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2007年05月10日
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カテゴリ: 戦争映画
1977 オランダ 監督:ポール・ヴァーホーヴェン
出演:ルトガー・ハウアー、エドワード・フォックス、ジェローン・クロッペ、スーザン・ペンハリゴン、Belinda Meuldijkほか 
148分 カラー
SOLDIER OF ORANGE /SOLDAAT VAN ORANJE


 第二次世界大戦時、オランダは開戦と同時にあっという間(たった4日)でドイツに占領され、以後5年間ドイツ占領下にあった。本作は一人のオランダ人青年を主人公に、ドイツのオランダ占領から始まり、解放後にオランダ女王が亡命先の英国から帰還するまでを描いている。まさに、第二次世界大戦時のオランダ史とも言うべき本作は、当時のオランダ映画史上最大の経費をかけて制作されたもので、映画冒頭にオランダ女王であるオレンジ王家がノールアイデン宮殿に帰還する記録映像を挿入したり、その背景映像にオランダ国旗が大写しにされるなど、国家の威信というものを感じる。
 本作は、主人公エリックのモデルでもあるエリック・ハーゼルホフ・ルールズマの同名小説を原作としており、冒頭の女王帰国シーンでタラップを降りてくる女王の側に立っている士官は、原作者エリック本人だという。従って、本作の内容は、ある程度は史実に基づいているのだろうことが予測される。
 私が視聴したDVD版は148分だが、以前に発売されたVHS版は116分だった。しかし、オランダでは4つのエピソードとして215分版が存在するらしい。

 はっきり言ってしまうと、本作の148分版は映画としてはかなりバランスが悪い。かなり冗長に間延びしている感があるかと思えば、尻切れトンボに端折られた感もする。従って、エリック・ランスホフという主人公の生き様を中心に据えておきながら、今ひとつ感情移入しきれないし、物語自体にインパクトがない。やはり、オランダ版の4つのエピソードを変に切ってしまったからこうなってしまったのだろう。4つのエピソードは想像の域を出ないが、(1)ライデン大学入学とドイツ開戦 (2)ドイツ占領下のレジスタンス活動と英国脱出 (3)要人救出特殊作戦 (4)空軍パイロット志願と爆撃任務 と言った感じになるのだと思う。DVD版ではこのうち(4)の空軍爆撃任務のあたりがえらく端折られている感じがする。途中途中には、どう考えても無駄な女性との絡みやエッチシーンとかが沢山あるのだが(もちろんヌードも)、ヴァーホーヴェン監督としてはそこは切れなかったということか。この他、監督の真骨頂であるブラックジョークやスパイス的な要素は、面白いと言えば面白いんだけど、作品自体の構成の中ではあまり効いているように思えなかった。
 制作年代が1977年で、オランダ視点の大戦映画という点では、かなりポイントが高いが、内容的には米英戦争映画と類似する点も多く、ありきたり。レジスタンスもので言えばフランス映画が秀逸だし、特殊作戦や爆撃任務ものはイギリス作品が秀逸。そういう中で、もう一つインパクトや特記できる内容が欲しかったところで、そうなるとやはりオランダ国内での住民の感情や軍隊の様子を細かに描写して欲しかった。特に、オランダはドイツ系住民も多かったようで、フランスなどのように反ナチス一辺倒というわけでもなかったようだ。本作中でも友人の一人がオランダナチス党員になっていく様子が描かれてはいるが、オランダらしさというものが表現しきれていないのが残念。
 俳優人は美形揃い(笑)。仕草も立ち姿も様になっている。幾度かヌードも披露するオランダ人女性エスター役(ベリンダ)とイギリス人女性スーザン役(スーザン・ペンハリゴン)は、両名とも美女ではないが愛嬌のある顔立ち。出過ぎず、かといって存在感もある名助演と言えよう。
 なお、要所要所で流れるメインテーマの音楽はやや古めの印象だが、耳に残る名曲だ。

 撮影はオランダ国内とイギリスで行われたようで、登場する兵器類の多くは現役オランダ軍の物を使用しているようだ。ドイツ軍の空襲シーンではBf-109の姿が見える。実機で飛行しているのでどこからか調達したのだろう。英国への脱出シーンでは、フロート付きのDe Havilland Canada DHC-2 Beaverが英軍機として登場する。主人公がパイロットとして搭乗する機体はデハビランドモスキート爆撃機。実機が実際に飛行している。その際後方にちらっと映る機体はアブロランカスター爆撃機ぽいが、ちょっと違うような気も。ラストにオランダ女王を運ぶ輸送機はC-47。いずれもオランダ識別マークを描いている。これらの機体のいくつかは、オランダ空軍ヒストリックフライトチームRNAHF(Royal Netherlands Air Force Historic Flight)の協力を得ているそうで、リアルなのは当然なのだ。ただ、海外の映画評HPを見ていると、本作ではこの他に「North American T-6 TexanがフォッカーDXXIに、Fokker S-11がドイツ軍スツーカに、De Havilland DH-82 Tiger MothがフォッカーC.Vに化けている」と記載されている。このうち、T-6TexanはPiper PA-18と一緒にC-47の背後に一瞬映るのがそうだろうと思われるが、その他の機体は全く登場しなかった。多分、オランダ版からカットされた飛行訓練シーンに用いられていたのだろう。残念だ。
 また、陸上兵器系としてはドイツ軍II号自走榴弾砲ヴェスペに似たものやIV号戦車(パンター?)に似たものが登場する。ヴェスペ似の元はさっぱりわからなかったが、「映画の中の戦車」さんHPによればSPzクルツの改造?とされている。同じくIV号(パンター)似はオランダ軍所有のレオパルド戦車だそうだ。このほか、一瞬だが、シャーマンM4M3とファイアフライが写っている。この辺りは映画の中の戦車さんHPを参照願いたい。
 海上兵器では魚雷艇(PTボート)と少し大きめの掃海艇?が数隻登場する。いずれも現用オランダ海軍所属のものと思われ、魚雷艇の艦首にはP254、P102といったナンバー、掃海艇クラスのものにはA154,M114,M117といったナンバーが見える。
 兵装類についてはあまり多く登場しないが、序盤のシーンでドイツ軍降下猟兵が登場するのが面白い。迷彩ポンチョを着て、律儀に牛乳屋に代金を払っているのが微笑ましい。また、主人公が英海軍士官のコートでドイツ軍陣営の中に侵入していくシーンで、暗がりではドイツ軍服と良く似ているからわかりゃしない、というのも面白かった。

