ってはいけません。売買をもっとも有利なタイミングでするために、プレイヤーの判断だけで思い通りに実施できる環境を作ることが重要です。
2006.07.09
コメント(0)
今週は、ジェイブリッジとフィンテックグローバルで、対照的な資本政策が発表されました。ジェイブリッジは7月4日に、増資と新株予約権発行と転換社債の発行の3点セットを発表しました。合計で発行済み株式数の22.5% に相当する、約1246万株増加(=希薄化)することになります。前期の決算短信では、「状況に応じて自社株買いによる株主還元の実施については積極的に検討して参りたいと考えております。」と謳っており、実際に株主総会の議案で 「自己株式の取得等、今後の資本政策に備えるため」 資本準備金の取り崩しを行いました。当然自社株買いを行うものと思っていたところ、逆に増資の発表です。それも株主総会が終了してわずか数日後に。しかも株価は年初の3分の1になっており、有利なエクイティではありません。株主の利益を考えているとは思えませんね。一方フィンテックグローバルは、7月7日にMSCBの繰上償還を発表しました。こちらは6月8日に玉井社長が、以下のように発信しています。「さえない現状の株価状況において資本政策の再検討もしております。むざむざ株主価値を損なわせるわけには参りません。」MSCBの繰上償還を期待していましたが、期待にきちんと応えてくれました。フィンテックグローバルの玉井社長のように、株主の利益をきちんと考えてくれる会社に、投資したいですね。
2006.07.08
コメント(2)
ゲームに勝つためには、ゲームの勝利条件に集中する必要があります。株式投資ゲームにおいては、勝利条件は時価総額の増減ですので、現在の株価と比較して、将来値上がりする可能性が高いかどうかに、全神経を集中してください。それ以外の理由で売買の判断を下してはいけません。本日より、将来の株価予測以外の理由で売買してしまう例をいくつか挙げます。買値は忘れろ自分の過去の行動が判断に悪影響を与える例として、買値にこだわる事が挙げられます。多くの個人投資家は、買値と現在値を比較します。これは百害あって一利なしです。100円で買った後80円に値下がりした株が、再び100円に戻ったとします。この銘柄は、将来有望で割安だったから買ったものです。その判断に変化がなければ、当然保持すべきですが、多くの投資家は「やれやれ、損しないで済んだ」と売ってしまいます。えてして、その後株価は当初の見込みどおり上昇を続け、悔しい思いをすることになります。別の例としては、100円で買った後80円に値下がりした株が、95円まで戻ってきたとします。現在の判断では、これ以上上昇する可能性は低いと思っているとします。しかし「あと少しで買値に戻るので、もう少し頑張ろう」と願望し、売却しません。その後株価は下落し、売り損ねることになります。この2つの例はともに、買値にこだわって、判断を誤ってしまいました。買値というのは、たまたまあなたが買った値段であり、将来の値動きとは何の関係もありません。マーケットはあなたの買値など意識していません。したがって、買値を売買の判断材料にすることは、合理的ではありません。買値を基準とした含み益や含み損は、過去の話です。重要なのは、今後時価総額を増やせるかどうかです。比較すべきは、現在の株価と将来の株価です。現在の株価よりも将来値上がりすると思えば保有し続け、値上がりが期待できなければ、売却すべきです。ひとつのチェック方法としては、今その銘柄を持っていないと仮定して、もしもあたなが新規に買いたいと思うようなら保有し続け、そう思わないなら売却する、という方法で判断してください。ゼロベースで考えることにより、邪念を振り払えます。弱いプレイヤーの中には、含み損を抱えていても売却しなければ損にはならないと考え、塩漬けにする人がいます。しかし実現損と評価損を区別するのは間違っています。(注.流動性不足で売却しにくい場合に、評価損益の実現化に努力を要することは、別の議論です)このゲームの勝利条件やスコアは、ポートフォリオの時価総額の変化率であることを思い出してください。実現損であろうが評価損であろうが、時価総額は同じです。将来の時価総額を増やすための最善の手段を考えることに、神経を集中してください。私は買値を意図的に忘れるようにしています。実際に、・何回かに分けて買っている。・長期保有のため、購入したのはかなり昔である。・途中で何回か株式分割があった。 などの理由により、正確な買値は覚えていません。買値は、確定申告の時以外には必要ありません。
2006.07.08
コメント(0)
