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今日のアップはバーバリーテトラ(Mimagoniates barberi)です。南米のパラグアイに生息する体長5cmほどのテトラで、どちらかと言えば入手困難な部類に入るでしょう。昨日紹介した、チトブリコンsp.をゲットした際に隣の水槽をひっそり泳いでました。「おっ、久しぶりだね~。でも、君性格悪いからパス1ね!」とか独り言言ってたわりに、帰途に着くさかなおやじの右手にはしっかりとバーバリーテトラの入ったビニール袋が提げられていたのでした(笑)。 この魚の特徴を一言で言い表すと「病弱なくせに性格のねじれた乱暴者!」でしょうか(苦笑)。つまり、結構水質に敏感で、水温が低め(23℃前後)で酸素の豊富に溶け込んだ清浄な水でないと長生きできない根性なしなんです。そのくせ、縄張り意識が強く同種他種問わず自分のテリトリーに侵入したきた魚を攻撃します。体弱いんだからおとなしくしてればいいのに・・・ そう言ったところは、まるで若かりし事のさかなおやじにそっくりです(笑)。重度の喘息患者で過度な運動するとすぐに呼吸困難に陥るくせに、すぐにストリートファイト(つまり喧嘩)に巻き込まれてました。念のために言っておきますが、私自身はすごく平和主義者なんですからね。まあ、有名人に例えてみればインド建国の父、マハトマ・ガンジーかな?(笑)でも、昔から態度が横柄だったらしく、繁華街を歩いているとすぐに他校の悪い子たちにつかまってました。そして、人通りの少ない場所に連れて行かれてヤキを入れられる・・・はずなんですが、悪い子達にとって不幸な事に私、空手の黒帯です(笑)。しかも、世界最強を謳い文句にしている某実戦空手の・・・ 重度の喘息患者だった私は、呼吸困難になった時の特効薬として気管拡張剤持ち歩いてました。スプレータイプの薬なんですけど、これを口に咥えてスプレーすると・・・アラ不思議!苦しかったはずの呼吸がみるみる楽になっちゃいます。ちょっと経験ない人には信じられない光景のようですが、さっきまで呼吸困難で顔が紫色になっていた人間が30秒くらいで完全復活を遂げます(笑)。ただ、薬の効果で急激に気管を広げている訳ですから体にいいわけはありません。毎年、この薬を使いすぎて死亡する人が絶えないような劇薬でした(今は、ここまですごい奴はないみたいです)。 悪い人につかまって連行されている間に、気管拡張剤をしゅっとひと吹き!そうすれば、数分間だけですが常人と同じように・・・いや、それ以上に激しく運動する事が出来るのでした。悪友たちからは、地球上では3分間しか生きていられないと言う事で「ウルトラマンタロウ」と呼ばれていましたっけ(笑)。ちなみに、私の高校時代のあだ名「タロウ」はこの事に由来しております。 ところでバーバリーテトラのバーバリーですが、あの英国の高級ブランドバーバリー(BURBERRY)とは何の関係もありません。紳士服で有名なバーバリーの方はトーマス・バーバリー氏(Thomas Burberry)が創設したからこのネーミングなんですが、魚のバーバリーの方は学名のbarberiのカタカナ読みから来てます。もっとも、学名で最後に「i」が付くものは人名に由来してます。例えばbarberiであれば「Barberさんの」と言う具合です。以前紹介したミクロラスボラ・ブルーネオンのkubotaiも「久保田さん(発見者)の」と言う意味な訳です。まぁ、どうでもいいことですけど・・・
2005/10/23
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今日のアップは、なんだかよく名前の判らないテトラです(笑)。したがって、どこに生息しているのかなどさっぱり判りません(苦笑)。パッと見た目はブルーテトラに良く似ていますが、体長3cm未満と小型な事と尾鰭の付け根に藍色のスポットがあるから別種でしょう。ショップではチトカラックスsp.として売られていましたが違いますね~。な~んとなくチトブリコン属(Tyttobrycon)のような気がしますが、確固たる根拠はありません。 それにしても、美しいテトラです。ブルーテトラがスカイブルーに輝くのに対し、この魚はその上にターコイズブルーもプラスされています。この美しさで1尾200円!これだから、珍カラコレクションはやめられません(笑)。最近では珍カラの分際で(笑)、一丁前に名前付けられてやたらと高い値段で売られているのを見かけますが、これじゃ全然面白くない!例えば、ロージーテトラに似ているけど背ビレや尻ビレの先端が白く糸状に伸びる美麗種コペランディなんかは、ほとんどがカージナルに混じって輸入されてきます。と言う事は、仕入れ価格は100円を楽に切ってるはず・・・それなのに、なんで1尾5000円とかで売られているわけ~? いわゆる目利きのショップが、カージナルやその他のポピュラー種の中から混じり物の珍カラを抜き出して高い価格で販売するようになってから、私の珍カラ熱はだいぶ冷めてしまいました。やっぱり、こういったコレクションって「開けてビックリ玉手箱」的な感じが大切だと思います。だって、正月に中に何が入っているか最初から判ってる福袋買いますぅ??(笑)そう言ったなんだか訳のわからん価値感で、さかなおやじは1000円以上の珍カラは原則として購入しない事にしてますからっ! こういった正体不明の魚をゲットした時に困るのが、その飼育環境とかがまったく判らないって事でしょう。正直、正式な名前なんて飼育に関して何の役にも立ちませんから、判明しなくてもサッパリ困りませんしね。 そんな時、さかなおやじが目安にしているのが「ブルー系の魚は酸素の豊富に溶け込んだ清浄な水、赤系の魚は弱酸性の軟水でブラックウォーター」と言う鉄則です(笑)。はっきり言って、かなりいい加減な基準ですがブルーの体色はクリアな水の時に一番保護色的な効果を、逆に赤系の体色は茶褐色のブラックウォーターでこそ保護色の効果を発揮すると言う事から来ています。でも、考えてみるとこの鉄則ってそれなりに当てはまる事が多いから不思議なものです。 今のところ、この鉄則に従った「水温23℃前後で、エアレーションを施した水道水」で飼育していますが、順調なようです。餌もフレークを喜んで食べてます。他の魚との協調性は現在この魚だけで飼育しているので不明ですが、ブルーテトラに近い種だとすれば結構縄張り意識強いかも? ところで、このような珍種や新着魚には一般名が無い訳で、各自が勝手に命名するのが普通です。その中で、一番世の中で通用した名前がいつの間にかその魚の通称名だと認知されるます。だから、この魚の通称名を決めるのはあなたかもしれませんよ!(笑)。あなたならこの魚なんと命名します?? ・・・そう言えば、気が付いたら50000HIT過ぎてました~(苦笑)。最近、例のキンモクセイの毒気にやられて絶不調な上にやたらと仕事が忙しく、しかも以前書いたように使えないドイツ人のお守までさせられて全然気が付きませんでしたっ!キリ番プレゼントしようと考えてたのにどうしよう?こうなりゃ、55555番で実施するしかないか!
2005/10/22
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今日のアップはグリーンネオン(Paracheirodon simulans)です。ブラジルのネグロ側に生息する、いわゆる「ネオン3兄弟!」の末弟です(笑)。今や、ほとんどショップでこのネオン3兄弟を見かけるようになってきましたが、この3種の違い当然知ってますよね?えっ、よくは知らない??判りました。この際なのでここできちんと解説しておきましょう! まず、一番最初は今日のお題にもなっているグリーンネオンです。よく、腹部の赤い部分が少ないとか色が薄いとかを判別方法としている書籍や雑誌を見ますが、これだけでは不十分です。この方法では色の良く出ていないネオンとの区別が出来ません。一番確実なのはブルーのラインの長さでしょう。3種の中で、尾鰭の付け根までブルーラインが続いているのはグリーンネオンだけです。これなら、かなり幼魚の内から区別する事が出来ます。 次にカージナルテトラです。こちらはブルーラインと言うよりは腹部の赤く染まる部分に着目するのが一番確実です。3種類の中でカージナルテトラは唯一、ブルーラインの下側全部が赤く染まりますから。ブルーラインについては、ノーマルタイプとショートラインタイプがあることはこの間説明しましたよね。ちなみに、下の写真はショートラインカージナルです。 そして、最後がネオンテトラです。体を走るブルーラインが短く、しかも腹部の前半部分は銀色、後半部分が赤く染まるのがネオンと言う事ですがそんなことより「上の2種の特徴に当てはまらない魚=ネオン」と言う消去法で行った方が簡単です(笑) さあ!これでネオン3兄弟の見分け方は完璧ですね?ところで、グリーンネオンって3種の中では一番華奢な外見ですが、見かけによらず丈夫です。したがって、飼育に際して特別注意する点はありません・・・あっそうだ!一つだけありました(笑)。グリーンネオンは結構草食性の傾向が強いので、すごく柔らかい水草の葉などはカジカジされてしまいます。水草レイアウトをメインに考えている水槽では、グリーンネオンは避けた方が無難かも。
2005/10/20
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今日のアップはオデッサバルブ(Puntius sp.)です。昨日に引き続き、人気の出ないプンティウス属からのエントリーです(苦笑)。ここまで来ると結構意地になってるんでしょうか?さかなおやじのひとりごとを立ち上げてまもなくの時に一度登場しているオデッサバルブですが、個人的にはプンテイゥス属中最も美しい魚だと思ってます。という事は、オデッサバルブを否定されちゃうと、すべてのバルブの存在価値が否定されてしまうと言う事なんでしょうか?(涙) オデッサバルブに限らず、プンティウス属は欧米ではそれなりの人気があるんですけどね~。何で日本人には人気ないんでしょうか?以前、ドイツ人のシッパー(輸出業者)と話をした際に「日本人は、赤い魚を評価してくれない。それは、日本には金魚と言う赤く染まるすごく綺麗な魚がいるので、それを見慣れてしまっているからだろう」と話してましたっけ。これって、結構核心ついてると思います。オデッサバルブが、いかに真っ赤に染まっても「何これ?和金?」みたいに思われてしまうのかもしれません。だから、そのシッパーは日本にはブルー系の魚を輸出してるって言ってましたね。 さて、オデッサバルブは体長5cmくらいになる小型プンティウスでとにかく丈夫です!(笑)。大体、プンティウス属ってどうしてこんなに頑丈なんでしょう!と言うくらい丈夫な種類が多いですね。まぁ、体形からして頑丈と言うか色気がないというか・・・したがって、飼育に際してはほとんど気を付ける点はありません。普通に飼育していればほとんど問題は生じません。 ただ、発情したオスはかなり気が荒くなるため、水槽内には弱者が隠れるためのスペースつまり水草の茂みや流木の陰などが必要となります。また、とにかく食欲旺盛なので餌は与えるだけ食べてしまう感じです(苦笑)。高カロリーの餌などをガンガン与えていると、瞬く間にブリブリの肥満児の完成ですから、餌の与えすぎには注意してください。 ところで、オデッサバルブっていまだに学名が付いてません!昨日説明したいわゆる、プンティウス エ・ス・ピーってやつです(笑)。かなり以前から知られている魚なのですが、昔から旧東欧諸国でティクトから改良されたと言う説がまかり通っていました。通称名のオデッサも、オデッサ物語で有名な街(現ウクライナ)の名前から付けられたんですよ。 旧東欧諸国が熱帯魚の品種改良なんて一見不思議な話ですが、実は当時東欧諸国で観賞魚の飼育が盛んに行われていたそうです。もちろん、趣味で飼育するのではなく、外貨を獲得するための手段として国が奨励していたそうですが、当時の飼育技術はもしかすると西側以上だったのかもしれません。なんと言っても国家プロジェクトですから(笑)。 そんなオデッサバルブも最近ではミャンマーからワイルド個体が輸入されて来るようになった事で、改良品種ではなく独立した種である事はほぼ確実と言われています。それなのに、いつまでも学名が付かないなんて・・・。学問の世界でもやっぱりプンティウス属は不人気なんでしょうか?(涙)
2005/10/19
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今日のアップはプンティウスの一種(Puntius sp.)です。ショップではプンティウス・ティクト(Puntius ticto)として売られていました。確かにティクトにすごく良く似てますけど、やっぱり別種だと思うのでここではsp.扱いしておきます。ちなみにsp.=species(種)の略で、動植物の種類がわからない時に使う記号です。なんだか一部マニアの間では、「種類がわからない=希少種」みたいな感覚があるのかやたらと「◎×△エスピー!」と表現する事が多いのですが、種類が判らないと言うのはその人間の知識のなさを露呈しているわけですから決して格好いいものではありません(苦笑) 本来はここまで地味な魚紹介すると、今までのパターンからすると酷評されるか無視されるんですよね(笑)。確かに、地味な魚だって自分でも判ってるけど。好きなんですよね~♪プンティウス属って! プンティウス属(Puntius)ってスマトラやチェリーバルブなんかが属するコイ科の1グループなんですけど、ほとんどの魚が我が国のフナ体形で親しみが持てるもののインパクトにかけるんですよね。だから、世界中から様々な色彩・体形・習性の魚が輸入されてくるようになった今では、完全にレトロな魚になってます(苦笑) そんなプンティウスがなぜ大好きなのかは自分でも判りません。でも、ショップで今まで飼った事のないプンティウス見つけたらどんな状況でも、どんなに状態悪くてもゲットしちゃうんです。これはまぁ、一種の病気ですな(笑) おかげで、我が家の温室には驚くほどたくさんの種類のプンティウスが泳いでいます。でもほとんどは本当に地味~な魚で、家族によれば「キレイのキの字もない」そうです。私も同感です・・・そう言った意味では、今日紹介したプンティウスなんてまだまだましな方!と言うより、はっきり言って我が家のプンティウスの中では極美とさえ言えるのではないでしょうか(笑) ところで、さかなおやじの温室のようにプンテイゥスsp.が何種類もいる場合、どうやってそれらを呼び分ければよいと思います?もちろん「プンティウス1号、2号・・・」でもかまわないですけどね(笑)。そんな時はaff.と言う略号を使います。例えば今日の魚ならPuntius sp.aff.ticto と・・・これは要するに「この魚はプンティウス属なのは、博識なオレには判っちゃってるんだけど、種類までは判んないんだよね~、チクショウ、悔しいぜっ!でもでも、この魚ってティクトっていう種類に似てるもんね~♪」と言う意味です。 これは特に、私のような分類マニア(単なるオタクですけど)が好んで使う、キザで嫌味な表現です(笑)この手の発言する人間は、私を含めほぼ人生の裏街道歩いている奴ばかりですから、決して近づかない方が良いでしょう。もちろん、餌なんて絶対に与えてはいけません!
