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2005年02月06日
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テーマ: ニュース(99926)
カテゴリ: 教育時事
学力低下に不安8割、ゆとり教育反対増…読売世論調査
 政府が学校教育における「ゆとり教育」の見直しを進める中、読売新聞社が実施した「教育」に関する全国世論調査(面接方式)で、国民の8割が子供たちの学力低下を「不安」に感じ、「ゆとり教育」を「評価しない」人が7割超に上ることが明らかになった。(読売新聞)


 文部科学省の戦後最大の間抜け施策「ゆとり教育」への反論が高まってきたことは、当然予想されたことである。しかし、このゆとり教育なるものについて、その目的、失敗点、成功点をしっかりと理解できている国民がどれほどいるかは疑問である。それは、ゆとり教育への方針転換時の将来ビジョンの甘さと、現場への周知徹底がなされていなかったことに起因し、今ではその再検証すら組織的になされていないという、手抜き施策にあると言える。

 それだからこそ、今回の読売新聞の世論調査結果を見て、唖然とする箇所がいかに多いことか。訳もわからず、賛成と批判をしている、哀れな国民の姿を見て取ることができる。

学校教育への不満(複数回答)では、「教師の質」60%がトップ
今更でもないでしょうが、どこにぶつけていいかわからない不安を教師にぶつけるという王道だ。私は教師ではないが、教師を弁護すれば、戦後以来教師の「質」というものについては対して変化などしてはいないと思う。大体において何の「質」が低下しているのか聞いてみたい。確かに、教師の学力という点では劣ってきていることは間違いないだろう。しかし、教師の質の本質は「教え方」「人間性」に最重要点があるのであって、そういう点では現在の教師が劣っているとは思えない。少なくとも、戦後混乱期から近年までの日教組全盛期の教師の「質」に比べれば飛躍的に質は上がっているだろう。加えて、経験的なものから教え方の工夫が向上していることも間違いない。
 そういうことで、「何はともあれ教師を批判しておけ」的な論点に持って行くことだけは避けねばならないし、そういう論点になっていること自体、逆に国民の教育への「無関心」を露呈してるように思う。

 次に、
学力低下の原因(複数回答)では、「ゲームやマンガなど誘惑の増加」53%がトップ。続いて、「授業時間の削減」50%、「教師の質の低下」41%、「日常生活の乱れ」37%、「教科内容の削減」36%などの順
 という段においては、再び教師への批判が登場しているが、これについては前述の通り。この調査で気になるのは「家庭」という文字がどこにも見えないところである。「家庭の教育力」を棚上げにする世論の風潮が顕著なのは実に憂慮すべき事である。
 まず、ゲームや漫画?。日常の生活の乱れ?それを阻止するのも、選択するのも、是正するのも家庭の仕事ではないのか。
次に、授業時間の削減とあるが、確かに授業時間の削減は学力に直結する要因ではある。しかし、考えてみればゆとり教育による授業時間の削減は「体験学習」の重視によるものであって、体験から学習する効果が、相乗効果として一般学習へフィードバックするというビジョンにあったことを忘れてはいけない。例えば、理科でカエルの産卵から成体になるまでの課程を学習する際に、現物を飼育することで体験した方が、教科書で学習するよりも何倍も効果的であることは言うまでもなかろう。
 ただ、問題は文部科学省が、体験学習を学外(家庭)に押しつけてしまったことにあり、押しつけられた側の家庭がそれを「無視」した結果がこれである。要は、本来家庭で相乗効果を期待すべく体験学習するべき時間を、他のことに使ってしまったからであることを忘れてはいけない。

 このまま、家庭教育というものをないがしろにしていく以上は、いくら文部科学省で新たな教育施策を立てようが、教師の質がいくら良くなろうが、学力の低下は避けられないだろう。
 家庭や地域活動が学校教育の一環に組み入れられていく仕組み作りに期待したいところだ。

 最後に、教師を批判する親が特に増えているという。校長室に毎週出入りする母親がいると言う話も聞いたことがある。こうした恥知らずの行動が子供の道徳教育に悪影響を及ぼしていることに気づかないのが悲しい。
 私としては、学力低下の原因の第一位に「親の資質の低下」をあげておきたい。(もちろん自省も含めてね)







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最終更新日  2005年02月06日 09時19分25秒
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