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2010年12月23日
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カテゴリ: 戦争映画
2006 ロシア 監督:アンドレイ・カヴン
出演者:ワレリー・トドロフスキー、イリヤ・ネレチン、ディミトリ・ツヴェルコフ ほか
119分 カラー Okhota na Piranyu


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 ロシアの海軍特殊部隊員が極秘任務中に、未知のアクシデントに巻き込まれる、サスペンス系サバイバルアクション。主人公の一人が海軍特殊部隊員というだけで、特に戦争ものではない。湖底に沈んだ細菌兵器の処理を美女の化学生物学者とともに実施するが、謎の集団に囚われ、追われる身となるのだ。そこそこのアクション性と、サバイバルサスペンスがストーリーの中核となるが、リアリティ、サスペンス性ともに今一歩。

 正直、ストーリー設定も、役柄設定もまるでありえないほど滑稽でチープなのだが、サバイバルシーンだけはまあまあ引き込まれる。狩られる者と狩る者の駆け引きが見どころで、いくつかの場面ではなかなか凝った演出もあるが、せっかく海軍特殊部隊員が主人公なのだからもっと破天荒なアクションがあっても良かったか。主人公らを捕える謎の集団は、はっきりとわからないが、辺境の地に隠れ住む逃亡者や原住民のようにも見える。いわゆるアメリカのアーミッシュやケイジャンのような感じか。同様に軍隊が謎の集団に襲撃される「サザン・コンフォート ブラボー小隊・恐怖の脱出(1981米)」にやや似た感じのする映画だった。

 さて、ストーリー設定的には突っ込みどころが満載なのだが、それはまあ置いておいて、本作で興味深いのは、旧ソヴィエト時代にロシアが細菌化学兵器を作っていたという点。架空の設定とは言え、今ではロシア映画で堂々とこうしたことを言えるようになったのだと感心する。また、細菌研究所のあった場所が中国の領土に移管されるという設定にも驚き。どういった経緯なのか知らぬが、本作では中国を狡猾で気の許せない相手として悪意的に描いている。ロシアと中国の微妙な関係が垣間見える。ちなみに、舞台は「シャンタル地域」となっており、外満州にあるシャンタル諸島のことを指しているのだろうか。だとすれば、元は清国領だったところなので、中国領に返還するという設定なのかもしれない。
 一つ一つのシーンは結構ぶつ切りで、ストーリー展開が見えにくい。練られていない脚本だけに、もう少しつながりのある編集がしてあると楽しめたのだが。登場人物の数はさほど多くなく、顔もわかりやすいのは良い。ただ、誰が敵で誰が味方かというのがサスペンス部分の売りなのだが、そこのどんでん返しなどが余り活かされていないのは残念なところ。アクションもそこそこなのだが、終盤の徒手格闘戦だけはひどい。滅茶苦茶強かったり、敵が不死身だったり・・・ (笑)。美女とのラブロマンスもあることはあるが、どうってことない。
 唯一感心したのは主人公の海軍特殊部隊大佐が、武器として弓矢を自作するシーン。弓の部分はきちんと火であぶってしならせ、弦は髪の毛を撚って作る。矢の方は矢柄の中に重量を持たせるために石を詰めたり、フクロウの羽を利用したりと妙にリアル。こういうのをもっと満載してくれればサバイバル映画として面白かったかも。
 登場する兵器類は小火器のほかヘリでMi-8ヒップが1機。

