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2026年03月28日
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カテゴリ: 絵本
「ローラとわたし」
ローラとわたし
【内容紹介】
ローラはわたしの親友で、いっしょに暮らしている。
はじめて出会ったとき、ローラはひとりで苦しんでいた。わたしは、ローラの力になろうと決めた。毎日の散歩や、はじめて行った海…。
女の子と盲導犬がともにすごす日々を美しく描いた感動の絵本。
IBBY障害をもつ子どもたちへの推薦図書選定。

【著者について】
キアラ・ヴァレンティーナ・セグレ
1982年ミラノに生まれる。分子腫瘍学で学位をとり、サイエンス・コミュニェーションで働いている。イタリアの出版社から子ども向けの絵本や読み物を出版している。
パオロ・ドメニコーニ
イタリアのモデナに生まれる。絵画を学んだ後、広告会社に勤務した。現在は子どもの本のイラストの仕事で活躍している。
杉本あり
大学卒業後、出版社勤務を経てイタリアへ留学。インテリアデザインを学ぶ。エコ・デザインなど「暮らし」と「デザイン」をテーマに取材・執筆をしている。著書に 「 イタリア一人歩きノート 」「 イタリア一人暮らしノート 」(大和書房) 「 フィレンツェ 四季を彩る食卓 」(東京書籍)など。


視覚に障害を持つ人達と、以前の仕事の中で出会ったことがある。

盲導犬と一緒に暮らしている人とは、親しくはなかったけれど時々会っていたので
その都度盲導犬の能力に感動もした。
本当に犬というものは、訓練されているとはいえ、人間の仲間で理解者なのだなと感心するばかりだった。

同時に、視力を失った人たちの聴力や周囲の雰囲気を感じ取る凄さにも驚くばかりだった。
かつて、全盲の大学の講師に講演をお願いしたことがあり、その時に会場のドアの前で
「随分大勢の人が来てくださっているのですね」と言われてビックリした。
その人には、私が昼食の時などにお手伝いをしたのだが、
最初に昼食の内容を教えられたとおりに時計の針の方向などで示してお伝えしたら、
その後は何も説明の必要はなく、指で位置を確かめながら見えているかのように食べつつ、私達との会話が続いた。
さらに、一度自己紹介をしたなら、声でその人のことを記憶するのだろう、不都合なく会話も続いた。
その人はもともと能力が高い人でもあったのだろうが、もう「恐れ入りました!」と言うしかなかった。

もう一人、点字図書館で働いていた男性と久しぶりに会った時に、
私は懐かしさから自分の名前を名乗らず「Sさん、お久しぶりです」と話しかけた時、
すぐに「あ、みらいさん、お久しぶりです!」と返事をされた時はビックリした。
私の声はそれほど特徴的なのだろうか? 
いや、そうではなくて、彼は私達が顔を覚えるように、声と人を覚えているのだと思う。
彼はほとんど見えていないと言っていたが、(ぼんやりと影が見えるような感じらしい)
白杖も使わずにあまり不自由なく歩いている感じだった。
その時は夜のイベントの会場だったのだが、彼は私たち以上に不自由なく動き回っていた。

もう一人の鍼灸師の男性は、彼の言葉によれば「朝起きたら、何も見えなくなっていた」そうで、
それから視覚障碍者として生きていくために鍼灸師の勉強をしたらしい。
まだ目が見えないことに慣れていなかった頃(彼の言葉)、横断歩道を渡れずに一時間くらいそこで立ち止まって逡巡していたという。
「その時が一番怖かったなあ」と笑いながら言っていたが、本当に不安で恐怖の時が何度も何度もあったことだろう。

色々な障害があり、どれもが大変な不便があると思うが、私には目が見えなくなるのは一番怖いと思った。
何よりも、私の楽しみは「本を読むこと」。これができなくなるのはとても怖い。
当時は30代後半だったので、点字ボランティアにチャレンジしようかとも思ったことがあるが、
忙しすぎて体験だけで終わってしまった。
その時に点字図書にも触れてみたのだが、私の鈍感な指先ではただの凸凹にしか感じられず、
白杖体験もしてみたが、アイマスクをつけて傍らには介助者もいるのにもかかわらず、
一歩足を運ぶのにもとても不安だった。
ためしに、アイマスクをしてまっすぐ歩いてみたらどうなるのか。
スイカ割をしたことがあれば、目の見えない状態でまっすぐ目的の方向に歩くのが難しいことはわかると思う。
まあ、そんな私でも本当に視力を失ったなら必死に頑張るのだろうが、
私にそれができるのだろうかと、障害を持った人たちを心の底から尊敬したものだ。

絵本からはちょっとはずれた思い出話になってしまったが、
この絵本は中途失明者の不安や恐怖、そんな心を理解して寄り添うものの存在の大切さ、
やがて勇気を出して歩き出し、次々と新しいチャレンジをしていく姿、
その傍らに信頼できる相棒がいることがどんなに素晴らしいことか。
そんなことを疑似体験させてくれる絵本だと思う。
最初は「ローラつてどっち?」と思いながら読んでいたけれど、
ああそうか、と思った時に静かに感動が広がった。

犬はとても賢いし、人の言うことをよく理解するので、盲導犬だけではなく介助犬としても活躍しているはずだ。
調べたら 「日本介助犬協会」 があったので、そのサイトを見たら色々わかると思います。

実はこの絵本、友人のお勧めだったのだが、彼女が書いてくれた著者とは違っていた。
別の本があるのだろうか。





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最終更新日  2026年03月28日 11時08分18秒
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