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今回の修理は、「小型プッシュスイッチ(通称、タクトスイッチ←アルプス電気の商標らしい)」なるスイッチを使用した電子機器(ラジカセなどの音響機器、マウスなど)に共通故障の修理だ。【電子工作】工作用部品:タクトスイッチ小HK-TKS01H タクトスイッチ 小 ELPA(エルパ・朝日電機) スイッチ このタクトスイッチは物理的にも電気的にも特性が良く、また安価なため、音響機器やパソコンのキーボードやマウス、電話機のボタンなど、実に多彩な情報機器で多用されている。 [タクトスイッチ(上段)と経年劣化したその構成パーツ(下段)] このタクトスイッチと抵抗器がセットで用いられ、所定の抵抗値で電流が流れたことを制御ICが判断し、どのスイッチが操作されたかを判断する仕組みとなっている。 しかし、タクトスイッチは経年劣化には勝てず、経過時間と使用頻度により、確実に劣化する。劣化すると抵抗値が変化(増加)するため、操作されたスイッチは別のスイッチが押下されたとICが勘違いし、機器が誤動作してしまうと言うわけだ。 上の写真は、10数年前のラジカセに使われていたタクトスイッチだ。下段左端の2つのパーツが、押下により接触することで電気が流れる仕組みだが、左から2つ目のパーツを見ると、黄銅色の地金に茶色の縞模様が付いている。恐らく、酸化皮膜やカーボンと思われ、これが抵抗値を増加させる原因となる。 この原因による故障を修理するには、タクトスイッチを交換するのがもっとも確実だ。 因みに、バブル期のラジカセなどは、1台にこのタクトスイッチが50個くらい使用されているものもあり、交換作業は忍耐と時間を要することとなる。 パソコンのマウスなら2個のタクトスイッチを交換するだけで修理が完了するので、「どうも最近クリックが怪しい」と感じている諸兄は、交換修理にチャレンジしてみてはどうだろうか。もちろん、半田ごてを握る必要はあるが。
2011年02月01日
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今回の修理は、「SONY|ソニー ZS-M30 MDラジカセ(発売日:2000/10/21)」 だ。2ウェイ4スピーカーを搭載し、音に立体感を加える「パノラマサウンド」機能を装備するなど、手軽さと音質を重視したMDラジカセだ。[SONY|ソニー ZS-M30 MDラジカセ(発売日:2000/10/21)] デザインにも重視しており 、質感の高い塗料できれいに塗装されてる。■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ劣化寿命液晶表示不可 → ハンダ付け劣化表示部バックライト不点灯 → 電球玉切れ■修理 この個体の故障箇所は、この機種の典型故障と一致している。液晶パネルは、既にメーカーにも在庫がないようだ。 いきなり分解で伏兵に出くわした。ねじ穴に填まり込んだドライバーだにより、1箇所ねじを外すことができないのだ。試案と試行錯誤の挙句、 ねじ穴部を筐体の隙間から切断し回避した。 内部はきれいな状態だ。ちゃんとしたスピーカーユニット4個が確認できる。バックライトには麦球が使用されており、見事に切れていた。麦球の代替にLEDにを使用したいが、この箇所の電圧値が高いためにLEDの許容電圧値をオーバーし、直ぐにLEDが玉切れしてしまう。 よって、LEDとともに電圧と電流を制限する電子パーツも追加して復旧とした。 液晶が表示されない不具合については、幸いにもサービスマニュアルが入手できたため、回路を点検。結果として、ハンダ付けを修正したことで液晶表示が復活。目視では見つからなかったが、ハンダ付けの劣化による接触不良が原因だった。 CDは、光ピックアップ(型番:SONY KSS-213C)のレーザー発光がないため、手持ちの同等パーツと交換して、全復旧とした。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月08日
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自転車のサドルを新しいものに交換しました。 夏場はお尻が暑いので、涼しく座り心地が良さそうな物を探していたところ、下記のサドル(WAYZGOOSE 【Large】 #6053 コンフォートサドル)を見けました。 (WAYZGOOSE 【Large】 #6053 コンフォートサドル)他のサイズ(WAYZGOOSE 【Medium】 #6052 コンフォートサドル)(WAYZGOOSE 【Small】 #1120 コンフォートサドル) 春ごろに付け替えたのですが、今まで乗ったサドルの中で一番いいです(因みに私は実用的なものが好きです)。ユニークな形ですが座り心地も良く、ペダルをこぐ時に内ももがサドルに当たらず、こぎやすいですし、足先の着地性も良くなります。坐骨で座るような感じのため、接触面積も少く蒸れ難くく、以前のサドルよりかなり涼しいです。価格も安く、大満足です。 ただし、不安材料としては、一度初期不良で交換してもらった「原因」でしょうか。実は、同サドル後部を持って自転車を方向転換しようとしたとき、「バキッ」という音とともにサドルフレームが破損(下の写真参照)し、クッション後部がサドルフレームから外れてしまったというものです。(サドル初期不良の状況) 私の自転車は、コンフォート用のクロスバイクで17kg超もあるので、決して軽くはないのですが、コンフォート用サドルがこの程度の重量で破損するのはいただけません。 ショップ(PALMYさん)に連絡したところ、快く直ぐに代替品を交換送付していただけました。代替品を確認したところ問題はありませんでした。しかし、交換前のサドルも同じ状況でした。 一抹の不安が残る私は考えます。サドルフレームの問題箇所はプラスチック樹脂でできており、そのフレームを六角ボルトの頭高さと同じくらい削り込んでから座面を固定してあります。どうも「この部分が設計または製造上、もともと弱いのでは」と勝手に自己判断し、その樹脂フレーム部分を大き目のワッシャーかまして六角ボルトを取り付け直しました。 結果、4月頃から現在に至るまで、荷物を積んで20kg超になったであろう車重も含め、サドル後部を手で持って自転車を方向転換しても、同様の破損は発生していません。 以上、総合的には「今まで乗ったサドルの中で一番いい」が評価です。これからも使い続けます。
2009年07月05日
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清掃と起動確認が完了したので、次にOSとアプリのインストールを行います。(1)OSのインストール 今回購入した中古パソコンには、 Windows XP Proのライセンスが本体に付いていますので、このOSをインストールします。たいていは中古業者が動作確認用に本体付属ライセンスのOSをインストールしてくれています。問題が無ければこれをそのまま利用します。 今回も問題はありませんでしたので、 Windows XP Proのインストールは省略し、「Windowsコンポーネントの追加と削除」のみ好みに応じて行いました。(2)OSの基本設定 LANに接続しない状態(ウイルス感染予防のため)で、 Windows XP Proの基本的な設定を行います。と言ってもたいしてすることはありません。「コンピュータ名」「ワークグループ名」「TCP/IP設定」等くらいですね。(3)ウイルス対策ソフトの導入 本体にイーサネットケーブルを接続し、LANやインターネットが使える状態にします。何はともあれ、まずは「ウイルス対策ソフト」をインストールします。今回は、家庭用で非商業目的で利用する1台のコンピュータにのみ無償で使用できる「AVG Anti-Virus Free Edition8.5」を使用します。メールアドレスを登録すると、ダウンロードでき、使用ライセンス番号を発行してもらえます。(4)アプリケーションソフトのインストール 使用するアプリケーションをインストールします。と言うものの、何をインストールしていたかなんて全部覚えてはいないので、インストールしたソフト情報を収集・表示してくれる「PCVIEW」と台帳管理・印刷してくれる「PClist」というフリーソフトを使います。情報が取れないソフトもあるので、これは手作業で確認します。リストさえできれば、後はひたすらインストールするのみ。(つづく)
2009年08月01日
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カブスカウトに入っている息子が懐中電灯が欲しいということで、防滴仕様のLEDヘッドランプを買いました。私の経験上、両手が使え、明るく、軽く、一晩中、雨中でも使え、3000円程度を条件に探しました。いくつか条件に合うものがあったのですが、下記のものにしました。ヤザワ 3ステージインジケーター&5コントロール3W LEDヘッドライト【税込】 LZ31SV [LZ31SV] ありがたいことに、購入時には『訳あり』商品がメーカーのアウトレット店(ヤザワアウトレット)に1台1050円で販売されており、防災用も兼ねて3台まとめて購入しました。 『訳あり』とのことで、集光レンズの一部に小さな切削跡がありましたが、実用上はまったく問題でした。( 『訳あり』の小さな切削跡) 性能的には3WのLEDなので、我が家にあるどの懐中電灯よりも明るいです。あえて苦言を呈すとすれば、ライト上下角度の調整部の遊びが大きいため、上を向いた姿勢をとると光軸がぶれてしまうことでしょうか。 ともあれ、今日から夏キャンプの息子は、今晩の肝試しで使うのを楽しみにしているようです。