「損失を出すことは仕方が無いことだ」、「失敗したらその後の対処が重要だ」と述べました。この世の中に、絶対ということはありません。ましてやゲームの世界においては、各プレーヤーは自分が有利になるようにゲームを進めます。対戦型のゲームにおいて、相手が有利になるということは、自分にとって不利になることが一般的です。思い通りにいかないのが、普通なのです。誰も常に勝ち続けることはできません。強いゲーマーは、失敗はおこりうるものと考え、失敗した時(予定通りに行かない時)の影響や対処を考慮しています。絶対にやってはいけない失敗があります。それは致命傷を負うことです。ひとつの取引で、決して再起不能な損失を被ってはいけません。そうなる前に撤退する必要があります。流動性不足などですぐに撤退できないなど、損失のコントロールが難しい場合には、そもそもその勝負を行ってはいけません。私は戦国大名になったつもりでプレイしています。当時はお家が大事ということで、大名家を維持継続することが最大の関心事でした。たとえ局地戦で敗れることはあっても、絶対に滅亡しないように細心の注意を払っていました。桶狭間で今川義元が討ち取られたり、長篠の戦で武田勝頼が敗れたように、たった一度の敗戦でも致命傷を負うと、どんなに強大な戦国大名であっても、衰退していき滅亡する危険性があります。株式投資ゲームにおいても、再起不能なほどの大敗をしないように、戦力(=運用資金)の維持に努めてください。致命傷を負わない範囲で、積極的にプレイしましょう。決して一か八かの勝負をしてはいけません。勝負とは、勝機を見つけた時にかけるものです。好機に攻勢をかけることと、窮地に陥った時の玉砕は、意味が違います。玉砕覚悟の勝負は、ゲームオーバーへの片道切符です。株式投資ゲームでは、長期間相場が低迷していた後に、突然上昇相場が始まるものです。これは個別株式についても同様です。いつ上昇相場が始まるのかは、わかりません。その時に大きなチャンスを逃さないように、戦力を確保しておくことが、非常に重要です。ゲーマーにとっては、ゲームし続けることが最低限の目標です。ゲーム開始直後に、サドンデスでゲームオーバーになっては、つまらないですよね。
2006.07.07
コメント(0)
よく何勝何敗とか、勝率にこだわる人がいます。一回の取引における利益や損失を何%と決めておき、小さな利益を積み重ねていくやりかたの場合には、一概に無意味だとは言えない場合もありますが、通常は個々の取引の勝敗にこだわるべきではありません。重要なことは、ポートフォリオ全体の利益額であり、時価総額の成長率です。どうしても勝敗を考えたければ、月単位などある期間での時価総額の増減で考えるべきです。初心者は、失敗をみとめたくないためか、すべての取引で利益を出そうとして、撤退(損切り)が遅れがちです。無理に決まっているのに、全勝をねらってしまう傾向があります。一般のゲームにおいては、最終的に勝利条件を満たすことを目的にプレイし、途中でいくつかの駒を失うことは当然のことです。むしろ捨て駒などの犠牲の上で、優位な状況を作り出すものです。けっして無傷で勝とうなどとは考えないでしょう。私が株の取引を本格的に始めたのは、2000年春の丁度ITバブルが崩壊した時でした。最悪のタイミングで始めてしまったのですが、幸いにも私はその年は9勝1敗でした。しかしその1敗はソフトバンクで、大敗してしまいました。その結果、損益はトントンでした。(注.2000年の段階では、データを記録していませんでしたので、記憶に頼っています。)あとから考えると、当時の私には実力がなく、ITバブル崩壊の年に損しなかったのは、単なる幸運以外の何物でもありませんでした。このように、9勝1敗という高勝率でも、失敗の対処が不適切だと、利益を出すことはできません。株式投資ゲームのスコアは、ポートフォリオ全体の時価総額の成長率であることを、忘れないでください。勝利条件を常に意識してプレイしてください。個別の取引における損失の発生はあたりまえのことであり、必要経費です。途中でいくつ駒を取られようと、関係ありません。余計なことに気を取られてはいけません。「ねらうは今川義元の首ひとつ」
2006.07.06
コメント(0)
株式投資は、メンタルなゲームです。継続的に勝ち残っていくためには、手法よりも考え方が非常に重要な要素となります。これからしばらく、株式投資ゲームをプレイするにあたっての「心得」について、私なりの考え方を述べたいと思います。ミスを減らせ一般のゲームにおいて、普通のゲーマーは浮き沈みがはげしい傾向にあります。例えば麻雀をやっていると、ついているときにはめっぽう強いが、一度ツキがなくなると大崩れする人がいます。どう考えてもその日は圧勝しそうなのに、ツキが去ったとたんに連続でハコ点になり、結局トントンになってしまいます。あるいは、トップ目でオーラスを迎えたのに、満貫を振り込んで2位に甘んじてしまいます。これらは明らかにミスによるものです。守るべき時には守らなければいけませんが、それをしないから、結局勝てないのです。一般の人が行うスポーツにおいても、同じことが言えます。しろうとがテニスや卓球、バレーボールなどをプレイ場合、スマッシュが決まって得点するよりも、相手のミスにより得点する場合のほうが多いと思います。ゴルフにおいても、ミスショットの少ない人が、勝者となるのではないでしょうか。株式投資ゲームで多くの人が勝てない理由は、ミスによるものだと考えます。ミスをゼロにしろと言っているのではありません。