2005/10/18
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今日のアップはロージーテトラ(Hyphessobrycon rosaceus)です。南米に生息する体長4cmほどの小型カラシンで、昨日紹介したレッドファントムや、以前登場したロバーティテトラに近いテトラです。その名の通り、全身がバラ色に染まる非常に美しい種類だったのですが・・・ この魚は古くから愛好されてきた美麗種だけあって、最近では東南アジアでの養殖が盛んです。そのこと自体は、野生動物を乱獲から守ると言う意味でまったく文句の付けようがない行為なのですが、残念な事に最近の養殖個体はロージー本来の美しさからはずいぶんと後退したものとなってしまっています。上の写真は、養殖個体のオスなのですが、どう頑張って飼育しても全身がローズピンクに染まる事はありません。 どういう理由かは定かでありませんが、この手の体高のある小型カラシンは養殖による体色の劣化が著しい気がします。ロージー、ブラックファントム、ダイヤモンドテトラ・・・どれも天然物の素晴しさと養殖個体の体色には雲泥の差があると言わざるを得ません。個人的な見解としては、体高のあるカラシンは、育成にやや余裕のあるスペースが必要である事が原因と考えています。このタイプのカラシンは、本来群泳すると言うよりは、ある程度の縄張りを各自が保有して暮らすので、養殖場の水槽で過密状態で育成されると、ヒレの伸びも悪くなり色彩的にも悪影響が出るのではないでしょうか? しかし、もし養殖物の体色が劣化するのが、育成環境などの後天的な要因によるものだとすればそれは次の世代に遺伝する事はないはず!という事で、今回はダイヤモンドフレームテトラに引き続き「ロージーテトラの自家繁殖個体はどこまで美しく育成できるかっ!」と言う実験?をしてみる事にしました(笑) ロージーテトラのオスメスの見分け方は容易で、冒頭のように背ビレが大きく伸長し先端まで真っ黒に染まっているのがオス、背ビレ先端部分にホワイトチップがあるのがメスです。繁殖自体の難易度は低めのカラシンですから、すぐにでも繁殖させる事は可能だと思います。 ただ、育成スピードはややゆっくり目なので完全に成魚と言えるサイズまで育成するとすれば、この実験結果を皆さんに報告するのは早くても半年後位となるので、気の長い話ではありますが頑張ってみたいと思います。はたして、自家産ロージーテトラのクオリティや如何に!?
2005/10/16
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今日のアップはレッドファントムテトラ(Hyphessobrycon sweglesi)です。体長3cm程度の、全身朱色に染まった可愛らしい魚です。以前は、ブラックファントムやロゼウステトラなどと一緒にメガランフォダス属(Megalamphodus)に分類されていましたが、最近の学者の見解ではメガランフォダス属自体が消失し、今の学名に落ち着いたようです。 以前から、レッドファントムには色彩的な変異がいくつかあることは判っていました。その中でも、特に鮮やかな赤色に全身が染まるタイプをルブラと呼称して珍重してきました。確かに、今回の画像のタイプのようにオレンジ色の個体より、全身がピュアレッドに染まった個体の方が美しく、観賞価値も高いのでその差別?自体は致し方ないものと言えるでしょう。 しかしながら問題は、「オイ、君ってほんとにルブラかい?」と言いたくなるような魚までショップのプライスカードには「極美!レッドファントム ルブラ」とか書いてある事にあります。確かにルブラって名乗れば、売価はノーマルのものより1.5倍位上昇しそれだけ利益の幅も増えるって事なんでしょうけど、ほんとにそれでいいんだろうか? このような事態になってしまった背景には、レッドファントムは現在では東南アジアで盛んに養殖され、我が国には現地採集個体と養殖個体が入り乱れて輸入される事があると思われます。つまり、東南アジアブリードのルブラは当然ワイルド個体より色褪せている訳で、こうなるとルブラとその他のタイプを見分ける明確な基準なんてもはや存在しないと言う事になります。よく雑誌などでは、エラ蓋後方にあるブラックスポットの形が異なる!とか書いてありますけど、ほんとかぁ~?その原稿書いた人に、数タイプのレッドファントムを水槽内に一緒に入れて「ハイッ!この中からルブラ選んでくださいね~。制限時間は5分です!」とか言ってやりたいものです(笑) 私の私見では、確かにレッドファントムのブラックスポットには若干(ほんとに微々たるもんです)の形状の差異は認められるが、これがルブラタイプのブラックスポットだっ!と名乗るほどの明確なものではないと思います。こんなくだらない差異を懸命に探す暇あったら仕事や勉学に打ち込んだ方が、将来につながると思います(笑) 要するにルブラだから購入するのではなく、目の前を泳いでいる個体の色が気に入ったから購入すればいいんだと思います。たとえ、それが「ルブラであろうがなんだろうが、まったく意に介する必要はないと言う事ですね(笑)ちなみに、今回の画像のタイプはレッドプリステラと言う名称で売られていました。同じお店で、ルブラも売ってましたけど違いは?と言うほどはっきりしてませんでしたけど・・・。確かにルブラと呼んでいたタイプの方が赤みが強かったのは確かです。しかし天邪鬼なさかなおやじはあえてレッドプリステラの方をゲットし、きちんと育成したらどこまで赤みが強くなるか楽しんでみようと考えています。 そうそう、レッドファントムの飼育については丈夫で温和な魚なので特に気をつけなくてはいけない事もありません。餌もフレークフードでOKです。ただ、どうしたものかこの魚は白点病に罹り易い傾向あるようです。一緒に飼育している魚はなんともないのにレッドファントムの体表にだけ白点がポツポツ・・・なんて事もよくあります。これから水温が不安定な時期が続くだけに、白点病にだけは注意してあげてください。
2005/10/15
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今日のアップはスファエリクチス・バイランティ(Sphaerichthys vaillanti)と言う、チョコレートグーラミィの仲間です。この魚は東南アジアのカリマンタン島(ボルネオ島のインドネシア領の事)カプアス川水系に生息する体長4cm位の小型で可愛らしいグーラミィです。発見されたのは1930年の事ですからそれほど新しくはありませんが、わが国に輸入されるようになってからはまだ5、6年と言った所ではないでしょうか。 元々人気の高いチョコレートグーラミィの仲間で、しかも新着魚さらに輸入量も初期の頃はすごく少なかったので、ちょっと異常とも思える人気魚でした。また、ほとんどの魚ではオスのほうが体色が鮮やかなのにこの魚では、メスの方が体にエメラルドグリーンとレッドの横縞(上下に走る縞)が入りオス以上に鮮やかと言う特異な点も人気の原因だと思います。 現地では、ブラックウォーターの流れる沼や流れの緩やかな小川に棲息すると言われ、飼育に際してもピートなどを用いてブラックウォーターを用意してやった方が安全です。また、観賞面を重視するならばソイル系の底砂を使いPHを調整するのも良いかもしれません。 性質は、少なくとも他の魚に対しては非常に温和です。また、動作が非常にゆったりしているのでヒレを齧る性質を持った魚などと一緒にしてはいけません。しかし、この魚を飼育する上での一番の問題点はやはり餌にあると言ってよいのではないでしょうか。チョコレートグーラミィもそうですが、人工餌は基本的に食べてくれません。ここは冷凍アカムシをメインにするのが正しい道と言うものでしょう(笑) また、繁殖方法についてはチョコレートグーラミィの仲間は産卵後親が卵を口に咥えて孵化まで保護すると言うマウスブルーダータイプです。バイランティも産卵し、親が卵を口に咥えるところまでは結構成功するみたいなんですが、なぜかその後親が自分の卵を食べてケースが多いようです。バイランティの繁殖は私も今まで未体験なので、この機会にチャレンジしてみます。成功したあかつきには、ふたたび御報告いたしましょう。 ところで、前述のようにバイランティは幻の魚だったため少し前まで非常に高価でした。ペアであれば諭吉が一人すっ飛ぶくらいの販売価格の店だって沢山ありました。と言うよりか、今でもあるかも・・・。それなのに、先日某ショップを覗いて見ると、バイランティが20尾位入荷してました。状態もそこそこで、何とかオスメスの区別が付くサイズです。しかも、特筆すべきはそのお値段! ショップのプライスリストにはほぼ漱石1人分のお値段が(苦笑)。個人的には福沢諭吉より夏目漱石の方を尊敬しておりますが(笑)、それはともかくとして要するに、価格から0が一つ取れちゃった訳です。ゲットする側からすると非常に喜ばしい事ですが、少々心配な点も・・・ コリドラスやアピストにありがちなのですが、初入荷の頃はちょっと異常な高値だったものが、見る見るうちに価格崩壊を起こしてしまうケースです。普通に考えれば、今まで高嶺の花であった魚が入手しやすくなる訳ですから、今まで以上に人気が高騰するのが筋ってもんでしょう(笑)。しかし、実際にはあれほど熱心にその魚を熱望していた人までがいっせいにそっぽを向くと言うのが現状です。なんだか「我々日本人の価値観=お金」と言う恥ずかしいところを暴露されているようで情けない限りです。 リクガメの世界などでも、今までノーマークだったリクガメがサイテスにリストアップされそうと言う情報が流れた瞬間に価格が高騰し、人気も急上昇するのは当たり前の事のようです。全世界におけるペットとなる野生動植物の流通量は人口から考えると決して多いほうではない日本が、ご禁制品(サイテスなどの保護規制のかかった動植物)の流通量に関しては世界ナンバーワン!と言う実に情けない実態を皆さんはどう思われますか? 元々決してすごく美しい訳でもないバイランティがここまで人気があるのがちょっとおかしいので、バイランティも「価格の下落=人気の凋落」の道程をたどるのでしょうか?イヤイヤ、我々アクアリストは想像以上に良識ある集団だと信じておりますよぉ~!「えっ?何々、君の目は嘘を付いているっ!!」ですって。なんて事をおっしゃるのでしょう!御明察です(苦笑)
