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山梨県 重畳・甲州2015 Choujou Koshu 大和葡萄酒株式会社 Yamato Budoushu KabusikiGaisha 萩原保樹(醸造) Hagihara Yasuki (甲州市産、笛吹市産)甲州100% オーク樽熟成 アルコール分12% 購入価格:1198円色は非常に薄い黄色。香りはグレープフルーツ、バニラ、柚子、塩水?石灰?味は苦味と酸味。余韻に苦味と苦味を伴う酸味。樽熟な分だけ(?)味がしっかりしてる。柑橘に少しのバニラ香。苦味を軸に酸も乗せる。味だけならちょっとイタリアっぽい。余韻のコクの出方がいかにも樽の感覚がハッキリしてて、飲み応えが有る。抜栓40分の時間経過(温度上昇)でも変化は軽微。最初はイタリアっぽいと感じたが、酸の主張の大人しさは やはり日本ワインの控えめな雰囲気の手並み。樽感が上手い事ノった事で、甲州の良い意味での軽薄さが無くなってる。とはいえ、この辺は好み と 求める役割の違いでしかないが。スッキリした甲州ワインを飲みたいのであれば、この重畳よりも番イの方が絶対良い。飲み応えの有る甲州ワインとして、一定のキャラは確立してる。水っぽい甲州が好かない人に向いてる甲州ワイン。樽感が甲州本来の特徴をやや喰い気味ではあるが、ただ薄いだけで終わるよりは はるかにマシ。これは洋食向け。樽感と、それに因るコクが繊細な雰囲気を壊しそうなので、和食よりは適度に油を使った肉や卵の濃いめの味付け料理に合いそう。塩や酢だけのシンプル過ぎる味付けだけだと、ワイン側に潰されるかも。バターの香り位は有っていい。値段以上。1380円以上を狙える。バランスも良いし、1200円弱程度の南フランスやチリの変なシャルドネワインより飲んでて面白い。★楽天検索 重畳 甲州★楽天扱い約7件 1490円~1492円 平均1490円前後まぁ、こんなもんか。「甲州(日本の白)ワインが欲しい」が、「水っぽいワインでは面白くない」と思ってる人向け。タンク熟成 と 樽熟成とでジャンルが別れてるので、樽熟白ワインが好きな人なら飲んで損無し。
2016/02/26
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イアリア ヴィノ・ダ・ターヴォラ ジポリーノ・ヴィーノ・ロッソNV Zipolino Vino Rosso トランブスティ Trambusti サンジョヴェーゼ主体 (トスカーナ州産サンジョヴェーゼ100%?) アルコール分12% 輸入:富士貿易株式会社 購入価格:375円色は澄んだ赤紫。香りはカシス、インク、キャンディー、アンズ?生肉?味は酸味と薄く甘味を伴う苦味。余韻に薄い苦味と薄い酸味。薄い、軽い、浅い、ストレートなガブ飲み系安ワイン。800円以下の安いキアンティに近い。酸味を主体に、強くない香りと合わせて甘味を ほのかに演出。いかにもなイタリア系の安ワイン。コップに氷入れて飲んでも問題無さそう。50分以上の時間経過でも変化は無し。価格を考えれば完全に難癖だけど、流石に味も香りも安過ぎる。渋味は有って無い様なものだし、初心者でも飲み易い飲み口ではあるけど、飲んでて何も残らない。もう少しでいいから、渋味要素がハッキリすれば弱いなりに厚みの雰囲気を出せたと思うが、そこは飲み易さとの引き換えに あえて切り捨てたか・・・。最初から最後まで一貫した安いサンジョヴェーゼワイン。万人向け とはまた違う、渋味が苦手で酸味に抵抗が無い人向けの赤ワイン。好みの問題も込みだが、足りないものが多過ぎて、美味しく飲める人を選ぶ。あまり塩を使ってないトマト系のパスタ、鶏の塩焼き、アンチョビーのブルスケッタ等。塩味か酸味のどちらかに傾いた味のツマミに上手い事合う感じ。値段相応。