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2010.05.01
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カテゴリ: 算数


算数の授業で教えてはいけないこと,教えなくてはいけないこと
(正木孝昌、黎明書房 、2009、2000円)

子どもの「たい」を大事にする、この本の読書メモを続けます。

今回が第6回。

第3章「図形を教える」の章からです。

======================
正木孝昌『 算数の授業で教えてはいけないこと,教えなくてはいけないこと
読書メモ6(p100~ 「第3章 図形を教える」より) 
(・は本の記述の抜粋、 #の緑文字 は僕のコメントです。)

1 直角を教える 

・1人の子どもが、こちらの思い通りの発想をしていたときに、
それに飛び付き、それに乗っかって全体に教えてしまってはいけない

#以下のエピソードは著者の失敗談として語られます。
 でも、これを失敗と呼ぶのなら、僕なんかはこんなことばっかりしています。
 「できる子」「分かっている子」の発表を受けて、全体に教えて次へ進む・・・
 これでは落ちこぼれを作る授業になってしまうのではと心配しつつ、
 ではどうしたらいいのか、と代案が思いつかずに結局また
 授業の進度も気になって、同じことをしてしまうのです。

 ここでは、その代案も示されます。
 「なるほど」と思いました。
 少しでも真似できたなら、「みんなで分かる授業」に近づけると思います。

・直角という言葉が分かるということは、
 直角でないものとの区別がつくということ。

(黒板の隅に「直角でない紙」を持って行って、
 貼り付けて見せることで「直角でない」ことを言おうとした女の子に対して・・・)
△「ああ、いいなあ。黒板の角に気づいたのはすばらしい。
  それを直角と言うんだよ」とほめた。

  →後の協議会で
   「あの場面で 直角と言う言葉を教えるのはまだ早い
   と批判された。

○「黒板の角を使った詩織の目はすばらしいけど、
  もし、黒板がなかったらどうするかな」
 と聞けば、子どもたちは、
 身の回りにある、たくさんの「黒板の角」を見つけるでしょう。

 窓枠の隅、ノートの角、床のタイルの角。
 見回してみると数え切れないほどある「黒板の角」と同じ角が
 子どもたちに見えてきたはずです。

(今の著者がこの授業場面に出くわしたなら・・・) ○瞬間「 ちょっと待て 」と、そのままの姿勢で詩織を止めます。
 そして、 「詩織は何をしようとしているのかな」と全体に聞きます。

#続きもありますが、長くなりますのでカットします。
 このあたり、本当に読んでいて面白かったです。
 「ほうほう、なるほど」と思える個所が連続的に目白押しでした。

2 平行を教える

 (1)  あるなしクイズ

   ・黒板の真ん中に1本線を引いて、その右と左に四角形を置いていく。
    5つめの四角形オを子どもたちに見せたとき、
    「これは右かな、左かな」と聞きます。

 (2)  じゃんけん発表

   ・全員を起立させます。
    そして、右か左か決めたら座るように言います。

    子どもたちが全員座ったところで、自分の判断を発表させます。
    「右だと思う人はジャンケンのグー、
     左だと思う人はパーで挙げなさい」

    「3,2,1ドン」で一斉に手を挙げさせます。

 (3) それを言ってはおしまい

   ・正解を解説し、これを「平行」と言いますと教えたとしたら、
    この授業でいちばんの山場を損なってしまいます。

   ・見えたものを子どもたちに表現させる。

    「なぜ、この四角形カが左の仲間に入ると考えたのかな。
     自分の言葉で言ってごらん」

    と問いかけます。

 (5) 働きかける子どもたち

   ・子どもたちは黒板に貼ってある、キの四角形を手に取ってみたい
    と思っているはずです。
    自分の手元に持ってきて、折ったり、切ったり、測ったり
    いろいろと働きかけてみたくなっているはずです。

#「あるなしクイズ」も「じゃんけん発表」も、
 非常に面白いやり方だと思いました。
 自分の授業にも応用してみたいです。

 「あるなしクイズ」のところの本のコピーは、読んだその日の翌日に
 5年生の先生方に渡して
 「英語の初回の授業で、こういうやり方、使えるかも?」
 とお知らせしました。
 図形だけでなく、いろいろなカードを子どもたちに提示するときに
 使えるひとつのやり方だと思います。

(以上、p134まで)======================

「第3章 図形を教える」の途中まで参照しました。 

「図形を教える」で取り上げられたエピソードのうち、
最後は「スクールプレゼンター」というのを使った ICT活用授業 です。

少し毛色が違うので、次回に単独で取り上げます。

そういうわけで、また続きます。

では、また次回!お楽しみに。大笑い


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Last updated  2010.05.01 19:26:27
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