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2009年02月18日
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カテゴリ: 戦争映画
2007 カナダ 監督:シドニー・J・フューリー
出演者:マーク・オブライエン、カーティス・モーガン、ニック・エイブラハム、ナタリー・ロイほか
95分 カラー THE FOUR HORSEMEN


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  ちょっと名高い(笑)B級映画監督シドニー・J・フェリーのローカルビデオ作品。イラク戦争に思い入れが強いようで、「アメリカン・ソルジャーズ(2006)」に続いての作品となる。本作はイラク戦争そのものではなく、イラク戦争に参加した海兵隊員の本国帰還での苦悩がメインテーマになっている。大学のアメフト仲間だった4名組みが友人を亡くし、罪の意識にさいなまれる者、再び兵役に付くことを嫌う者、手足を失って生きる希望を失う者などイラク戦争での戦争後遺症や世論バッシングによる戦闘の意味について考えさせられる、深く重い内容だ。
 ただ、やっぱりこの監督の作品はB級なのであって、内容的にはシリアスで感動的なはずなのだが、心に響いてくるものが少ない。というのも、フラッシュバックや断片的編集を多用するために、感情の起伏などの臨場感が伝わってこないのだ。加えて台詞に語彙が乏しく、学芸会的な雰囲気が強すぎて感動できないのだ。
 また、イラク帰還兵を題材にすると同じようになってしまうのだろうが、商店に立て篭もって射殺されるシーンは「勇者たちの戦場(2006)」に似ているし、脱走しようとするが結局海兵隊に戻るシーンは「ストップ・ロス戦火の逃亡者(2008)」に似ている。どちらに比してもやっぱり稚拙に感じてしまうのは残念だ。設定やストーリー自体は決して悪くはないのだが、この監督は感情表現が特に不得意らしい。

 主人公らは第1海兵師団第5海兵連隊第2大隊G中隊第1小隊第2分隊所属で、4人組のリーダ格であるダグ軍曹が分隊長を務めている。任務は2005年5 月頃から8月頃までが描かれ、反政府ゲリラグループの拠点急襲、警官救出作戦などが出てくる。実は、戦闘で手足を失ったエリック伍長役は、実際にイラク戦争で手足を失ったマーク・オブライエン伍長が演じており、ある程度史実に沿った内容となっているのかもしれない。このマーク氏はもちろん役者としては素人だが、素人らしからぬ堂々とした名演技が良い。
 戦闘シーンそのものの量は少なめで、銃撃戦とロケット弾程度。銃撃戦はややチープ感が強く、映像的な演出も今ひとつ。余り金を掛けていない印象だ。

 それなりに盛りだくさんのエピソードが描かれてはいるが、先にも書いたように臨場感がないので、どうもまとまりが悪い。感情表現がわかりにくいせいもあって、本作がどの方向に行こうとしているのかがわからない。バリバリの反戦や戦争批判というわけでもなく、もちろんアクション重視でもドキュメンタリー調でもない。かといって青春的ヒューマンドラマという程の深みもない。何だかわからないところがこの監督の真骨頂なのかも。

興奮度★★
沈痛度★★★
爽快度★
感涙度★★


(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)


 8月になり、青銅星章の授与のため残った3名が本国帰還し、広報部のカーンズ中尉により授与式が行われる。授与式にはダグの妻キャシーも参列するが、キャシーは酒におぼれていた。テリーは妊娠していた恋人のアンジーと結婚することを決意し、ナイアガラで式をあげる。テリーはもう軍に戻らずに、脱走することを決意していた。エリックは手足を失い、恋人のジョディに別れを告げられていた。ダグとマニーのおかげで命を救われたが、生きる希望を失い欠けており、酒に溺れ男に見境無くなっていたキャシーを諫める。
 マニーは一人悩んでいた。実は親友のダグはマニーが後方から撃ったロケット弾によって戦死していたのだ。罪の意識に苛まれ、父親と元恋人のローザに会いに行き、貯めたお金を全て渡す。そしてコンビニに籠城して自殺を図ろうとする。
 テリーとエリックが一緒に乗り越えようと説得にやってくる。ようやく説得に応じたマニーだが、コンビニを出たところで警官に射殺されてしまう。
 エリックはキャシーへの恋頃を抱き始めていたが、絶望のあまり薬物自殺を図る。キャシーが寸前で助け、二人は愛し合うようになる。マニーの葬儀のあと、エリックは海兵隊新兵勧誘の場に顔を出し、手足のない自分の姿をさらけ出して言う。「これが真実の姿だ。大勢に非難されても戦えるか、人を殺せるか。海兵隊は良いところだ、殺せるなら行け」
 テリーは考えを変え、仲間が血を流して戦っているところに戻ると、軍に戻ることを決意。エリックもまた軍の病院に戻っていく。
 テリーはその後、イラクから無事帰還し、海兵隊教官になる。エリックは退役し大学に戻り、キャシーと結婚する。





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最終更新日  2009年02月18日 09時07分52秒
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