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クレマン・ド・ロワール ドゥ・シャンスニィ・ブリュット・エクセレンス2003 De Chanceny Brut Excellence アライアンス(アリアンス)・ロワール社(?) シャルドネ80% シュナンブラン20% 瓶内二次発酵 瓶熟成12ヶ月以上(?) アルコール度13% 輸入:ドウシシャ株式会社 購入価格:1550円色はやや黄色がかった金色。香りはレモン、グレープフルーツ、石灰、食パン、クリーム?味は苦味を伴う酸味と軽い苦味。余韻に軽い苦味と軽い甘味。おや?意外としっかりしたミネラル感。酸味も炭酸も適度な出力で、綺麗にまとまってると思う。香りは標準的な内容と出方かな。酸味よりも苦味の方が優先的に感じられ、そのおかげかスッキリ感は有れど もう少し厚みを出せてるよう。塩気みたいなのも有るかな!?酸が出しゃばらない分、泡の感覚がよりクリーミーに感じられ、それがソフトな口当たりを演出する。時間経過や温度上昇でも大きな変化は無く、安定してる。値段なりと言えば値段なりだが、流石に余韻がちょっと弱い。香りも柑橘系要素から離れられず、イマイチ拡がりに乏しい。グラスに注いでからの泡抜けも 思ったより速いかも。良くも悪くも「まぁこんなもんだろうな」って感じが有って、こういう処がシャンパーニュとの 越えられない壁 か・・・。軽い苦味感とソフトな喉越しがウリのクレマン。香りには別に特色は無いが、飲み易い中庸の味で 飲み手もタイミングも選ばない。シャンパンのワンランク下と思えば何も嘘は無く、存在意義が明確で好感が持てる。料理は生もの系よりも、グラタンやクリームシチュー等のホワイトクリーム系の方が合う感じ。和食なら天麩羅や、ウナギ以外の丼物と相性良さそう。値段相応。ありふれたスペイン・カヴァよりも炭酸の当たりが優しく、味も やや一面的ではあるが綺麗で膨らみが有る。“シャンパン”ではない “クレマン”としては充分及第点で疑問の余地は無く、むしろ よくやってる方。こういう泡物を飲んで改めて、以前ワイン会で飲ませてもらったエグリ・ウーリエって、あれ相当美味いシャンパンだったんだな・・という事を思い知った。BBR・グラン・クリュもかなりの高コスパであったようだ。
2011/01/30
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ロワール AOCヴーヴレー ヴーヴレー・クラブ・ブリュットNV Vouvray Club Brut C.F.G.V社 シュナンブラン100% アルコール度12% 輸入:ドウシシャ株式会社 購入価格:795円色は薄っすら黄緑がかった金色。香りはレモン、ライム、石灰、青草、蜂蜜?小麦粉?味は苦味を伴う酸味と薄い苦味。余韻に薄い酸味と苦味。抜栓のために針金を取ったら、触れてもいないのに いきなりコルク暴発。相当ガス圧が強いのか!?と思ったら、単にコルク栓が細いだけの様だ(△じゃなくて( )←みたいな形状)。とりあえず、香りは思ったよりも悪くない。柑橘系の香りに青草の香りも漂わせ、ロワールの雰囲気を崩さない。味も苦味がやや強めだが、炭酸のアタックのおかげで それ程悪い感じはしない。むしろ苦味が酸をソフトに引き立たせ、味を整える。別に期待してはいなかったが、これ泡抜けが異様に速いな。5分もしない内に微炭酸状態で、炭酸のアタリが薄れると 曇ったようなロワール白ワインになって味がはっきりしなくなる。最初の一口は悪くなかったけど、炭酸が弱るのと同じペースで味も衰えてくるみたい。 20分程度の時間経過で炭酸の感覚はさらに微弱に。 炭酸が有ればこそ味を整えられたので、それが薄れると 苦味や酸味がかなりしつこく出てきて、安っぽさが大きく目立ってくる。良くも悪くも泡入りロワール白。香りは思ったよりも見所が有り、ロワールらしさとヴァン・ムスーらしさが上手く合わさって個性を発揮。味はまぁ普通。泡抜けが速いので、注いだらなるべく早く飲んだ方が良い。値段相応。泡が無ければ600円程度の安ロワールワインだが、スパークリング要素が有る分だけ面白さと汎用性を感じられ、795円が意外と良心的にも思える。でも泡が抜けたら600円台の普通の安白ワイン。★楽天検索 ヴーヴレ クラブ ブリュット★楽天扱い2件 玉川屋で980円 ドラジェで1180円・・・う~ん、微妙な価格設定だが まぁ980円なら何とかギリギリ。少なくとも1000円以上出すようなワインじゃないな。
2011/01/28
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オーストラリア サウス・イースタン ハンターヴァレー BIN555・シラーズ2005 Bin 555 Shiraz ウィンダム・エステート Wyndham Estate シラーズ100% アメリカンオーク樽熟成12ヶ月 アルコール度14.5% 輸入:ペルノ・リカール・ジャパン株式会社 購入価格:1344円(元値不明の商品入れ替え特価)色はやや濃い紫。香りはアンズ、餡、ブラックベリー、クローブ、プルーン、コーヒー、ミント?インク?味は苦味を伴う酸味と渋味を伴う甘味。余韻に苦味を伴う甘味と軽い酸味。リキュールに近い、結構ジューシーな味。香りはまぁオーストラリアっぽい感じを出せてるが、味のジューシーさに押され気味か。経年で熟成が進んだのか、渋味の出方は大人しい。