2009年07月25日
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月に一度、息子の頭を散髪するために床屋さんになります。次のような道具を使います。家庭用電気バリカンすきバサミ普通のハサミ櫛霧吹き(髪の飛散り防止)大型ゴミ袋(髪避けマント)新聞紙(下に敷き詰めます)テレビ(飽きてくる子ども対策) 彼が3歳の頃から散髪をしているので、かれこれ6年目。当初に比べるとさすがに手馴れとはいえ、それでも1時間ほどを要します。しかもこの間中、中腰の姿勢が続くため、腰が辛いです。 6年も使っていると、道具もそろそろくたびれてきました。彼も小学3年生なのですが、まだ「お父さんの散髪がいい」とのこと。少しうれしくもありますが、言ってる間に「散髪屋に行くようになるのでしょうね。
2009年07月24日
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既存パソコン3台のうち、1台のリプレイス(入れ換え)用に中古パソコンを購入しました。この5年ほどは、原則新品のパソコンは購入はせず、もっぱら中古パソコンを購入しています。 私の場合、用途は「電子メール」「Web閲覧」「表計算」「ワープロ」程度ですので、中古パソコンでも性能的に十分です。リプレイスしたい既存パソコンも、スペックはPentium4 1.6GHz メインメモリー1GBで、特に不自由はありません。ならば、リプレイス理由は何ぞやと言うと、「ハードの老朽化」と「発熱が大きい」「騒音が大きい」の三点です。 今となっては既存パソコンのスペックはたいしたことないのですが、発売当時(2001年6月頃)は約70万円もするハイスペックなグラフィックワークステーションでした(これを4年落ち中古として3万円で購入)。なので消費電力も最大200W、ファンの音もかなりうるさかったんです。 さて、中古パソコンの購入に際しては、5年落ち程度のパソコンを3万円以下で購入することにしていました。しかし、昨今の低価格なネットブックPCの影響もあり、それらと中古パソコンの価格と性能の差が随分と小さくなってしまいました。このため、今回は1.5万円以下を目標に中古パソコンを調達することとしました。 結果、購入したパソコンは、DELL OptiPlex GX520。スペックは、CPU:CeleronD-2.53GH、RAM:512MBです。価格は送料込みで7800円でした。 購入先は、「激安中古パソコンショップ PC-WRAP」です。このショップが大概一番安価なことが多いので、結果的にこのショップでしか中古パソコンを購入したことはありません。ショップのメルマガを購読していて、値下げ&送料込みキャンペーンなんかのときを狙って購入します。今回も一番安く購入でき、とても満足です。 さあ、環境移行をがんばってやりましょうかね。
2009年07月29日
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ペットボトル専用のボトルケージ(MINOURA「PC500」ペットボトルケージ)を取り付けてみました。(MINOURA「PC500」ペットボトルケージ)(取付前)(取付後) 500ccサイズのペットボトル専用です。 転倒でもしない限り、抜けることはなさそうです。(ペットボトルを挿したところ) 【商品情報】 MINOURA「PC500」ペットボトルケージMINOURA PC500DXボトルゲージコンボ MINOURA「AB1500」ペットボトルケージOGK RC-7 カーボンボトルケージ(500ccペットボトル用)
2009年07月11日
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今回の修理は、「東芝 AW-702HVP 全自動洗濯機(2002年製)」 だ。我家で現役活躍中の洗濯機。発売当時、汚れや洗剤で弱まった水に除菌パワーをつけた除菌活性水で、すすぎながら衣類も槽も除菌するがうたい文句の一台。 [東芝 AW-702HVP 全自動洗濯機]■主な故障と原因電源が入ら無いことがある → スイッチ接点の劣化 ■修理 操作盤のみの取り外しができる。ポイントは写真(下)の隠しねじだ。マイナスドライバーなどで隙間をこじると小パネルが外れ、隠しねじが現れる。このねじを外すと、操作盤全体を右に5mmほどスライドさせ、上へ持ち上げると外れる。 全ての信号線コネクタを外すと操作盤を本体から切り離せる。 電源ボタンは、オムロン社製のマイクロスイッチだった。 分解すると、案の定接点が激しく劣化している。これが接触不良して電源が入らなかったりする原因だ。 スイッチ類は、同じものが入手できれば交換した方が良いが、古くなると大概入手できない。よって、マイクロスイッチ自体を分解し、劣化した両接点を紙やすり等で研磨する。 組み直して復旧を確認し、修理完了。
2012年12月18日
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今回の修理は、「Victor NS-X77WMD(2003/2/3発売)」だ。現在では貴重となった、1台でMDを2枚挿入し、MDからMDへダビングできる機能を搭載したオールインワンシステムだ。同社独自の「αサウンド」音場効果機能を搭載し、耳ざわりの良い音が印象の一台だ。先代のNS-X7WMDに搭載されていた同機能を更に進化させている。 [修理の完了したVictor NS-X77WMD] ■主な故障状況と原因MD再生/録音不良 → MDユニットレンズ汚れ、メカへの埃付着CD扉開閉不良 → 開閉ギア欠損右スピーカーの音が出ないときがある → スピーカー内部ケーブルの断線 2000年前後以降から、コストダウンとともに内部構造もシンプルとなり、分解は極めて容易になっている。 MDユニットの整備は、前回紹介したNS-X7WMDと同じなのでそちらを参照願いたい。 次にこのシリーズ機種に固有の故障であるCD扉のギア欠損の修理だ。開閉中の扉に想定外の力が加わると、扉側のギアが欠けてしまうようだ。コストダウンも会社命令なので仕方ないのだろうが、もう少し利用者の利用シーンから設計要求を見直して欲しいところだ。 扉が開いたときのギアが2山欠けてしまっている。開いた状態で力が加わったことが想像できる。 この手の修理難度は少々高い。同機体の別の箇所から切り取った同一素材のプラスチックを熱で溶かし、ギアの欠けた部分に溶着する(写真上)。 冷えて固まったら、目立てヤスリを使用し、欠損したギアの山を削りだす。何種類かの修理方法を試したが、この方法が最もギアの強度を確保できた。 特に問題は無かったが、CDユニット(CDピックアップ:OPT-73B2)もクリーニングを行う。その他にもスピーカーネットのほつれ等を補修し、修理完了だ。 MDは、CD-Rやその他のメディアに比較し、ケースに収容されていることもあって、MOやDVD-RAM(カートリッジ収納タイプ)と同様に長期保存可能なメディア(10~15年位か?)の一つだが、それでも紫外線や埃で劣化して読み取りエラーが発生してくる。 そうなる前に貴重なMDはダビングしておきたい。その場合、本機種などを利用すると、手軽にMDのダビングが行えて有難い。 中身である音楽データを将来に渡って保存し続けたい場合、メディアコンバート(媒体変更)は避けて通れない作業である。皆さんも大事にしている古いカセットテープやMDがあるなら、一度劣化の度合いの確認をお勧めする。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年07月16日
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今回の修理は、「アイワ XR-H55MD MDミニコンポ(発売日:1998年)」だ。ルーレット式の3CDチェンジャー、MD(MDLP非対応)、ダブルカセットTAPE、AM、FMを搭載する。[本体:CX-NH55MD、スピーカー:SX-FNH51(写真無し)、リモコン:RC-7AS08]■主な不具合症状と原因CDをどのトレーにセットしても再生しない → 主にCD光ピックアップ(CDOPU)の経年劣化、次いでゴムベルト(2本)の経年劣化等ダブルTAPEデッキが双方ともに再生等不可 → ゴムベルト(5本)の経年劣化MDは再生するも録音に失敗する → MDレンズの汚れ、設定値の狂い■修理 動作確認後、分解開始。塵の侵入・付着が顕著。適宜清掃しつつ作業を進める。 CDチェンジャーメカを点検・清掃・注油しつつ、CDトレー開閉用ゴムベルトを交換。 CDトレー回転用ゴムベルトを交換するも摩擦が大きくトレー回転に失敗。改めて中古ゴムベルトに交換して回復を確認。 CDトラバースメカを清掃・注油し、CDOPU(SOPY KSS-2113F)をKSS-213Cで代替交換して回復を確認。 ダブルカセットTAPEメカのゴムベルトの経年劣化(軟化・溶断)を確認。これを除去・清掃。 新しいゴムベルト(5本)を設置・各種調整して回復を確認。 MD(MDOPU:SONY KMS-260B、ATRAC IC:CXD2652AR)は、MDレンズやMDメカを清掃・注油し、各種再調整をして回復を確認。 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2020年12月14日
