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2008年08月27日
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カテゴリ: 旅の記録
早朝に岡山を出て、高速に乗り、名神茨木インターチェンジに降りたのは、9時前であった。

今回のぶらぶら旅は例によってその日の気分任せではあるが、基本コンセプトは、大阪平野の遺跡めぐりです。二年ぶりの車での国内旅行です。車の機動力を生かして、今までいけなかった遺跡をめぐろうと思います。
1継体天皇陵
1継体天皇陵 posted by (C)くま
茨木で降りたのは、真の継体天皇陵といわれている今城塚古墳を見るためである。それで先ず宮内庁管理の伝継体天皇陵に行く。形のいい前方後円墳。堀に綺麗に囲まれている。しかし造営は5Cであることがはっきりしていることから、日本書紀による継体没年531年と矛盾する。宮内庁の思い違いなのである。
2今城塚古墳
2今城塚古墳 posted by (C)くま
真の継体陵はそれよりも数キロ離れた高槻市の今城塚古墳であることは、今では定説になっている。行ってみたら、国立公園として整備中、しかもお盆休み中、ということで中に入れなかった。宮内庁管理ではないので、古墳の上に登ってそこから見る景色を愉しむことが出来るだろう、と期待していたのに残念。しかし、大きい。周りの堀がはっきりしている分、岡山の造山古墳(日本第四位)よりも大きい気がする。今城塚古墳の形が崩れたのは、1596年の伏見地震によることが明らかになっているが、そのことにより形が良いほうの茨木市の古墳を宮内庁は天皇陵としたのだろう。このことからも、宮内庁の陵墓選定は全く科学的でないということが分る。

高槻の歴史館で2004年と2008年の今城塚の発掘報告書を買って、一路二号線に向けて走っていると、茨木市の広報(公民館で見つけた)にあった人面つき土器が発掘された日垣遺跡の近くを通る。「三丁目」と言う場所だけを頼りに遺跡の後がないか探してみる。工場しか建っていないので、調査発掘で潰されたのだと推測する。川より少し離れた田んぼが続く平野である。のちに弥生遺跡跡を幾つか回ってみるが、(四つ池遺跡や土師遺跡)いずれも、周りに小高い山は一つもない平野(当時は微高地だったのだろう)なので、弥生時代、この大阪平野は本当に広い穀倉地帯だったのだろうと推測する。
3大阪のラーメン屋
3大阪のラーメン屋 posted by (C)くま
二号線をずっと南下して堺市にいたる。途中ラーメン屋で昼食。黄色い派手な看板。大阪らしくこってり系。取りほうだいのキムチは美味しかった。値段はそれなり。
5仁徳天皇陵の石棺のレプリカ
5仁徳天皇陵の石棺のレプリカ posted by (C)くま
初めて大仙古墳(伝仁徳天皇陵)を見る。大きい。これは来てみないと分らない。そばを車で通ったのだが、踏切を渡った後、四つの信号を越える長さがあった。とうてい写真に収まる大きさではない。造山古墳は確かに造られた5C当時は日本最大の大きさであった。そのことで私は吉備の力の強さを過信してはいなかったか。けれども、すぐに大和の力はそれを凌駕したのだ。
4堺博物館
4堺博物館 posted by (C)くま
堺博物館に行く。
6五世紀の様子を再現
6五世紀の様子を再現 posted by (C)くま
そこの学芸員に少し質問した。
「この大仙古墳は当時の海岸線より少し奥まったところにあったと思いますが、海からは見えなかったのですか?」
学芸員は丁寧に答えてくれた。
「見えます。海岸線はずっと斜面になっていました。だからこの古墳の威容は海から十分見えていたと思います。」
当時の交通の要は海であり、堺は重要な港であった。だとすると、船で長い旅をしてきたものは、ここに機内の大王の墓がある、十分に国の威容を見せ付けるもの、世界に冠たる「都会」と見えただろう。15年かけて延べ600万人を動員して造った大仙古墳の幾つかの目的はそれで達成しただろう。
8平和と人権のための博物館にあった父親の遺書
8平和と人権のための博物館にあった父親の遺書 posted by (C)くま
その後弥生遺跡を回ったあと、迷いながら堺市平和と人権資料館に寄って見る。深井小学校裏、細道を入り、ソフィア堺という立派な建物の一階に図書館と併用して設けられている。自分が死んだときのために書いてあった息子宛の遺書がなかなか泣ける。展示物は少ない。子供たちの体験学習の場なのである。なかなか本格的に大人の鑑賞に堪えるような平和博物館は日本には少ないのである。
9夕食定食屋にて
9夕食定食屋にて posted by (C)くま
その後、天然温泉だというお風呂に入り、定食屋で食事。羽曳野の道の駅に車中泊する。
続きあります。





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最終更新日  2008年08月27日 23時42分52秒
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