味の厚みと濃さは以前飲んだgb56のワンランク上って感じで、渋味と甘酸っぱさを両立した味わい。これが良くも悪くもジュースっぽい印象を出し、飲み易さを生み出す。高いアルコール度に因るものか、渋味は大人しくても、余韻の厚みはかなり演出出来てる。でもこの味わいはパーカー90点系スペインワインに近い、飲んでて途中で飽きそうな、一面的で起伏に欠ける感じ。特に高アルコール度で余韻を強く出す特徴が いかにもそれっぽい。ジュースっぽい印象が悪い方にも動いてて、オーストラリアっぽさが乏しくもある。どうも酸の出方がしつこくなりそうで、美味さがノッてこない。このジュースっぽい味が、人によって好き嫌いがでそう。香りの感覚で踏み止まれてる部分は有るが、味は酸味が出しゃばり気味でバランスがイマイチ。スペインっぽい感じは悪くないんだが、スペインっぽさを出すには渋味と苦味が足りてない。自分にはあまり好きな味じゃないな。値段以下。それでも1300円台で買えたなら まだ何とか納得出来るが、1000円台中盤以上だと物足りない。ジェフメリルのピンパラ・ロード・シラーズの方が1.5枚上手だな。500ml弱残しで次の日(抜栓19時間後)香りは注いだ直後は強く出るが、すぐに抜ける。内容は初日とさほど変わらず。味は苦味を伴う甘味と苦味。余韻に薄い甘味と苦味。おっ?酸味が落ち着いて、ジュースっぽい味が収まった。、甘苦い味がメインで、今度はチョコレートドリンクの様な印象。余韻にはバニラみたいなニュアンスが有って、濃厚さが顕著に。苦味感が甘味をより強調して、さらに濃さを増す。それにしても、初日も2日目も赤ワインらしさはあまり無かったな。とりあえず2日目の味の方が飲み易さは上。2日目なら1344円で値段相応。相応だが、この感想は初日と比較しての好評価なので、やはり1500円以上で買うには結構勇気が必要そう。★楽天検索 ウィンダム シラーズ bin 555★楽天扱い約15件 1323円~1690円 平均1500円前後出来れば1300円台の購入をオススメ
2011/01/26
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コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ レ・ザフィラント(アフィラント)・キュヴェ・トロワ(3)・セパージュ2003 Les Aphillanthes Cuvee Trois Cepages ダニエル・ブール Daniel Boulle グルナッシュ、ムールヴェドル、シラー 割合不明 アルコール度14.5% 輸入:株式会社 千商 購入価格:1800円(3600円?の在庫整理品50%?off)色は透き通ったやや濃い朱色。香りはアンズ、おがくず、プラム、オレンジママレード、ナツメグ?カカオ? 抜栓30分位でプラム、おがくず、生肉(血合い系)、山椒、カラメル、乾いた土?グラニュー糖?味は軽い酸味と薄い苦味。余韻に甘味と甘味を伴う苦味。良い感じに熟成してる。香りは木や土の香りに甘酸っぱいフルーツが絡むみたいで、意外と香辛料っぽさは無い。渋味は ほぼ抜け、軽やかで穏やかな果実感が支配的。ちょっとした熟成ピノノワールの領域に踏み込んできてる。味は透き通り、余韻の甘味が全体を包み込んで優しい繊細な味わいに。フレッシュ感と熟成感が両立し、瑞々しくも穏やかで、なのに存在感が有る。パワー派のはずの自分が物足りなさを全く感じず、これはもういくらでも飲めそうな感じ。香りにも味構成にも無駄が無い。このクラスで7年強の経過なら当然だろうが、パワーやら厚みやらの、品種や地域の特徴はもはや希薄。多分このワインの本来の持ち味からは離れつつあると思う。今この2003年ボトルを美味しく飲もうと思ったら、酸味基調の薄味系ワインか熟成ワインの素養が必要になる。 抜栓30分位で香りが粉っぽいと言うか ワイルドな方向に動き、 リキュールっぽい香りも出てくる。 味も最初と比べて少々苦味が目立ってきて、ここにきて厚みの主張が出始める。 繊細さの長所が削られ気味だが、これはこれでまだ個性の範囲内。これはもうローヌワインの枠を超えた不思議な味に化け始めてる。「古酒化し始めのボーヌ系ブルゴーニュ」と言っても信じる人がいそう。熟成ローヌの進化(真価)形の一つを味わえたと思える。もう抽象的にしか説明出来ないな。3600円で値段相応。購入価格1800円なら破格。状態は最良だったし、賞味期限もまだ余裕で8年近くありそう。400ml強残しで約5時間後(ガラス栓で蓋をし、気温12℃の暗所に保管)何となくグラスをピノノワール用のグラスに変えて飲み直してみた。香りはプラム、おがくず、鰹ぶし、インク、チョコレート、コーヒー?土?味は渋味と苦味。余韻に苦味。香りがさっきよりも苦い方向に動いてる。味も酸の感覚が吹き飛んだ。それだけならまだしも、全体が渋味と苦味で塗り潰されてペラッペラの起伏に。抜栓直後の美味さは崩壊。時間を置いてはダメだったか・・・。 ところが20分位の経過(多分温度上昇か?)で酸味の感覚がいくらか復活。 苦味が目立つのは変わらないが、美味さはやや持ち直した。酸味が盛り返した事で相対的に苦味とのバランスも取られ、現在はコーヒーっぽい味に。余韻にほんのりミルキーな印象が漂い、美味さの質が変わってきた。これはこれで落ち着いた 極普通の熟成赤ワインって感じだが、それで別に嘘は無いし飲み易い 良い味。でも出来ればすぐに飲み切った方が感動したまま飲み終えられたかな!?