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今回の修理は、「SANYO PH-PR910 WカセットCDラジカセ(発売日:1992年)」だ。 同社のPrimaire(プリミエール)シリーズの一台で、イルミネーションが印象的だ。同年の発売には、兄弟機のPH-PR810がある。[三洋電機 PH-PR910 WカセットCDラジカセ]■主な不具合症状と原因CD再生に限り、スピーカーとヘッドホンともに右出力が無い → ハンダ付部の経年劣化一部操作ボタンが誤動作する → 押下式スイッチの経年劣化■修理 分解開始。 主制御基板のハンダ付劣化部を多数補修。CD制御基板を接続するコネクタのハンダ付部劣化が主原因だ。 主基板とアンプ基板を跨ぐ配線のハンダ付劣化部を補修。 アンプ基板のハンダ付劣化部を多数補修。 表示・操作基板に実装されている故障した押下式スイッチを交換。 因みにCD光ピックアップは、同社の「SANYO製 SF-P1(13PIN)」 が搭載されていた。これは互換品を含め、ほぼ入手不可な現状となっている。 その他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年05月23日
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うちの息子はラジオが好きだ。しかもダイヤルを回して選局するアナログラジオが好きなようだ。韓国語や中国語など、意外な放送が飛び込んでくるのが面白いらしい。 ジャンク品のラジオカセットコーダーを入手したところ、いたく気に入ったようなので、クリスマスプレゼントとすることにした。[ジャンク品で入手した「SONY CFM-A50 ラジオカセットコーダー」] ざっと清掃して機能確認をしたところ、ラッキーなことにこれといった故障箇所はない。外装汚れや塗装はげ程度だ。 FM/AM/TVを受信でき、感度も良い。マイクを前面に内蔵しており、周囲の音もカセットに録音できる。 息子は高級車の内装のような木目調のデザインに惹かれたようだ。「好きな自動車はトヨタのクラウン」なので、彼の渋好みの琴線に触れたのだろう。[分解中のSONY CFM-A50] 分解は至ってし易い。内部は砂埃があるが、特に劣化や破損はないようだ。掃除機と刷毛を使い、丁寧に掃除を行う。[主基板を外したのSONY CFM-A50] [SONY CFM-A50のカセットレコーダユニット] すべとのユニットを取り外して清掃。筐体は洗浄した。 [SONY CFM-A50の主基板で発見した半田クラック] 気分良く組み上げていると、主基板に半田クラックを発見。基板用コネクタの半田部分だ。よくある伏兵だ。プリント配線パターンが半田もろとも剥がれていた。 まずは瞬間接着剤を流し込み、プリント配線パターンを基板に接着。念のため、基板コネクタ周りを中心に、怪しそうな部分を再半田を施した。 曇っていた透明パネルと木目パネルは研磨剤で磨き、 塗装はげのあったハンドル部は、金色で再塗装した。[修理の完了したSONY CFM-A50] 今回は順調に修理が完了した。小学校から帰宅した息子は、修理の終わったラジオを見つけると嬉しそうな顔で「直った?」「もちろん」。一足早いクリスマスプレゼントにご満悦の様子だった。--- 趣味で修理したラジカセ/ミニコンポを中心に出品 --- ★京とんびの気まぐれオークション★ (^_^)/ あの頃の懐かしいコンポを復活 (^o^)/
2010年12月03日
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今回の修理は、「SONY CMT-PX5 MDミニコンポ(発売日:2000/09/10)」だ。最近、立て続けに修理依頼をいただいたので、内一台を紹介する。本機種は過去にも紹介している(過去の修理記事、カーボンブラック限定機)。 [SONY CMT-PX5] ■主な故障と原因 CDチェンジャー動作不能 → チェンジャー用ゴムベルト劣化MD取出し不可 → ローディング用ゴムベルト劣化 液晶表示不可 → 液晶パネル故障メモリバックアップ不可 → 内蔵充電池の劣化による性能低下■修理概要 電源は入りガシャガシャ動作音はするものの、まったく液晶表示されない。ラジオに切替えて選曲すると、正常に受信し、音も出力された。 分解し、点検しながら順に修理を行う。 MDには、取り出せないディスクが挿入されたままの状態。 原因はローディングベルトの劣化によるスリップ。採寸してベルトを作成。これと交換で復旧。 (MD光ピックアップは「SONY KMS-262A」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」) CDチェンジャーユニットを取外す。取り出せないCDが、2枚取り残されたままだ。 原因はCDチェンジャー用ゴムベルトの劣化のよるスリップ。 採寸してベルトを作成。これと交換で復旧。(写真には写っていないが、CDベースユニットは「SONY BU-21BD53」で、光ピックアップ単体の部品割り当てはない) 問題の表示部は、液晶表示(LCD)ユニット事態の故障と判明。同型別機体の正常なユニットと交換して復旧。 メモリバックアップができない原因は、内蔵のリチウム二次電池(SII MS621)の劣化による性能低下だった。仕様調査の上、同等品と交換して復旧。 仮組みして動作を確認。 その他各部のクリーニング。エージングを実施し、作業完了。 (おわり) --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★整備済み「ラジカセ」や「ミニコンポ」のオークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、こちら!☆
2014年09月21日
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先日完成した学習机を製作する前に、製作用図面を書いていました(中学校でそのように習いましたので)。CADを使うほどでもないので、今回はOpenOffice.orgのDrawを使用しました。 (OpenOffice.org Drawで書いた図面) 手書きするよりは楽で良かったのですが、三面図を修正しようとすると、手書きよろしく三図とも修正が必要になり、少々面倒くさく思っていました。 次回の木工に備え、何か便利なツールはないかと探していたところ、ありました。その名も『木工図面作図ツール「もでりん」』。替刃式手引鋸(ゼットソー)を製造する株式会社岡田金属工業所のソーガイド製品に使用ライセンスが添付されているソフトウェアです。私は該当製品を持っていませんので、取り合えず「もでりんV1のお試し版」をダウンロード、インストールして使ってみました。(「もでりんV1のお試し版」の編集画面) OpenOffice.org Drawと比較し、作業能率は飛躍的に向上します(感覚的に10倍以上!)。2.5次元の木工専用CADソフトといった感じです。 入力の手順としては、カットする前の木材(登録可能)を選択し、長さを指定して材料を追加・配置していくことを繰り返し、図面を仕上げていきます。操作方法は、30分程度から1時間程度でマスターできると思います。「もでりん」ホームページの紹介ムービー見ると理解がスムーズです。 操作方法をマスターしていれば、今回の学習机程度は、5分くらいで作成できます。うーん、すばらしい。更に自動的に「組み図」と「材料取り図」を作成し、木材費用まで積算してくれるありがたい機能があり、こちらも重宝しそうです。 (「もでりんV1のお試し版」 組み図) (「もでりんV1のお試し版」 材料取り) 私的には、「もでりんV2」が良さそうなので、次回木工時には、ソーガイドを購入し、使ってみたいと思います。 株式会社岡田金属工業所のソーガイド製品 【のこぎりガイド】ソーガイド 30101 正確な直線切断・90°切断・左右45°切断・45°傾斜切断 PUP090713MJ02【のこぎりガイド】ソーガイド・エフ(ゲージ付) 30102 直角切断・左右45°角度フリー・前後傾斜45°角度フリー PUP090713MJ02【のこぎりガイド+専用のこぎり】ソーガイド・エフ(ゲージ付) 30102 直角切断・左右45°角度フリー・前後傾斜45°角度フリー ライフソー9寸目265本体 30002 セット PUP090713MJ02【のこぎりガイド+専用のこぎり+替刃】【ソーガイド・エフ(ゲージ付)】 直角切断・左右45°角度フリー・前後傾斜45°角度フリー 【ライフソー9寸目265本体】 【替刃1枚】 セット PUP090713MJ02 【のこぎりガイド・まっすぐ切れる君】ソーガイド・ミニ + ライフソー木工175G本体 + 45°カット金具+ 平行スライダー + ダミープレート0.5 30104 PUP090713MJ02
2009年07月15日
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今回の修理は、「SHARP SD-FX20-AL MDラジカセ(2004年発売)」だ。乾電池駆動も可能としながら、1ビットデジタルアンプを搭載し、クリアな高解像度音質を実現したモデルだ。因みにこのブルー系カラーは、 限定モデルだ。[SHARP SD-FX20-AL MDラジカセ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップの劣化故障 表示部バックライト不点灯 → LEDの劣化故障■修理作業 この機種は何度か修理をした経験がある。いずれもCD再生不可の故障だった。今回も同様の症状。 CD光ピックアップ(SANYO SF-P101N)から、レーザー光がまったく照射されない(裸眼直視危険)。ユニット交換で復旧。 バックライトはLEDの玉切れと劣化による光量低下が原因だった。この機種のバックライトLEDは、オレンジ色が3個使用されているのだが、この限定モデルは白色2個青1個だ。 手持ちのLEDは電気的性能が異なるため、生きていた青1個も含めて交換した。因みにこのLEDをSHARPから純正保守部品として調達すると、1個600円(交換工賃別)である。