大きなミスを減らすだけでいいのです。それだけで、勝ち組の仲間入りをすることができます。ミスの多くは、冷静な判断ができず、合理的な行動をとらなかったことに起因します。常に冷静で合理的であり続けるためには、自分の感情をコントロールできることが重要です。私自身、いつもコントロールできているわけではありませんし、心をコントロールする方法をお伝えすることなどできませんが、実践していて多少なりとも合理的判断に役立っている心得について、書きたいと思います。失敗をした後の対処誰でも失敗はするものです。特に不確実性の高い株式投資ゲームにおいては、強いゲーマーといえども誤った手をうってしまうことは、よくあります。しかし強いゲーマーは、失敗したと気づいた時には的確な対処をすることができます。それに対して多くの人は、ミスを認めたくないばかりに適切な対処を怠ったり、一気に取り返そうとして無謀な勝負にでて、傷口を広げる結果になります。この違いが、強いゲーマーと普通のゲーマーの違いです。失敗したと感じたら、こだわりを捨てて自分の心に素直になりましょう。過去に自分がとった行動は忘れて、ゼロベースでどう行動すべきかを考えるべきです。あなたの心は、どうすればよいか知っているはずです。それができると、自ずと最善の対処がとれ、損失を最小限にとどめることができるようになります。買値にこだわる事が、ミスをもたらす最大の原因になります。これについては後日改めて説明します。失敗を恐れる必要はありませんが、失敗したと思ったら適切に対処してください。失敗後の対処を怠るという ”ミス” だけは、絶対に避けなければなりません。
2006.07.05
コメント(0)
これまで、株式投資ゲームのルールとしくみについて、ご紹介してきました。ここまでの話は、投資手法によらず共通の話です。こういうフィールドを舞台にして、プレイしていくことになります。株式市場のプレイヤー達は、長期投資やデイトレード,うねりとり,順張りや逆張り,さやとりなど、期間や手法といったプレイの仕方は千差万別です。同じフィールドで違うゲームをやっているといってもいいくらいです。だからこそ、同じ瞬間に売る人と買う人がいて売買が成立し、マーケットが成り立つのでしょう。特定のやり方が優れているということはありません。いろいろなやり方で名人がいます。それぞれ自分にあった手法を確立しています。比較的皆に共通している点を挙げるとすると、常に冷静で合理的な判断がくだせるよう、自分の心をコントロールできていることだと思います。明日から、合理的な判断を下すのに役立つ考え方について、記したいと思います。考え方を理解していただくにあたり、私の投資スタイルについて、簡単にご紹介しておいたほうが良いでしょう。私はゲーマーであり、ポイントを獲得できるチャンスがあれば、手法にはこだわりません。しかし得手不得手があり、私の場合売買がへたです。有利な状況以外では、勝負を挑みたくはありませんので、投資スタイルは長期が主流になります。大まかには次の3通りに大別できます。(1)短期(投資期間:数ヶ月~半年)オリンピック、猛暑、SARS、花粉症など、イベントや時事に関連して投資します。イベントが終わる前に、売却します。株価が急騰したら、すぐに売却します。例:後発医薬品普及のための処方箋変更を材料とした、沢井製薬への投資。 (後発医薬品の普及自体は、長期に渡るテーマですが)その他特殊ケースとして、TOB に便乗したり、売り残の踏み上げをねらうこともあります。(投資期間:数日~数週間)例:すかいらーくのMBO や、昨年末のサンマルク(ホールディング化のため上場廃止前に、売り残の買戻し)が挙げられます。本日はTOBが発表されたユニダックスへの買い注文を入れていますが、おいしい値段では買えそうにありません。(2)中期(投資期間:2年程度)景気循環や市況などの底入れで買い、ピーク手前で売ります。素材や半導体関連など、景気循環株で採用します。上昇トレンドが崩れたら、売却します。急騰したら、うねりとりをします。買い戻せなくても、深追いはしません。例:金属市況高騰を見込んだ住友金属鉱山や、JFEが挙げられます。(3)長期(投資期間:無期限)すごく気に入った企業(私は本命とか中核銘柄と呼んでいます)に投資します。主に成長企業です。気に入った理由がなくなった時に売却します。明らかなバブルになった時には、売却します。割安感がなくなっても、それだけの理由では売却しません。うねりとりもしません。例:わが中核銘柄である、アーバンコーポレーションが該当します。一応3通りのやり方をしていますが、実績を見ると、利益のほとんどは長期投資の中核銘柄によるものです。特に短期投資は、投入金額があまり多くないこともあり、大して利益には貢献していません。単にプレイするのが楽しいから、売買しているような気がします。(短期で予想があたると、気持ちいいのです)自分の投資スタイルの本質は、割安成長株への長期投資だと思っています。今後ご紹介する心得の多くは、長期投資をベースにしたものであると、お考えください。