2005/10/14
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今日のアップはダニオ・エリスロミクロン(Danio erythromicron)です。この名前聞いて、えっと思った方は結構マニアですな(笑)。確かにしばらく前まで、以前紹介したエメラルドグリーンに輝く美麗種ミクロラスボラ・クボタイと一緒にミクロラスボラ属に分類されてましたから。それが、再検討されてダニオ属に移ったと言う訳です。もっとも、飼育するのに学名なんて何の役にも立ちませんから(苦笑)無視して構わないのですが、学名オタクからのツッコミがあると嫌なので一応・・・(笑) そんな七面倒くさい話は抜きにして、ミャンマーに生息するこの体長2cm足らずの魚は、体のブルーが本当に綺麗です。同種間では少々小競り合いをするものの、まずは温和な魚と言ってよいと思います。 以前は軍事政権下でほとんど鎖国状態だったミャンマーも少しずつその門戸を開放し始めたため、幻の魚だった、エリスロミクロンやレッドフィンレッドノーズなどミャンマー固有の美麗小型種が輸入されてくるようになったのはアクアリストとしては嬉しい限りです。ただ、そこで獲得した外貨を使って軍事政権が権力維持をしており、結果的にスーチー女史の軟禁につながっているかと思うと、少々複雑な気持ちになりますけど・・・ そう言った政治がらみの話はさておき、エリスロミクロンを上手く飼育するにはいくつかのポイントがあります。一つ目は水質について。大体においてラスボラやテトラの多くは弱酸性の軟水を好みますから、この魚も・・・と思っていると大間違い!(笑)。一般的にミャンマーの魚はどちらかと言えば中性から弱アルカリ性の水質を好みます。したがって、水換えをサボり気味の酸性に傾いた水質では、この魚を上手く飼育する事が出来ません。 第二に、餌について。この魚はあまり人工餌を好まないようです。特に、フレークフードなどは一度口に入れても吐き出してしまう事がほとんど。ここは、ブラインシュリンプを与えるか嗜好性の高い顆粒状の人工餌を用意してやりたいものです。また、肥満しやすい傾向にあるグローライトテトラや昨日のペルビカと正反対に、どちらかと言えば痩せやすい傾向にあります。ショップなどで見かける個体の多くの腹がへこんでいるのはその為です。対策としては、良質の餌を一日数回に分けて少量ずつ与えることでしょうか? 第三のポイントとしては、この魚は異常に臆病でちょっとでも異常を感じると水草の中に隠れてまったく出てこようとはしません。人の出入りが激しい場所などでは、怯えて餌を食べる事も出来ずそのまま餓死コース一直線と言う事もありえます(苦笑)。実は、今回この魚を撮影する際にも「この根性なし!」(笑)には泣かされました。水槽の前に立ってカメラを構えると、まったくと言ってよいほど姿を現してくれません。最後には、半ばぶちきれた私が水槽内にアピストのペアぶち込んでやりました。アピストのペアが、水草の陰に縄張りを持つようになると、必然的にエリスロミクロンはそこから追いだされると言う訳です(笑)。したがって、今回エリスロミクロンは決して気持ちよくモデルやってないと思います!(爆笑) そんな、飼育上の問題点の多いエリスロミクロンですが綺麗に発色したオスの個体を眺めているとそんな苦労なんてどこかに吹き飛んでしまいます。万人向けとは言いませんが、ちょっとマニアックな趣向の小型水槽造りたい人にはお奨めの美麗種です。
2005/10/13
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さて、今日のアップは昨日の予告通りペルビカクロミス・プルケール(Pelvicachromis pulcher)の再登場です。昨日、以下の様な大見得切ってしまってから結構後悔してます(苦笑)。~昨日の大見得(抜粋)~ということで、2ヶ月間さかなおやじの持てるすべのノウハウを駆使して育成した1ペアがいます(笑)。明日は、そのペアの登場だぁ~♪乞う御期待! さて、上の画像のペルビカが究極の美しさかどうかはともかく(笑)、この2ヶ月間の管理方法について説明しておきましょう。まず、第一に個体(特にオス)の各ヒレが美しく伸長するように、ペアとも別々の45cm水槽に収容し管理しました。これは、同種間での縄張り争いなどで、ヒレの先端部分を食いちぎられるのを防ぐためです。ちなみに、オスメスとも小型カラシンと同居させておきました。 次に水質管理ですが、毎週全水量の2/3を塩素中和した水道水で換水し亜硝酸濃度をとにかく低く抑えるように心がけています。また、フィルターにはスドーのブリーディングフィルターにエーハイムのパワーヘッドを取り付けたものを使用しています。 最後に餌についてです。餌は色揚げ効果を重視し、クロマフード・冷凍コペポーダ・スピルリナタブズ(セラ社)をバランスよく与えました。また、肥満しやすい魚なので、体形の崩れを防ぐ意味で餌は少なめを心がけました。 そして待つ事、約2ヶ月で上のような個体に仕上がったと言う訳です。管理については文章にすると大層な事に思えますが、実際には通常の管理とさほど違いがある訳ではありません。それぞれ個別飼育したのが、ちょっと違うくらいだと思います。いかがでしょう?昨日の個体よりは結構美しく仕上がったと自負しておりますが、皆さんの評価や如何に??(笑) ところで、結構観察力に優れた人であればお気づきかと思いますが、今回使用したペルビカのオス個体の尾ビレにはブラックスポットが一つもありません。セブンスター作出してるんじゃ?実は、2世代前の種親から生まれてきた稚魚の中に無斑のオスが一尾だけいまして、問答無用で淘汰選別しようと思ったのですが、背ビレの付け根付近が漆黒に染まるところが気に入ってそのまま残しておいたと言う訳です。 今回紹介したオス個体は、その子供です。やっぱり、背ビレの付け根が黒く染まってます。これはこれで結構気に入っているので、今後も維持していこうかなと考えてます。 西アフリカ河川産シクリッドの雄、ペルビカクロミス・プルケールいかがでしたでしょうか?アピストに勝るとも劣らぬ魅力の持ち主だと思いませんか?是非とも、一度御自分で飼育されてみてはいかがでしょう?なお、プルケールでは飽き足らないと言う方には、更に美しいペルビカクロミス・タエニアタスもいますんで(笑)。こちらは様々な地域変異も知られており、よりディープなマニア向け商材となっておりますです、ハイ・・・。
2005/10/12
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今日のアップは、以前5月20日に紹介したペルビカクロミス・プルケール(Pelvicachromis pulcher)の再登場です。西アフリカに棲息する体長10cmほどのシクリッドで、ショップではペルマト(旧学名)の名称で色の出ていない若魚が安価で売られていることが多いようです。 以前、ペルビカの仲間のちょっとしたブームがあったのですが、最近ではすっかりマイナーな存在に成り下がり、南米産のアピストに大きく水をあけられた感じになっています。でも、きちんと飼育してやればすごく綺麗な婚姻色を見せてくれます。下の写真は、一般的なオスの個体ですが結構綺麗でしょう?これで、丈夫で飼育しやすくしかも比較的温和なんですからもう少し人気があってもいいと思うんですけどね~。 飼育に際しては、飼育水の汚れだけには注意してあげてください。この魚もレインボーテトラ同様エロモナス症に非常に罹り易い魚です。ちょっと隙を見せるとすぐにポップアイになっちゃいますから。餌は何でもよく食べるんですが、肥満しやすい傾向にあるので餌の与えすぎにはご注意を! この魚の更に嬉しい点はメスもすごく綺麗な事!婚姻色の出たメスはへたするとオスより綺麗かも?下の画像は婚姻色を出しているメスの個体です。ペアを飼育していれば、かなりの確率で繁殖させる事が出来るのも嬉しい点の一つです。ペアは流木の下などに潜り込んで産卵し卵を守ります。その後1週間もすると、小さな稚魚を引き連れたペアが巣の近くを徘徊するのを見かけることが出来るはずです。 ペルビカはペアが良く稚魚の面倒を見るので、他の魚とのコミュニティタンクの中でも結構勝手に繁殖してくれます。稚魚にも特別な餌を用意しなくても何とかOK!フレークフードの破片なんかを突いて食べ成長してくれます。もちろん、ブラインシュリンプを与えることが出来ればそれに越した事はありません。 5月20日のブログで書いていたのですが、この魚のオスの尾ビレにあるブラックスポットには個体差があるんです。我が家ではペルビカを何世代もキープしているので、ただ殖やすだけでは飽きが来ると思いこの尾ビレのスポットを多くする方向で改良?する事にしています。改良と言っても、尾ビレのスポットが一番多い個体を次世代を残す種親にしてるだけなんですけどね・・・。 目標はセブンスター!別に深い意味はないんですけど、禁煙するまでの私の愛煙銘柄だったものですから(笑)。 そして、この度やっと1個体だけセブンスターバージョンが完成しましたぁ~♪それが冒頭の画像のオスです。体色があまり出ていないのは、直前まで繁殖に使っていて子育てによる疲労(笑)の為で、普段はなかなかの色彩を見せてくれています。この個体を親に使うことで、次世代にはもっと沢山のセブンスターが登場してくれると思います。 ところで、前述のようにこれだけ魅力的な魚でありながら今一歩人気がないのは何故だろうか?と私なりに考えてみました。そして出た結論が「ショップで市販されている個体が若魚で綺麗に発色していないから!」でした。40過ぎのいい年こいたおっさんが考えて出した答えがこの程度って言うのもなんですが(苦笑)、「それなら見せてあげようじゃありませんか、極美バージョンを!!」 ということで、2ヶ月間さかなおやじの持てるすべのノウハウを駆使して育成した1ペアがいます(笑)。明日は、そのペアの登場だぁ~♪乞う御期待!