2012年02月25日
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今回の修理は、「DENON DMD-80 MDデッキ(発売日:不詳)」だ。検索してもほとんど情報がない。MDLPに対応していないので1999年以前、使用部品から推測するに、恐らく1997年か1998年の発売と思われる。 [DENON DMD-80 MDデッキ] ■主な故障と原因なし ■修理 幸い故障箇所はなく、 点検と分解・クリーニングが主な作業だ。 MDユニット(シャープ製)を取り外し、クリーニング。 ATRAC ICは、「SHARP LR37646」。 MD光ピックアップは、「H8153AF」 。 以上で復旧完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年04月13日
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今回の修理は、「SONY CMT-PX5 MDデッキ搭載オールインワンコンポ(2000年9月発売)」だ。ソニーの“pepz(ペップズ)”シリーズの一機種で、MDLPに対応し、3CDチェンジャーが特徴の一台だ。 良くできた機種で、メンテナンスもし易く、音もバランスが取れていて、普通に使用する上ではなんら問題のない機種だ。 [修理の完了したSONY CMT-PX5] ■故障状況CDトレー開閉不可(稀に開閉)CDチェンジ不可MD音とび 原因を推測する。CDチェンジャーの不具合は、ギア破損か駆動ゴムベルトの劣化が多い。ギア破損の場合は交換部品が入手できず、修理断念となるケースが多い。原因が後者であることを祈りつつ分解に着手する。[底面からCDピックアップユニットの交換が可能な設計] ねじを外しにかかると、底面からCDピックアップユニットの交換が可能な設計となっていた。後のメンテナンスに配慮した設計に好感が持てる。 カバーを外し、左右のねじ2本を外すとごっそりと底部が外れ、ここにCDドライブユニットある。 とりあえずCDピックアップユニットを取り外し、メンテナンスする。 [自動開閉式シャッター付きCDピックアップユニット] CDレンズの防塵・防曇のために自動開閉式シャッターが付いた設計となっており、こちらも好感がもてる。以前紹介した「AIWA XR-FD5」と同様の機構だ。この設計が功を奏し、やはりCDレンズ部の汚れは軽微であった。 さて、今回の本命となるCDチェンジャーの修理だ。まずはユニットを分解しながら動作を観察し、動作原理を分析・理解する。 すると、ユニット後部にあるプーリーと歯車がCDチェンジやトレーの開閉をしていることが判明。動力伝達には、ゴムベルトが使われている。 指でプーリーをまわしてやると、チェンジ機構が機能し、トレーが排出されることを確認。どうやらモーターの動力伝達に使用されているゴムベルトが劣化で伸びてプーリーが空転し、動力が伝わっていないことが原因のようだ。 早速ゴムベルトを交換してやる。 CDチェンジャーのゴムベルトには大きな力がかかるため、劣化も早いようだ。定期的な交換が必要だろう。 次にMDの音とびを修理する。十中八九、レンズの汚れが原因だ。 [汚れて曇ったMDレンズ] 案の定、MDレンズが曇っている。録音用の磁気ヘッドにも汚れの付着が認められた。ユニット内の埃を除いた上で、レンズと磁気ヘッドをクリーニングした。 仮組し、動作を確認する。一発OK! 修理完了。再度バラしてオーバーホール。各部を清掃/調整/注油を行い、最終組上げを行った。 動作確認作業を行う。CDチェンジャーの確認は、特に念入りに行う。正常動作を確認。復旧完了だ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年03月24日
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妻の自転車(ブリジストン社製アルベルト)にリアバスケットを取り付けるため、リアキャリア(MARUICHI アルベルト2006~08モデル対応ステンレスリアキャリア)を購入しました。 (リアキャリア装着後) アルベルト専用モデルだけあり、リアキャリア自体の取り付けは10分ほどで完了。(ダボ穴取付部)(後ハブ取付部) (後ハブ右取付部) ステンレススチール製は、やっぱり丈夫で錆びにくくていいですね。スタンド(1.5年ほど使用)は、ケチってメッキの物を付けたのですが、写真で分かるように錆がポツポツ浮いてますね。 この耐荷重(上限積載荷重)は明示されてませんでしたが、恐らく18kgと思われます。利用者に分かり易く、刻印でも打ってくれるといいんですけどね。
2009年07月09日
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今回の修理は、「ONKYO K-511M クイックリバースカセットデッキ(発売日:1994年)」だ。 ノイズリダクションシステムとして「ドルビーBタイプ/Cタイプ」及び、高域特性改善システム「HX-PRO」を装備た、INTEC275シリーズのオートリバースカセットデッキだ。 [ONKYO K-511M クイックリバースカセットデッキ] ■主な故障と原因TAPE挿入扉開かず → ゴムベルトの劣化故障シャーシ底部の錆■修理 TAPEが挿入できないのでは、動作確認もできない。 原因は扉開閉用ゴムベルトの劣化だ。手を添えてやると扉が開閉することを確認。テープ再生等の動作も問題ないようだ。 さて、このベルトを交換するためには、一旦テープユニットを取外し、付帯する当該メカを分解する必要がある。 底部には少々の錆が発生。 飲み物を溢したりしたのだろう。 テープユニットを取外し各部を点検・清掃。 上記ゴムベルトを交換。 シャーシの錆を研磨。本来、シャーシは各部がアースを取るため、亜鉛メッキで導通が仕上げとなっている。よって、塗装はこのシャーシアースの妨げとならないよう、部分的に薄く仕上げた。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆e
2013年10月31日
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今回の修理は、「SONY CMT-M333NT MDミニコンポ(発売日:2002/11/21)」だ。 MD録音機器とパソコン間の音楽転送規格である「NetMD」に対応。専用アプリ「SONY SonicStage」をパソコンにインストールして使用する。また、新開発の「ATRAC/ATRAC3 DSP TYPE-S」を搭載し、従来のSPモード録音(TYPE-R)だけでなく、LPモード録音での高音質化を実現している。 [SONY ソニー CMT-M333NT(本体:HCD-M333、リモコン:RM-SM100W)] ■主な不具合症状と原因カセットテープの早送りと巻戻しができな → ゴムベルトの劣化MDのディスクが排出できない → ゴムベルトの劣化■修理 TAPEメカは、本体上面に設置されている。 粉塵の侵入があるので、同メカを清掃。 この年代になるとTAPE系の部品単位の供給は無く、「TAPEデッキメカ一式」とブロック単位の組品での供給しかなくなっている。 早送り・巻戻し用のゴムベルトを代替品で交換し、回復を確認。 MDメカを分解して残留していたディスクを取り出し、清掃。 MDローディング用のゴムベルトを代用品で交換し、回復を確認。 MD光ピックアップは「KMS-260E」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」が使用されていた。 各電子基板のハンダ付部の多数に劣化を確認したため、これをすべて補修。 CD光ピックアップ(CDP)は「SONY A-MAX.3」 だが、単品での部品供給がなく、これを含むCDベースユニットでの提供であったため、その型式の「BU-30」と称される場合が多い。既にメーカーからの部品供給は停止している。 因みにCDP故障よりも、BU-30の歯車破損による故障の方が多い。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年08月01日
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「お父さん! ムカデぇ~」と息子の大声で飛び起きると、枕の縁を10cmほどのムカデが這っていた。しかし、よく気が付いたものだ(たまたまだそうだ)。誰も刺されなくて良かった。 寝室は2階にあるが、それでも年に数度はムカデの家宅侵入がある。過去に外壁をスイスイと這い登るムカデを見たことがある。彼らに何階かは関係ないのだろう。 各階に常備の「宅内虫取りセット (プラ容器と厚紙)」で慎重に捕獲する。ムカデは以外に足が速いので、逃がすと隙間に逃げ込み捕獲が困難となる為だ(ノウハウ)。[捕獲したムカデ] 宅内に侵入さえしなければ決して殺生しないが、一旦侵入したムカデは躊躇なく殺処分することになる。 殺処分の方法は、過去に殺虫剤や洗剤などいくつか試したが、いずれも苦しそうにしてなかなか死ねないようだ。せめて苦しまぬように殺してやりたいと思う。 結果、辿り着いた方法は「熱湯」であった。少量の湯を沸かし、一気に注ぐと瞬時に昇天する。 [熱湯(これはお茶)で瞬時に殺処分したムカデ] 死骸は庭の隅に放置し、自生する分解者にその処置を委ねる。 一瞬にして目の覚めた朝となった。
