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大ヒットシリーズ「ハンガーゲーム」のエピソード0です。独裁国家パネムの首都キャピタルに反乱を起こした12の地区を戒めるために始まった「ハンガーゲーム」。それは、毎年各地区から男女1人ずつ代表が選ばれて、1人なるまで殺し合いをするデスゲーム。10回目となる今回は新たな試みとしてプレイヤーの教育係に任命された野心溢れる学生スノー。彼に任されたのは歌が得意な少女ルーシーだった。殺し合いとは程遠い彼女をスノーはどのように戦わせるのか。面白かった…のか?一応、「ハンガーゲーム」シリーズは全部観てます。だいぶ前ですけど。大筋は覚えてるんですが、今作はそれほどファンが大喜びの小ネタ万歳って構成でもなかったように思います。私の知識が浅いだけかな?スターウォーズでもあるように、ダークサイドに落ちていく悪役のストーリーですね。スノーは昔も割と自分勝手の傾向にあったんだなと…。シリーズ通しての彼の印象と違和感がなかったのでそれはいいとして…先にも書いたように、コアなファンを喜ばせるってわけでもないんですが、その割には新しい観客への説明は雑である程度知識ないとわからない。0エピソードだけど、すでにハンガーゲームは存在してるから、その辺のことがわかりにくい。でも、全体的にハラハラドキドキさせてくれるし、私はある程度知識ある側の人間なので楽しめましたけどね。ただ…長いな。3時間超えなのに、それに見合うほどの内容ではなかったと思います。説明が雑と書きましたが、なのに3時間超え。説明ないわけじゃないんです、雑なんです。もっと詳しく描けたんじゃ?という疑問が残りました。ヒロイン役の女優さんが映画ウェストサイドストーリーの人なんですけど、彼女の歌は素晴らしかったですね。スノーの話なので、ヒロインの魅力を描く部分が少なかったけど歌でカバーされてた気がします。ちょっと長いけど、ハンガーゲーム好きな方ならオススメ、全く知らない方が観る場合は責任持てませんって感じです。★★☆☆☆【中古】ハンガー・ゲーム0 少女は鳥のように歌い、ヘビとともに戦う 上 /KADOKAWA/スーザン・コリンズ(文庫)価格:498円(税込、送料無料) (2024/2/28時点)楽天で購入
2024.02.29
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世界で未曾有の大災害が起きたなか、唯一崩壊しなかったファングンアパート。外では食料は不足し、凍死者が出ているなか、ファングンアパートに助けを求めて来る人々が押し寄せていた。非住民とのトラブルが度々起きはじめ、危機感を覚えた住民たちは一致団結し、元々の住民以外を追い出すことにした。住民たちはルールを設けてアパートを自分たちだけのユートピアにしようとしていた。代表となったヨンタクは最初は内気な男だったが、祭り上げられるにつれ人格が変化していき、次第にユートピアは彼が支配する帝国となっていった。顔ぶれがいいので、たぶんハズレはないと思ってましたが、大正解でした。けっこう悪役をすることも多くなったイ・ビョンホンですが、今回も悪い…?役どころ。予告を観た時は、冴えない男ってどの面下げて言うとんねんって思いましたが、そこは最終的に関係なくなりましたね。祭り上げられて困ってたのに、まんざらでもなくなり、最後はその地位に固執するまでになるっていう本当にどっかの国の王様みたいな話ですけど、それを庶民バージョンで見事に演じてました。カラオケ歌うところがなんとも言えない雰囲気で良かったなぁ。パク・ソジュンも良かったなー。Marvel映画にも出ちゃってますが、彼はこういう普通っぽい役ができるから、将来有望ですよねー。決して悪人ではないけど、完璧な善人ではいられない普通の夫の存在が、このシチュエーションの難しさを表していたんじゃないでしょうか。こういう災害系とかは、自分がこの立場だったらって考えてしまいますよねぇ。国民性とかも出るのかな?どういうことが起きて、世界はどういう状況なのかってのを、ほぼ説明しないところに潔さを感じました。余分な情報を入れないことで、逆に違和感を持たせないってやり方もあるんですね。長いので、途中ちょっと中弛みしますが、それもこの救いのこない状況を感じるのに必要だったかもしれません。作品自体も良いし、役者の演技も素晴らしいので、オススメしたい映画です。★★★★☆