2011/01/24
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安ワインに飽きてきた、飲む本数を減らして1本当たりの単価を上げよう、と言いつつ、1000円ボルドーを2本も買ってる自分がいたw。しかも2本同時抜栓。2009年ボルドーが2003年並の良ヴィンテージと聞いて試してみたくなった。 ボルドー コント・アントワーヌ2009 Conte Antoine ボリー・マヌー社 Borie-Manoux ルージュ:カベルネソーヴィニヨン50% メルロー 細かな割合不明 ブラン:ソーヴィニヨンブラン70% セミヨン30% 輸入:キッコーマン株式会社 購入価格:赤白双方945円 ☆ブラン☆ アルコール度12%色は薄っすら黄緑がかった薄い黄色。香りはライム、シトラス、シロップ、センブリ、レモン?味は苦味と酸味。余韻に苦味と苦味を伴う薄い甘味。香りはまあまあ。味もおよそ正統派。とりあえずボルドー白の基準はクリアー出来てる。味は苦味基調で酸味が追いかける、分かり易い部類。軽めの味わいで、ボルドーらしさはともかく、白ワインとしてはまぁそこそこ。意外と透明感を感じる味で結構スムーズな口通り。苦味基調なのはかまわないのだが、余韻の浅さが流石に安っぽさを隠しきれてないな。苦味が酸味を引き立てる役割なのは良いが、余韻の伸びを遮断する方向にも働いてて、悪い意味で水っぽさを強調。全体で見ると、味の透明感が思ったほど良い方向に働いてくれてないっぽい。 20分ほどの時間経過(温度上昇?)でちょっと苦味が強まる。 そのせいか酸味がさらに強めに感じられ、 その酸がさらに苦味を強める悪循環に陥り、バランスが崩れ気味。 水っぽい味を思えば この位どうという事もないと思うが、 時に しつこさも感じられて 口通りに違和感が出てくる。価格の割には、香りはそれほど悪くなかった。でも味の質が一般的1000円ボルドーの枠を超えられておらず、食中のガブ飲み用位しか用途が浮かばない。それでもガブ飲みワインなりに、料理を何も選ばないであろう点は評価する。惜しいけど値段以下。相応でもいいんだが、香りの安定感に比べて、味の弱さと崩れ方が思った以上に目立ってしまったのが減点対象。正直、この位の美味さの白ワインなら800円台以下のチリ白でもザラにある。このワインからは、良年と言われるボルドー白の美点はそれ程感じられない。同価格のボルドー白なら2007年の方がワンランク上。 ★ルージュ★ アルコール度12.5%色はやや透き通った濃い目の紫。香りはブラックベリー、カカオ、枯葉、バニラ、餡、土、ピーマン?味は渋味と薄い甘味。余韻に苦味と甘味。香りは安ボルドーの割には幅が頑張れてて、味は渋味とも同じ位 甘味も感じられる。こういうのを“焼けた味”というのだろうか・・味も香りも妙に粘っこい印象。食中のグラスワインとしては「まぁ、こんなもんかな」と言ったところ。渋味は有るけど甘味も同じタイミングで走り、余韻まで駆けた後同時に霧散。良く言えば軽いなりにコクが有り、余韻もしつこくない。味の伸びも奥行きにも乏しいが、この味なら必要も無いだろう。でも悪く言えば味に起伏が無く、飽き易い。味構成が真っ直ぐ過ぎて、白同様こちらの赤も安っぽさが鼻につく。口に入ってからは 味の各要素がバラバラに動いてて、バランスが良いとも言い難い。カリフォルニアの安カベルネに近い印象で、どこかガロ系の赤ワインを彷彿させる。ガブ飲みワインの枠内かもしれないが、そこはフランスの底力か 上手い事味を整え、汎用性を高める方向に持っていく。味にも香りにも中途半端な部分を感じるが、価格を考えれば想定の範囲内なので、文句言う筋合いは無い。料理に関しては衣のついたカツレツ系が良いんじゃないだろうか。適度に油っこくて、甘辛いソースと上手く合ってくれると思う。煮込みやらのスープ系や塩胡椒のシンプルな味付けだと、ワインの味が 噛み合わない。値段相応。よくある1000円ボルドーよりは、もうちょっと味がしっかりしてるとは思う。でもこの位ならちょっとしたチリワインレベルで、コスパを考えるとイマイチな感じ。「ボルドー」である事にこだわりが無い人には あえて買う理由が見えないな。コスパの比較対象がチリワインであることを察して下さい。赤白どちらも、飲んでてチリワインとの味の差をあまり感じられなかったのが残念。食中グラスワインとしては悪いところばかりでもないんだが、あえてこのワインを選んで買う程の魅力は無い。楽天でも売ってないしね。2005年は別格にしても、2003年と比べるとあまり良年補正を感じない。まぁ天候も出来も良かったけど、2006年並の普通の年なんだろうな。良年は安くてもそれなりに美味いものだが、このワインは普通。
2011/01/22
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ボルドー サンテステフ シャトー・リリアン・ラドゥイのセカンド ラ・デヴィーズ(ドゥヴィーズ)・ド・リリアン2005 La Devise de Lilian シャトー・リリアン・ラドゥイ Chateau Lilian Ladouys カベルネソーヴィニヨン、メルロー 割合不明 オーク樽熟成 アルコール度12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1780円色は透き通った濃い赤紫。香りは杉、鉛筆、ミント、ブラックベリー、インク、プルーン、腐葉土?味は渋味と軽い酸味。余韻に渋味と苦味を伴う酸味。思ったより普通だな。香りからは あまり果実感は無く、木やインク系の香りが主。味は結構サラッとしてて、あっさりしたボリューム。良く言えば、ボルドー赤としては手堅い味。樽の効いた感じの香りに渋味と酸味を乗せて静かに押し込む。ボディが気持ち薄めで、飲み易さは有る。90分以上の時間経過でも変化は軽微。でも余韻が弱いのが惜しいかな!?味の押しが控えめで余韻も弱いとなると、なかなか個性を感じ取り辛い。ボルドーの特徴は明確だが、サンテステフの特徴は微薄。とりあえず、「ボルドー」の赤ワインとしては合格。土地・味・香り・セパージュに何も嘘は無い。軽薄な部分は有るが、それならそれで飲み易さは確かで悪くはない。でも値段以下。これはよくある1000円ボルドーの0.5ランク上程度の味でしかなく、「2005年」の「サンテステフ」という点の魅力をほとんどアピール出来てない。せめて1300円台から スレスレで1580円までなら まだ納得出来たが、1780円は明らかに高価め。★楽天検索 シャトー リリアン ラドゥイ★ファーストボトルが楽天扱い約10件 セカンドのこのワインの扱いは無し。2007年ヴィンテージが1974円から それ以外は2940円から07年とはいえファーストが2000円弱で買えるのに、セカンドを1780円で買う理由は無いな。