2006.07.04
コメント(0)
6月27日の日記で、配当を考慮しなければ、株はゼロサムゲームである、と書きました。この考え方に、しっくりこない方もいらっしゃると思いますので、補足しようと思います。・経済社会としての観点通常の経済環境においては、GDPはプラス成長します。資本主義経済は、拡大していくのが正常な姿です。経済成長に伴い、国民の生活水準は向上していきます。企業は利益を上げ、国民の金融資産も増加していきます。まぎれもなく、プラスサムの社会です。起業家は、自分の立ち上げた事業が軌道に乗り、成長していくことにより、将来大きなリターンを得ることが可能です。また、事業の価値に基づき会社の値段がつきますので、事業が成長すれば会社の値段も高くなっていきます。オーナー経営者やバフェットのように、株式の永久保有を前提として売却を考えなければ、プラスサムになりえます。・株式流通市場での取引としての観点株式流通市場への参加者にとってのリターンは、インカムゲイン+キャピタルゲイン になります。インカムゲインの代表例は、配当です。配当は、企業が創造した価値への対価より発生した利益を、分配するものです。したがって、プラスサムです。一方キャピタルゲインは、株価の値上がり益です。株価が上昇して時価総額が大きくなれば、含み益が発生します。しかし含み益を実現益に変えるべく、市場で売却するためには、別の誰かに買ってもらう必要があります。この取引は、購入者が新規に市場に投入する資金を、売却者が市場から引き出すことを意味します。すなわち、市場への入出金という観点では、プラスマイナス・ゼロです。したがって、キャピタルゲインはゼロサムとなります。歴史的に見て、株式投資のリターンは債権などの資産への投資よりも高くなっています。資産が増えていくことを、どうとらえればよいのでしょうか?これは経済の発展に伴い国民の金融資産が増加し、その一部が継続的に株式市場に流れ込んでいるために発生する現象です。新規資金の流入に支えられて時価総額が増え、含み益が増大しているためです。資金を引き出すためには、同額の資金の流入が必要な事は、上述した通りです。以上をまとめると、次のようになります。獲得する資金の供給元が、市場参加者以外である場合にプラスサム、市場参加者間の資金移動である場合に、ゼロサムと定義しています。この定義によれば、インカムゲインはプラスサムで、キャピタルゲインはゼロサムになります。投資手法にもよりますが、多くの個人投資家にとって、インカムゲインのリターンは小さいため、キャピタルゲインを目指すケースが多いと推測します。したがって、株式投資ゲームにおいては、主にキャピタルゲインを目指すゲームであると規定し、ゼロサムゲームであると説明しました。
2006.07.03
コメント(15)
需給関係を判断するにあたり、株式の需要者(買い手)と供給者(売り手)について、考えてみます。潜在的な供給者は現在の株主であり、発行済み株式総数が供給の限界です。現実にはオーナーの持ち株など、売りに出されない株もあるので、マーケットにおける供給としては、浮動株になります。潜在的な供給総数には、大きな変動はありません。一方潜在的な需要者とは、これからその株を買おうとしている人たちであり、マーケット参加者全員です。潜在的供給者と比較して、圧倒的多数の潜在的需要者が存在します。しかしその多くは、通常はその銘柄には興味を持っていません。何かのきっかけで、ある銘柄に注目が集まると、突然多数の需要者が顕在化することになります。したがって需要の変動は非常に大きくなります。供給の変動と比べて、需要の変動のほうが大きいため、通常時においては需要が株価を決定する要因であると考えられます。将来注目が集まることを事前に察知できれば、ゲームは有利に展開するでしょう。ただし新株発行や、持ち合い解消売りなどにより供給が増える場合には、注意が必要です。需給バランスが崩れ、値下がり圧力が続くことになります。投資と投機一口に需要者や供給者といっても、2種類に分けて考える必要があります。投資と投機です。投資と投機の定義には色々ありますが、ここでは保有期間の違いと考えてください。投資は長期、投機は短期です。投機の場合、需要者は買った瞬間から、供給者に変わります。投機で短期売買を繰り返す場合には、中長期で考えると中立であり、需給バランスには影響を与えません。これに対して長期投資の場合には、一度購入した株は長期間売りに出されることはなく、その期間供給量が減ることになります。すなわち長期間にわたり、需給バランスに好影響を与えることになります。したがって、誰が買っているのかを把握することは重要です。年金運用のような長期資金が買っている場合には、長期間に渡り供給不足となり、値上がり圧力が継続することを期待できます。年金資金の株式運用比率アップなどというニュースは、買い材料です。出来高の比率では、圧倒的に投機目的の売買が多いでしょう。そして投機の場合、ある時は需要が急増し、次の瞬間にはその手仕舞い売りで供給が急増するというように、短期的には需給バランスに大きな影響を与えることになります。