良くてワンコイン(500円)レベル。赤い水とまでは言わないが、赤ワインとしての飲み応えが乏し過ぎた。300ml強残しで次の日(開栓21時間程度経過)香りは大差無し。でも出力は全体的に減退。味は薄い酸味と薄く甘味を伴う苦味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。前日よりも酸味が落ちた事で、「赤い水」に近づいた。だがこの変化は余韻の甘味とも相まって、綺麗に感じられる。初日に感じた軽薄さが良い方向に動いてる。澄んだ感じで、安めのピノノワールみたいな印象。2日目の方が軽いなりのトータルバランスに優れてる印象。むしろ初日の特徴と思ってた酸味が余計だったって事か?2日目も値段相応。だが初日よりも好意的評価が出来る様になった。飲み易さと万人向け感は向上してる。★楽天検索★
2016/02/23
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兵庫県 神戸市 櫻華一輪・大吟醸 OukaIchirin DaiGinjou 桜正宗株式会社 SakuraMasamune KabushikiGaisha 兵庫県(特A地区)吉川町産 山田錦100%(精米歩合35%)、醸造アルコール 一号酵母使用(?) 2013年11月製造 日本酒度 +5 酸度 1.2 アルコール分 15 購入価格:1500円(720ml)(3200円の商品入れ替え特価)香りは梨、水飴、葛湯?弱めの出力。香りの出力と同じ位、味も大人しい。甘味のふくらみは有るが、酸味や旨味の伸びは程々で、綺麗と言えば綺麗だが個性は乏しい。でも何か落ち着いた、無理の無い味。この大人しい味わい自体は、結構嫌いじゃない。万人向けで、余計なクセや伸びも無く、スッと飲んでサッと去る、酒としての綺麗さは確か。主張には欠けるが、その分だけ飲み易さは上々。良い意味での普通さが特長かな。正直、山田錦の精米歩合35%云々の有難みは無い。米の質と造りの割には、味も香りも垢抜けない鈍い印象。日本酒に興味無い人なら、逆にこの特徴の乏しさを飲み易さとして受け取るかもしれない。1号酵母というのは高温に強いが発酵力は標準で、甘味も香りも並レベルという事で、近年埋もれてきてる酵母らしい。その理由も分からんではない。9号や7号の酒と比べると、鮮烈さにどうしても見劣りする。普通の純米酒や本醸造酒でなら汎用性の高さが良い方向に働くと思うが、吟醸酒だと米や造りの良さを活かせないと思う。大吟醸で、しかも山田錦を35%まで磨いて、・・このレベルか、と拍子抜け感が強い。あくまで日本酒酵母の歴史と古典を学ぶつもりでないのなら、わざわざ買って飲む程でもないな。酒の香りが弱いので、香りの強い肴は問題無い。甘味も弱いので、酒の甘味を引き出すのに そこそこ旨味の強いものが向いてる。イカ刺し、カツオ、甘海老とか、西京漬けとか甘味も味噌の旨味も効いててイイ感じと思う。酒よりもツマミの味を活かすのなら、繊細なものにも合わせられる。酒の個性が弱いというのは、そういう幅広い使い方も簡単に出来る。まぁこれは、元の3200円なら値段以下。これと同等以上の味の酒を求めるのなら、2000円以下で手に入ると思う。「兵庫産山田錦」「精米歩合35%」「1号(櫻正宗)酵母」と酒自体の美味さとは別の、諸々の属性プレミアが乗った上での3000円オーバーの価格。普段日本酒を飲まない人程、美味いと言いそう。普段から日本酒を飲む人程、つまらんと言いたくなる感じ。(不味い、ではなく、つまらない)酒を「飲みたい」人ではなく、酒を「知りたい」人が飲むための日本酒。400ml弱残しで次の日(開栓24時間以上経過)香りは梨の果実香が弱体化。味は初日よりさらに起伏が大人しくなった。普通さがさらに伸びた感じで、飲み易さはそのまま。起伏が大人しくなった分、相対的に苦味感が出てきて、それが甘味を少し強めてるかも。(プレミア込みで)初日2000円、2日目1500円って感じ。標準3000円以上は実力以上の価格と思う。★楽天検索 櫻華一輪★楽天扱い約8件 3135円~3603円 平均3200円前後贈答用としては何も問題無い。高級感は有るし、実際高級な造り。日本酒が苦手な人でも美味しく飲めるはず。自分の様な中途半端なマニア気取りwが飲むと物足りない感じってだけ。