2011/01/19
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アルザス ゲヴェルツトラミネール2004 Gewurztraminer ルネ・フライト・エシャール Rene Fleith-Echard ゲヴェルツトラミネール100%(ビオディナミ栽培) 非樽熟成 アルコール度13% 輸入:株式会社 千商 購入価格:1000円(2000円の在庫整理品50%off)色はやや薄い金色。香りはライチ、オレンジ、灰、金柑、キンモクセイ、線香?ローレル?味は苦味を伴う薄い酸味と薄い甘味。余韻に苦味と甘味を伴う薄い苦味。ゲヴェルツらしい、白果実にオレンジ系果実が混じる綺麗な香り。灰の様な煙い感じのニュアンスも有るが、基本的にはクリアーな印象。全体に苦味がガシガシと顔を出してくるのだけ違和感。香りに関しては何も言う事は無い。ゲヴェルツトラミネールの魅力と特徴を包み隠さず真っ直ぐにアピール。ワインのボディも硬質的だが、口通りは綺麗。と言っても、味の苦味が かなり強めに感じるのが どうしても気になる。未熟な柑橘果実の皮だけを豪快にかぶりついた様な、ミネラル感とは質の大分違う苦味のしつこさ。苦味に耐性の有る人なら何とか目を瞑れるレベルだろうが、苦味が嫌いな人にとっては それだけでこのワインを全否定されかねない。どこまで行っても味と余韻に苦味が喰らい付く。。この硬質的で持続的な苦味が良くも悪くも人を選ぶ。ゲヴェルツって時点で甘めの味を想像してたが、ちょっと違った。苦味が目立つのは仕方ないとしても、そこで香りの良さを活かせてないのが残念。ドイツほど甘くもなければ、チリやオーストラリアほどあっさりした味でもない。香りは本当に良いんだけど、香りに勝負かけ過ぎて 味に手が回ってないと思う。でも味がしつこくて粘っこい感じの料理と一緒なら逆に強烈に噛み合い、口の中に残る違和感を一掃できそうなほどの底力が有る。素材の味を活かしたあっさり系の料理はワインに喰い潰されるが、口内の主張の強過ぎるしつこい料理にはむしろ味を整え、仕切り直す役割を望めそう。これはもしかしたら、おせち料理とか 塩辛・漬物とか味覚の偏った食べ物には絶好の白ワインかもしれない。臭みの強い内臓系でもイケそうで、日本酒的な役割を期待出来るアルザスワインなのが分かった。一応、1000円で買えたのなら値段以上。2000円だとこの味に落胆する人もいそうだが 香りは華やかで、白ワインの苦味が気にならない人なら名作アルザス。味に納得いかない人でも1500円弱位なら、この香りのために出せる。ワイン単独では危ういが、合わせる料理次第では評価が(上方向に)変わる可能性は高い。
2011/01/17
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ボルドー メドック・クリュ・ブルジョワ シャトー・アンドロン2008 Chateau Andron シャトー・アンドロン Chateau Andron メルロ50% カベルネソーヴィニヨン48% カベルネフラン2% オーク樽熟成12ヶ月 アルコール度12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円色は濃い紫。香りはブラックベリー、カカオ、インク、カラメル、シナモン?味は渋味と酸味を伴う苦味。余韻に苦味を伴う酸味と軽い甘味。うわぁ 久しぶりに飲んだ、こういう若さ一直線のボルドー。よくある1000円ボルドーの様な水っぽい味ではなく、きちんとメドックの起伏と重さを表現出来てる。香りも果実と 甘さと 若干の土っぽさで正統派のライン。渋味をしっかりと感じさせ、酸と苦味で補強。余韻には甘酸っぱさを出し、濃さや重さだけで終わらないように配慮されてる。余韻の酸と苦味には 何となくオレンジっぽいニュアンスも有るな。流石に味の複雑さは値段なりで、余韻も伸びそうで伸び切らない。だが口当たりからの渋味の出力で厚みを作り、その辺はパワーでカバー。むしろ この味出力が余韻の流れと上手く噛み合わないから、しつこさを感じる時もある位。でもこの辺の印象は、飲み方やワイン温度とかにも左右されたかもしれない。 デキャンティングしてみた。 香りは果実っぽさが弱まり、カカオとかの粉っぽいものが強まった。 渋味はいくらか抑えられ、相対的に余韻の酸が よりしつこく感じる様になった。 自分には長所が削られ気味でイマイチだが、渋味が苦手な人なら意外に悪くないかも。総合的には 安くてもメドック・クリュ・ブルジョワに相応しい、一定の品質を備えたワイン。ただし このワインは若飲み早飲み前提の、若さがウリの味。多分寝かせても、あまり良い熟成はしないんじゃないかな!?リリース後、遅くても大体5年以内(2014年以内まで)には飲まないと このワインの美味さを活かせないと思う。料理は肉系全般イケる。普通のチーズや生ハムでは塩味が頼りなくなりそうだが、八角の効いた焼き豚やサイコロステーキ、ハンバーグにはほぼドンピシャ。肉に合わせるデイリーワインとしては、ラングドックの変なシラーワインとかよりずっと上出来。まあ値段以上。今飲むのなら、1200円~1300円位は十分狙える。変な1000円ボルドーよりも、きちんと重さとメドックらしさを出した良いワイン。これで980円なら立派。★楽天検索 シャトー アンドロン★楽天扱い2件 ECHIGOYAで980円 イーショッピングワイン1207円おおよそ真っ当な価格設定。