2010年11月06日
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今回の修理は、「PIONEER XR-P760FG CDチェンジャー搭載ミニコンポ(発売日:1996年)」だ。CD25+1のCDチェンジャーと、ダブルTAPEを搭載したゴージャスなミニコンポだ。 こんな多機能ミニコンポは、今時販売されていない。コレクターには、貴重な一台だ。[PIONEER XR-P760FG CDチェンジャー搭載ミニコンポ] 既にメーカー修理を3度も経験しており、4度目は断られ、当方に依頼を頂いた。修理は結果的に予想を超える、かなりの大手術となった。■主な故障と原因CDスロットイン不可 → CDユニット支持用防振ゴムの劣化破損CDチェンジ不可 → 故障(1)に起因したメカトラブルTAPE-1扉開閉不可 → TAPE-1/2ともにゴムベルト(5本)の劣化TAPE-1再生不可 → バネ脱落各基板の半田付け部劣化 → 熱疲労破壊内部プラスチック固定部の破損 → プラスチックの経年劣化■修理 大事に使用されていた個体ではあるが、使用頻度が高く、古いため、各所の劣化が著しい。このため、主な故障箇所だけでも上記のように多数にのぼった。 まずは分解に手こずった。CDチェンジャー部を取り外すのに、かなり頭と日数を費やした。 CDラックの右側ヒンジと連動するリンクアームを外すことが分解の肝だった。分かってしまえばなんと言うことはない。 CDチェンジャー部とCDスロットインユニットが取り外せれば、前面パネルに設置されたダブルTAPEユニットは、簡単に取り外せる。 TAPEはパイオニア独自メカで、なんとゴムベルトが5本も使用されていた。これを交換しないことにはTAPEの点検すらできないので、思い切って交換。かなり交換し難い構造で、難儀した。 TAPE-2はゴムベルト2本、TAPE-1は3本だ。駆動モーターは1個を双方で共有する。 ゴムベルトを交換し、手回しで動作確認すると、案の定TAPE-1の状態が切り替わらない。 TAPEユニットを分解して確認したところ、 状態切り替え用のバネが外れていた。これを正常位置に戻して復旧。 内部プラスチック固定部の破損も多数あった。最も顕著だったのは、DC-DC変換用電源ユニットのブラスチック製廃熱口だ。この廃熱口は、同ユニットを固定する役割も担っている。これが、ブラスチックの経年劣化により破損。 熱融着と耐熱絶縁テープで補強補修した。 自走式CD取り込みユニット。汚れはあるが不具合はなく、クリーニングのみ。CDスロットインユニットも駆動系と検知センサー系を中心にクリーニング。 中に収められていたCDユニットを取り出すと、これを支持する防振ゴムが全て劣化破損し、同ユニットは脱落していた。これがCD系全ての不具合の原因となっていた。 この防振ゴムは既に入手不可。手持在庫から最も近い代替品を見繕って交換し、何とか復旧。因みにCDピックアップは「PIONEER CMK-54XT(違うことが判明 → AEA7004)」だった。一度交換されたのか、まったく問題はなかった。 半田付け部の劣化も、全ての基板に及んだ。この年代にしては多くはなかった。 その他もろもろの修理を行い何とか無事に復旧できた。しかし、 この類の機種が無事に修理できることは、劣化度合と交換部品の入手性から見て、かなり稀だろう。 結局、全ての修理を完了するのに、2週間以上を費やす大修理となとなった。かなり疲れたので、この類の機種の修理は、しばらく遠慮させて頂くことにしよう。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年03月21日
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京都も入梅した。先日は雨が降り続き、蒸し暑い一日となった。 例年なら、裸足で廊下を歩くと、ペタペタと足の裏が床に貼り付ほど湿気ていたのだが、昨年の11~12月に床下の防湿工事を実施したお陰で、今年はさらさらとした足ざわりで喜んでいる。 [和室床下への防湿シートの敷設] また、今年3月には、カビだらけだった和室の床板も張り替えたため、押入や室内のカビ臭さも無くなった。 これまで10年も湿気とカビ臭さに悩まされていたのが嘘のようだ。同じ悩みを持つ方は、多いと思う。調湿用の炭や除湿材を置いたりしても、期待するほど効果は出なかったはずだ。 私が実施した床下防湿工事は、上記のような対処療法ではなく、防湿シートを1枚敷設することで、床下から室内へと上がってくる水分の供給を遮断すると言う根本的な方法だ。最近の住宅ではべた基礎が多いため、既に基礎コンクリートの下にこの防湿シートが敷かれている。 しかし、布基礎の住宅の場合は、この防湿シートは敷かれていないため、床下が湿気る最大の原因となっている。 べた基礎の住宅と同じように防湿シートを敷き詰め、床下の湿気を追放しようと言う単純な発想だ。だが、この単純な方法を教えてくれる工務店は、私が相談した限り一店も無かった。やはり本当に良いことは教えてくれないものなのだろうか。 一方、ホームセンターなどでよく目にする床下換気扇も手軽に設置できるので悪い選択ではない。しかし、水分供給を断っていない以上やはり対処的な方法の一つで、終始エネルギーを使ってファンを動かし続ける必要がある点で環境的にも経済的にも負担が大きい。 その点、防湿シートは敷設に手間はかかるものの、一度敷いてしまえば根本的に床下への水分供給を断つため、上記のような負荷も発生せず、私的にはかなりお勧めの方法である。
2010年06月14日
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洗濯機用の排水トラップを取り付けました。 学生時代からアパート暮らしの長かった私は、洗濯機は「洗濯機パン」に設置するものと思い込んでいました。しかし、今の一戸建て住宅に転居したところ、洗濯機パンが付いていませんでした。なので仕方なく、防臭キャップで排水管を塞いでいました。[防臭キャップで塞いでいた洗濯機の排水パイプ] ゴキブリなど害虫の侵入は阻止できていたのですが、風呂の水を落としたりすると、どうしても防臭キャップと床の僅かな隙間から、悪臭が上ってきました。10年も使ったので(^_^;、思い切って排水トラップが付属する洗濯機パンを設置しようと調べました。 すると洗濯機パンを設置しなくても、排水管内に収まる洗濯機用の排水トラップがあるのを発見!【カクダイ】 通気弁つき洗濯機用排水トラップ【50】 (426-002) 洗濯機パンを設置しようと思うと、排水パイプを床下で切断し、床に穴を開け直して・・・などと、大げさな工事が必要なようだったのですが、この洗濯機用排水トラップならば、トラップを排水管内に挿入するだけで取り付けが完了します。素晴らしい。 と言うことで、こちらの商品を注文し、取り付けることにしました。取り付けは至って簡単でした。製品に付属の説明書に従って取り付けるだけです。製品以外に必要な材料として、シリコンオイルと塩ビ用ボンドがありました。[排水管接続用ソケットを取り付け][トラップの挿入][洗濯機の排水ホースを接続] 作業時間は30分ほどでした。 今回、「通気弁付き~」の製品を選択したのは、「破封」という現象への対策です。我が家は、トイレ、洗面台、風呂が一連の排水管で繋がっています。これまでは、洗面台と洗濯機の排水管を防臭キャップで塞いだだけだったので、良い意味で空気が自由に出入りできる隙間があり、破封が生じませんでした。 しかし、先日前者には、気密性の高い防臭ゴムを取り付けました。後者も同様に気密性のある排水トラップで仕上げると、破封の発生する恐れあります。なので「通気弁付き~」の製品を選択することにしました。 結果、悪臭は見事に止まりました。また、トイレや風呂水を流した時には、今回取り付けた洗濯機用排水トラップからそれらの排水音が聞こえますので、うまい具合に通気弁が機能し、破封を防いでくれているようです。 ただし、直径50mmの排水管内にトラップを持つ構造上、ゴミが溜まり易いようです。説明書にも定期的な清掃の指示がありましたので、そのようにメンテナンスしたいと思います。 (おわり)
2009年12月20日