しかしその影響は長く続くことはなく、長期投資の場合には、気にする必要はありません。分析手法による需給への影響”Mr. マーケット氏”が、将来値上がりすると判断する理由付けとして、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析が用いられます。ここで分析手法の詳細については言及しませんが、簡潔にまとめると、ファンダメンタルズ分析の場合は企業価値を分析するのに対して、テクニカル分析では市場参加者が分析対象になります。ファンダメンタルズ分析では、企業価値と比べて現在の時価総額が割安だと判断した場合に、将来適正価格になるまで値上がりすることを期待して、買い需要が発生することになります。通常は企業価値が短期的に急変することはありませんので、時価総額が適正価格になるまで保有することになり、中長期的に需給バランスに影響を与えます。一方テクニカル分析に基づき判断する場合は、チャートなどの市場データを基に、市場参加者の心理や手の内を予測することになります。市場参加者の心理や手の内は、同じ状態が長期間続くことはまれです。したがってテクニカル分析に基づく売買は、主に短期的な需給動向を占うのに有効です。言い換えると、テクニカル分析による需給への影響は、短期間しか続かないと考察できます。
2006.07.02
コメント(0)
ゲームで勝つための第一歩は、ゲームのしくみを理解することです。しくみを理解していないと、何が有利かを判断することができず、最善の手をうつことができません。今日と明日は、株式投資ゲームの基本的なしくみについて、私の考え方を述べます。株価は需給で決まる株式投資ゲームでは、安く買って高く売ることにより、その差額で利益(=得点)を上げます。信用取引で空売りをする場合には、先に売ってから買い戻すため順番が逆になりますが、安く買って高く売ることに変わりはありません。単純化するために信用取引は考慮せず、現物取引に限定して説明します。将来値上がりする銘柄がわかれば、利益を上げられるわけですが、どういう場合に値上がりするのでしょうか? 株価はどのように決まるのか考えてみましょう。銘柄を分析する手法としては、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析に大別されます。しかしこれらは、あくまでも判断の動機付けにすぎず、価格決定の本質ではありません。市場で価格が決定されるメカニズムは、需要と供給です。需要のほうが供給よりも大きければ、価格は上昇します。供給のほうが大きければ、価格は下落します。例えば、およそ100円程度が妥当な物があり、売りたい人が10人、買いたい人が100人いるとしましょう。売り手としては、少しでも高い値段で売りたいので、妥当価格の100円以上で売りに出します。買い手としては少しでも安く買いたいので、100円未満で買い注文を出します。売り手と買い手の値段が折り合わなければ、売買は成立しないので、どうしても売りたい人は売値を下げ、どうしても買いたい人は買値を上げることになります。買い手の方が多ければ、その中には多少高くても買いたいと思う人がいる可能性が高いでしょう。したがって、通常は需給関係で少数派のほうが有利なように、値がつきます。なお数だけではなく、売買したいという思いの強さも影響します。信用取引での追証の発生など、どうしても売買する必要がある人の存在は、無視できません。需給の決定要因需給はどうやって決まるのでしょうか? 将来値上がりすると感じる人の方が多ければ、需要が供給を上回ることになります。それでは人は、どういう場合に値上がりすると感じるのでしょう?ここで初めて、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析が登場します。これら何らかの分析手法を使って、将来値上がりする可能性が高いという分析結果が出ることにより、値上がり期待が膨らむのです。整理すると、以下のようになります。 ファンダメンタルズ分析の結果、割安と判断する。 あるいは、テクニカル分析で買いシグナルが出る。 など、買いの理由付けがなされる。 ↓ 将来値上がりすると考える人が増える。 ↓ 需要が供給を上回る。 ↓ 実際に値上がりする。結局はファンダメンタルズ分析やテクニカル分析の結果が反映されることになるのですが、上記の流れを理解することは重要です。買いたいと思う理由はさまざまであり、ある特定の条件だけにより値が決まるわけではありません。ファンダメンタルズ分析などが重要な要素であることに間違いはありませんが、それらはあくまでも需給関係を決める判断材料のひとつに過ぎない事を、肝に銘じてください。人それぞれいろいろな考え方を持っており、その総計として需給が決まります。そもそも売買が成立するということは、同じ瞬間に買いたいと思っている人と売りたいと思っている人が存在しているということであり、双方に正当な理由があるのです。売買の判断をするときには、複眼的に物事を考えることが重要です。またこのことは、多数派の心理を読むことの重要性にもつながります。かけひきを伴うゲームにおいて、相手の手の内や心理を読むことと、同じです。ただし、一般的なゲームでは特定のプレイヤーの心理を読みますが、株式投資ゲームではマーケット多数派の心理を読むことになります。ベンジャミン・グレアムの言う、”ミスターマーケット氏”が、対戦相手です。