2011/01/14
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ブルゴーニュ アリゴテ2002 Aligote カトリーヌ・エ・クロード・マレシャル Catherine et Claude Marechal アリゴテ100% アルコール度12.5% 輸入:株式会社 千商 購入価格:1500円(3000円?の在庫整理品50%?off)色は黄色がかった濃い金色。香りはアンズ、べっこう飴、花梨、ミント、カラメル、ジャスミンティー?檜?味は薄く甘味を伴う薄い酸味と苦味。余韻に薄い苦味と苦味を伴う薄い酸味。やたらと金色が強いな。香りも出力弱めで、味も無くはないけど全体的に薄い。これはワインのピークを完全に超えてると言う事か・・・!?べっこう飴っぽい香りが目立ち、希薄な味を甘めの方向に誘導するよう働く。果実感のほぼ消えたこの味も、これはこれで“繊細な味”だと思えば意外と悪くない。全体に苦味が絡む傾向の味なので、もう少し明確に酸か甘味が残ってれば高級感を出せたと思う。だが甘味を演出する香りの種類にフルーツ系のものが無いので、何かのお香(こう)の香りに近い。こういうのが「ヒネた香り」と呼ばれるものか!?味はまだ弱いなりに生き残ってる部分が有るが、香りは人を選ぶところに踏み込んでる。 20分程の時間経過で、少し酸味の感覚が出てきた。 フルーティーな酸味ではなく、通常なら しつこさを連想する様な出方の酸だが、 味の弱ったこのワインの場合は これが良いアクセントになってる。正直言って、アリゴテの特徴どころか、白ワインとしてもアレな方向に行き始めてる感じ。多分このワインの本来の味とは既に離れてるのだろうから、決して美味くはないな。しかし薄味になってるのが幸いしてか、何か料理と一緒でなら まだ飲めなくもないっぽい。1500円で値段相応。現在のこの状態を考えると、気分的にはもっと安くても良かったと思う。それでもまぁ整理品と分かってたし、味は飲めなくはなかったし、特に腹は立たない。250ml位残しで次の日(抜栓約18時間経過)(気温10℃位の冷暗所に輪ゴムとラップで封)香りの内容に大きな差は無いが、飴の香りは少し落ち着いたと思う。味は甘味が強まった感じで、初日よりも起伏が感じられる。漢方系ののど飴を水に溶かした様な味かな?全体に苦味が絡むが、カリンの様な甘味と香りにお香のニュアンスで煙を噛んでるみたいな余韻。酸の感覚も再び引っ込んだし。ある意味2日目のほうが面白さは有るな。香りのオバちゃん臭さが大人しくなった分だけ、ほんの少し若返ったのかもw。
2011/01/12
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前編より続く。昨夜、後編を6割方書いてる途中でウィンドウズが突然ブルースクリーン出して強制再起動 & スキャンディスク。ガックリしてその日は寝て、また内容思い出しながら書き直しアップ。9:イタリア バローロ1977 ジョヴァンニ・スカナヴィーノ香りは紅茶、餡、カラメル、セロリ?味は酸味と穏やかな甘味。バルバレスコは何本か飲んだ事があるが、バローロは初めて。やや酸が立つが、綺麗なバランス。新しいバローロの味は知らないから どんな熟成をしてるのか分からないけど、ピノノワールに近い口通りの滑らかさと香りの落ち着きは好感触。追々ネッビオーロワインの味の勉強もしてみようと思う。まぁでも自分で買って飲む分にはまだバルバレスコで十分だな。この辺でチーズ登場。画像取り忘れ。バケットにチーズ2種とドライフルーツ8粒程(だったかな?)10:正体不明 70年代のブルゴーニュらしいラベルが貼られてない(または何処かで完全に剥がれ落ちた)、種明かし不可能のガチブラインド。シャンボール・ミュジニーかジュブレイ・シャンベルタンなら何となく分かるかな~?と思って飲んでみたけど・・・・いやいやいや、分かんね~w。香りは麦茶、ゆず、べっこう飴、泡盛?味は酸味と軽い苦味。白古酒にも通じる独特の香りで、この香りが味以上の存在感を出す。飲む分には味は穏やかで悪くないが、香りに大分持ってかれてるな。目をつぶって飲んだら、軽くヒネた白ワインと言われても信じられる。強いて言えばボーヌ系か?泡盛古酒っぽい香りの印象から、ペルナン・ヴェルジュレスの近辺だったり。たしか以前飲んだペルナン・ヴェルジュレス1978が焼酎系の香りだったような・・。11:モンタニー1erCru1987 アントナン・ロデ香りはホワイトチョコ、ビニール、レモンバター。味は甘味と軽い苦味。美味いな。透き通った甘味で、今日の白ワインの中ではムルソーに次ぐ若々しさを感じる。味には余計な酸味が無く、軽めの苦味が甘味を引き立て、良いアクセントに。ちょっとしたモンラッシェ系(ピュリニーかバタール?)に近い感じだろうか。良い意味で古酒らしさを感じさせない、クリアーな味でふくよかな香り。ここまでで当初のワイン会終了(21時過ぎ)。そのまま当然のようにw二次会に突入。12:シャンパーニュ ジェラール・グラシオ Gerard Gratiot香りはレモン、トースト、灰?トマト?味は酸味と苦味。酸味基調のスッキリ系。この系統なら、味だけならスペインのカヴァとも大差無い様に感じる。そこは香りと泡の持続力のモノが違ってくるんだろうが、グラス1杯をすぐに飲む分にはさほど有り難味は無いかも。とりあえずスパークリングとしては何も悪くない。でも自分が好んで買うタイプの“シャンパーニュ”ではないな。13:ブルゴーニュ クロ・デュ・シャトー1993 ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ムルソー香りは蜂蜜、胡桃、粉砂糖。