2005/10/11
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今日のアップはファイヤーラスボラ(Rasboroides vaterifloris)です。スリランカに棲息する体長3cmほどの小型ラスボラで最近余り姿を見かけなくなってきてしまいました。その名のとおり、全身が炎のようなオレンジ色に染まる独得の魅力を持つ美麗種です。以前から、飼育難魚として知られているファイヤーラスボラですが、実際のところどうなんでしょう?その辺りを探るには、現地に行かなくちゃと言うことで、今から10年近く前スリランカに行ってきたことがあります。 そこはまさしくパラダイス!今まで訪れた数多くの熱帯地方の中でも3本の指に入るほどの素晴しい国でした。もっとも、スリランカは熱帯地方に位置するとは言え、中央部分は山岳地帯でファイヤーラスボラの棲息する辺りは日本で言えば軽井沢あたりの避暑地の気候です。さかなおやじが見た限りでは、ファイヤーラスボラは、比較的流れの緩やかな中流域にすごく沢山(笑)棲息してました。その川を流れる水はブラックウォーターではなく透明度の高いクリアウォーターです。生息地のイメージとしては、日本でウグイ(ハヤ)が棲息するような場所を考えていただくと良いでしょう。 その辺りを飼育環境で再現するとなると、溶存酸素量の豊富な清浄な水でPHは6.0、総硬度は1以下、水温は23℃前後という事になるでしょうか?PHを除けば、塩素中和した水道水でも何とかいけそうな気がします。ただ、日本の夏場の水温はこの魚にはちょっと厳しいかもしれません。餌は人工餌を喜んで食べてくれるのでまったく問題ありません。 こうして考えてみると、ファイヤーラスボラは飼育が難しいのではなさそうです。個人的な考えでは、採集されてから輸入されるまでの行程で酸素量の少ない汚れた水の入った袋の中にギュウギュウ詰めにされている事や、無造作に使用されている塩や薬品による薬害に問題があるのではないかと思います。それを裏付けるかのように、状態の良い個体を買うとその後の飼育は決して難しくありません。 そうそう、ファイヤーラスボラってカラーバリエーションが豊富なんです。スリランカの現地でも、採集する川が異なる度に体色が微妙に違ってましたからね~。我が国でも、今回の写真のノーマルタイプ(オレンジ)の他にブルータイプやイエロータイプなどカラーバリエーションをコレクションしているマニアに会った事があります。でも、最近ファイヤーラスボラ自体の輸入量が減っているため、これらのカラーバリエーション見かける事もほとんどなくなってきてしまいました。 ところで、スリランカは楽しいですよ~♪魅力的な魚も沢山いるし、何よりクリプトの宝庫です!さかなおやじがチェリーバルブ採集するために小川の中をジャブジャブと遡っていた時水底にびっしりと生えていたクリプトなんて、帰国後水草に詳しい奴に見せたら、一株10万円で買う!と言ってましたから(笑)。カレーも美味しいし(と言うよりカレーしかなかった気が・・・)、紅茶の美味しさに至っては珈琲党の私でさえ、帰国時にボックス単位で紅茶のお土産購入したほどです。 それに、この島ってあれが取れるんですよ!アレが・・・(笑)。スリランカは宝石の島でもあるんです。確か、エメラルド以外の宝石なら何でも取れるって言ってた気がします。知り合いの宝石商に宝石見せてもらった時なんて「スタールビー見せて」とか頼むと、眼の前の机の上にザラザラっと一山スタールビーが出てきます。普段宝石に興味のない私でも、この時ばかりはクラクラッとしましたね~(笑)。 元々鉱石コレクターでもあるさかなおやじが大量に宝石購入したのは言うまでもありません。しかも、知人から購入したのでめちゃくちゃ安いです。ただ、宝石ではなく鉱石コレクターですからゲットした宝石はほとんどが未加工の原石です。きちんとカットしたら、時価500万円はくだらないと言う(帰国後、知人の宝石商に鑑定してもらいました)アレキサンドライトの原石をはじめ、それこそザラ~ッ状態です。しかし、帰国後妻には「何で、カットされた石買ってこないの!」と1年間くらい文句言われました(苦笑) 現地の人達もみんな親切だったし、もう一度行きたいなぁ~♪でも、今は「タミルの虎」の自爆テロや外国人誘拐の対象にされそうで、正直ちょっとびびっちゃいます。別に私一人の問題なら、気にせず渡航しちゃいますけどね。家族持っちゃうと、人間は行動範囲狭くなりますね~(涙)
2005/10/10
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だらだらと回を重ねるさかなおやじのひとりごとの中でも、8月3日、9月7日、8日と3回の登場回数を誇る(笑)フレームテトラ。その中で、頭の周辺がキラキラと光り輝くゴールデンフレームテトラと言う品種について紹介しましたが、その中でこれが改良品種なのかそれともバクテリアの寄生による発光(光を発する訳じゃないですけど)なのか宿題になっていましたが、一応の結論が出ましたので御報告いたします。 冒頭の画像は生後約2ヶ月のゴールデンフレームテトラの幼魚なんですが、光ってきましたよ~♪頭の辺りが。中年以上の男性相手であれば、場合によっては「放送禁止用語」になりかねない発言ですが(笑)、この場合は素直に嬉しいです。もっとも、すべての個体が輝いている訳ではなくどう見てもノーマルカラーとしか思えない奴もいます。下の画像がそうですが、これはおそらく普通のカラーリングに成長するのではないでしょうか? 今回はたった一回の繁殖で、しかも得られた幼魚の数もせいぜい80尾くらいですから、この程度でこの品種の遺伝云々を語る訳にはいきませんが、少なくとも頭部がキラキラと光り輝くのは、バクテリアによる物ではなく遺伝的な物である事だけは確かめられた訳です。後2ヶ月もすれば、下の画像のような成魚サイズに成長しキラキラしながら真っ赤に燃えてくれるんじゃないでしょうか。 しかし、そうなると今までのこの魚の名称「ゴールデンフレームテトラ」には少々問題が出てきますな。一般的にゴールデンとかプラチナと言う名前が付くカラーバリエーションは、ゴールデンテトラのようにバクテリアが体表に寄生して光の当たり具合でキラキラ輝く場合に用いています。 この魚のように、虹色色素細胞の異常によって体に金属光沢が出現した場合は、ダイヤモンドネオンのようにダイヤモンドと名付けるのが正しいかと思います。実際に最近のショップではこの魚はダイヤモンドの名称で販売されているようです。したがって、今後さかなおやじとしてはこの魚の事を「ダイヤモンドフレームテトラ」と呼ばせていただく事にします(笑) さすがにこれで4回目の登場となったフレームテトラが再び登場する事はないと思われますが、今回繁殖まで手がけてみて改めて本当に素晴しい観賞魚だと痛感しました。ノーマル個体であれ、ダイヤモンドフレームであれ、これだけ美しくてしかも丈夫で温和ですから、皆さんも是非とも飼育してみてください。その場合、前にも紹介したように東南アジアブリードの個体は色彩もぼやけて奇形も多くまったくお奨めできないので、ダイヤモンドフレームを1ペアだけ購入して殖やしちゃうのが正しい道だと思います(笑)。さあ!皆さんもレッツ・ブリーディング!!
2005/10/09
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今日のアップはバタフライレインボー(Pseudomugil gertrudae)と言う体長3cm程度の小型で可愛らしいレインボーフィッシュの仲間です。オーストラリアの北部からニューギニア南部にかけて棲息するバタフライレインボーですが、ご存知のようにオーストラリア政府は野生動物に対する輸出入に非常に厳しい規制を設けている国なので、野性採集個体が商業ルートで輸入されてくるなどと言う事は基本的にはありえません。しかし、我々アクアリストにとって喜ばしい事に、現在では東南アジアを中心にこの魚の養殖が盛んなので、容易に養殖個体を入手することが可能です。 バタフライレインボーは小型で華奢な外見ですが、非常に丈夫で飼育の容易な魚です。極端に酸性やアルカリ性に傾いた水でなければ飼育できますし、餌も人工餌を喜んで食べてくれます。また、ヒレの大きく広がったオスと、各ヒレが短く体色も地味なメスを一緒に飼育していれば、繁殖も簡単に楽しむことが出来ます。繁殖方法は、我が国のメダカとほぼ同様と考えて良いでしょう。ただ、卵はメダカのように房になって生み出されるのではなく水草の茂みなどに一つ一つ産み付けられていきます。 バタフライレインボーの名前の由来は、繁殖期になるとオスが大きな蝶の様なヒレをパタパタとまるで空を飛び回るように羽ばたいて?メスの周りを回ったりライバルのオスを威嚇したりする様から付けられました。画像のオス個体も2週間くらい前から繁殖に使っているため、各ヒレが若干傷んでしまってますが、ここは一つ大目に見てやってください(笑) 明るい水槽の水面近くをパタパタと泳ぎまわるバタフライレインボーは、その存在だけで十分楽しくなる小型美魚ですが、それだけじゃちょっとなぁ~・・・って言う人には、マニアックな楽しみもありますよ(笑)。この魚は生息域による地域変異があるのです。写真の個体はニューギニア南部産と思われるもので、ヒレの地色がミルキーホワイトです。これに対して、オーストラリア北部産の個体群では、ヒレの地色がレモンイエローだったりします。他にもヒレの大きさが違ったりしますから、細部にこだわりたい人はその辺りを追求してみてはいかがでしょう? 我が国ではあまり認知されていないレインボーフィッシュの仲間ですが、欧米では非常に人気のあるグループで、大きな愛好団体も存在します。そんな愛好会の会員にでもなれば、バタフラインレインボーの貴重なカラーバリエーションコレクションも十分可能ですよ!今はメールと言う便利な手段があるのですから、どなたか意を決してメールされてみてはいかがでしょう?(笑)。また、引っ込み思案でそこまではちょっと踏み切れないという方には、さかなおやじが保有しているだけでも4冊の、詳細な内容のレインボーフィッシュの本が欧米で市販されてますから、それを入手してみてはいかがでしょう?レインボーフィッシュの仲間ってこんなに沢山いたの??ッて驚く事請け合いです。内容的には、テトラ社が出している奴が一番アクアホビー向けかなと思うんですけど、残念な事に私が持っているものはドイツ語なので読めまシェーン(笑い)。ドイツ語が堪能という方以外は、英語で書かれた残りの3冊をゲットする方が無難かも・・・
2005/10/08