2016/02/21
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山口県 下関市 超特撰・関娘・大吟醸 ChouTokusen SekiMusume DaiGinjou 下関酒造株式会社 Shimonoseki Shuzou KabushikiGaisha 山田錦、米麹、(精米歩合35%) 醸造アルコール 協会9号酵母使用(?) 2014年5月製造 日本酒度 +4 酸度 1.5 アルコール分 15 購入価格:1500円(720ml)(2570円の商品入れ替え特価)香りは未熟なメロン、梨、砂糖?出力は控えめ。微妙に重めの飲み口に、澄んだ甘味。香りは弱めだが、イヤな感じはしない。甘味が伸びそうで伸びない。何か・・・、普通?口当たりはしっかりしてたが、口内に入ってからは意外と軽快な流れ。良く言えば繊細、悪く言えば飲み応えや個性が乏しい。だが非純米酒にしては苦味の過度な拡がりが無く、温度上昇でも変化が軽微なのは良い感じ。綺麗だけど、甘味に特徴が見えるわけではなく、香りも控えめ。以前飲んだ、同じ山田錦を精米歩合35%の高砂・大吟醸ほどクリアーな印象は無い。万人向けと言えばその通りで、クセや変な苦味も無く、飲み易さは素晴らしいが、高級感はイマイチ有りそうで無い。典型的な「YK35銘柄」って事か!?(Y「山田錦」でK「9号酵母」使用の精米歩合「35」%)綺麗な味だけど、綺麗ってだけで終わりかねない弱さ(?)も持ってる。最初の一口はそれなりに良いかも、って思ったが1合2合と飲み進めていくと、飲み飽きるとは言わないまでも、飲んでて退屈してくる。味確認で少量飲むだけの試飲では高評価かもしれないが、自分で自宅で飲むと「あれ~っ!?」って違和感が出るかも。料理は・・・・要らない(?)。どうも酒単体で完成というより、繊細さが悪い方向に行ってるのか、料理を美味く、酒を美味くとかのイメージがしにくい。こういう時は、塩系のシンプルな味で上手い事やり過ごすべきか。(白身魚の水煮缶詰レベルでいい)ちょっと今の自分の味覚では良いツマミが思い浮かばない。値段相応?高精米の山田錦という点で2000円はいったと思う。あとは贈答用の高級感演出で+500円。味自体は決して悪くなく、綺麗で飲み易いものの、強い印象を残す様な個性も感じられない。これは自分の飲み方もイカンかったのかな?YK35銘柄は最初の一口のみが勝負な、昔ながらの品評会特化型の構成なんだろう。綺麗な酒は好きだけど、ここまで研ぎ澄まされるとオーバースペック通り越して、本来持っていた長所まで削られてる様な気もしてくる。痩せ過ぎたスーパーモデル、みたいな。1人1合程度を気軽にチビチビ飲むならまだしも、1人で四合瓶1本飲もうとしたら そら退屈するのも残当。意識高い系wの酒飲みが塩をツマミに飲むというのも、こういう酒のアテなら全く分からない事もない。
2016/02/16