味は甘味と穏やかな酸味。出力は弱いが綺麗な香り。そしてこの味と香りのムルソーらしい蜜感に驚く。まぁ格が格だから あくまで“らしい”の範囲内ではあるが、それでもこのワインを飲んで初めて「ムルソー」の雰囲気を実感した。若い時に飲むと 美味しいワインではあるけど ただのブルゴーニュ・ブランでしかないのだが、寝かせるとこうも化けるとは新発見。14:シャンボール・ミュジニー1erCru レ・ザムルーズ2006 ドメーヌ・ルイ・ジャド香りはブラックベリー、インク、バラ、紅茶(アッサム)。味は渋味と薄く酸味を伴う苦味。シャンボール・ミュジニーというには随分と重苦しい香りだな。2006年でまだ若い部類だし、1級のアムルーズだからか まだまだ熟成が足りないんだと思う。渋味もかなりしっかりとしてて、味自体は決して悪くはないんだが、どうも繊細さが無い。いや・・・無くはないんだが、渋味の押しに流されてる。香りもタンニンも落ち着くまで、あと10年前後は待ちたいと思える位。15:シャンパーニュ シャルル・ブノワ Charles Benoit香りはレモンクリーム、グレープフルーツ、小麦粉?ビスケット?味は酸味と苦味。これもジェラール・グラシオと同様、スッキリ系のシャンパン。香りの柑橘要素が酸味の方向に持って行こうとするのだが、そこを余韻の甘味が酸味への偏りを防ごうと働いてくれてる様で、グラシオのよりも味は好み。でもこれもふっくらした感覚が物足りない。使用品種の問題で、黒葡萄シャンパンが好みに合わないだけか?飲み方だったり、経験不足でまだ理解が浅いだけというのもありそう。どうも昨今の格安シャンパンはちょっと自分向けではないっぽい。これにてワイン会終了。計15本。18時スタートで23時過ぎに解散だから、かなりの時間滞在していたことに。途中で寝落ちする人も出た位w、新年から全力を出し切ったワイン会でした。ワインが11本出て料理が付いて会費10000円だから これはおトク過ぎる。まさに「福袋」!二次会もルイ・ジャドのアムルーズが付いて4本4000円だからこれまた「福袋」!!十二分に満足です。今回は会費を低く設定し過ぎてしまったために、ワインの選定に苦慮されたようですが、なかなかバラエティに富み、面白いラインナップでした。高級ワインがズラリと並ぶワイン会も良いですが、中堅どころを取り揃えつつ、謎古酒や珍品ボトルの並ぶワイン会も とても勉強になります。 メルシャンの「穂坂のあわ」 プスドールの「ポマール2001」が印象に残ったワイン会でした。 次点でアントナン・ロデの「モンタニー1987」 ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ムルソーの「クロ・デュ・シャトー1993」どうも御馳走様でした。一緒に参加された皆さんも、また何かの機会にお会いしましょう。
2011/01/11
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先日1月8日に、南喜一朗さん主催の福袋ワイン会に参加させていただきました。場所は南さんがオーナーの九段下「びすとろ南」(旧東京タヴァーン)。正月期で3連休の初日とあってか、いつもよりも他の一般客は少なめ(外の人通りも少なかったし)。ワイン会グループのほぼ貸切に近い状態で、ワインや料理の進行は非常にスムーズで快適でした。1:穂坂のあわ メルシャンベリーAのロゼ・スパークリング。香りはカシス、キャラメル、チャービル。穏やかな酸の出方で、香りと余韻の甘味が合わさり 繊細な印象を生む。一発目からいきなり美味いな。色合いも綺麗で泡も細やか。変なロゼ・シャンパーニュよりも この「穂坂のあわ」の方が清楚で上品な感じがする。少なくとも自分には以前飲んだジャン・ヴェッセルのロゼよりもこっちの方が好感触。確かにシャンパンと比べたら派手さや色気は無いが、こちらは押さえる所は押さえた上で“素朴な可愛さ”をアピール出来てる。的矢の生牡蠣 刻みエシャロットとビネガーがけ(?)。ボトル画像撮り忘れ2:ムルソー リモーザン2007 ビュイソン・バトー香りはハッカ、蜂蜜、バターピーナッツ。酸味に苦味を伴う甘味で あっさりしてる。香りはよくあるブルゴーニュ・ブラン系で、ムルソーといえど味の出力はやや控えめな部類。控えめな部分は余韻の伸びでサポート。ややライトでクリアーなタイプのムルソーで、料理を選ばない綺麗な味。美味しいけど、個人的には飲み応えに物足りなさもある。ムルソーに何を求めるかで、人による好みのバラつきがはっきり出そう。3:シャブリ1erCru ヴァイヨン・ハーフ2002 ヴァンサン・ドーヴィサ香りがべっこう飴、カラメル、灰?何かの粉?苦味を伴う甘味と弱めの酸味。大分熟成が進んだのか、白ワインにしては特殊な香りに。香りにつられて甘味が結構伸びるが、余韻はあっさりで味の伸びと一緒に消える。飲み方次第で多少揺らぎが有り、シャブリっぽさはあまり感じなくなってる。この熟成の仕方はそんなに好きじゃないな。まぁ味自体は これはこれで面白く、悪いものではない。七面鳥のサラダサラダのドレッシングの絡みがちょっと油っぽかったな。葉っぱ系のさっぱり感がもう少し有っても良かったかも。4:モンタニー1erCru ブラン・マグナム1992 ルーデュモン・レアセレクション香りはべっこう飴、シロップ、レタス。時間経過で飴香は弱まる。苦味を伴う酸味が主で、先ほどのシャブリよりも もう少し苦い感じ。味はもう少しあっさり度が強く、ムルソー同様こちらも余韻を伸ばして飲み応えを作るタイプ。こちらもヒネ香入りかけの様で特殊な香りになりつつある。でも92年でマグナムだから、02年ハーフのシャブリより まだ味と香りが生き残ってる感じ。5:ポマール1erCru ジャロリエール2001 プス・ドール香りはバラ、紅茶、鉄、シナモン、プラム?味は渋味と穏やかな酸味。これは美味いなー。ブログ界隈でも評判の良いポマールだったが、高評価も納得。味も香りも流石のバランス。