2024.02.27
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惑星の紛争により難民となった地球外生命体「X」。アメリカに追従し、その難民を受け入れることになった日本。人間にそっくりな姿で、世間に紛れて生きている「X」に対し、不安を抱く日本人。週刊誌などは、「X」を炙り出そうと躍起になっていた。週刊誌の記者である笹憲太郎は、「X」疑惑のある人物の1人柏木良子に記者であることを隠して近づき、やがて2人は恋人関係になる。果たして、良子は「X」なのか、真相解明と良心との間で苦しむ憲太郎との関係はどのような展開を迎えるのか。なんか思惑通りに乗せられた感じですごく癪なんですけど…やっぱり怖いですよね。こういう話。人の未知なるものに対する恐怖心、そこからくる敵対心や嫌悪感、世論や集団心理の恐ろしさ…そういうものが描かれてる作品でした。テーマもわかりやすいし、映画は地球外生命体の話だけど、人種差別や、性的マイノリティの方々への偏見、そういうものも同じですよねーって言いたいんですよね。見え見えやん、って思いながらも…うん、やっぱり怖い。そんなに目新しいさはなかったように思いますね。よっぽど失敗しない限り、このテーマは観てる人も共感しやすいと思うんですよ。だから面白くないとかはないし、考えさせられる部分も多い…でも…今作は、若干事故ってた気がする。三流映画の雰囲気が否めなかったのは何故だろう。地球外生命体っていう設定上仕方ないのかもしれないけど、けっこう陳腐な演出も多かったんですよねー。テレビの怪談特集番組の再現VTRみたいな演出。脚本もあんまりだったかな?大きくは疑惑に上がった2人の女性それぞれを軸に話が進むのですが、別に上手いこと繋がってるわけでもない。素晴らしいと思ったのは、一見フラットで偏見のない考え方をしているグローバルな人間に見せかけて、実は何も考えてない1番イライラするタイプの男…を演じた野村周平ですね。自前の性格なのかな?こういう役似合いすぎる。それ以外は特に褒めるところはないですが、考えないといけないテーマではあるから、観て自分の中の偏見と向き合ってみるのもいいかもしれないですね。★★☆☆☆【映画パンフレット】 『隣人X -疑惑の彼女-』 出演:上野樹里.林遣都.野村周平価格:2,500円(税込、送料別) (2024/2/20時点)楽天で購入
2024.02.22
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敏腕弁護士・二宮彰の裏の顔は冷血非情なサイコパス殺人鬼だった。同じくサイコパスである医師の杉谷と組んで数々の殺人を犯してきた二宮だが、そんな彼が怪物のお面を被り、殺害した被害者の奪い取るという猟奇連続殺人犯に突然襲われる。どうして二宮が狙われることになったのか、2人のサイコパスの戦いの行方は。設定も面白い、世界観もいい、多少強引だけどスピード感もある。ナルシストで完璧主義な主人公のキャラも亀梨くんに合ってたと思います。なのに…、何故そこそこなんだろう。あくまで私個人の感想ですけどね。あまり入り込めなかった。私的に残念だったポイントが…あっ、ネタバレになるかもしれないのでご注意を!まずサイコパス部分少な過ぎません?もっとスゴいサイコパスぶりを見てからの変化なら、この展開が活きてくると思うんです。けっこう中途半端な印象のまま進んだので、私の中では「こいつ最初から大したことなかったんじゃね?」説が出てきてしまって…。かなり肝となるところだと思うので、結構な減点ポイントでした。あと、ちょっと暗さというか、怖さが足りなかった気がします。もうちょっと「こんな殺人鬼が近くにいたら…」みたいな、恐怖を感じさせて欲しかった。どこかお芝居の中の話って感じだったんですよね。まぁ、そりゃそうなんですけども。でも、全体的には真実が明らかになっていく段階も楽しめましたし、悪くはなかったです。クライマックスはハラハラしましたしね。ドラマもちゃんとあるし。なので、私みたいに刺激に飢えまくって、とにかく残虐なシーンが大好物って人じゃなければ、ちゃんと楽しめる作品だと思います。★★☆☆☆【先着特典】怪物の木こり 豪華版【Blu-ray】(内容未定) [ 亀梨和也 ]価格:6,358円(税込、送料無料) (2024/2/19時点)楽天で購入