 全体とすれば、オランダ戦争映画としてレアな部分もあって、それなりに楽しめるが、やっぱりオランダ軍って第二次世界大戦では全然活躍していないんだなってことが如実にわかる。もちろん、アジアでは日本軍にけちょんけちょんにされているしね。観て損はないけど、どうせならオランダ完全版を見てみたいと思った。

興奮度★★
 沈痛度★★★
 爽快度★★
 感涙度★


(以下あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)
1945年DC-3輸送機に乗ったオランダ女王がオランダに帰国する。オランダ女王をオランダ国民は熱狂的に出迎える。
 1938年ライデン大学にエリック・ランスホフは入学する。その新入生歓迎パーティは、事実上ひどいいじめで、会長であるヒュースの暴力により、ランスホフは頭を縫う大怪我を負う。とはいっても、これは恒例の行事であり、翌日ヒュースはランスホフに謝罪にやってきて、ふたりは親密度を増していく。
 1940年5月9日、イギリスのドイツ宣戦布告のニュースを聞いても、ランスホフらは緊迫感がなくテニスをしている始末。しかし、ドイツ軍の電撃戦はまたたくまにオランダに侵入し、ドイツ軍の空爆や戦車が攻撃してくる。ランスホフとヒュースはオランダ軍に志願するため、軍司令部に赴くが相手にされない。町にはすでにドイツ軍の降下猟兵の姿すらある。オランダ王室はイギリスに逃げ、たった5日間でオランダは降伏する。
 ドイツ軍の支配下で、大学の友人ロビーは密かにレジスタンス活動を始めていた。イギリス本国のファン・デル・ザンデンと無線で連絡しあい、イギリスへの渡航を手助けしていた。ランスホフもその活動に協力し、イギリスに渡ることとなる。このころ、ドイツの影響でユダヤ人排斥が強まっており、大学の友人でユダヤ人のボクサーチャンピオンのヤンの身にも危険が迫っていた。そこで、ランスホフは自分の代わりにヤンをイギリスに渡らせる事を計画し、実行に移る。
 しかし、イギリスの水上機がやってきたところを、ドイツ軍哨戒艇に見つかってヤンは捕まってしまう。ヤンはドイツ軍情報部の厳しい拷問を受け、収容所に送られる。その際、ヤンはドイツ軍将校から、ファン・デル・ザンデンがスパイであることを知らされる。
 ランスホフはヒュースの家に身を隠すが、代わりにヒュースがレジスタンス活動に手を染める。ドイツ軍基地の写真を撮っていたヒュースは罠にはまり、ランスホフと二人でいる所を急襲される。ランスホフは自分の身を挺してヒュースを逃がすも、ドイツ軍に捕まってしまう。収容所でヤンと会ったランスホフは、ファン・デル・ザンデンがスパイである事を知らされるが、ヤンはその後処刑されてしまう。
 ランスホフは尾行を附けられて釈放。ロビーの彼女エスターの手助けで、ロビーと再会しレジスタンス活動を再開する。一方、大学の友人でドイツ系だったアレックスはオランダSS党に入党していた。
 ランスホフは、ニコの手助けでスイス行きの船員に化けてイギリスに脱出する事になる。情報を入手したドイツ軍公安部隊の中尉が船員検査にやってくるが、乗船していたギリシャ海軍とオランダ人船長の計らいでなんとか難を乗り切る。ようやく出航した船内で、ランスホフは缶焚き夫に化けたヒュースと再会する。二人は、途中でイギリス軍の船に乗り換えて、晴れてイギリスに上陸する。
 イギリスではオランダ女王が出迎えてくれた。しかし、オランダ亡命政府の国務大臣がファン・デル・ザンデンだと知り、ランスホフは暗殺を試みる。しかし、見事失敗に終わり、まんまとドイツ軍の偽情報に騙されていた事を知る。
 ヒュースとランスホフは、正式にオランダ軍に入隊し、訓練を受ける。軍曹となった二人は、情報部大佐より、オランダ女王の命により、オランダ国内の重要人物の護送任務を仰せつかる。ヒュースは相変わらず手が早く、大佐の秘書官スーザンと寝るなど脳天気だが、オランダ潜入という危険な任務を買って出る。魚雷艇に乗ってオランダ沿岸に達した二人は海岸に上陸し、ヒュースは礼装に化けて内陸部に侵入していく。ランスホフはいったんイギリスに戻る。ヒュースはなんとかニコ、ロビーと接触し、ターゲットである重要人物と会う。しかし、途中で無線機が壊れ、イギリスへの無線送信ができなかった。その状況に危機感を感じたランスホフはオランダに向かう。
(以下略 続きは 本HP で)


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最終更新日  2007年05月10日 07時25分37秒
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