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「奪還 」 蓮池透著


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映画「誰も知らない」


映画「白いカラス」


映画「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」クリント・イーストウッド監督


映画「愛を読む人」


2003年08月10日
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台風の北海道上陸に合わせて、全国の集いが北海道で開催された。
私はその実行委員の末席として、2日間をハラハラドキドキしながら動き回っていた。
集いには、全国各地から600人(実人数)を超える親や子ども達、そして学校や相談機関など、立場はそれぞれ違っても、不登校問題に関心を持ち、悩み、試行錯誤を続ける仲間達が集まった。
台風の影響で、関西や東京からの飛行機が飛ばないのではないかととても心配したけれど、奇跡的に欠航にならず、無事に集いは開催された。
この会は、全国の「不登校のこどもを持つ親の会」が中心になって開催され、今回で八回目。
子どもが学校に行けなくなったとき、うろたえたり焦らない親はほとんどいないだろう。
不登校・登校拒否は、現在の社会や教育システム、大人全体の価値観に大きく影響を受けているにもかかわらず、いまだに「子ども本人や家族の問題」と捉えられがちである。
親自身も、それまでのそのような一般的認識から出発するので、「自分の育て方が・・」などと必要以上に悩んだり、自分を責めたりしてしまう。
さらに、「学校に行かない」のであるから、学校が居心地良い場所ではないのははっきりしているのに、それを「甘え」とみられるし、
大抵の子どもは、自分で苦しさを上手に言語化できないから、「学校では問題はないのに・・」、とも思われる。
かくして、「頑張れコール」が四方八方から子どもを襲い、いよいよ子どもは追い詰められる。
追い詰められた子どもと毎日接するようになる母親は、子ども以上に追い詰められることもある。
学校に行かないことが悪ではないのだ。
人間の成長には苦労も必要だけど、必要以上の苦しみやそれによる深い心の傷は、人の元気をどんどん奪っていく。
元気を失った心は、生きる意欲をなくしていく。
そのことこそが、人にとっての危機なのだ。
人によって傷ついた心は、人によっての癒しでしか治らない。
向き合っている人の心の痛みに思いをいたして、それに通ずる自分の心を探り当て、共感できる接点を見出した時に、人は多少なりとも心を通わせることが出来る。
一人ではないと感じた時に、人は安心し、そして元気の種が芽を出すのではないかと思う。
そんなことを感じさせられた2日間だった。





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最終更新日  2017年04月17日 10時42分49秒
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