2024.02.20
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ある日、パリの豪邸で大物映画プロデューサーが殺される。容疑者とされたのは、若く美しい無名女優のマドレーヌ。最初は容疑を否認していた彼女だったが、友人の弁護士ポーリーヌと共にある計画を思いつき、罪を認めたうえで正当防衛を主張しはじめた。見事、正当防衛が認められ、さらにはこの事件が話題となり、マドレーヌは一気にスターとなった。そんな折、殺したのは自分だと主張する死んだプロデューサーの元嫁で往年のスターオデットが現れる。クライムミステリーってことで観に行きましたが、これは昔のドタバタコメディーですよ。笑いながら観るものです。笑えるかは別として。なんやったら、笑い声とか元々入ってても違和感ないかも?そういうコメディな感じです。1番印象に残ってるのは、マドレーヌのキレイな乳です。中盤でポロッと出すんですけど、白くてきめ細かくて、形も綺麗で、乳首ピンクの見事な美乳でした。女性がみて羨ましい乳。それ以外は、ふざけやがって、です。金払って観てもうたやないか、です。昔の映画観てるみたい、というか、昔の映画なら許せるけど…。バカしか出てこないし、なんやったら監督もバカなのか?と思うし。いや、「8人の女たち」の監督なんで、バカじゃないはず。てことは、こっちがバカにされてんのか? いや、名監督もご乱心なときもありますよね。レトロな雰囲気はオシャレ感がありましたね。あと、古い男性優位の時代に、強かに生きるウーマンパワー的な?楽しみ方はできるかもしれません。無理やり褒めるとすれば…という、苦し紛れの良いとこ探しですけど。わざわざ観ることないかなーと思います。美乳鑑賞したいなら別ですが…。★(乳に)☆☆☆☆私がやりました【Blu-ray】 [ フランソワ・オゾン ]価格:4,204円(税込、送料無料) (2024/2/13時点)楽天で購入
2024.02.16
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トランスが機長を務める旅客機は、悪天候の中、会社の決定により通常通りのルートで飛ぶことになった。しかし、機体は落雷でコントロールを失い、フィリピンのホロ島になんとか不時着する。乗客を含む17名全員が無事だったが、不時着したその島は反政府ゲリラ組織が支配する危険地域だった。乗客は人質にされてしまい、トランスは偶然護送中だった犯罪者のガスパールと共に乗客たちの救出に向かうが…。正直に申し上げますと…ほぼ、覚えてません。印象に残ってないということです。で、思い出すためにもレビューを少し読んでみたら…あれ?そんなにいい映画だったかな?ってくらいけっこう好評価。私的にはよくあるアクション映画で、そんな上手いこといくかい!の連続だけど、まぁ、映画だからということで納得するって感じだったと思うんですが…。そんなんだから、ほぼ記憶に残ってないし。退屈ということはなかったんですよ。逆にそういう印象も残ってないから。でも、全体的に驚きがないというか、頑張ってるねーって感じで、手に汗握って観るという感じではなかったですね。機長と犯罪者の息がピッタリ過ぎることとか、娯楽アクションだから、まぁ許せるよねって設定はたくさんあります。でも、思い出してみるとそんなに安心の展開でもなかったんですよね。いつ誰が死んでしまうかわからないところあったし、なんでハラハラしなかったんだろ?いまいち人質にもテロリストにも緊迫感が足りなかった?というか、あまりそういうものを映してなかった気がします。決してつまらない映画ってことではなく、これ系の映画の期待以下でも以上でもない、ちょうど思った通りの映画として観れば楽しめると思います。★★☆☆☆ロスト・フライト オリジナル・サウンドトラック/マルコ・ベルトラミ,マーカス・トランプ[CD]【返品種別A】価格:2,750円(税込、送料別) (2024/2/13時点)楽天で購入
2024.02.14