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今日のアップはレインボーテトラ(Nematobrycon lacortesi)です。南米のコロンビアに棲息する体長4cm位のテトラで、以前紹介したエンペラーテトラに近い種類です。 この魚、とにかく体色がカラフルでにぎやか!気品ある体色のエンペラーテトラと比較すると、ちょっとお下品にも感じてしまうほどです(笑)体表のメタリックグリーンの模様がワラワラしているのは鱗が剥がれてしまったからではなく、こう言う模様なんです。写真の魚は養殖個体なのですが、ワイルド個体となるとその派手な事は比べ物にならないほど!全身に、ちょっと毒々しい感じさえするピュアレッドが加わって来ます。 飼育に関しては、中級レベルと言ったところでしょうか?水質に関してはとにかく清浄な水を好みます。フィルターの能力不足や水換えをサボるなどで飼育水が汚れてくると、見事に?エロモナス症に罹ります。この病気に罹ると、全身の鱗が立ってきたり(松笠病)、眼球が飛び出てきたり(ポップアイ)と、とにかくロクな事になりません。しかも、一度発病してしまうとほとんど治癒は望めません。よほど早期発見しないと市販の治療薬も期待薄です。 餌に関しては、人工餌でも食べてくれるので苦労しません。水質と並んでこの魚が厄介な点は協調性の悪さにあります。レインボーテトラはかなり縄張り意識が強いのです。しかも、この気の強さは同種だけでなく他の魚にも発揮される事が多いので困ります。美しく繁茂したエキノドラス水槽の住人としてはすごくマッチする魚なんですけどね~。これで、性格さえ良ければ・・・。もっとも、縄張り意識を持つと言う事はそれだけ調子が良いという事でもあるので、レインボーテトラがおとなしくしている時の方が心配です。ただ、相手の魚を突き殺すほどの激しい争いはしないので、弱い個体が少々ボロボロなってもOK!と言うのであれば、なかなかお奨めの美麗魚です。 レインボーテトラのオスメスの区別は実に簡単で、眼の周りが赤く染まるのがオス、グリーンなのがメスです。また、オスの尾ビレがフォーク状に3叉になるのに対してメスは普通の形状である事からも区別可能です。たまに、ショップなどで「レインボーテトラ、赤眼タイプ入荷!」とか書いてあるのを見かける事がありますが、これは地域変異とかではなく単なるオスです(笑) レインボーテトラをゲットする際に悩ましいのが、色彩艶やかなワイルド個体をチョイスするか、それともやや色彩的には劣るが飼育の容易な養殖個体にするかと言う問題でしょう。どう言う訳か、野生採集個体よりも養殖個体の方が、水質の悪化などに対する適応力があるようで、飼育に失敗する危険性は確実に減ります。色彩的にやや劣ると言っても、トップの画像レベルまでは確実に行きますので、これで丈夫な養殖魚の方も捨てがたいですね~。 私の個人的な意見としては、エロモナスに罹ってバタバタと無残に☆になる野生採集個体よりも、丈夫な養殖個体の方がお奨めです。それに、野生採集個体の色彩があまりにもケバイので(苦笑)、養殖個体の色彩の方が実は好みだったりもします(笑)。基本的には色彩鮮やかな野性採集個体を好む傾向が強いさかなおやじですが、やはりケースバイケースって言う事なんでしょうか。
2005/10/07
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今日のアップはリコリスグーラミィ(Parosphromenus sp)です。ベタ・グーラミィの仲間としてはピグミーグーラミィと並んで最小サイズでしょう。マレーシアやインドネシアを中心に10種程が棲息しています。写真で見てもお判りかと思いますが、ベージュ&ブラウンのストライプがすごくおしゃれなグーラミィです。私もこの魚が好きで、10年ほど前にはこのグループの採集が目当てで、年何回も東南アジアのジャングルに分け入って採集したものでした(懐かしい~) この魚も、昨日のレッドラインラスボラ同様ブラックウォーターを好みますので、状態よく飼育したいのであればピートの使用は不可欠でしょう。また、餌の好みもうるさく、人工餌はほとんど期待できませんのでブラインシュリンプを毎日孵化させるか、冷凍ブライン・冷凍コペポーダあたりを用意する必要があります。そう言った意味では、今まで紹介してきた魚の中では飼育難魚の部類に入るのではないでしょうか? 性質も臆病と言った方が正確なほどなので、小型水槽での単独飼育がお奨めです。ただ、このような環境で管理されたリコリスグーラミィは、ちょっと想像できないほど美しくなります。特に、オスの個体は尾ビレにレッドやブルーの模様がリング状に入り(種類によって模様は異なります)、極美です。えっ、写真の個体は極美じゃない?そうなんです(涙)、今回の写真はいずれもメスの個体の画像なんです。これには深~い訳がありまして・・・ リコリスグーラミィは前述のように非常に臆病な性格なので、めったな事では水草の陰から明るい所に出てきてくれません。ところが、私の撮影方法はストロボを使わずに上から蛍光灯を照射するものなので、水草の陰に潜むリコリスに光が当たりません。撮影しようにも異常に遅いシャッター速度にしか設定できないためまともに写らないのです。すごく暗い画像か、シャッター速度の不足によるピンボケです(苦笑) 今回も、深夜にかれこれ2時間近く水槽の前に陣取ってシャッター押しまくったのですが、綺麗に発色したオスの写真で使えるのは一枚もありませんでした(涙)。そんな訳で、美しいオスの姿は皆さん是非ともご自身で飼育なさって御確認ください(笑) そんな臆病者のリコリスなので、観賞する際も水槽の照明をグッと抑えて観賞の際に懐中電灯などで照明を当てると美しいオスの姿を堪能することが出来ます。でも、これってすごく暗い行為だなぁ~(笑)。恋人や家族には見られたくない姿ですね。もしかして世界で一番暗い趣味かも・・・ ところで通称名のリコリスですが、ヨーロッパなどに行くと良く売られているハーブキャンディや咳止めのシロップの原料となるハーブ「リコリス」のエキスが濃褐色なのとこの魚の茶褐色のストライプの色が似ている事から付けられました。でも、今の今まで「リコリス=彼岸花の仲間」だと思ってましたぁ~♪確かに、彼岸花の仲間の学名はリコリス(Lycoris)なんです。だから、彼岸花の球根には毒がありますが、毒のないリコリス属の花があってその球根をハーブとして用いているのだとばかり思ってました。 ・・・が、事実はぜんぜん違いました!(笑)。ハーブのリコリスは彼岸花ではなくて別の植物だったのです。この場合のリコリスはヨーロッパから中国にかけて分布する、グリキリザ(甘草)と言う植物の事だったのです。このマメ科の植物の根を乾燥させてハーブとして用いるそうです。ちなみに甘草の由来は、この根に含まれるグリチルリチンという物質が砂糖の数十倍の甘味を有するからだそうです。なんでこの植物を、わざわざリコリスなんて紛らわしい名前で呼ぶんでしょう?素直にグリキリザって呼べばいいじゃん!まったく、欧米人のおバカっ!(笑)
2005/10/06
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今日のアップはレッドラインラスボラ(Rasbora pauciperforata)です。マレー半島からインドネシアにかけて棲息する体長4cm程の小型ラスボラの1種です。画像を見ればお判りのように、透明感のあるボディに紅茶色とでも形容できそうな暖かみのあるレッドラインが1本走っていると言う、シンプルかつ美しい魚だと思います。だんだんと秋の深まっていくこの時期にまさにぴったりの魚だと言えるのではないでしょうか。 ただ、この魚の美しい容姿を観賞したいと言うのならば、それなりの事をしてやらねばなりません。本来は丈夫な魚なので、飼育するだけならば塩素中和した水道水で大丈夫なのですが、そんな環境ではレッドラインの赤みが失せて、ベージュのラインに変わってしまいます。自然下では、落ち葉や枯れ枝から浸出する腐食酸で茶色く染まった、所謂ブラックウォーターの流れる小川に棲息していますので、飼育下でも同様の環境を作り出してやる必要があるのです。 具体的には、ピート(スドーが発売しているが園芸用でも可)やマジックリーフを用いて、ブラックウォーターを作り出します。ちなみにさかなおやじのところでは、スドーの「粒状ピート250g」を、100均で購入した「麦茶用紙パック」(つまり中身の入っていないティーバックみたいなもの)に少量入れて、フィルターの濾過槽内に入れてあります。これで、ピートから浸み出たフミン酸が水を弱酸性に変えてくれるという訳です。なお、ピートは1ヶ月に一度くらい交換します。 飼育水がやや茶色に染まるためピートの使用を嫌う人も多いのですが、ブラックウォーター出なければうまく飼育できない魚も沢山いるのも事実です。最近ではソイル系の底砂を用いて水質を調整する場合もあります。こちらは、確かに水は透明なままで弱酸性をキープしてくれますが、個人的な見解では弱酸性の水が効果的なのではなく腐食酸に効果があると考えていますので、我が家では頑なにピート使ってます(笑) そんな飼育水さえ用意できれば、その他の点では特に注意すべき点もなく飼育可能です。餌は人工餌でまったく問題ありません。 それと、ピートを使う際の問題点も挙げておかなくては・・・ピートとは植物が腐食した物質だけに、有機物が大量に含有されています。したがって、ピートを使うと飼育水中の有機物濃度が上がるため、コケの発生を見ることがあります。市販のブラックウォーター(ピートエキス)の効能書きには「コケの発生を抑制する」と言う文言が入っているものがあります。確かに水が色付く為水中の光量が落ちる事で藻類の発生を抑制する効果があるのですが、飼育水中には藻類の肥料となる有機物が増加するのも事実なのです。うーん、微妙だぁ~(笑) したがって、ピートを使用する場合は定期的な水換を行い藻類の発生を防ぐ必要があります。でも、そんな手間をかけた人だけしか見る事を許されない、魚たちの素晴しい体色があなたを待っています。さあ、あなたも禁断の扉を開けて一歩中に踏み込もうではありませんかっ!!(爆笑) でも、こう考えて見ると、ピートってマメな性格の人向きじゃん!何で、ずぼらなさかなおやじが使ってんだろ??うーん、微妙だぁ~(笑) ところでレッドラインラスボラって何かに似てません?そうです、以前ブログで紹介した南米産のグローライトテトラにそっくりなんです。透明感のある体に、滲むような赤いライン・・・全体のコンセプトは同じですな(笑)。したがって、彼らに似合うレイアウトもほぼ同じです。出来れば、やや照明を落とした水槽に深みのある緑の葉を持つ水草をたっぷりと植え込んだ中を泳がせる・・・シックで贅沢な眺めになること請け合いです。 でも、彼らの飼育条件はぜんぜん違います。水質に敏感でブラックウォーターを好むレッドラインラスボラ、塩素中和しただけの水道水でも美しい体色を見せてくれるグローライトテトラ。水槽内での行動も結構違いがあります。レッドラインはどちらかと言うと物陰に隠れる傾向がありますが、グローライトの方は前面の開けた空間を自由に泳ぎまわります。何事にも控えめな和風美人と、開放的で明るい性格の洋風美人といったところでしょうかね(笑) 皆さんの好みはどちらでしょうね?えっ?私ですか??どちらの魚も大好きなんですけどね。どちらかと言えば・・・うーん、微妙だぁ~(笑)。でも、レッドラインラスボラのほっそりとした美しいフォルムが好きなので、レッドラインに一票かな?