味の枠組みがしっかりしてて、穏やかでも存在感が明快。“香りの味”がゆったりと拡がる感覚が高級感を真っ直ぐにアピール。牡蠣のリゾット悪酔い防止も兼ねた(?)温製・炭水化物。ポマールはもう単独で通用するので、こちらはあっさり系白ワインと合った感じ。6:エシェゾーGrandCru2004 クリスチャン・クレルジェ香りは緑茶、アンズ、バラ?生肉?味は渋味と酸味をしっかりと出し、肉厚な印象。う~ん、それほどでもないかな!?不味くはないけど、味も香りもパッとしないかも。グラン・クリュ格の割にはどうも拡がりに欠ける。熟成の谷間みたいで、先のポマールと比べちゃうと華が無い。7:ポムロール ラ・ローゼリエル1979香りは土、枯葉、鉄、プルーン、餡?酸味と苦味を伴う軽い渋味。熟成・保管はステンレスタンクのままで行い、瓶詰め自体はごく最近と言われる珍品のポムロール古酒。たしかに熟成した右岸ボルドーの感じは有るが、それほど古酒っぽさを感じないな。香りは良いけど、どうも酸味の出方がしつこい気がして鼻に突く。全体ではまろやかな味わいだけど、個々の要素には粗さが見えてしまう。羊の腿肉の丸焼きうおっ!?何これ・・凄く美味い。単独で食べた時はおよそ普通の肉料理だが、右岸ボルドーと合体した瞬間に化け始める。肉の適度な歯応えと、羊独特のクセのある香りと味が、先程のパッとしなかったポムロールワインを完全覚醒。さっきはワインの酸味がしつこいと感じたが、そうじゃなかった。あれで良かった。あれで正解。この酸のしつこさが肉の臭みやクセを適度に抑え、むしろ肉の個性的な味を引き立てる様に働く。と同時にスパイスの香りと肉の旨味がワインのしつこい酸を整え、トータルのまろやかさの長所を押し上げる。肉料理と赤ワインの相性がガッチリとハマった瞬間に久しぶりに遭遇。8:サンテミリオン シャトー・フォーリー・ド・スシャール1967香りは土、腐葉土、インク、灰?味は渋味と酸味。余韻に甘味を伴う酸味と軽い苦味。これも今回の羊に合いそうな右岸古酒。味本体の押しはそこそこだが、余韻の酸がもう粘る伸びる。このしつこいまでの余韻がボリュームを生み、40年超経過の古酒に似合わぬ存在感を出す。もし料理が無かったら このワインも酸のバランスを乱したままで終わってたかもしれない。 後編に続く・・・
2011/01/10
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ポルトガル DOCヴィーニョ・ヴェルデ DOC Vinho Verde ガゼラNV Gazela ソグラペ社 Sogrape Vinhos ローレイロ主体、ペデルーニャ、トラハドゥーラ、アザル 割合不明 ステンレスヴァット醸造(PDF) アルコール度9% 輸入:株式会社スマイル 購入価格:798円色はかなり薄い黄緑。香りは青リンゴ、洋梨、接着剤、レモン、ユズ、植物性クリーム?味はやや弱い酸味と軽い苦味。余韻に苦味と酸味を伴う苦味。分かり易い微発泡の白ワインで、ちょっとしたスパークリングワイン。炭酸の感覚はそれほど強くなく、舌にほんのりピリピリする程度。香りは一面的でちょっと青臭いが、これはこのワインの特徴の範囲内だろう。水っぽい味だが、酸の感覚は明確で存在感は確か。白ワインとしてはちょっと押しが弱いが、飲み易さと炭酸のアタックが個性を生んでいる。ソフト・スパークリングとしては なかなかだが、“白ワイン”としては流石に存在感が弱い。ちょっと酸味が目立つ程度の味の起伏で、普通の安ワインレベル。スパークリングではないのだし それで悪い事も無いのだが、イマイチ美味さがハッキリしない。総合的には、ちょっとピリっとくるガブ飲み白ワイン。ひょっとしたらレモンを絞った普通の炭酸水でも代用可能かもしれない。でも変なスパークリングワインを買うよりも安いだろうし、これはこれで見所はある。ガブ飲み用でもアリで、食中のグラスワインとしても まぁまぁ。先日のガタオと同等か、値段なりに0.5ランク下位。値段相応。食中のグラスワインとしては存在感が有って悪くないと思う。800円未満なのを考慮すれば食前酒、食中酒としては結構いいかもしれない。ガタオと比べるならコスパはもう少し上かな。★楽天検索 ガゼラ★楽天扱い約10件 759円~971円 平均840円前後800円台前後で買えるなら十分な出来。単なる安白ワインよりは微発泡要素の分だけ面白さがある。
2011/01/06
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ポルトガル DOCヴィーニョ・ヴェルデ DOC Vinho Verde ガタオ(ガタオン)NV Gatao ボルゲス社 Vinhos Borges アザル、ペデルーニャ、トラハドゥーラ、アヴェッソ ローレイロ 割合不明 澱上で2ヶ月以上熟成(PDF) アルコール度9% 輸入:木下インターナショナル株式会社 購入価格:944円色はかなり薄い黄緑。香りは青リンゴ、檜、バニラ、レモン、ミント?味は酸味と苦味。余韻に薄い酸味と薄い苦味。微発泡ワインだが、割りとしっかり炭酸の感覚が有る。香りは青果実に木の様な香りがメインで、柑橘系の香りが補強に回る。味は酸味基調で、スッキリとした感じ。ボディ自体は水っぽい感じでやや薄い様にも思えるが、この薄さが逆に爽やかさと軽快さの魅力の活かし、微発泡ならではの優しい炭酸の刺激が飲み応えをつくる。酸味がしつこく出そうになる時が有るが、それこそ炭酸で打ち消し、バランスを綺麗に整える。この位の酸の強さで丁度良いところなのだろう。炭酸の当たりが味の感覚を鈍らせる点は有るが、正直これはどうでもいい部分。元が水っぽい味だし、香りもスッキリ感押しで、爽やかさの長所を損なってるとは思えない。やはりこれは白ワインというより、炭酸弱めのスパークリングワインと思っていい。純粋に“白ワイン”としては いささか味に偏りと浅さが有るが、それでも単なるガブ飲み白ワインよりもまだ個性が有る。 開栓20分位を境に炭酸の勢いが急に弱体化。 