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数多くの惑星をヒーローとして守ってきたキャプテン・マーベル。そんな有名ヒーローである彼女と、ローカルヒーローとして活躍する少女ミズ・マーベル、そしてキャプテン・マーベルの親友の娘で最近パワーを覚醒させたばかりのモニカの3人が突然入れ替わるという謎の現象が起きる。原因はキャプテン・マーベルの過去に恨みを持つ敵が手に入れた力のせいだった。思いがけず力を合わせることになった3人はチグハグなチームで敵に立ち向かうことに。マーベルですから、MCUですから、そりゃ大いに期待してましたよ。待ちに待ったくらいの勢いでしたよ。うーん、なんかハズレの気分。すごくコメディに走ってしまった感じだし、なんの深みもない。たぶんドラマ観たり、マーベルのコアファンじゃないとわからない小ネタはいっぱいあったんでしょうけど、正直知りたいとも思わなかったです。私的には良かった点は、猫の可愛さと、パク・ソジュンが出てたことくらいですね。私の予想としては、これからマーベルはガールズパワーって感じの展開になっていくのか⁈と感じています。ウーマンではなく、ガールズ?おばさんとしてはあまり心が踊らない…。今回もあまり魅力的なキャラが見当たらず、そこまでワクワクしない。面白くないわけじゃないんです。普通にエンタメ娯楽映画として、あまり期待せずに観ればそれなりの楽しみ方はできたと思います。マーベル作品ってちょっと期待しちゃうんですよね。ヒーローものとして、すごくワクワクさせてくれる、世界観に入り込めるって思って観てしまう。その意味で今回のはあまりに陳腐なヒーローものに思えました。MCUは次に繋げるための作品ってこともありますから、この作品だけで判断したらいけないかもしれませんね。正直、1つの作品としてみたときにはすごく残念であったことだけは否めません。MCUのファンで、シリーズとして見逃したくないって人は観てくださいという感じです。★★☆☆☆【楽天ブックス限定配送パック】【楽天ブックス限定グッズ】マーベルズ MovieNEX【Blu-ray】(キャラファインフォリオ+コレクターズカード)価格:6,930円(税込、送料無料) (2024/2/8時点)楽天で購入
2024.02.12
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弁護士を目指し、優秀な人材が集まるロースクールに通う久我清義と織本美玲。そのスクールでは生徒の間で「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる遊びが流行っていた。主催をしているのは周囲から天才と言われている結城馨で、それは生徒たちによって模擬裁判を行うというものだった。ある日、学校を卒業し弁護士として働いていた清義のもとに、馨から「無辜(むこ)ゲーム」をしようと連絡が入る。訝しみながらも、久しぶりにゲームが行われていた場所に出向いてみると、馨は血を流して倒れており、その場には血のついたナイフを持った美玲が立っていた。一体、現場では何が起こったのか、美玲の弁護をすることになった清義はやがて驚愕の真実に辿り着く。これは面白かったですね。まず、そもそもの物語が優秀なんだと思います。先が読めなくて面白いし、何重にも真実が重なってて、全く飽きさせない。暗いですよ。暗いですけど、重すぎることなく、すごく良い作品だと思います。また、キャストも良かったですね。メインの3人が3人とも、なんとなく陰鬱でイメージにピッタリです。永瀬廉くんは、華こそないけど、こういう暗い役は本当に似合いますね。それはそれで、役者には大事な要素かも?これは本で読んでもすごく面白かっただろうなー。もっとそれぞれのキャラクターの深いところもみたかったかも?でも、映画は映画でいい雰囲気の作品でした。ちょっと非現実的な演出にもなってて、物語に合ってるなと思いましたね。かなり楽しめるミステリーサスペンスだと思うので、この手の映画や小説が好きな方はぜひご覧ください。★★★☆☆法廷遊戯 (講談社文庫) [ 五十嵐 律人 ]価格:880円(税込、送料無料) (2024/2/7時点)楽天で購入
2024.02.10