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越淡麗(こしたんれい)というのは、五百万石(父)と山田錦(母)との交配品種。粒が大きく、山田錦並みに高精米が可能だが、収量は山田錦以上。一方で山田錦より甘味は控えめ、淡麗な五百万石よりも味にふくらみを感じ易く酸は出にくいらしい。そして病気に弱く、栽培には技術が必要・・・。2005年頃に開発された比較的新しい酒米。 新潟県 阿賀野市 白龍・大吟醸 Hakuryuu DaiGinjou 白龍酒造株式会社 Hakuryuu Shuzou KabushikiGaisha 越淡麗、新潟県産米麹、(精米歩合40%) 醸造アルコール 2014年5月製造 日本酒度 +5 酸度 1.0 アミノ酸度 0.7 アルコール分 16 購入価格:1500円(720ml)(2646円の商品入れ替え特価)香りは梨、メロン、水飴?フルーティーで明快な吟醸香。だが、一歩間違えればわざとらしい出方にも感じる。甘味がよく伸びるよく膨らむ。だが余韻はあっさり。伸びる様でいて甘味の印象はスッキリ傾向。喉を通る淡麗辛口特有の余韻の圧。2014年製造だから、多少熟成で甘味の出方に変化が起こった可能性は有る。でもスッキリ感とボリューム感の両立を図ったみたいで、悪い動きではない。余韻あっさりの流れも、味のスッキリ感を後押しする流れに。温度上昇で、苦味が目立ってきた。スッキリ傾向の味に少し重みが出てきたみたいだが、当初のスッキリ感に陰りが見えた風にも感じる。この辺は好みの問題も有りそうだけど、開栓直後の澄んだ雰囲気が好きな人には悪い変化に思えるかも。だがこれはこの酒の特徴と言うより、非純米酒にありがちな流れでもある。いかにもな「新潟の大吟醸」って感じ。レベルは高いものの、この余韻の淡麗感と甘味の出方は、良くも悪くも予想も期待も裏切らない。新潟好きなら味の高級感とキレの良さ、香りの手堅いフルーティーさに納得するかもしれないが、新潟好きでなければ綺麗だが飲み応えが弱く、香りが変に安っぽい(ありきたりな?)雰囲気を出してると感じそう。主軸の甘味、味のスッキリ感、余韻のあっさり感を思うと、料理も淡泊なものが向いてる。出汁の効いた絹ごし湯豆腐、脂の乗ってない魚の刺身、浅漬け等。塩の味とは相性良さそう。逆に酢や味噌の味は酒を圧迫するかも。一応、値段相応。ただ、2500円って言われても、1500円って言われても納得しそうな押しの弱さは気になった。「越淡麗」「白龍の大吟醸」という点に興味が無ければ、そんなに魅かれる程ではない。越淡麗の酒を飲んでみて、確かに山田錦とも五百万石とも微妙に違う印象。五百万石ほど澄んだ味わいではなく、山田錦ほどクリアーな甘味でもない。一方で酸味や旨味は控えめで、良く言えば分かり易く高バランス、悪く言えば起伏に欠ける。でもこれが万人向けな新潟っぽさを出してる要素にもなってるから、特徴であって短所とは違うだろう。香りはいかにもな新潟って感じの大吟醸的果実香。温度が上がると少々雑な味になりがちだが、ガッチリ冷やしてサッと飲めば問題無い。印象は淡麗辛口、しかし酒の甘味は素直に通る、余韻はスッキリ。全体的に「新潟の酒」と言われて納得いく。★楽天検索 白龍 大吟醸★楽天扱い約3件 2646円~2831円 平均2750円前後新潟好きなら問題無い。特別新潟好きでなくても それなりに美味さは分かる。適度に希少性と高級感も有って、価格もおよそ納得する範囲内。
2016/02/12
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もらいもの新春飲み比べギフトセットの中の一つらしい。知人が御歳暮で頂いたものの、飲むタイミングを掴めず、せっかくだからと自分のとこにセットの中の1本が回ってきたw。 京都府 京都市 松竹梅・しぼりたて・生冷酒 ShouChikuBai Shiboritate NamaReishu 宝酒造株式会社 Takara Shuzou KabushikiGaisha 国産米、国産米麹、醸造アルコール 2015年10月製造 日本酒度 +2 酸度 1.2 アルコール分 13 参考価格:800円前後(?)(720ml)香りは梨、葛湯、お粥?出力はあまり無し。甘味は有るが、甘味がちょっと出ただけで終わるみたい。