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今回の修理は、MDドライブを2台搭載する「ビクター NS-X7WMD」だ。両MDとCDが動作せず、CD扉が開かない言う故障状態だ。 [理前のビクター NS-X7WMD] 外装汚れをサッと拭き取り、故障箇所と修理可不可の当たりを付けるため、まずは分解。 バブル期製造の製品は機能重視で分解も難解だが、崩壊以降の製品はコスト重視のために組み立て易くできている。即ち分解もし易いことが多い。[分解中のNS-X7WMD][CDとMDユニットを取り外したNS-X7WMD] NS-X7WMDは、きわめて分解しやすい機種だった。動作不良のCDユニットには、レンズに曇りがあったため、これをクリーニング。 CD扉の開閉はゴムベルトを使用していたが、このベルトが劣化して伸びていた。このため、CD扉を開くことができなかったようだ。ゴムベルトを交換した。機械的な異常は他になかった。 次に動作不良のMDユニットに取り掛かる。 [NS-X7WMDのダブルMDユニット] 分解して分かったのだが、2台のMDユニットを搭載していると思っていたのだが、なんと1つのMDピックアップユニットを共有する仕様となっていた![1台のピックアップを共有するNS-X7WMDのダブルMDユニット] 2つの客室を行き来する接客係のようにピックアップ部が両デッキを行き来するようになっていた。 2台のMDユニットを搭載するより、こうした方が全体としてコストダウンできたのであろう。レンズクリーニングとメカ機構の清掃とグリスアップを行った。 筐体の洗浄と破損箇所の修理を行い、組上げを行った。[修理の完了したNS-X7WMD(落札済み)] 動作を確認する。珍しく一発OKで修理完了。なかなか良い音だ。MD to MDコピーもバッチリだ。一発で修理が完了することは、ほとんどない。ひどい時は、五回くらい分解・組立てを行い、修理断念ということもある。 修理成功の確立は、60%くらいだろうか。もちろん新品部品をメーカーから取り寄せて修理すれば、90%以上の確立で治る。しかし、部品代が高くつき過ぎるので原則行わない。修理を行うプロセスの面白みにも欠ける。(^_^; そんな訳で、修理し切れなかったラジカセやコンポが屋根裏に多数積まれ、二個一修理される機会を待っている。 --- 趣味で修理したラジカセ/ミニコンポを中心に出品 ---★京とんびの気まぐれオークション★(^_^)/ あの頃の懐かしいコンポを復活 (^o^)/
2010年11月28日
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一昨年の断熱材追加に続き、今年は「遮熱シート」を屋根裏に新規設置した。遮熱シートには、入手性が良く価格も手頃な「川上産業 アルミプチ」を選択。[川上産業 アルミプチ] 太陽光で蓄熱した屋根瓦から室内方向への輻射熱をアルミプチで反射させ、天井裏および2階の室温上昇を抑制することが目的だ。[遮熱シート設置前の屋根裏] 5月下旬とは言え天気が良い日中には、天井裏は35度前後にもなる。更に屋根から輻射熱を明らかに感じる。 [遮熱シート設置後の屋根裏] アルミプチを設置するや否や、顔に感じる輻射熱が明らかに減った! [南西側の側壁にも遮熱シートを設置] アルミプチがどのくらい効果を発揮するかのか、少し楽しみだ。今年の夏をエアコンなしで乗り切れとありがたいのだが。
2012年06月05日
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今回の修理は、「SHARP MD-F350 MDラジカセ(発売日:2003年5月)」だ。本機種は、アナログアンプを搭載した"MD studio(エムディースタジオ)"シリーズの最終モデルだ。これ以降に発売された機種は、全て1bitデジタルアンプを搭載し、"Auvi"シリーズに統合された。[SHARP MD-F350 MDラジカセ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ経年劣化■修理 普通に使用されていたようで、内外部とも一般的な汚れ方だ。 表示部の基盤を外す。 CD/TAPR/MDユニットと外すと、主基板を外せる。 TAPEユニットはゴムベルトも含めて問題なし。メカをクリーニング。 スピーカーと操作部も問題なし。 問題のあったCDは、光ピックアップ(SANYO SF-P101N)の発光がなかったため、部品を交換。このピックアップは、2000~2005頃のシャープやアイワのラジカセで使用されていたようだ。かなりの個体で故障していることが多い。 MDユニットも、問題なし。メカをクリーニング。因みにMDは、MD光ピックアップ、ATRAC IC、メカニズムなど、ユニット全体がシャープ製。他社(DENONなど)にもユニット供給していた。全体を洗浄、クリーニングし、 組み戻しを行って作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年10月27日
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楽しみたいスピーカーや修理したい音響機器が増えてくると、アンプやスピーカーの繋ぎ替えが頻繁に発生する。誤配線や手間を考えると、切替器を設置したいと思い、探してみた。 しかし、オーディオ専用の切替機は、音に拘る方々向けのものが多く、価格が数万円と高額なものしかない。 音にはたいして拘りのない私としては、電気的にスピーカーとアンプを切り替えられればいいだけなので、AVセレクターで代用することにした。家庭用ゲーム機を切り替えるときなどに使用するものだ。 [AVセレクターで代用したアンプ&スピーカー切替器] 一方、「アンプ<--->切替器<--->スピーカー」間の接続線は、おのずとRCAピンコードを使用することになる。しかし、アンプ側とスピーカー側の端子は、導線を直接接続するタイプなのでRCAピンのままでは接続できない。そこで片方のRCAピンを切断し、ケーブル先端を写真のように加工した。[RCAピンコードを切断して先端を加工] 案の定導線が細いが、大音量で鳴らすわけでもないので、問題はない。 この切替器の設置で、アンプ3台×スピーカー3台を自由に切り替えて視聴することが可能になった。便利!
2010年09月26日
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今回の修理は、「SONY CFD-700 CDラジカセ(1989年製)」だ。いわゆる「バブルラジカセ」で、多機能豪華仕様な時代の中堅機種といったところだ。 この作業は、私のオークションで落札頂いた御方と懇意になり、修理を依頼されたものだ。同型機を2台所有されており、「二個一」ででも良いので、何とか1台でも稼動状態にできないかとの依頼だ。万一修理が完了しなくても、最低限の経費は負担するとのありがたいお申し出。もちろん、ありがたく受託させていただいた。 さて、患者機器の到着後、早速診断作業に着手。 まず分解すると、とにかく両機体とも汚い。粉塵が進入しやすい構造で、内部が相当汚れている。天板面にスイッチ類や放熱口の多い機種に顕著な症状だ。 また、内部構成もかなり煩雑/複雑で、枯れた設計でないことが分かる。中堅機種とはいえ、機能優先が当時の命題だったのだろう。力技で実装したように思われる箇所が多い。 当時、機能的、音響的に評価は高かったのかもしれないが、構造的/長期使用的に見ると必ずしも高い評価はできない。[バブル期の機種によく見られる、航空母艦然とした外観] [ネジが多い。宝探しのようだ][とっても粉塵の多かった天板直下の内部][左スピーカー裏面には煤が付着。コンデンサ劣化の証拠だ][とにかくコード類が多い][テープB(右)のスイッチを全交換したが...][あと作業でウーファーのエッジがNGであることが判明する][スピーカーの素材は贅沢にもカーボンコーンとチタンキャップらしい] ■故障状況◎1号機 CD再生するも微振動で音とびテープA,B再生/録音不可スピーカーエッジ劣化操作スイッチ誤作動3度のメーカー修理履歴有[3度もメーカー修理に出され、磁気ヘッドや電子パーツが交換されていた]◎2号機CD透明アクリルカバー外れバックライト暗いCD再生不可テープA,B再生/録音不可左スピーカー出力音小さい左/右/背面のスピーカーのバランス狂いスピーカーエッジ劣化操作スイッチ誤作動 両機体とも、かなりシビアな状態。人間で例えると、末期的状態だ。しかし、気を取り直し、まずは単機ごとに復旧を試みる。■修理作業 ◎1号機CDの調整を試みるも、改善ならず。更に長時間再生で再生不能になることが判明→CDピックアップNG確定テープAメンテナンス→復旧OKテープBメンテナンス→期待通りの動作せず、NG◎2号機CDの調整→復旧OKテープAメンテナンス→期待通りの動作せず、NGテープBメンテナンス→復旧。ただし、稀に誤作動 以上の結果より、単機での復旧を断念。依頼者の許可の下、「二個一」での復旧作業に着手した。■移植修理作業 程度の良い1号機をベースにし、2号機から正常稼動のCDユニットとテープAユニットを移植する。 移植完了。移植ユニットの正常動作墓を確認。しかし、テープBが指定した操作ボタンと異なる動作は以前解消しない。 思い切って、操作スイッチの全交換を実施。結果は、一部NG。順方向の再生指示を逆方向で機能することが稀にある。方策が手詰まりとなった。 目先を変え、スピーカーの良品ユニット選別を行う。ここで、致命的症状を確認。本シリーズ売りのDodecaHONEたらしめるサブウーファーユニットが、A/B号機のいずれもエッジ劣化していることが判明。 目視では亀裂等なかったのだが、触診したところ、硬化していることを確認。スピーカーコーン紙の前後往復運動を著しく阻害していた。 プラスチック保護剤を塗布し、軟化を試みたが、いずれも失敗。卵の殻のようにバラバラと割れ落ちてしまった。 この時点で、テープB、サブウーファーユニットを復旧できないことが確定。また、電子基板も半田劣化が進行しており、分解・組立の度に半田不良が発生することから、「二個一」復旧も断念する判断をした。 依頼者にも説明し、了解を得た。20年を過ぎた音響機器修理の困難さを実感する結果となった。 なお、修理・復旧できなかったにもかかわらず、同じ依頼者から次の修理依頼を頂いてしまった。1988年製の「SONY CFD-DW83」だ。更に古い機種だ! 当たって砕けろ。だめで元々の精神で、がんばりたいと思う。←がんばってどうにかなるものでもないが...