 全体に安上がりのお手軽作品と言え、特に面白い部分があるわけでもないので、そんなにお勧めできるものでもない。

興奮度★★
沈痛度★★
爽快度★
感涙度★



(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

  1974年ロシアのシャンタル近郊。ロシアの細菌兵器研究所で事故が起き、緊急拡散防止措置で研究所や研究員ごと湖底に水没してしまう。その中で唯一少年のみが生き残った。
 現代。キリル・マズール海軍大佐はグラゴレフ将軍に呼び出される。キリル大佐は20年間海軍の特殊部隊にいた功績のある男で、今度のピラニア作戦の任務遂行者として指名されたのだ。作戦は中国領になる予定地にある湖底の細菌基地と細菌兵器の爆破だった。その臨時隊長として女性の化学生物学者のオリガ・フメルニツカヤがやってくる。二人は折り合いが悪く、喧嘩をしながらも目的地の湖に到着する。そして細菌兵器を爆破するも、手違いで失敗し二人は気絶してしまう。
 二人は謎の集団に拉致される。そこはタイムスリップしたかのような古い村で、怪しい男女が住んでいた。二人は捕虜として幽閉されるが、そこには二人のほかにテノール、夫婦、ジマなどが捕えられていた。どうも村には細菌兵器をいくつか盗んで持っているようだった。
 武器商人のイブラギムとプロホールは武器を集めていたが、壊れているプロホールはイブラギムやシュグトフを連れて「ゲーム」に出かける。そのゲームとはキリルらが捕まっている村のことで、プロホールは捕虜をわざと逃がして自分や村人たちで狩りをするのだ。イブラギムは狩りをするよりも細菌兵器を持って帰ろうとプロホールに進言するが、プロホールは聞き入れない。キリル、オリガ、テノール、夫婦、ジマらはヘリで移送され、逃亡を始める。追跡を始めるプロホールら。
 キリルは特殊部隊の経験を生かして、追手を殺害し、銃を入手する。そしてあらかじめ渡されたナイフに仕込まれた発信機の存在に気付く。只者ではない対応にプロホールらは驚くが、俄然やる気をだしはじめる。ジマは囚人の脱走者で、初めはキリルの銃の弾を抜くなど好意的でない。しかし、逃亡中にテノールが殺され、次第に協力的になる。逃げていた一行だが、キリルは戦うことを決意する。弓を自作し、ジマと二人でプロホールの野営地に近づき、罠を仕掛ける。夫婦とオリガは待機していらが、小児科医の夫は妻ヴィカを残して一人で逃亡してしまう。キリルとジマは敵を倒していくが、途中でキリルを追いかけてきたオリガがプロホールの女と対決になる。オリガは間一髪のところで女を殺すが、これによりプロホールの怒りに火がつき、総動員で追手をかけることに。キリルらは奪った携帯で本部に連絡し、救援を求める。しかし、本部では研究所の存在が世間に知れることを恐れて対応を拒否。しかし、キリルの友人がなんとか手をまわして、シャンタルの内務省に救出を掛け合ってくれる。
 逃げる途中でヴィカが転落して死亡。そして近くの村に逃げ込む。ジマは脱獄囚のために隠れ、キリルとオリガは村から電話をかけようとする。しかし、村には既に二人の賞金手配がかかっており、オリガはプロホールに捕まってしまう。キリルは村人を殺害し、ジマの助けを借りる。ジマはプロホールのもとに一緒行くが、ジマが裏切る。キリルはプロホールの手下を次々に殺害し、ジマも流れ弾で死亡する。いよいよプロホールのもとにたどり着くが、キリルは銃弾を受けて倒れる。そしてプロホールはオリガのいる小屋に火をつけ、細菌兵器を持って中国側へ逃げていく。
 キリルは防弾チョッキのおかげで助かるが、カギのかかった小屋を開けられずにオリガを助けられなかった。怒りのキリルは到着した友人とともにプロホールの後を追う。列車に乗ったプロホールを追ってキリルは列車に飛び乗る。列車の中で二人の壮絶な戦いが始まる。痛みを失ったプロホールは不死身だったが、なんとかキリルはプロホールを殺すことに成功し、細菌兵器も奪取することができる。
 列車から降りたキリルのもとに無事だったオリガが駆け寄ってくる。





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最終更新日  2010年12月23日 20時15分45秒
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