2005/10/05
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今日のアップはカージナルテトラ(Paracheirodon axelrodi)です。いわずと知れた熱帯魚のトップスターで、どんなショップでも取り扱っていないという事はまず考えられません。 南米のネグロ川に棲息する体長3cm程の小型カラシンです。これだけ美しくて、しかも温和で丈夫ときては人気が出ないはずもないですよね。価格面では外見の良く似たネオンテトラより若干高めの設定ですが、丈夫さはこちらの方が上だと思います。特に、成魚サイズにまで成長した個体は非常に丈夫でしかも長生きしてくれます。 ちなみに、我が家には現在の家を購入する以前から飼育し続けている個体がいます。この地に越してきてから約6年が経過しますから、このカージナルは6年以上生きている事になります。もちろん、ここまで来ると体も折れ曲がり、観賞にはまったく適さない外見になってしまってますけど・・・ ここまでポピュラーな熱帯魚には珍しい事ですが、我が国に輸入されてくるカージナルの大部分は天然採集個体です。ネオンやグローライトなど一連のポピュラー種が皆東南アジアで養殖されている事を考えると驚くべき事です。また、これだけ大量に採集されながら絶滅しない大自然の再生力にも驚きを感じずにはいられません。 話は変わりますが、先日秋も深まってきた事でもあり、リビングルームの120cmレイアウト水槽の意匠変更をいたしました。その際、その水槽に飼育する魚としてカージナルをピックアップしたので、数の補充のため行きつけのショップに顔を出してきました。 その時購入してきたのが、一番上の写真の魚です。実は、このカージナル普通のカージナルとちょっと違うところがあるのにお気づきでしょうか?って言うか、違いなんて見当たらないでしょ??それでいいんです!(笑) 写真のカージナルは「ショートラインカージナル」と呼ばれているタイプで、体のブルーラインが通常のものよりも短いんです。どの位短いかというと、せいぜい5mm位じゃないかと思われます(笑)。ただ、通常のカージナルのブルーラインが脂ビレ(尾の付け根付近の小さなヒレ)まで達しているのに対して、ショートラインではその前方で終わってしまっています。確かに、区別しようと思えば区別できなくはありません。ショートタイプだけでまとまって入荷する事から、現地でも異なる水域に棲息していると推察されます。 顔馴染みの店員が私の所に寄ってきて「おおっさかなおやじさんがカージナルですかぁ?珍しい事もあるもんだ!あっ、なーるほどっ、ショートラインだからゲットするんですね!さすがマニアですね~」と一人で合点している。彼には悪いが、「別に、ショートラインかどうかなんてどうでもいい!」「なんて事をおっしゃるのでしょう?「そんな違いにまったく興味ないから・・・」「ええっ、かつて珍カラ(珍しいテトラの事)コレクターとしてならしたさかなおやじさんとも思えない発言じゃないですかぁ」 確かにずいぶん前には、珍しいテトラをゲットしまくった時期もあったが、この程度の些細な違いを珍重するほど悪い意味でのマニア道には嵌ってなかったと思います。以前「違いがわかる人シリーズ」って言うのをやった事がありますが(笑)、こんな違いなんて判る必要ないでしょう!というか、自分の息子にこんな違いに気が付くようなせせこましい男にだけは育って欲しくないもんです・・・と言ってるおやじは気が付いてるんですけどね(苦笑) 今日のブログを読んで「こんな違いなんて追求したくねぇ~!」って感じているそこのあなた!悲しい事ですが、次にショップのカージナル水槽見た時、ブルーラインの長短気にしている自分に気が付くでしょう(笑)。人間なんて所詮そんな動物です(苦笑)これで、あなたの人間としての器も確実に一歩スケールダウンした事でしょう!トホホ・・・
2005/10/04
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今日のアップはピーコックガジョン(Tateurundina ocellicauda)と言う、ニューギニアに棲息するハゼの一種です。厳密には、我が国にも棲息するカワアナゴ亜科に属しますが、この亜科がハゼ科に入るため広義の意味でハゼの仲間と言っても間違いではないでしょう。 体長4cm前後のピーコックガジョンは画像を見ていただければお判りのように、赤・青・黄色と極彩色に彩られまさに宝石箱のような美しい魚です。性質も非常に温和で、しかも丈夫!水質にもうるさくないので塩素中和した水道水でなんの問題もないでしょう。 唯一の難点は、人工餌をほとんど食べてくれない事・・・。スカーレットジェムもそうですが、小型で非常に美しく性質も温和と言う事なしの魚達に「人工餌嫌い」が多いように感じるのは気のせいでしょうか?まあ、裏を返せば人工餌にはまだまだ改良の余地があるという事なんでしょうね。ねっ、メーカーの開発担当者さん!!(笑)少々製法等に改良はあるものの、基本的に30年以上前に開発されたテトラミンがいまだに人工餌のシェアNo1と言う事は、他の産業で考えれば驚異的ですよ(苦笑)もちろん、それだけ完成度の高い餌だったと言う事の証でもあるんですけどね・・・ そんな訳で、ピーコックガジョンには孵化したてのブラインシュリンプや冷凍アカムシなどを用意してやらなくてはなりません。その点さえクリアできる方にならば、自信を持ってお奨めできる良い観賞魚です。 ピーコックガジョンは繁殖も容易です。雌雄の判別は成魚サイズであれば簡単で、おでこが「デコッパチ」状態(笑)になっているのがオス(上の2枚の画像は若いオス)で、ふっくらとした腹部が黄色く染まっているのがメスです。本来であれば、2枚目の画像はメスのはずだったんですが・・・昨日、撮影のため小型のキューブ水槽にペアを移していざ撮影!と言う時に友人からTELが入りまして・・・。しばらく話し込んでから、撮影水槽を覗くと・・・「あれっ?メスがいない!!」。そうです!哀れなメスは水槽から飛び出して床に伸びておりました(苦笑)。幸い命に別状はなさそうですがヒレ先などがボロボロで、とても撮影のモデルは勤まりそうもなく撮影を断念いたしました(涙) 繁殖の容易な魚なのでペアで状態よく飼育していればほぼ確実に流木の裏側などに卵を産み付けてくれます。産卵後は親が孵化まで卵を保護しますので、そのまま温かく見守ってやりましょう(笑)。孵化した稚魚ははじめからブラインシュリンプを食べる事は出来ませんが、一度の孵化数が30~50前後なので、水槽内に自然発生したプランクトンではじめの数日間を乗り切れるはずです。 以上のように、小型で美しく性格も温和な非の打ち所のない美麗魚に思えるんですが、個人的には一つだけ気に入らない点が・・・それは目の色!!写真では判りにくいかもしれませんが、ピーコックガジョンの目の色ってなんて形容してよいのか判らないのですが、よく言えばオパールみたいな色してます(笑)。もちろんオパール自体は大好き(特にブラックオパール!)ですが、それが生物の目だとなると話は別です。はっきり言って不気味です!!(苦笑)
2005/10/03
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以前ブログで紹介したハイランドカープと言う魚を憶えていますか?一風変わった特徴を持っている魚であることをその時取り上げました。いかはそのブログの抜粋です。~ブログ抜粋~ しか~し!ハイランドカープが本当に規格外なのはこれらの事ではありません!なんと、この魚は胎生なのです。つまり、卵ではなく稚魚を産むんです。えっ?グッピーだってそうだって??い~や、グッピーやプラティなどは卵胎生と言って、お腹の中で卵が発生を続けて稚魚の形まで育つだけで我々人間などの哺乳類とは異なり、母親と子供はへその緒で繋がったりしてません。 ところが、ハイランドカープでは哺乳類同様(原理としては・・・)胎盤があってへその緒で母親と子供がつながってます。稚魚は生まれて来るときには体長15mm以上あって、グッピーの稚魚のように弱々しくありません!生まれてすぐにブリブリ泳ぎ回って、餌とかもバリバリ食べちゃいます(笑) この噂の?ハイランドカープが昨日産仔しました!昨日、恒例の「8時間耐久水換マラソン」途中に、ハイランドカープのメスのお腹から、稚魚の下半身がヌッと突き出しているのに気が付きました。あわててデジカメ持って来ましたが、カメラを構えるまもなくオスが近づいてきてメスから出てこようとしている稚魚をガブリッ!まさに掟破りの規格外魚です(苦笑) あわてて水槽の中を調べると、稚魚が数匹水草の陰に潜んでいるのが見えたので緊急保護いたしました。その数4尾!元々一回の産仔数が少ない魚なので、これで全部のようです。もっとも、先ほどの稚魚のように親にいきなり襲撃された哀れな個体もいたのかもしれません。また、母親の胎内にはもう稚魚は残っていないようです。先ほどのが最後の稚魚だったようです。 それにしても、稚魚の大きな事!楽に15mmオーバーですでに上の写真のメス親そっくりの外見をしています。隔離した4尾の稚魚をひとまずエンドラーズの稚魚を収容した水槽に入れたのですが、生後2週間前後経過したエンドラーズの稚魚と変わりないサイズだけでなく、いきなりエンドラーズの稚魚を追いかけまわしているではありませんか!オイっ!あんたらそれでも生後数時間の稚魚かいっ? とにかく可愛げのない稚魚達です(笑)。どんな魚でも稚魚って結構愛嬌あるもんなんですが、ここまでひどいのは珍しい・・・そう言えば、かつてさかなおやじの友人の家にそんな女の子が生まれたことがありました。なにしろ出産祝いに駆けつけた友人一同が、何一つ褒め言葉が浮かんでこないんですから!もちろん、「わぁ~、可愛いっ」とか「元気そうで良かったね~」とか言わなくちゃってその場の全員が思ってるんですけど、どんな言葉も白々しく聞こえてしまうほど、その赤ん坊は巨大で可愛げがありませんでした(苦笑) でも、そんな彼女も今では小学校4年生!なんと驚くほどの美少女です。父親である私の友人は、絶対嫁になんかやらないっ、と公言するほどの溺愛ぶりを発揮してます。ハイランドカープの稚魚も、成長と共に驚くほどの美少年・美少女に変身してくれるんでしょうか?・・・って、両親がこれじゃダメじゃん!(笑)
2005/10/02
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今日のアップはロバーティテトラ(Hyphessobrycon robertsi)です。体長4cmほどの小型カラシンの中では少々サイズの大きな魚で、アマゾン河流域に生息しています。この魚の最大の特徴は、なんと言っても燃えるように鮮やかな真紅の体色でしょう!冒頭の写真でもかなり色鮮やかですが、本領を発揮したロバーティはこんなもんじゃありません!「小型カラシン美麗魚コンテスト」でもあれば間違いなく優勝候補の一角に上げられること必定でしょう。 本当は、これからの紅葉のシーズンにふさわしく真っ赤に染まったロバーティを紹介したかったんですが、この魚の体色って魚の気分に大きく左右されるんです。我が家では、撮影の際にストロボではなく蛍光灯を増灯する方法を採っている為、撮影前に蛍光灯のスイッチ入れると、さっきまで燃えるような体色だったロバーティの体色がサッと色褪せてしまうのです(苦笑)色は見事ですが、度胸のない奴ですな~ 丈夫で飼育の容易な魚ですが、見事な体色を楽しむのであればろ過の効いた清浄な飼育水は最低限必要です。また、照明はやや落し気味の方が彼らは美しい体色を披露してくれるようです。しかし、それでは観賞に差しさわりがあるので、ここは水草を繁茂させた水槽内に陰影のある環境を用意してあげたらいかがでしょう。また、水槽中央前面にはちょっとした空間を空けておきます。すると、真っ赤に燃えるような体色を見にまとったオス達は、光の当たるその場所にでてきてヒラッヒラッと美しい舞を披露してくれますから。餌はフレークフードを喜んで食べてくれますから、特に気を使う必要はありません。 こんなさかなおやじ推奨のロバーティテトラをゲットする際の注意点は一つだけ。繁殖を考えないで、観賞に徹するならばオスをチョイスする!つまり、上の写真を見ていただければお判りのように、写真左上に位置するメスはどこまで言ってもこの程度の体色にしかなりません。はっきり言って観賞価値は大きく下がると言えるでしょう。 オスメスは、オスの背ビレが大きく伸長する事やメスの背ビレの先端部分にはくっきりとした白い縁取りが存在する事から判別は容易です。ショップでも容易に見分けが付くはずです。後は、購入の際ショップのおやじに「オスを頂戴っ!」と厚かましく注文できる心臓の持ち主かどうかですな(笑) えっ?私ですか??もちろん慎み深いさかなおやじがそんな無茶な注文付けられる訳ないじゃないですか!(笑)。ただ、幸いな事に行きつけの店では、私が魚を注文するとショップの人間は黙って魚網とプラケース渡してくれる(自分で掬いなっ!という事です)と言う特権階級に属しているため、内心ドキドキしながら店のおやじとバトルする必要はありません(笑)。もっとも、私の場合ほとんどの魚は繁殖を視野に入れているため、購入の際はオスメス同数というのが原則となってるんですけどね。 それと、飼育には何の関係もないことですがロバーティテトラの種小名のH.robertsiは無効で、本当の学名はH.bentosiだと考える研究者が多いようです。ただ、アクアホビーではH.bentosiはロバーティテトラに近縁な別の魚の学名だとされているために、あえてここではH.robertsiをそのまま使用しました。まったくどうでもいい事ですが補足しておきます。