2006.07.01
コメント(0)
先日の日記で、株式投資ゲームの勝利条件についてご説明しましたので、今日は具体的な点数のつけ方をご紹介します。基本はシンプルです。スコア1:基準価額 = 時価総額 ÷ 投下資金(※以下実質元金と呼ぶ)市場全体が上昇しているときには、自分の時価総額も増加するのは普通です。市場平均以上に自分のポートフォリオの時価総額が増加していないと、勝った気がしません。そこでベンチマークとの比較も記録しています。ベンチマークとしては、TOPIX を採用しています。スコア2:相対スコア = 基準価額 ÷ (現在のTOPIX ÷ ゲーム開始時のTOPIX)・基準価額投下資金(実質元金)が何倍になったのかを表します。・時価総額時価総額にはキャッシュポジションも含みます。すなわち証券口座にある株とMRFの残高合計です。なお私は信用取引は行っていませんが、信用取引口座については評価損益だけを含めるべきでしょう。・投下資金(実質元金)株式投資ゲーム用として、証券口座に振り込んだ金額に調整を加えたものです。途中で資金を追加したり、引き出したりした場合は、単純にその金額だけを増減させると、スコアが歪んでしまいますので、調整が必要です。追加・引き出し金額を、その時点での基準価額で割ります。これをそれまでの実質元金に加減し、新たな実質元金とします。私はこの調整は月単位で行っています。<例>1月に100万円で開始し、6月に150万円になった。この時点で60万円追加した。現在の時価総額は280万円になっている。この場合、基準価額(運用成績)は2倍です。 6月時点の基準価額=150/100=1.5 60万円追加時点での実質元金=100+60/1.5=140 現在の基準価額=280/140=2.0追加前と後に分けて考えても、同じ結果になります。 追加前に、時価総額は1.5倍になっている。 追加時点での運用資産は210万円(=150+60) 追加後の運用成績は、280/210=4/3倍 になっている。 トータルすると、1.5 x 4/3 = 2.0倍 となり、現在の基準価額と同じになることが、お分かりいただけると思います。確定申告での譲渡益税の支払いは、追加金額とみなします。1年分まとめて支払うので、その月の基準価額だけ突然悪化しますが、仕方が無いものと割り切っています。特定口座で源泉徴収されるものは、口座残高に反映されるので、特に意識する必要はありません。配当の受け取りは、引き出したものとみなします。私は毎月末に、上記2つのスコアを以下の項目とともに、記録しています。・年月・元金増減:その月の追加あるいは引き出し金額・実質元金:投下資金に元金増減を調整したもの・時価総額:証券口座にある株の時価総額と現金(MRF)の合計・月間増減:今月末の時価総額-前月末の時価総額-元金増減・基準価額:時価総額÷実質元金・TOPIX:ベンチマークとして、TOPIX を採用・相対スコア:基準価額と TOPIX の伸び率を比較したもの(上記スコア2)この記録をもとに、年間パフォーマンスや、月間での対TOPIX の勝敗を楽しんでいます。長期投資の場合には、月間勝敗についてはあまりこだわるべきではありませんが、TOPIX に数ヶ月連続で負け続ける場合には、相場の流れとあっていないという事を認識できる効果もあります。
2006.06.30
コメント(2)
今日はいい天気でしたね。思わず海に行ってしまいました。私の夢というか次の目標は、プライベートビーチを持つことです。今日行ったところは、普段ほとんど人がいなくて、実質プライベートビーチです。砂浜の背後には、切り立ったがけが迫っていて、木が生えています。空には大型の鳥が滑空しています。前回行った時には、すぐ近くでうぐいすが鳴いていました。今日はカヌーをやっている人がいて、無人ではありませんでしたが、当分はここで妥協します。最近パッとしない展開が続く株式市場ですが、帰宅したら株価も大幅に上昇していました。まさに梅雨の合間の晴れ間ですね。あれっ? 私の持ち株は全然上がっていないじゃない。(怒)
2006.06.29
コメント(0)
本日の日経新聞夕刊の一面に、結婚件数が昨年半ばから増加傾向にあるという記事が載っていました。団塊ジュニアが貢献しているそうです。また今年2月から、出生数も前年同月を上回っているとのことで、喜ばしいです。(ん? 結婚してから子供が生まれるまでの期間が、少し短いような?)日本の二大弱点である(1)少子高齢化 (2)財政赤字 のうちのひとつに、歯止めがかかればいいですね。人口動態に関係することですので、一定期間継続する可能性があると思います。テイクアンドギブ・ニーズで結婚式を挙げ、フージャースのマンションを新居にしてくれると、私にとっても好都合です。(笑)「結婚の件数が増加傾向に転じている。厚生労働省の人口動態統計(速報値)では、全国の市区町村に届けられた婚姻数が昨年半ばから増加基調をたどっている。人口の多い団塊ジュニア(1971-1974年生まれ)世代の結婚などが背景とみられる。出生数も二-四月に前年同月を上回っており、この傾向が続くかどうか注目されている。」