余韻も味の延長の甘味が平たく伸びるだけ。やや辛口って感じで、スッキリしてると言えばスッキリしてる味わい。良くも悪くも(微妙に悪いよりで)水の様な飲み口。 開栓10分程度(温度上昇)で、酸味の感覚が出てきたかも。(室温21℃、湿度35%) あまり冷え過ぎてない方が、スッキリ感を適度に抑えられて、 もう少し味に厚みを出せると思う。 スッキリ感を楽しむなら8℃以下で、酒らしさを楽しむなら12℃以上の方が向いてる。 悪く言えば香りは弱く、しぼりたて言う程フレッシュな瑞々しさも無い、余韻もペラくて飲み応えの無い酒。大手酒造会社のギフトセット品だし、万人向けに無難に造ったら、ホントに「無難」な出来にしかなってない雰囲気。これはこれで変なクセも無く、万人向け飲み易さ重視でつくって その通りの出来になってるのだろうから、文句言う筋合いは無いな。イメージ的には去年の松竹梅・白壁蔵・大吟醸・純金箔入りによく似てる。白壁蔵・大吟醸から甘味を格相応に、全体の味と香りをスケールダウンさせた動き。このあくまで「無難」の範囲内で、酒格を差別化出来る技術が宝酒造の凄さであろうか!?料理は何でもOK。味も香りも弱いから、味や香りの強い料理とも一切ぶつからない。おせち料理とか、甘味や塩味の強い料理と合わせる為の酒って感じ。年末向けのギフト品という性質上、元日前後に飲む想定がされてるのかな?値段相応(?)。大吟醸、純米、しぼりたて生冷酒の3本セットで約3000円相当らしい。大吟醸1200円、純米1000円、と考えれば、単品800円程度であろう。大手酒造会社の800円アル添酒と思えば、まぁこんなもんか、と納得いく。【送料無料】松竹梅 新春飲みくらべセット ギフトセット NB−3W【お正月セット】価格:3,461円(税込、送料込)このセットであろう。(現在売り切れ中)正月前後の贈答用としては適度に別タイプが揃ってて、今回みたいにw手土産がてらに単品で渡し易いし、もちろん自分で飲んでも良し。まさに年末年始向けの贈答品。
2016/02/10
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北海道 旭川市 えぞ乃熊・彗星・純米酒・生酒 Ezonokuma Suisei JunmaiShu Namazake 高砂酒造株式会社 Takasago Shuzou KabushikiGaisha 森本良久(杜氏) 北海道産彗星100%(精米歩合60%) 協会14号酵母使用 2015年4月製造(瓶詰) 2016年1月蔵出 日本酒度 +2 アルコール分 15 購入価格:1350円(720ml)香りはスイカ、水っぽい梨、粥?出力は弱め。澄んだ甘味とジワリと迫る旨味感。なかなか綺麗な味。生酒特有のこの瑞々しい味わいも全体の味を統制するのに大活躍。特に甘味の出力と出方を全力サポート。酸味の出方が控えめな気がするが、それはこの協会14号酵母の特徴らしい。元々彗星という米もスッキリした味を出す酒米らしいので、こういうものなんだろう。確かにこれで下手に酸の感覚を出したら、無駄に厚い重苦しい感じになってたかもしれない。 開栓20分弱(温度上昇?)でちょっと酸味の感覚が出てきたかも。(室温21℃、湿度30%) 少ししつこい印象は有ったが、飲んでしまえば余韻は旨味が包んでくれて 特に気にならない。酸は有っても無くてもどっちでも大丈夫だな。日本酒の酵母と言ったら、6号(香り控えめ味重視)・7号(味と香りのバランス型)・9号(澄んだ甘味と強い香り)が主流と思ってて、14号というのは初めて。9号の酒に近いが、9号程甘味や香りがうるさくない。(まぁ知ってて飲んでも分からんな)「生酒」ってのがとことん上手い事働いてて、あっさり終わりそうな味のはずが、甘味と旨味の伸びとバランスが 確りかつ丁寧に主張するように。料理は醤油系の味に向いてると思う。塩味よりももっと旨味との相性が高い感じ。イカの沖漬けなんか有ったら最高。(塩辛も悪くはないが、選べるなら沖漬け)魚の刺身より醤油を使った煮魚。(味噌煮では味がクドくなる)少し温度が上がったら、野菜の天麩羅も良い(塩と天つゆ どちらもOK)値段相応。最初はちょっと高価いか?とも思ったが、約2合を40分以上かけて飲んで行く内に、相応レベルに上がった。火入れ と 生酒の2パターン有るみたいだが、多分(好みの問題抜きにして)生酒の方が美味いと思う。