2005/10/01
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今日は昨日に引き続き、ペチャンコだけどバビロ~ンな(笑)ハチェットの仲間を2種紹介します。まずはじめに、体のマーブル模様が熱帯魚の中でも特異なマーブルハチェット(Carnegiella strigata)。アマゾン河流域に棲息する体長4cm位の小型カラシンで、性質や飼育方法などは昨日紹介したマーサーハチェットに準じます。 マーブルハチェットにはマーブル模様が不鮮明な基亜種(Carnegiella strigata strigata)とマーブル模様が明瞭で鮮明な亜種(Carnegiella strigata fasciata)が存在し、どちらもショップで見かけることが出来ます。と言っても、マーブル模様が明瞭か否かなんて2亜種を並べて比較しないとなかなか判別できません。でもはっきり言って、こんな違いなんて知らなくてもぜんぜん問題ないでしょう。どちらも、大変可愛らしい魚ですから。 そして今日のもう一種がピグミーハチェット(Carnegiella myersi)。現在知られているハチェット中最小の種類で、以前は「幻のハチェット」と呼ばれるほど珍しい魚だったが、なぜか最近では結構コンスタントに入荷しているようです。ペルーからボリビアにかけて棲息している体長3cm弱のこのハチェットは、外見は昨日紹介したマーサーハチェットにかなり似てます。と言うより、ちょっと見た目では区別できないかも(笑)。一番のポイントは、ピグミーハチェット腹部は白濁した感じなのに対して、マーサーハチェットではシルバーに輝く点でしょうか?あと、バビロ~ンのお腹のカーブも両者では違いが認められます。 ハチェットの仲間にはこれ以外にもシルバーハチェットやトラコカラックスなど数種が存在しますが、どれも今まで紹介した種類に較べて大型になるため、最近ではあまり見かけない存在になってきました。 また、コイ科にも同様の体形をしたハチェットバルブの仲間が存在します。南米とアジアと言う完全に隔絶された2つの地域で、同じような形状の魚が存在するとは不思議なものです。ハチェットバルブの仲間も魅力的な種類が沢山いるのですが、こちらに関してはまた別の機会に紹介する事にします。
2005/09/30
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今日はペチャンコだけどバビロ~ンな魚の登場です!(笑)。南米の小型カラシンには、横から見るとうちわみたいに幅広で正面から見るとカミソリのように細長い妙な魚がいます。それが今日紹介するハチェット(手斧)のグループ!我々日本人は手斧の実物を見る機会ってあんまりないけど、この魚を見るとハチェット(=手斧)と名付けられたのも納得できてしまう妙な体形の持ち主です。 ハチェットと呼ばれるカラシンは数種類存在しますが、今日紹介するのはマーサーハチェット(Carnegiella marthae)、体長3cm程度の小型カラシンで、見てのとおりまるで銀色に輝く手斧その物の外見です。マーサーハチェットには亜種(Carnegiella marthae schereri)が存在し、こちらは腹部に暗褐色の網目模様があることから基亜種と区別できますが、最近とんと見かけません。 性質は温和で丈夫なので飼育もしやすいのですが、ハチェットを上手く飼育するにはちょっとしたコツがいります。まず、水槽にはきちんと蓋をすること!写真をご覧いただくとお判りのように、この魚は大きな胸ビレを持っています。まるでトビウオのよう!・・・そうです、この魚は驚くと水面からジャンプします。という事は、蓋がなければあっという間に「くさやの干物」が完成です(苦笑)。 もう一つの注意点は、この魚は基本的に水面直下にいますので餌を与える際に、餌があっという間に沈んでしまうと餓死しかねません(苦笑)。与える餌は人工餌でも構いませんが、水面に長い間浮くタイプである事が要求されます。以上の2点を守れば、すごく飼育の容易なテトラです。 水面直下に位置取る魚は結構数が少ないので、コミュニティタンクの住人としては結構重宝します。例えば、水底にはコリドラス、中間層にはカージナルテトラ、アクセントとしてアピストのペアを入れて、そして水面直下にはハチェットというのは、南米水系レイアウトに泳がせる典型的なメンバーと言えるでしょう。 ハチェットの仲間は飼育が容易なわりに、その繁殖が困難な事でも有名です。普通に飼育していたのでは、まず繁殖に成功しません。と言うよりメスが抱卵さえしてくれません。ちょうど、以前紹介したスリーラインペンシルみたいなものです。おそらくは餌が十分ではない事から来るものと考えられるため、浮上性の餌を十分に与えていれば繁殖の可能性も十分あるのではないでしょうか?ちなみに、現地では水面付近を飛ぶ蚊や小さな昆虫を主食にしているとの報告があります。 どなたかマメで辛抱強い方、ハチェットの繁殖にチャレンジしてみませんか?えっ、私??ぜんぜんダメです!「ずぼらで根気がなくしかも短気」ですから~!
2005/09/29
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今日は前回に引き続き原種ベタを紹介しましょう。インドネシアのカリマンタン島(ボルネオ)に棲息するベタ・アルビマルギナータ(Betta albimarginata)です。ベタの仲間は、その繁殖方法によって大きく2つのグループに分けることが出来ます。一つは、ショーベタをはじめとする改良ベタや前日のスマラグディナのように、水面に泡巣を作って繁殖するタイプ(バブルネストビルダー)、もう一つはオスが受精卵を口に咥えて孵化まで保護するタイプ(マウスブルーダー)です。このアルビマルギナータは後者のマウスブルーダータイプの人気種なのです。 体長4cm前後の比較的小型のベタで、新種として記載されたのは1994年と比較的近年になってからのことです。成熟したオスは、赤みの強い茶褐色の体色で、ヒレ先が鮮やかな白で縁取りされているのが特徴です。このカラーパターンは、ベタの最高峰とされるベタ・マクロストマに良く似ていて、しかも体長が半分以下と飼育しやすいサイズのため、非常に人気がある原種ベタと言えるでしょう。 人気種だけに市場価格もかなり高いものとなっていますが、その実飼育しやすく繁殖も決して難しくないベタです。水質は塩素中和した水道水でも飼育可能ですが、繁殖まで狙うならば弱酸性の軟水をキープする必要があるでしょう。我が家でもピートを用いて水質調整しているため、水が少し茶色に色が付いています。エサに関しては泡巣を作るタイプに較べマウスブルーダータイプのベタは、顆粒状の人工餌にも餌付きます。ただ、やはり冷凍アカムシなどの方が数段美味しいらしく、エサの食べっぷりが違います。 ベタ・アルビマルギナータはそれほど闘争本能が強くないため、複数を同時に飼育してもあまり問題は生じません。上の写真のような地味な体色のメスと冒頭の色鮮やかなオスを一緒に飼育していれば、飼育水槽でも繁殖可能です。オスが受精卵を口に咥えて保護すると言う習性のため、他の魚とのコミュニティタンクでも子供が採れるほどです。 一度の繁殖で20~60個ほどの卵が産卵され、2週間ほどでオスの口から稚魚達が飛び出してきます。稚魚は、グッピーの稚魚よりも大きい程ではじめからブラインシュリンプを摂餌できるので、その後の育成も非常に楽です。 このように繁殖の難しくないアルビマルギナータですが、時折ぜんぜん繁殖しないと言う話も耳にします。私の個人的な見解では、これはペアのパワーバランスが上手く取れてないためではないかと考えています。と言うのも、ペアは産卵回数を重ねるに連れてメスの力が増してきます。結婚して時を経ると、奥様のパワーがアップするのに対して、旦那の方はしぼむ一方で、いつの間にか家庭内の権力委譲が行われているのは人間だけではない様です(苦笑)。こうなると、繁殖期を迎えて、オスがメスに対してモーションをかけても撥ね付けられてしまうのです(涙) しかし、我が家では100尾くらいのアルビマルギナータを大型水槽でまとめて飼育しているので、オスは絶えず初々しい(笑)メスを探し出す事が出来るのでしょう。ほぼのべつ幕無しに水槽内では繁殖が行われています。 話は変わって先日妻が私にネクタイを買ってきてくれました。珍しい事もあるもんだと思い、一応礼を述べると妻が「礼ならベタに言えば!」と言うではありませんか??話を聞くと、妻はしばらく前からビッダーズのオークションに、我が家のアルビマルギナータを出品していたそうです。そう言えば、以前やたらと殖えたアルビマルギナータを、カネゴン(チャカチャカの事)の餌にしていた時に「その魚売れば」と言う妻に対して、「面倒だから嫌だ!」と答えた記憶が・・・その後、「私が売ってもいい?」と言う妻に対して、ろくに聞きもしないでOKしたような気がします(苦笑) 我が家のアルビマルギナータはチョボチョボではありますが、買い手が見つかるようで妻の懐を少しだけ暖めたようです(笑)。そのおこぼれが私のネクタイに化けたと言う訳でして・・・。でも、カネゴンの餌になるより、欲しい人のところに貰われていった方が魚も幸せなはずだし、まっいいか~♪
2005/09/28
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ここのところバンコク関係の記事が続いたので、そろそろ普通のペースに戻さないと(笑)。という事で、今日は原種ベタを1種紹介しましょう。写真の原種ベタはベタ・スマラグディナ(Betta smaragdina)で、タイ北西部に分布しています。このスマラグディナと改良ベタの大元になったスプレンデンス種(Betta splendens)、インベリス種(Betta imbellis)の3種は分類学的に近縁とされていて、種間交雑も可能です。 種小名のスマラグディナはラテン語でエメラルドを意味する言葉から来ているように、全身が美しいエメラルドグリーンの光沢に輝く非常に美しい原種ベタです。丈夫で飼育の容易な魚ですが、さすが闘魚だけあって成熟したオスを複数一緒にすると激しくバトルします。一時期、スマラグディナやインベリスはピースフルベタと呼ばれていた事がありますがとんでもない話で、現地では闘魚として賭けの対称にされています。 皆さんの中には「じゃあ、何でショップでは複数のスマラグディナが同じ販売水槽に入れられているんだよ~」とおっしゃる方もおいでかと思います。確かに、ショップではゴチャッと狭い水槽に押し込まれているのを見かけますが、これは劣悪な環境で怯えているのでおとなしくしているだけの話です。試しに、1日だけでも個別にガラス瓶に入れて隔離してから同じ水槽に戻してみて下さい。間違いなく激しいバトルが眼下で繰り広げられる事請け合いです(笑) 飼育に際しては、空気呼吸の出来るラビリンスフィッシュですからコップでも生かしておくことは可能ですが、美しい体色を楽しみたいのであれば小型水槽を用意してあげたいものです。フィルターは水流の強いものは避けるべきで、その事を考えればエアレート式のスポンジフィルターか投げ込みフィルターあたりがお奨めです。水質は、塩素中和した水道水で問題ありません。 スマラグディナを飼育する上での一番の問題点はエサについてでしょう。ショーベタやプラガット同様人工餌を好みません。出来る限り冷凍アカムシや乾燥アカムシを与える必要があります。 また、前述のように闘争本能が旺盛なので複数のオスを一緒にするのはお勧めできません。理想的にはペア飼育かオスの単独飼育でしょう。また、繁殖の容易な魚ですから、ペアで飼育していればほぼ確実に繁殖します(笑)。繁殖方法は改良種のベタ同様、水面に泡巣を作って行われます。稚魚の育成に関しても改良品種に準じますが、こちらの方がやや稚魚のサイズが大きいため難易度は低いかも・・ こんなに美しい魚でありながら、今一歩人気がないのはショップの販売水槽で本来の美しい体色を見せてくれることがほとんど無いからでしょう。上の写真は、撮影用水槽に移したばかりのスマラグディナですが、茶褐色の冴えない魚です。ショップの水槽で見かけるのもこんなレベルでしょう(苦笑)。 しかし、一度落ち着けばすぐにでも美しい体色を披露してくれます。ちなみに、上の2枚の写真の個体は一番下の個体に鏡を見せた直後の画像です。僅か、5分も経たないうちに鏡に映った自分の姿を発見し、闘争本能を取り戻した結果です。嘘だと思うなら、スマラグディナかインベリス購入してきて鏡見せてみてください!それが面倒なら、ショップに手鏡持ち込んで・・・あっ、なおその際にショップとの間で生じた如何なるトラブルもさかなおやじは責任もてませんので、自己責任でね(笑)