2006.06.28
コメント(0)
通常ゲームには、目的(勝利条件や目指すもの)が決まっています。プレイヤーは、他人よりも早く勝利条件を満たす事を、競うことになります。勝利条件を意識しないでプレイしているようでは、勝利はおぼつきません。強いゲーマーの特徴は昨日の日記で記述したとおりですが、あまり強くないプレイヤーには2種類のタイプがあります。1つめのタイプは、ゲーム自体は好きだが、勝利にはあまりこだわっていない、或いは勝利以外に楽しみを見出しているプレイヤーです。たとえば、麻雀においてトップを取ることよりも、大きい手を上がることに喜びを感じるような人です。トップをとるためには、勝負に出る場と降りる場を見極める必要がありますが、常に上がりたいという人は多いと思います。えてして、オーラスでトップを逆転されてしまいがちです。こういう人は、勝つことを目的としているのではなく、役作りを楽しんでいるのだと思います。(単にうまくないだけ?)またゲームによっては、ある種のキャラクターなどを育てることに生きがいを感じる人もいるでしょう。ゲームの本来の目的は、楽しむことです。このタイプの人たちは、ゲームを楽しんでいますので、そのやり方を否定するつもりはありませんが、勝つ確率が低くなることは否めません。2つ目のタイプは、ゲーム自体はどうでもよく、大勢でその場を楽しむ事が目的です。勝とうとする意欲はありません。大勢の友達と旅行に行って、夜ゲームを楽しむ時などに、見受けられます。強くないプレイヤーの共通点として、勝利条件の達成を目指してプレイしていない事を、ご理解いただけると思います。勝つためには、勝利条件を明確に意識してプレイすることが、非常に重要になります。勝利条件を理解していないと、誤った戦略をとることになるでしょう。株式投資ゲームの勝利条件株式投資ゲームは、株式の売買を通じて、資産をいかに増やすかを競うゲームです。目的は運用資産の時価総額を成長させることです。このゲームのスコアは、時価総額の成長率 になります。時価総額の成長率(=点数)が、あなたの満足できる数字以上になれば、勝利条件を満たしたことになります。決して個々の売買での損益の回数ではありませんので、ご注意ください。個々の売買の勝敗にこだわる人は、強くないプレイヤーのタイプ1です。また、時価総額に注目していれば、含み損にこだわるあまり、損切りができないということも、無くなります。
2006.06.28
コメント(0)
昨日6月27日の日経新聞に、「急成長する中堅企業」ランキングが載っていました。私の投資手法については、おいおいご紹介しようと思いますが、主に成長株への長期投資です。こういうランキングに載っている企業の中からいくつか調査して、投資対象を探すことがあります。今回のランキングの中には、私の持ち株が3銘柄入っていました。 テイクアンドギブ・ニーズ アーバンコーポレーション フージャースコーポレーションです。さて、新たな投資先でも探そうかな。 社名 増益率1.シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ 8185.712.スパークス・アセット・マネジメント投信 1866.573.山陽特殊製鋼 1821.134.東芝機械 1797.655.愛知製鋼 1676.386.テイクアンドギブ・ニーズ 1433.197.ニッシン債権回収 1356.318.サンクス 1226.539.岡本工作機械製作所 1151.7010.アーバンコーポレーション 1150.7311.フルサト工業 1125.1212.トプコン 1070.5713.サンフロンティア不動産 1021.7614.ハーモニック・ドライブ・システムズ 848.2815.山善 772.6016.東邦亜鉛 765.2117.グランディハウス 721.1918.メイコー 713.0119.フージャースコーポレーション 702.4720.東邦チタニウム 545.6221.テレウェイブ 527.0422.CKD 523.2323.SMK 506.7224.アイ・エックス・アイ 475.1525.プレス工業 445.1326.イリソ電子工業 383.4327.東セロ 382.2328.日立ツール 375.5129.日本製鋼所 350.0030.キッツ 347.47調査の方法:ランキング対象は銀行、証券、保険を除く全国上場企業(1) 2005年度実績の経常利益が30億円以上200億円未満(2) 03年度から05年度まで三期連続増収、かつ経常増益(3) 05年度実績が経常最高益で 06年度予想も最高益見通しの条件でスクリーニングし、02年度実績から06年度予想までの経常増益率が高い順にランキング。
