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2005年10月05日
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テーマ: 戦争反対(1190)
<金総書記>今年中に後継者を正式発表?(毎日新聞)
【モスクワ杉尾直哉】タス通信は4日、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の後継者が今年中に朝鮮労働党大会で正式に発表される可能性があると伝えた。平壌の外交筋が同通信に語った。

 同筋によると、後継者は金総書記の長男の金正男(ジョンナム)氏(34)、二男の正哲(ジョンチョル)氏(24)、三男の正雲(ジョンウン)氏(22)の3人の息子のうちの一人となるとみられている。同筋は「いずれも同程度のチャンスがある」と述べた。
(毎日新聞)


 何故、この時期かはよくわからないが、いよいよ金一族の世襲制の確立に動き始めたのだろうか。北朝鮮国内では、すでに金日成の息子金正日が国家元首を継いだ時点で相当の反発があることが知られているが、さらにその息子への継承という事態は大きなカケであるといえる。

 そもそも北朝鮮のマンセー的共産主義は、抗日戦士(実は偽物だけど)金日成のカリスマ性に端を発しているわけで、共産主義本来の性格上、その長たる人物は相互互選による選出でなければ意味がない。それが、なんら北朝鮮の発展に寄与することなく、むしろ放蕩生活ぶりが知られる金正日が継いだことは国家求心力に著しい打撃を与えている。それでもなお、金正日が今日までその立場を保っているのは、金日成に使えた忠臣と金正日の若かりし頃のブレーンが脇を固めているからに他ならない。国家経済や民衆を無視した恐怖政治が暴露された今、国家転覆の危機に立たされていると言ってもいいだろう。

 後継者が3人の誰かに決定されて不満に思うのは、軍部と民衆であろう。すでに長男は人民軍の中将という地位を得ているが、軍部としては面白いわけがない。ましてや民衆にとっては金正男、正哲、正雲ともにほとんど活躍を知られていないはずで、崇拝できるだけの求心力があるとは到底思えない。この継承劇は民衆・軍部共に決起する一大契機となりうる要素を多分にもっている。
 従って、したたかな金正日のことであるから、何らかの対策を練っているに違いない。それが暴力・恐怖的なやり方なのか、それとも温和政策なのか。

 さて、継承者候補の3名であるが
金正男(wikipedeia)
金正哲(wikipedeia)
金正雲(wikipedeia)
 金正男は北朝鮮人よりも日本人に有名な人物であるが、性格的にも知能的・実績的にも若き日の金正日レベルと言える。見た目の姿もよろしくないし、この男を後継者に据えた時点で北朝鮮の崩壊は急加速しそうな予感がする。当然、軍部内での受けも良くなく、現在のコンピュータ委員会委員長という肩書きははっきり言って閑職である。
 正哲、正雲のほうはほとんどその実態を知られていないが、大人しい正哲、活発な正雲として呼ばれる事が多い。見た目も、性格的にも正男よりはましとも噂され、能力的に見れば二人の内いずれかとなるだろう。ましてや、金正日の傾倒した高英姫の子であることも後押しされる。ただし、いずれも20代前半と若すぎる。金正日が賢いならば、若いときから人民に顔を売りつつ実績を作っていく戦略ということも考えられるが。ただし、この場合、腹黒い異母兄正男が黙っている事は考えられない。どちらかの粛正という構図も見え隠れする。

 いずれにせよ、対北朝鮮戦略としては、この継承劇をチャンスとすべきだ。外圧を覚悟で、北朝鮮の血族後継がおかしいことを北朝鮮人民の耳にも入るよう画策するのがいい。もし、この継承劇がうまくいったとしたら北朝鮮の金一族独裁の正統性はますます強固のものとなり、もはや手が付けられなくなるだろう。注視しておきたい一件である。





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最終更新日  2005年10月05日 09時36分48秒
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