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2023.08.15
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カテゴリ: 識別について
三番瀬で姿を観察できるミヤコドリ、1970年代までは限られた個体が日本に飛来していましたが東京湾、伊勢湾を中心に飛来する個体数がふえ、三番瀬では越夏するものも観察されています。
澤(2016)は、ミヤコドリの形態、羽色、分布、興味深い生態などについて知見や文献に報告されている内容を整理し報告しています。
中でも興味深いのが、個体による嘴の形状の違いで採餌方法や餌を特化させていること、オスの方が嘴が太く、二枚貝を採餌する割合が高いこと、内陸部で繁殖する個体では尖った形状の嘴を持つと指摘している点です。
澤(2016)は、「二枚貝を主食としているが,その採餌方法は多彩である。個体により嘴の形状が異なっており,採餌方法や餌を特化させていると考えられている。
例えば,嘴の先端が細く尖った形状をしている個体は、砂や干潟をつついてゴカイ類や砂の深場に潜っている貝殻の比較的柔らかい二枚貝を採餌するのに適しており、先端が鈍く幅が太い嘴を持った個体は、貝殻を嘴で叩いて突き破り、そこから嘴を差し込んで閉殻筋(貝柱)を裁断する採餌方法に適していて、そのような採餌をおこなうことが多い」と述べ、さらに「オスのほうが嘴が太く、メスよりも二枚貝を採餌する割合も高いことや,内陸部で繁殖する個体は尖った形状の嘴を持つものが多い」と述べています。
(引用)
澤 祐介.2016.ミヤコドリ 嘴の形状と食性の関係は.
Bird Research News Vol.13 No.12.p1-2.
(写真)
一枚目:2019年8月31日三番瀬で観察・撮影
:嘴が太く雄と思われます。
二枚目:2017年3月5日三番瀬で観察・撮影
:一枚目に比べて嘴が細く雌と思われます。
三枚目:2018年8月1日三番瀬で観察・撮影
上面の羽縁が白っぽく若鳥と思われます。
四枚目:2017年8月6日三番瀬で観察・撮影
手前の個体は上面が褐色を帯び、羽縁が白っぽいので若鳥だと思います。
五枚目:2023年3月11日三番瀬で観察・撮影















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最終更新日  2023.08.15 13:36:51
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