2011年02月09日
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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX81 MDラジカセ(発売日:2003/9/25)」だ。 CD/MD(MDLP対応)/カセットテープ/FM/AMを搭載したオール イン ワン ラジカセだ。CD→MDに6倍速で高速録音できる。[パナソニック RX-MDX81 MDラジカセ]■主な不具合症状と原因MD再生不可 → 異物(紙片)侵入MDローディング不良 →粉塵の侵入、ローディング用ゴムベルト劣化カセットテープの挿入不可 → ローディング用ゴムベルト及びグリースの劣化カセットテープ再生/録音不良 → ゴムベルト及びピンチローラーの経年劣化操作ボタンの誤動作 → 押下式スイッチの経年劣化■修理 まずは不具合症状を確認する。MD再生不可の原因は、内部にラベル紙片が残留し、MDレンズを遮っていたためだった。 分解開始。 取り外したカセットテープブロック。TAPEメカとローディングメカが一体組品となっている。このタイプのローディングメカは、経年使用や劣化による故障が多い。 メカを清掃・注油し、劣化して延びたカセットテープローディング用ゴムベルトを交換する。 メカを清掃・注油し、カセットテープのゴムベルトを交換。 同ピンチローラーを交換。 MD光ピックアップは「Panasonic RAF2200A-12V」、ATRAC ICは「Panasonic MN66624RL」を搭載する。 まずはMDメカへ侵入した粉塵を除去。 劣化して硬化・亀裂の生じたMDローディング用ゴムベルト。 MDローディング用ゴムベルトを交換。 押下式スイッチを交換。 因みにCD光ピックアップは「Panasonic RXQ1013」。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年12月27日
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今回の修理は、「SONY CMT-J500 MDミニコンポ(発売日:2002/06/21)」だ。 pepzシリーズだが、検索しても余り情報が出てこない希少機種だ。 [SONY CMT-J500 MDミニコンポ] 修理依頼を頂き、対応させて頂いた。■主な故障と原因CD再生不可 → トラッキング用ピニオンギア破損 ■修理 目にする機会の多い「SONY CMT-M333NT(発売日:2002/11/21)」と比較的すると、中身はほぼ同じだ。 CD光ピックアップは、「SONY製 BU-30」だ。ほとんど見かけないピックアップで、CDメカとCD制御基板が一体化されており、MD並みにユニット化されている。 CD再生不可の原因は、トラッキング用ピニオンギア破損(亀裂)だ。このユニットに特徴的な故障の仕方だ。亀裂により歯のピッチが開き、ギアが回転できなかったようだ。 ピックアップ側のラックギアにも破損があったため、正常なユニットとそっくり交換した。 一通りクリーニングして完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年02月15日
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今回の修理は、「Victor UX-F70MD ミニコンポ(発売日:2001/6/1)」だ。 前年に発売されたUX-A70MDの後継機で、小型でシンプルなデザインを継承した一台だ。 [Victor UX-F70MD] ■主な故障と原因TAPE動作不良 → TAPEのメカ不具合とピンチローラーの劣化操作スイッチ誤動作 → 操作スイッチの劣化スピーカーとヘッドホンへの出力不良 → 出力段トランジスタの半田付け部劣化■修理 コンパクトにまとめてあるため、分解は立体パズルを解く感じで、ちょっと頭を使う。 スピーカーとヘッドホンへの出力不良は、出力段トランジスタの半田付け劣化が原因だった。放熱器が付けてあるものの、繰り返し熱応力が働くため、半田劣化し易い。 CDピックアップは、「Victor OPT-725B1」だ。 前面パネルも分解してクリーニング。 MDピックアップは「SONY KMS-260E」、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」だが、メカと制御基板はビクター独自だ。 TAPEはゴムベルトとピンチローラーを交換するも不具合に改善なし。 ユニット丸ごとを交換したところ、正常を確認。そのまま交換した。 ビクターのこのTAPEユニットは、ピンチローラーのみの部品の割り当てがなく、磁気ヘッドと一体化した「ヘッドマウント組み立て(1,500円-税別-)」としてのみ供給されている。 しかし、磁気ヘッドがもったいないので、同サイズの同社製ピンチローラー(300円-税別-×2個)で交換している。 操作スイッチは、劣化して電気抵抗値が大きくなったため、ICが押されたスイッチを正しく判断できない状態になっていた。すべて同種の交換。 ただし、新しいスイッチの方が0.5mm高かったため、基板取り付けの際、基板に下駄を履かせて高さ調整した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセとミニコンポ修理のご相談は、ここをクリック!☆
2013年06月23日
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今回の修理は、「SONY ZS-5 "ソナホーク" CDラジカセ(発売日:1991年)」だ。同時期に発売の「ZS-7」の下位機種だ。愛称は「ソナホーク」。 何とか修理できないかとご相談いただいた。 [SONY ZS-5 CDラジカセ] ■主な故障と原因CD再生不可 → 主基板ハンダ付け部の劣化主基板の一部が破損 → 筐体の組み戻し時の作業ミスTAPE A/Bとも再生等の一切の動作不可 → ゴムベルトの劣化左スピーカーの音声出力がない → ヘッドホン端子内部の電気接点劣化■修理 分解したこの時点で、ハンダ付け部の劣化が多数目視できた。全ての基板を点検してハンダ付けの劣化を補修。CD再生不可等は、この作業で回復。 マイク入力端子の基板取り付け部。プリント配線がはがれている。同端子と筐体の穴がずれて圧迫されたことが原因。過去の修理時の作業ミスと思われる。ジャンパ線で代替補修。 取外したダブルテープデッキ。磁気ヘッドやピンチローラーは磨耗や劣化が少なく、クリーニングのみ実施。 ゴムベルトは劣化(伸び、硬化)があったために採寸・製作・交換。 TAPE走行速度やアジマス、レベル調整を行って回復。 CD系メカも分解清掃。CD光ピックアップは「SONY KSS-240A」 。比較的高級機種に使用されるタイプ。経年なりの劣化はあるものの、交換するまでには至っていなかった。 CDトレーの開閉用ベルトも劣化していたので交換。 TAPE調整中に突然、左スピーカーの出力が無くなった。ヘッドホンは左右とも問題なく出力がある。原因は、ヘッドホン端子内部の電気接点劣化。分解してクリーニング。 他多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2015年11月28日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-J3 MDラジカセ(発売日:2001年10月)」。過去にも紹介した一台だ。 株式会社ケンウッドは、日本ビクター株式会社と経営統合し、現在では、株式会社JVCケンウッドとなっている。なお、「ケンウッド(KENWOOD)」の名称は、同社の商品ブランドの一つとして位置づけられるに至っている(出典)。[KENWOOD MDX-J3] ■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ及びCDメカの劣化TAPEの早送り・巻戻し不可 → ゴムベルト劣化操作ボタンの大半が誤動作する → 押下式スイッチの劣化電気二重層コンデンサの劣化■修理 不具合症状の再現確認の後、分解を開始。 本体でのボタン操作が困難なため、まずは押下式スイッチを全交換した。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」。プラスチック製歯車にも素材劣化が確認されたため、CDトラバースメカごと交換(KSM-213CDM(写真左)→KSM-213CDP(写真右))した。同シャーシ仕様が若干異なるが、設置上・使用上の問題はない。 TAPEはゴムベルト2本のうち、1本が劣化。 これをバンコード(赤色)で自製したベルトで交換して回復。 主基板のハンダ付劣化部を補修。 劣化した電気二重層コンデンサを交換。 その他にも多数の修理を行い、エージングを実施。作業を完了した。♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2017年03月25日
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今回の修理は、「AIWA CSD-NS1 CDラジカセ(発売日:2001/07/21)」だ。 本体(キャビネット)を木製として不要振動を抑制し、高音質化をはかった一台だ。先達であるSONY D-2010やD-3000、MD-7000のキャビネットに通ずる設計だ。 同時に発売の姉妹機として、カセットテープデッキの代わりにMDデッキを搭載した「CSD-NS5MD」がある。[アイワ CDラジカセ 本体:CSD-NS1、リモコン:RC-BAT-5]■主な不具合症状と原因CD扉が開閉しない → 同部ゴムベルトの経年劣化CD再生不可 → CD光ピックアップの経年劣化カセットテープトレーが開閉しない → 同部ゴムベルトの経年劣化カセットテープ再生不可 → 同部ゴムベルトの経年劣化、ピンチローラーの経年劣化FM自動選局が不正確 → 経年による設定ズレ■修理 CD扉が開閉しない原因は、同部ゴムベルトの劣化と確認。これを交換して回復。 CD再生不可の原因は、CD光ピックアップ(CDPU)の経年劣化と判明。これを交換して回復。因みにCDPUは「SANYO SF-P101N(16PIN) 」。 カセットテープトレーが開閉しない原因は、同部ゴムベルトの経年劣化と確認。これを交換して回復。 カセットテープ再生不可の原因は、ピンチローラーの経年劣化と同部ゴムベルトの経年劣化と確認。これらを交換して回復を確認。 FM自動選局が不正確な原因は、経年による設定ズレと確認。当該コイルの調整で回復を確認。 他、ハンダ付部の補修をはじめ、多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年11月10日