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日本統治下のソウル(京城)。抗日組織「黒色団」には、「ユリョン」と言われるスパイたちが存在し、各所に潜入していた。総督の暗殺未遂事件が起き、ユリョンを見つけ出すため躍起になっている捜査官たちは、4人の容疑者を山奥のホテルに集めた。ユリョンを炙り出そうとふる総督府の軍人、疑いを晴らそうとする者、そして、ここを抜け出し暗殺計画に罠が仕掛けられていると仲間に伝えなければいけないユリョン。ホテルではそれぞれの目的による闘いが繰り広げられる。前も書きましたが、やっぱり日本人だからなのかなー?日本が悪者の話は素直に楽しめない。悪者じゃない!悪く言わないでっていう話じゃないんです。悪いのは事実やと思うし。ただ、日本人を日本人が演じてないから片言の日本語なのと、いつも悪役としてあまりに間抜けなのが冷めるんですよ。もっと極悪非道に描かれた方が観てられるんじゃないかと思うんです。こっちから注文つけることじゃないか…。キャスト陣は良かったですよ。主役のイ・ハニさんの影のある演技も良かったし、パク・ソダムの前半と後半での変わりっぷりも見事でした。この2人のアクションもすごくカッコよかったですね。女性のアクションは魅せ方が上手いと、すごく観ててテンション上がります。高原と村山の軍人同士の争いは、正直しつこい。そんなに興味ないねんって言いたくなりました。それより前述の女性2人を深掘りして欲しかった。ビジュアルもすごく素敵なんですよ。衣装も大正モダンみたいな感じでオシャレだし。映画館の前のシーンとか雨が降って、色っぽくて良かったなー。そんなことで、あまりストーリー的にはオススメって感じではないですが、カッコいい女性を観るというだけでも価値があるんじゃないでしょうか。★★★☆☆PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ デラックス版《デラックス版》 【Blu-ray】価格:4,886円(税込、送料無料) (2024/2/6時点)楽天で購入
2024.02.08
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地元広島のショッピングモールで販売員をしている桐生夏生。昔から周囲と自分との感覚の違いに悩んでいた夏生だったが、中学時代に唯一親近感を覚えた佐々木佳道が地元に帰ってきていることを知る。検事である寺井啓喜は、不登校の息子の教育方針をめぐって妻と険悪な雰囲気になっていた。男性恐怖症の神部八重子は、学園祭の実行委員として密かに憧れていたダンスサークルの諸橋大也に出演を依頼することになるが、大也は周囲に硬く心を閉ざしている青年だった。この映画について書くのはかなり難しいだろうなーっと思いながらも、かなり印象的な作品でした。見終わったときに、頭の中では「へっ、ダイバーシティだかなんだか知らんけど、なんか勿体ぶった鼻持ちならない映画やったな」なんて鼻で笑ってる感じだったんですよ。ところが、頭とは裏腹に、むしろ全く逆に、泣いてたんですよ。なんかドラマチックな書き方になってしまってるけど、事実だからしょうがない。「あれ?私…泣いてる?」なんてシチュエーションは、ヒロインぶった自己陶酔型の人間にしか起こり得ないと思ってましたよ。でも、このシニカルおばさんにもおこってしまったんです。なんか書いてるだけで身体が痒くなりそうですが、頭では否定してるけど、感情は同調してたんでしょうね。何に同調したのかは未だに謎なんですけど。この多様性の時代でも、やはり思い込みや偏見は存在していて、どうしてもこの世の中では生きにくい人たちは絶対にいるんですよね。普通とはなにか。周りから外れていないのが、普通なのか。普通でないことは悪なのか。普通であることと正しいことは同じなのか。少数派はいつだって弱い立場なのか。そういう話かなぁ?と私は思いました。複数人が同じ土地に暮らす限り、多数派、少数派みたいなものは当然生まれるし、あとはそれをどう捉えるかってことですよね?新垣結衣は、この役良かったと思います。なんか元気印、癒し系みたいな世間のイメージだと思うけど、私的には彼女は卑屈で、暗い役の方が似合うと思ってるんです。なんかネガティブな要素を感じる女優さんなんですよね。私のお気に入りの磯村勇斗くんをはじめ俳優陣は素晴らしかったと思いますね。皆んな陰鬱で、息が詰まりそうに生きてる様子が上手かった。稲垣吾郎、以外は。彼は普通側の人間ですが、まず見た目から普通じゃない。常識的なこと稲垣吾郎に言われたって説得力あります?彼は狂った役の方が似合いますよね。説明が難しい作品なんですよ。そもそも基本的には気に入ってないし、好きなタイプの映画でもない。でも、なにかが刺さったんでしょうね。自分でも認めたくないなにかが…。だから、オススメポイントとか紹介できないんですが、ぜひ観てみてほしいです。自分を変わってるって思ってたり、人とは違うんだって思ってる人じゃなく、割と冷めてたり、こういうタイプのお話があまり好きじゃない人の意見が聞きたいなーと思います。★★★★☆正欲 (新潮文庫) [ 朝井 リョウ ]価格:935円(税込、送料無料) (2024/2/5時点)楽天で購入