このワインから微発泡要素を取ったら 軽薄で時に酸がしつこい安ワインになるので、 開けたら早めに飲んだ方がいいかもしれない。これはワイングラスよりもフルートグラスとかで飲んだ方が良かったかも。特別 味に寄与する様な香りでもないし、酸味と炭酸を真っ直ぐに感じ取ろうとするならその方がこのワインの魅力をもっとすんなり受け取れたかもしれない。一言で言えば、微炭酸のちょっと酸っぱい安白ワイン。これはこれで白ワインの酸味が好きな人、抵抗無い人なら結構気に入りそうなワインと思う。料理に合わせるには何も問題無い。香りの相性も考えると、食前酒以外にサラダには合いそうな感じ。蒸し野菜とか しゃぶしゃぶ とか、比較的さっぱりした料理にマッチしそう。意外に油を使った料理には合いそうで合わない気がする。値段相応。当然 不味くはないよ。むしろ良い味。ソフトな感触のスパークリングワインと思えばそこそこの出来。ただ、白ワインとしてもスパークリングとしても中途半端な立ち位置で、「ポルトガルワイン」である事に意味やこだわりが無いのなら別に買わなくてもいいんじゃないかな!?★楽天検索 ガタオ★楽天扱い約28件 886円~1575円 平均1050円強買うなら1000円未満で、だな。 1000円以上だと どうだろ? あえてこれを1150円以上出して飲む意味が何処まで有るのかはちょっと判断付かない。白ワインでもスパークリングワインでも、このレベルなら1000円出せばそれなりの物が買えるし。まあ「ポルトガルワイン」に興味が有る人なら一定の面白さを感じられると思う。
2011/01/04
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もらいもの母の知人の旦那さんがゴルフでホールインワンを出し(6番ホール 144ヤード)、そのお祝い品を頂きました。表のラベルには旦那さんの、クラブを構えたゴルフ場での雄姿がプリント。 ポルトガル プリマヴェラNV Primavera カーヴ・プリマヴェラ Caves Primavera.S.A ビカル70% マリアゴメス30% アルコール度12% 輸入:ピーロート・ジャパン株式会社 参考価格:不明色は薄っすら黄緑がかった薄い黄色。香りはレモン、クリーム、セージ、石灰?味は酸味と苦味。余韻に苦味と甘味を伴う薄い苦味。柑橘系果実の香りに、酸味基調のスッキリした味。スパークリングワインとしては分かり易い部類。酸味基調でミネラル感が味を締めるが、余韻の甘味が味の偏りを防ぎ、結構飲み易い味のバランスに。リンゴの様な果実感と蜂蜜っぽい甘味と苦味のニュアンスで構成。爽やかな感じで、香りのややクリーミーな印象が味にほんのり膨らみを纏わせる。泡抜けは結構早く、注いで数分程度で微炭酸状態。炭酸の当たりを前提とした爽やか演出なので、炭酸が弱まるとジュースっぽい味に。これはこれで飲み易さは増すのだろうが、酢っぱ苦いだけの飽き易い味にも感じる。まぁ、可も無く不可も無くの普通のスパークリングワインかな!?普通なりに万人向けの味で、注いで すぐに飲み切るつもりならそんなに悪くない。複数人で開けて早めに飲むのを推奨。多分、1200円弱から 高価くても1400円前後位だろうか・・・。少なくともそれ以上したら、自分で買って飲みたいとは思わない。今日日のデイリースパークリング界では1000円前後で強豪がひしめいているので、それと同程度の価格以下でなければ、このワインだと埋もれてしまう。
2011/01/03
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ようこそ「兎年の世界へ」というわけで兎ラベルのフレデリック・コサールのボジョレー・ヌーヴォー。(コルク的な意味でも)開けましておめでとうございます。 ブルゴーニュ ボジョレー地区 ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール “レ・ラパン モノポール”2010 Beaujolais Villages Primeur “Les Lapin Monopole” フレデリック・コサール Frederic Cossard ガメイ100%(ビオ栽培) アルコール度12% 輸入:株式会社ヴァンクゥール 購入価格:3200円(4本セットで12800円)色は透き通った薄い紫。香りはイチゴ、ラムネ、キャンディー、梅酒、蜂蜜?味は酸味と苦味。余韻に薄い甘味と甘味を伴う苦味。やや酸が立つが、色と並んで澄んだ味。香りも軽やかで甘い感じ。色合いは綺麗で薄味を連想するが、酸の感覚の分だけ思ったよりは薄くは感じない。香りの感覚で甘酸っぱい印象に運ばれ、ジュースの様な味に。だが苦味の感覚が味に張りを持たせ、安っぽい方向にはならない。でもなんだろう・・妙に半端な味わいなんだよな。甘いでもなく苦いでもなく酸っぱいでもなく、バランスが良いのとは違う どっちつかずの味。収まるべき味が収まるべき範囲にはまっておらず、いらない所でいらない味が顔を出すイメージ。大本の味が薄味傾向なので、それでも飲み辛いほどではないのだけど。 抜栓90分位で香りに粉砂糖っぽい甘味が出てきて、軽やかさがランクアップ。 味も酸がいくらか落ち着き、口内で暴れず穏やかに。 グラスに注いで数十秒程度休ませてからゆっくり飲まないと、また酸が騒ぎ出す。 静かに飲むのを推奨。薄味系ヌーヴォーの一種だが、薄味ワインっぷりではフィリップ・パカレより一段下に感じる。不味いわけじゃないけど、何か味がそわそわして落ち着きが無い。香りはそんなに悪くなかったが、味がイマイチ纏まらない。値段以下。まぁ2000円台後半辺りならともかく、3000円オーバーはいかがなものか・・。ちょっとこれは来年も飲みたいって気になり辛いなー。新年一発目としては冴えない出発だったが、前向きに ここから右肩上がりを狙っていこう。
2011/01/01
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