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今回の修理は、「Victor UX-E1 CD/カセットミニコンポ(発売日:1995/8/21)」だ。 小型でキュービックなユニット筐体とツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。また、小型・薄型・軽量・高効率・極低ノイズ等が特徴のRコアトランスを電源部に採用、高出力もサポート、高音質をうたっており、同シリーズのコンセプトとなっている。 同シリーズは、部屋に設置しておくだけでもインテリアとしてその存在が様になる。今日(2018年)にあっては、新たに入手し難い質感・品質である。[ビクターUX-E1 CD/カセットミニコンポ。スピーカーの設置が(メーカー指定の)左右逆である。][CD/チューナーユニット:UX-RLE1、カセットユニット:UX-RAE1、スピーカー:UX-B1014、リモコン:RM-RXUE1] 同シリーズの後続に「UX-E3」「UX-MD1」がある。■主な不具合症状と原因カセットテープの早送りと巻戻しができな → ゴムベルトの劣化MDのディスクが排出できない → ゴムベルトの劣化■修理 TAPEメカは、本体上面に設置されている。 下記写真の左側はカセットTAPEブロック、右側はRトランスコア(「VTP09D2-12J」のラベルが貼付)だ。 TAPE不動の原因は、ゴムベルト2本の経年劣化(軟化・破断)だ。 同TAPEメカを分解する。 同ゴムベルトの走行経路を採寸。バンコードで代替品を製作し、これらを交換してTAPEの回復を確認。 続いてCD/チューナーユニットを分解。 CD光ピックアップは「Victor(JCV) OPITMA-6S」。CDレンズやCDトラバースメカをオーバーホールしてCDの回復を確認。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2018年12月09日
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今回の修理は、「Victor(JVC) UX-MD1 CD/MDミニコンポ(発売日:1997年)」だ。前作の UX-E1のコンセプトを踏襲し、小型な2BOXユニットとツインドライブウーハースピーカーが特徴の一台だ。オプションで専用シングルカセットデッキ(TD-VD1)も用意されていた。[CD/チューナーユニット:XT-UXMD1、MDユニット:XM-UXMD1、スピーカー:SP-UXMD1、リモコン:RM-RXUMD1 一方で本機種にはOEMもあった。DENON D-MD01(URCD-MD01、UMD-MD01、USC-MD01、RC-823)SUNSUI MH9(CD-9MH、MD-9MH、S-9MH、RS-1800)■主な不具合症状と原因CD再生等不可 → CD光ピックアップの劣化MDユニットの液晶表示が無い → 同液晶表示板(LCD)の劣化(ビネガーシンドローム)操作ボタンの誤動作 → タクトスイッチの劣化音量ツマミの誤動作 → ローターリーエンコーダの劣化■修理 CD/チューナーユニットを分解し、CDブロックを摘出。 CD光ピックアップ(Victor(JCV) OPITMA-6)を互換部品と交換し、CDトラバースメカをオーバーホールしてCD認識/再生/選曲の回復を確認。 MDユニット側の液晶表示が読み取れない。しかし、極端に角度を変えて目視したところ、微かに表示している様子が観察できた。 同様の症状を調査したところ、俗に「ビネガーシンドローム」と呼ばれる液晶表示板(LCD)の劣化故障であることが判明。メーカーの交換部品は終了のため、OEMの中古機「SUNSUI MH9(MD-9MH)」からLCD摘出し、移植交換した。 結果、LCD表示の回復を確認。 押下する操作ボタンの誤動作は、タクトスイッチの劣化が原因。これを全て交換して回復を確認。 音量調整はアナログ式ではなく、デジタル式となっていた。このため回転式可変抵抗器ではなく、ローターリーエンコーダーが使用されていた。同交換部品の入手が困難なため、これを強制分解・清掃・接点研磨・注油し、正常な音量調整の回復を確認した。 因みにMD光ピックアップ(MDPU)は「KMS-194E」、ATRAC ICは「CXD2535BR」であった。同MDPUは、純正部品は既に終了して久しく、互換部品も現状では流通が無いようだ。 ハンダ付部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。 ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2019年02月05日
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自宅の鉄部の塗装が劣化したため、再塗装を行った。前回の塗替え(門鉄扉、物干し場、トタン屋根)は2009年なので14年前である。時々補修で部分塗装をしていたとは言え、「アサヒペン 水性スーパーコート」の耐久性の良さに寄るところが大きい。よって今回の塗り替えでも、上塗り塗料はこれを使用した。 アサヒペン ジンクスプレー 420mL・・・錆止め(錆びやすい部分用)アサヒペン 強浸透性水性シーラー 1L 透明(クリヤ)・・・下塗り1回(旧塗膜との密着性向上)アサヒペン 水性スーパーコート ツヤ消し黒 1.6L・・・上塗り2-3回(錆止剤配合)アサヒペン 水性スーパーコート 若草色 1.6L・・・上塗り2-3回(錆止剤配合) やはり今回も「天候を見計らうこと」「下地処理をしっかりすること」が最も大変であった。このレベルの再塗装は、目の衰えや体力・気力の低下傾向からすると、今回が最後となるだろうか。(おわり)
2023年06月21日
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今回の修理は、「Victor NS-X7WMD ダブルMDラジカセ(発売日:2002/2/15)」だ。MDデッキを2台搭載し、MDからMDへのダビングが可能な一台だ。 スピーカー保護がパンチングメタル製のものは希少だ。[Victor NS-X7WMD ダブルMDラジカセ] ■主な故障と原因 CD再生時に擦れ音発生 → 防振ゴムのヘタリMD再録不可 → MD光ピックアップの劣化表示部バックライト不点灯 → LED故障■修理 分解・組み立てし易く、メンテナンス性は良好だ。 MD-A(再生)とMD-B(録音・再生)。MD光ピックアップ(SONY KMS-260E)と録音磁気ヘッドは両者で共有しており、ダビング時にはAとBを往復しながら録音をする仕組みになっている。 MD光ピックアップは、劣化が顕著だったために交換した。 ATRAC ICは、「Panasonic MN66621BRG」をMD-A用とMD-B用の2個搭載している。 ビクター(JVC)のMD搭載のラジカセ(コンボボックス)タイプの機種は、サービスマニュアルがほとんど入手できないため、思うように修理ができないのが残念なところだ。 今回は、他のミニコンポとMDユニットが同一と確認できたので、 MDユニットごとこのミニコンポに移し変え、調整を実施した。 さて、CD再生時の擦り音は、防振ゴムが劣化で経たり、スタビライザーにCDをチャッキングできないことが原因と判明。 防振ゴムを交換し、自作フェルトの下駄を履かせ、高さを調整して補修した。 表示部バックライト不点灯は、LEDの故障が原因。標準でデモ機能が動作するため、常時LEDが転倒している使用であることがLEDの劣化を早めたと思われる。LEDの明るさと色合いを調整・交換して修理。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年12月23日
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今回の修理は、「PIONEER PD-F51 CDプレイヤー(50枚+1枚 CDチェンジャー)(発売日:1994年)」だ。 BGMを終日流したい店舗などでは重宝な一台だ。 [PIONEER PD-F51 CDプレイヤー(50枚+1枚 CDチェンジャー)] ■主な故障と原因 CD再生できないの時が多い → CD取込ガイドの位置ずれ■修理 この手の不具合は、原因特定が難しい。どういった条件で不具合が発生するか、根気よく探す。 CD再生に失敗する時は、シャラシャラと回転音がある。一方、成功するとシャラシャラ音はない。どうやらCDのチャッキング不良だ。 ガイドフレームを取外して分解する。 CDメカ心臓部を取外し、手動で歯車を動かしてCDチャッキング動作を試みる。 原因発見! 隣接部品が干渉し、CDをチャッキングできない。部品位置がずれてしまったことが原因だ。 部品位置の修正のため、更に分解。 紺色フェルト部品(下写真中央)が問題のそれだ。CDを取り込む際にガイド役をしている。両面テープが劣化し、取り付け位置がずり下がっていた。 両面テープを取替え、部品位置を元に修正した。 CD光ピックアップは「PIONEER CMK-54XT(違うことが判明 → PEA1319)」 だ。問題はなく、レンズとメカをクリーニング。 シャフトを抜いてローリングラックを取外し、クリーニング。 続いてラックベースを取外すと、プラス1スロットインメカを取外せる。こちらも問題はないので、分解してクリーニング。 その他各部のクリーニング、組戻し、点検、調整。動作確認と修理後のエージングを兼ね、連続24時間の再生テストを行って完了だ。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2013年08月17日
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