2024.02.06
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ある元海軍兵の一軒家が爆破される事件が起きた。海軍副長であったカン・ドヨンがそのニュースを耳にした直後、彼の元に謎の男から電話がかかってくる。声の主は爆破事件の犯人と名乗り、次の爆破予告を告げてきた。爆弾は周囲の音にが一定の規程(デジベル)を超えると爆破する仕掛けになっており、民衆を避難させたり、通報した場合は即爆破すると脅しをかける犯人。爆破を回避しようと駆け回るドヨン、果たして犯人の狙いとは。これですよ、韓流エンタメは。ハラハラドキドキxアクション×人間ドラマ×イケメン。これが揃って、なんか文句あります?って話ですよ。私的に最後のイケメンにかなりの比重がかかってることもご愛嬌です。爆弾もの💣ですからね。そりゃ、ハラハラさせてもらいましたよ。しかも、シチュエーションも結構変わるし、今回はどうする⁈どうなる⁈って目が離せない。少しずつ過去の出来事が明かされていくのも、ちょっともどかしいけど、飽きない。なんせイケメンが少なくとも3人。うん、それだけでもええ。それにアクションもあって、ちゃんとおちゃらけキャラなんかも登場するし。悲しい決断、そして明かされる関係に涙…までは正直なかったけど、感動はしました。これは、楽しめると思いますねー。エコ贔屓はあるにせよ、この作品はオススメできます。スッキリって話じゃないけど、嫌な気分にはならないと思うので、ぜひイケメンで眼福を味わいながら、作品も楽しんでほしいですね。★★★★☆デシベル【Blu-ray】 [ キム・レウォン ]価格:3,603円(税込、送料無料) (2024/2/2時点)楽天で購入
2024.02.03
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戦争直後の日本、戦争帰りの敷島は戦争中の行いから自分を責め、自暴自棄になっていた。そんなある日、同じように家族を失った子連れの女性典子と出会う。2人は奇妙な形ながらも共同生活を始める。そんな折、かつて敷島が戦時下にある島で出くわした謎の巨大怪物「ゴジラ」が日本本土に上陸するという情報が入る。戦争で焼け野原となり無となった日本が「ゴジラ」によって、さらにマイナスになろうとしていた。世間の評判ほどではなかったですね。「シン・ゴジラ」とは違い、割と人間ドラマの部分を重視してる感じでした。今までのゴジラ映画とは差別化されていて、新しいとのことでしたが、私の好みからは外れてしまいました。なんだか、陳腐なお芝居を見せられてる気になったんですよ。あんなに演技の上手い俳優ばかりなのに。私はあったか家族もののお話が基本的に好きではないんです。今作は戦後でいろんなものを失った人たちの話だから全然違うはずなんですけど…どことなく漂う「ALWAYS 三丁目の夕陽」臭…余計なドラマ部分で、ゴジラの怖さ、恐ろしさ、故のカッコよさ…が薄れてしまう。しかもそれならそれで、もっとしっかりドラマ感があればいいけど、それもなんだか陳腐な人情ものにみえてしまったんですよね。これは好みですよね。この人情ドラマをどこまで感情移入して観れるかって話かな?評価は高いですもん。私も、一般の意見と自分の意見の相違がしばしば致命的に広がっていると自覚はしています。面白くなかったと言ってるわけでは決してないのです。ゴジラはスゴいし、ゴジラとの戦いはハラハラさせてくれます。ただ、ゴジラと戦後日本を描いたドラマを一緒にした理由が私にはよく理解できなかった。あくまでも私には…です。一般的には評価高いですし、見応えはそれなりにあると思うので、観て損はないと思います。★★☆☆☆小説版 ゴジラー1.0 (集英社オレンジ文庫) [ 山崎 貴 ]価格:748円(税込、送料無料) (2024/2/1時点)楽天で購入
2024.02.02
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