2016/02/09
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恵方巻きブームにあやかって、「恵方飲み」なる習慣を提唱しようとする動きが有る。個人的には海苔巻きよりも乗る気になれるw。日本の南南東(今年の恵方)といえば南米やな。 アルゼンチン メンドーサ州 フィンカ・ベルトラン・デュオ・シラー・カベルネ2012 Finca Beltran Duo Syrah-Cabernet ズッカルディ家 Familia Zuccardi ラ・アグリコーラ La Agricola S.A シラー主体、カベルネソーヴィニヨン 割合不明 アルコール分13% 輸入:富士貿易株式会社 購入価格:375円色は澄んだ紫。香りはブラックベリー、カカオ、カラメル、鉛筆、プルーン、段ボール?白胡椒?味は薄い渋味と苦味。余韻に苦味を伴う薄い酸味と薄い甘味。ちょっとサラっとした口当たりで、味よりも余韻の方が大きく顔を出す。味強そうで、実際は飲むと薄くはないが大して強くもない。品種の特徴はあまり無く、主体となってるはずのシラーよりカベルネの雰囲気の方が目立つ。これはこれで、飲み易い感じは大いに有る。とりあえず渋味を出してから、苦味で弱めの果実感を何とか引き出しつつ支えている。同価格の変なチリやカリフォルニアよりもかなり綺麗な感じで、飲み応えも有る。味より余韻の方が強いと書いたが、そこはそれ、価格が価格だからしつこさを感じる程ではない。この味で無理に濃い雰囲気出しても長所の飲み易さが無くなるので、割りとサッといなくなる これでよし。香りも 幅が無い一面的な雰囲気を感じるが、味イメージとは合致してるし、あまり悪い気もしない。総評は、ちょっと濃いめのガブ飲み赤。価格以上の働きを期待しなければ、それなりに活躍出来る。そこそこ濃い味の料理に合わせる、食中のグラスワインとしては、かなり使えると思う。炭火で焼いた肉とか、チーズ多めのピザとか、八角の効いた中華料理とか、香りの強い料理に向いてる。ついでに甘味も補填出来ればさらに良い相性。鶏レバーの赤ワイン煮とかイイ感じ、大穴でレアチーズタルトとかでもイケそう。375円なら値段以上。充分500円以上は取れる赤。780円位イケる?安い雰囲気だけど、安いなりにも赤ワインの長所はきちんと備えられてる。400ml弱残しで次の日(抜栓23時間程度経過)香りはインク、ブラックベリー、干し草、湿った土、緑茶、カカオ、アンズ?炭?味は薄い酸味と苦味を伴う薄い甘味。余韻に薄い甘味と苦味。渋味はほぼ抜けた。この渋味の消え方はカリフォルニアっぽい。1日経って渋味の代わりに苦味が出てくるのが、ニューワールドやイタリアっぽい雰囲気。でも、なんか美味いな。初日の味が特に強くもなかったし、味が弱った事が欠点になってない。ほんのり甘酸っぱいコーヒーみたいな印象で、安いワインが全力出し切った感じ。この渋味が抜け切って、薄い苦味と弱い酸味が拡がるだけの味を好む人は確実にいる。例えば、思った以上に熟成し過ぎた(ボルドーブレンドの)トスカーナワインの味が好きな人とか。または南フランスの安目のシラーの味がこなれた感じの味わい。香りと余韻抜きで、味だけの話なら、全然悪くない。渋味は強くなくて2日目も大人しい。この大人しさが、熟成したみたいな雰囲気を匂わせる。