2006.06.28
コメント(0)
株式投資ゲームは、基本的にはゼロサムゲームです。株価が上がれば、持ち株の時価総額は増大し、含み益がでます。そういう意味では、上げ相場においては全員が”儲ける”ことも可能ですが、実際に現金化するためには、売却する必要があります。売却するということは、誰かに買ってもらう必要があります。すなわち、マーケットから資金を引き出すためには、 同額の資金を誰かがマーケットに投入する必要がある ことを、意味します。マーケット全体で考えると、配当を考慮しなければ、投入される資金以上は引き出せないことになります。まさにゼロサムゲームです。誰かが得をする裏には、損する人がいることになります。実際には含み益で多くの人が幸せを感じるケースも多くありますが、ゼロサムの厳しい勝負の世界だと認識する必要があります。(現実には、売買手数料や税金などがかかるため、マイナスサム・ゲームです)一部の勝者と大多数の敗者一説によると、個人投資家の8~9割は、損していると言われています。私は統計データを持っていませんが、相場環境が良好な時でさえ、意外と多くの個人投資家が負けているのは、事実のように感じます。また、プロのファンドマネージャーが運用している投資信託の過半数も、少なくとも市場平均に劣っているそうです。これは何を意味するのでしょうか? ゼロサムゲームで大多数のプレーヤーが負けるということは、その負け分を少数の勝者で取り合うことになります。この事が、強いゲーマーが株式投資ゲームで資産を築ける可能性を示唆します。嫌味な考え方に聞こえるかもしれませんが、本気で取り組めば果実も大きいし、生半可な気持ちで取り組めばカモにされるという現実を、直視する必要があります。<追記>ゼロサムゲームに関する見解を、7月3日の日記で補足説明しました。補足:株はゼロサムゲーム
2006.06.27
コメント(4)
私は小さいころから、ゲームが好きでした。シューティングゲームなどの反射神経型や、ロールプレイングゲームよりも、作戦をたてて相手とかけひきをするようなタイプの、対戦型のゲームが特に好きです。例えば、多くのカードゲームや、麻雀、ウォーゲームなどが該当します。世の中にはゲームの強い人と弱い人がいます。強い人はどんなゲームをやっても強いし、弱い人はよほどツキに恵まれない限り、強い人には勝てない運命にあります。ゲームの強い人には、共通点があるように感じます。・ゲームのしくみを理解しており、何をすれば有利かを追い求める。・状況判断が的確である。・確率を考慮し、最善の手を粘り強く打ちつづける。・不利な状況でも決して投げやりにならず、常に冷静で合理的な判断をする。・相手の心理を読む。・勝機があれば、躊躇すること無く果敢に勝負をかける。・むやみに勝算のない戦いはしない。・失敗した時のリスク管理ができている。・ゲームが好きである。 :整理すると、次のことをできる人が、強いゲーマーです。1.ゲームのしくみを理解し、何が有利かを把握できている。2.希望的な観測によらず、客観的な状況判断ができる。3.的確な状況判断ができ、どうすれば有利かがわかれば、最善の手を うつことは容易です。4.常に最善の手(=少しでも有利になる確率の高い手)を打ち続ける事が できる。特に4番目が重要で、冷静に合理的判断をし続けるためには、自分の感情をコントロールできなければいけません。不確実性の多いゲームでも、最善の手を打ち続けていれば、最終的にはかなりの高確率で勝利できます。株式投資は、不確実性の多いマネーゲームに他なりません。ゲームの強い人は皆、株式投資ゲームで勝つ資質を備えています。ゲームのしくみを理解して自分なりのやり方を習得しさえすれば、勝利する可能性はかなり高いと言えます。
2006.06.27
コメント(0)
ひょんなことから楽天IDを登録することになりましたが、IDを登録したところ、知らないうちに私のブログが作成されてしまいました。これまで自分でブログをやるつもりは全く無かったのですが、巷では Web2.0 とかが話題になっているし、現在のIT環境を理解するためにも、実践してみるのも悪くないかな、と思い始めました。とは言っても、筆不精で面倒くさがり屋の私が、日記を書くことなどできないでしょう。3日坊主になるに決まっています。私は投資家ですので、自分の投資哲学(というと大げさですが)についてなら、しばらくは書けると思います。ブログの勉強と実験がてら、自分の考えをまとめてみようと思います。もしも誰かと意見交換できたら、自分の投資手法や考え方を、向上させることもできるかもしれません。しばらくは誰にもこのブログの存在を知らせないつもりなので、見る人はいないと思いますが...まだ何も書いていないうちから、アクセスカウンターが増えているのはなんでだろう? アクセスしてくれた人は、どうやって url を知ったのか不思議です??
2006.06.27
コメント(0)
全283件 (283件中 251-283件目)