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2010年11月09日
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カテゴリ: 戦争映画
1944 イギリス 監督:ジョージ・キング
出演者:ジェームズ・メーソン、カルラ・レーマン、レイモンド・ラベル、イーニッド・スタンプテイラー ほか
82分 モノクロ 



 1942年の連合軍による北アフリカ上陸作戦「トーチ作戦」を背景に、作戦決行前夜のスパイ活動を描いたサスペンスドラマ。戦争を題材にしているとは言え、ほとんどが室内やセットロケで、作品自体は大人しいものである。内容的にも、まだ戦時中ということもあるのだろうが、リアルなスパイ活動というものではなく、華々しさを前面に出したヒーロー物といった感じである。日本では未公開で、さほど面白い部類でもなく、この時期の英国映画にありがちな戦意高揚的な作品でもない。

 トーチ作戦は、1942年11月8日に行われた連合軍によるモロッコとアルジェリアへの上陸作戦で、当時の北アフリカはドイツ軍影響下のフランスヴィシー政府の支配地だった。ヴィシー政府はイギリスと敵対関係にあったが、アメリカ軍とはまだ交戦状態になかったために、トーチ作戦は表向きアメリカ軍主体として実施された。上陸戦実施にあたっては、両軍間で事前の調整があったようで、小規模な戦闘があった以外はほぼ無血での上陸に成功している。本作は、その事前調整にあたるスパイ活動を描いたもので、上陸沿岸部の写真の入手と、連合軍将校とヴィシー政府軍との密談が描写されている。

 同じ北アフリカでもエジプト方面ではドイツ軍と英軍の激しい砂漠戦が行われている時期なのだが、本作の舞台アルジェリアは信じられないくらいに平穏である。ヴィシー政府軍、アメリカ軍将校、ドイツ軍将校が和気藹々とパーティーに参加していたりする。現地のフランス人も連合軍側に好意的に描かれ、複雑な政治状況の様相が感じられる。多分これよりも前の上陸戦を描いたと思われる「最後の突撃(1944英)」では、悲愴な突撃で全滅する英軍兵を描いているだけに、その温度差が著しく感じる。

 役者陣はどれも今ひとつ華がない。主人公の英軍スパイのサーストンも、アメリカ人女性スーザンも特に個性的というわけでもなく、印象に残るわけでもない。ストーリーを淡々とこなしていく感じにしか見えず、やや残念。ドイツ人のミュラー博士も主要な役柄であるのだが、あまりミステリアスな所が強調されず、ストーリー上でも活きていない。全般にやっつけ仕事的な匂いが強く、とりあえずシナリオ通りに撮影、編集したという感じか。

 時折、戦車や戦闘機の影像が入るが、ほとんどが記録映像の使い回しで、一部の航空機はミニチュア特撮。連合軍の潜水艦はT型のようにも見えるが、これも記録映像の可能性が高い。後半に入るカーチェスシーンは早廻しを利用したものだが、余り緊張感は感じられないレベル。

 全般に印象に残らないレベルの映画であった。戦史的な背景についてもさほど資料価値のあるものでもない。先述したとおり、ストーリーや映像も大したことはないので、戦争映画としては必見の部類にはならないだろう。

興奮度★★
沈痛度★★
爽快度★★
感涙度★



(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 1942 年のアフリカ、チェニジア。アメリカ人女性彫刻家のスーザン・フォスターの家に男が侵入し、机から金を盗もうとしている。スーザンは男に銃をつきつけるが、そこにヴィシー政府警察が追ってくる。咄嗟的にスーザンは男を匿い、追ってきた警察官とドイツ人ミュラー博士に嘘をつく。男はアラン・トゥールストンと言い、イギリス人のスパイだった。トゥールストンはスーザンに、ドイツ軍高官のもとにいる協力者ナイトクラブ歌手Martizaが持っている、アルジェ海岸の位置情報が写ったカメラのフィルムが必要だと、協力を頼む。スーザンはこれを了承し、アルジェリアのカスバ(城塞に囲まれた居住区域)のカフェでトゥールストンと待ち合わせを約束する。日中にアメリカ軍の友人ローン大尉に会った後、スーザンはカフェに向かうが、トゥールストンとは会えなかった。カフェの女イヴェットも素っ気無い回答をする。
 スーザンはそのままドイツ軍大佐の家に侵入。大佐に気付かれるも、うまくごまかしてカメラを盗むことに成功する。だが、トゥールストンを信用できなくなったスーザンは、アメリカ領事館に引き渡すことを考え、ローン大尉のもとに向かう。だが、すぐさまミュラー博士がやってきて、スーザンは捕らえられてしまう。ミュラー博士が尋問を行い、ローン大尉が助けに来るも、あしらわれる。
 スーザンは面通しのためにホテルにいるドイツ軍大佐のもとに連れて行かれるが、大佐はスーザンにメロメロで隙だらけだった。後をつけてきたトゥールストンはボーイに変装してスーザンを救出し、トゥールストンの隠れ家に行く。そこには、カフェのイヴェット女が寝ている。カフェの女イヴェットは早くパリに帰りたいと言い、かいがいしく世話をしている。スーザンはトゥールストンにカメラを渡し、トゥールストンは現像する。
 その頃、海上に英軍の潜水艦が浮上し、ボートで米英兵が上陸してくる。近くの洋館にはヴィシー政府高官も来ており、密談が始まる。カフェの女イヴェットはトゥールストンにそのことを伝えに家に戻っていくが、その前にトゥールストンの家にミュラー博士がやってきている。博士はトゥールストンに銃を突きつけ、フィルムを取り戻そうとするが、隠れていたスーザンの一撃でミュラー博士を倒すことに成功する。外にはミュラー博士の部下が待機していたが、これにカフェの女イヴェットが体を張って抵抗し、敵を倒すことに成功するも、カフェの女も命を落とす。
 スーザンとトゥールストンは海岸の洋館に向かうが、博士の志望を知ったドイツ軍スパイも洋館に向かう。洋館には通報を受けたヴィシー警察が訪ねてくるが、ヴィシー政府高官がうまくそれをごまかす。到着したトゥールストンは写真と情報を提供し、ドイツ軍スパイの手から会合の高官らを守るために、車で囮になる。カーチェイスが続き、トゥールストンはスーザンを下ろし、車をクラッシュさせて逃げ出す。
 その後、海岸の情報を得て、ヴィシー政府との密約を行った米英軍は北アフリカに無事上陸する。さらに米軍によってアルジェリアは占領され、ドイツ軍は後退していく。
 スーザンはアルジェリアの病院で入院している。そこにトゥールストンが現れて再開するのだった。





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最終更新日  2010年11月09日 21時33分46秒
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