特にコーヒーっぽい雰囲気が、ただ安いだけじゃないぞ、という主張を見せる。薄切りの豚肩ロース肉に塩胡椒だけの、あっさりしながらも、そこそこアブラのノッた焼肉に合う感じ。ちぎったバターロールにオリーブオイルと醤油をちょっと浸けるだけのツマミでもOK。ワインの苦味感をほんの少し和らげられればそれでいい。2日目も値段以上。ん~、2日目の方が意外と美味くなってる気がする。初日は安ワインらしい味で、それはそれで悪くなかったけど、2日目は最大で1200円位の実力の赤に近い。1000円位の抜栓後3日経ったニューワールド(南北アメリカ大陸)の赤と言われたら疑い無く納得。自分の好みという部分込みだが、375円という価格を考えたら、すごい良いワインだよコレ。700円弱位の変なチリカベの2日目より確実に上。★楽天検索 フィンカ ベルトラン デュオ★楽天扱い約2件 682円~1609円 平均1100円前後1609円というのはやり過ぎと思うが、2日目までの味まで考えると1000円は余裕で狙える。初日だけならまぁ800円位。
2016/02/04
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アルゼンチン メンドーサ州 アイレス・アンディノス・スパークリング・エクストラ・ブリュットNV Aires Andinos Sparkling Extra Brut ペニャフロール(?) (裏ラベルにProduced & Bottled by Est. K-81178 と記載) Grupo Penaflor トラピチェ?、またはボデガ・ラ・ローサ?という話も聞く。 シュナンブラン100% アルコール分11.9% 輸入:株式会社カサ・ピノ・ジャパン 購入価格:862円色は薄い黄色。香りはレモン、塩水、粉砂糖、リンゴ、生姜?ミント?味は苦味と薄い酸味。余韻に苦味と薄い甘味。そんなに悪くない。細かな泡とドライな飲み口。香りはあれこれ手を出さず、必要なモノだけを最低限揃える。安目のスパークリングにしてはかなりバランスが良い。エクストラ・ドライと明記するだけあって、ホントに甘味の感覚は希薄。香りのシロップやリンゴの要素でそれっぽく果実演出するだけ。酸味もそんなに出ず、かなりスッキリした味わいを楽しめる。人によっては、過度に薄い乾いた味と感じる人もいるかもしれない。でも、これがこのワインの特長だと思うので、単純に好みと目的の問題。果実感が弱い、シンプルな味も飽き易いかもだが、それが逆にバランス感と汎用性を支えてる。。 温度上昇で、苦味が出易くなったかも。 だが元の味が強くないので、むしろ味の厚みを増す方向に働く。 30分以上の時間経過でも泡の勢いはあまり変わらず。これ、結構いいな。味そのものは弱めだが、元よりドライさがウリのスパークリングだし、欠点が欠点になってない。時間経過への耐性も有るし、スッキリ系スパークリングとしては非常に手堅い出来。塩味や旨味の味に良い相性。アブラの風味はちょっと余計なので、なるべく淡泊な味の食材とがいい。鶏胸肉か、出来れば魚とのシンプルな味の料理に合わせるのが無難。生ハム、アンチョビー、オイル系パスタ、アクアパッツァ、甘酢のマリネ等、スペインやイタリア料理の前菜みたいなものに合いそうな感じ。値段以上。これは上出来。1000円クラス狙える。同価格の変なカヴァを上回るものを持ってる。★楽天検索 アイレス アンディノス エクス★楽天扱い約2件 吉田屋酒店で980円 タカムラワインで981円炭酸の勢いと酸味の厚みだけがウリのスパークリングよりも、ずっと上品で飲み易さが有る。1000円未満なら、同価格のスパークリングの上位陣に斬り込める。
2016/02/01
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