2005/09/26
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バンコクのベタの品種の流行り廃りは、人間のファッション以上のスピードで変わっていきます。今回、最もそれを痛切に感じたのがブラックでした。前回バンコクを訪れた6月中旬には、バンコクのベタ屋には漆黒のブラックが沢山泳いでいました。ところが、今回の訪問ではもうほとんどその姿を見掛ける事はありませんでした。 マーケットのベタ屋を捜し歩いてやっと見つけた個体も冒頭の写真程度です。尾開きをはじめとするスタイルでは確かに進歩が認められるのですが、ボディに余計な色が乗ってしまっています。下の写真は、前回購入したブラックのプラガットですが、この2尾のボディのカラーリングの違いは一目瞭然でしょう。 この原因は、おそらくブラックドラゴンに人気が集中していたのでブリーダーたちがこぞってブラック×ドラゴン系の交配を行ったためと思われます。そして、気が付けば漆黒のブラックは姿を消す・・・そんな悲しい状況のようです。ベタに限らず、品種を交配して新しい品種を作り出すことは比較的容易ですが、一度交配したものをまたもとのカラーに戻す作業は非常に困難です。判りやすく言えば、絵の具と赤と白を混ぜてピンク色を作るのは簡単ですが、そのピンク色の絵の具から赤と白の絵の具を分離させるのはほとんど不可能じゃないですか。それと同じ原理です。一度、他の色(特に金属光沢)が入ったブラックからは、マットブラックを作り出すには何年もかかるでしょうね。明らかに、バンコクのベタ市場ではブラック系は大きく衰退したと言ってもよいでしょう(涙) 確かに、上の写真みたいなブラックを基調としたバイカラーとか人気はあるんですけどね~。でも我が家は大丈夫!前回山のように購入した中に、ブラックの系統が3品種もいましたから(笑)。昔ながらのブルー系ブラック、マーブル系ブラック、そしてレッド系ブラック・・・ どの品種も各2回のブリーディングしてますので、現在我が家にはブラックの稚魚が最低でも500~600尾は確実にいますから(笑)。その中には、きっと素晴しい表現形の個体が出現してくれるでしょう!ただ、ブラックってその体色が出るのはほとんど成魚サイズになってからなので、幼魚の内は単なる茶褐色の魚なんですよね~。だから、体色による選別が出来ずに、すべての個体をある程度のサイズまで育成しなくちゃならないので、正直言ってめちゃくちゃ管理が大変です(苦笑)
2005/09/25
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今日も、バンコクのベタのニューカラーを紹介しましょう。と言うより、本当のところバンコク出張とアクアリウムフェアの準備・運営で家を空けていたことが多く、温室内の魚が痩せてるんですよね~(苦笑)。写真を撮れる状態になるまでバンコクの記事で日数稼がなくっちゃ(笑) 今回、バンコクで一番多く見かけたニューカラーが写真のゴールデンと言う品種です。写真ではあまり金属光沢が感じられませんが、実物はけっこうキラキラしてます。まだ、本物のゴールドの輝きまでは届きませんが、まずはゴールデンと名乗っても差し支えないカラーリングと言えるのではないでしょうか。 以前から存在したクリアイエローに今流行のドラゴン系を交配したと思われるのですが、ドラゴン系のベカベカした光沢ではなく、金粉をスプレーで吹き付けたような、ちょっと落ち着いた感じに仕上がっているようです。バンコクではかなり人気の高い品種のようですが、我が国ではどうでしょうか? どうも我が国ではイエロー系の品種の人気はあまり高くないようです。確かに、鮮やかなレモンイエローと言うよりは、やや赤みを帯びた山吹色の個体が多く、レッドやブルー系の華やかな品種に較べるとどうしても見劣りするような気がします。実際に、先日のアクアリウムフェアに御参加いただいたベタショップのオーナーの方と話をしていたら、やはりイエロー系は人気がないそうです。 それではなぜバンコクでは人気があるのでしょうか?実は、今回バンコクに言った際に数件のベタ屋でこの疑問をぶつけてみました。もちろん、英語が少しでも話せる店に限ってますが・・・する、実に面白ことが判って来ました。イエロー系のベタは華僑の方々にはすごく受けがいいという事なのです。その答えは・・・ズバリ!「金運上昇!」だそうです。風水を信奉する方の間では「イエロー=黄金」と言う図式が成立するらしく、イエローのベタを好んで飼育されている華僑の方は決して少なくないそうです。 とすれば、バンコクのベタブリーダー達が懸命にゴールデンを改良しようとしているのは十分理解できます。そりゃイエローよりゴールデンの方がより金運アップしそうですからね(笑)。こうなりゃ、少しでもその後利益にあやかろうと思い、ゴールデンのプラガットを飾り奉ろうと考えたのですがあいにく風水に関する知識はからっきしです(苦笑)。うっかり間違えた方向において、「金運下降」とかになっちゃう危険性もありますから・・・と言うよりは、すでにすごく悪い方向においてしまっている気さえする今日のこの頃です(笑)。 追伸:そう言えば昨日のブログのヒゲミズヘビ結局購入しませんでしたぁ~♪別にサイテスとかに引っかからないので日本に持ち込むのは大丈夫なはずなんですけどね。えっ何でやめたかって??ほんとに棒状に硬直するか試してみたかったんですけどね~。その後何年間も飼育をしていく自信がなかったものですから・・・どうも、気の向くままに何でもゲットするこらえ性のないおやじと見られている節がありますが、こう見えてもきちんと飼育できなそうな生物はゲットしない事にしてるんですよ!だから、最大で120cm水槽しか持っていないさかなおやじが大型魚に手を出す事はありません!(笑)
2005/09/24
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うーん、やっとアクアリウムフェアが終了し、撤収も終わり先ほど帰宅しました。今回は、裏方だったためほとんど人目につかない所をウロウロしたり、コンテストの採点集計など雑務が多くて参りました。3日間で実働45時間は確実に働いた気がする(苦笑)。そして、今日から普通に仕事が待ち受けてるなんて、40過ぎたおやじのやる事じゃないな・・・ ところで、今回バンコクのベタ屋でちょっと注目だったのがプラガットのダークオレンジです。以前からオレンジと言われる個体はいたのですが、イエローに毛の生えたと言うか、皮を剥いて6時間放置した桃の表面みたいな汚い色の個体ばかりだったのが、今回はかなり綺麗なオレンジ色に仕上がっています。日本人に受けるかどうかは別にしても、なかなか興味深い色です。 ちなみに、今回のベタコンテストに数合せで出品したプラガット数個体のうち、写真のオレンジがプラガット部門で優勝してしまいました。正直なところ、これはミスです(苦笑)。主催者側が優勝魚出す訳行かないので、私の魚は参考出品扱いするように指示を出しておいたのですが、審査員の方々にその説明が行き届いていなかっためにこんな恥ずかしい事になってしまいました。 ただ、今回は第一回目という事や急遽開催したにもかかわらず、120を超える個体を出品いただき、本当にありがとうございました。また、私はあまり会場にいられなかったのですが、本当に沢山の皆様にお越しいただき感謝の気持ちでいっぱいです。まだまだ至らぬことばかりのベタコンテストでしたが、この経験を踏まえて来年はより素晴しいコンテストになっていくと確信いたしております。 もちろん、来年は世話役なんて絶対やんないからね!判ってるんだろうね、振興会のお偉いさんたちよ!!本気で、カラダも精神も壊れます(笑)。あっ、それから期間中さかなおやじのブログをご覧いただきコメントを寄せてくださった皆様!本日、仕事を終えて帰宅した暁には必ず返事を書きますので、もうしばらくの間さかなおやじの筆不精をお許しくださいね。
2005/09/20
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昨日から始まったアクアリウムフェアの関係で、朝から晩まで会場に張り付いていたため、アップが遅れてしまいました。おまけに、開始前・終了後のメンテナンスもあるため、ほとんど不眠不休状態の3日間になりそうです。私の3連休はどこに行ってしまったのだろうかっ!!(苦笑) さて、本日はバンコクのマーブル事情についてです。ショーベタ、プラガットに関係なくマーケットでもマーブルはちょくちょく見かけることが出来ます。しかし、良個体となるとまったくと言ってよいほど見かけることが出来ないのが現実です。特にショーベタでは、模様のバランス・カラーリング・尾開きの3拍子そろった個体など見かけたことはありません。それだけマーブルは作出が難しいんですね。 マーブルの難しさは、彼らの模様やカラーリングが成長とともに大きく変化する事にあります。つまり、若魚の時の模様が成魚サイズまで維持されないと言う事なのです。全身にバランス良くブラックマーブルが散在していた若魚が2ヶ月後にはほとんど真っ白になるなんて事さえありますから・・・。しかも、ソリッドやバタフライの様にブリーディングした魚のカラーリングがどの個体もほぼ同じであれば、後は体形で選別すればよいのですが、マーブルは一つとして同じ模様の個体がいないのでどの魚を残すべきか非常に迷います。 このような事情からマーブルの良個体をゲットするのは至難の業なのです。しかし、マーブルには良個体がいないと言うわけではありませんぞ!バンコクのアマチュアブリーダー達は驚くほどの個体を持ってます。あっ、ここで言うアマチュアは我が国で良く用いる「アマチュア=素人」ではなく、趣味でベタを飼育している愛好家たちの事です。バンコクには我々が想像するよりもはるかに数多くの熱心なアマチュアブリーダーが存在します。 去年、さかなおやじがバンコクに行って見てきたベタコンテストにも多数の愛好家たちがベタを出品してました。その数は500尾以上と今回のアクアリウムフェアのベタコンテストなんてまだ足元にも及ばない規模、そしてレベルなのですが、その会場にはいましたね~。驚くべきマーブルたちが・・私が一番驚愕したのが、ブルー&ホワイト&ゴールデンの3色マーブルとブラック&ゴールデンのマーブルでした。そのインパクトの強さと言ったら、昔のシントミゴルフの宣伝じゃないですが「インパクトの瞬間ヘッドは回転する!」程で、首がガーンと後ろにのけぞっちゃいました(笑) いつかはさかなおやじもあんなマーブル作出してみたいもんです。そんな夢をかなえるために今回の旅行でもマーブル捜し歩いてきました。上記の3個体がその元親候補たちです。中でも期待は一番下の写真のブルー&ホワイトバタフライ!まだ若魚なだけにこれからパターンが変化するはずですが、このてのマーブルでは成長と共に白地が多くなる傾向が強いので、若いうちはこれくらいブルーが強い方が良い個体と思われます。まぁ、作出に3~4年はかかりそうですが、その分長く楽しめるって事で・・・ さて、ブログもアップしたしこれからまたコンテスト会場に出向きます。そして帰宅はまた明日の早朝かぁ・・・はぁ(苦笑)
2005/09/18
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前回バンコクにベタを見に行ったのが6月中旬なので、今回の再訪は2ヶ月弱という事になります。それでも、バンコクのベタ事情は結構様変わりしていたのには驚いてしまいます。まぁ、彼らが産卵から出荷までが3~4ヶ月と言う猛スピードである事を考えれば、理解できなくもないんですが・・・ これから何回かに分けて、そんなバンコクのベタ事情についてレポートしてみたいと思います。第一回目の今日は「ニューカラーの登場」について。ただ、今回のバンコク訪問の目的(仕事は別にして)はアクアリウムフェアのベタコンテストに参考出品するプラガットのサンプル集めだったので、ショーベタに関してはあまり個体を入手していないのでその辺は御容赦ください。 マーケットのベタ屋にずらっと並んだショーベタのケースを見ると、前回訪問の時にはいなかったカラーリングの魚が目に付きました。冒頭の画像の魚がそれで、無理やり命名するとすれば「ブルー&イエロー マルチ」なんでしょうか?元親はブルー&ホワイトバタフライとイエローの交配と思われますが、華やかと言う点ではピカイチかもしれません。まだまだ品種として固定されているとはとても思えず、売られている個体にもだいぶ表現にバラつきが見られました。 それでもって、上の写真がそのプラガットバージョンです。こちらは、ヒレの外周が白く縁取られていない代わりに、ブルーが藤色っぽい絶妙の配色をしていますね。ショーベタにしてもプラガットにしても、このカラーバリエーションは日本人にも受けるパターンだと思います。ただ、なぜかメスの個体をマーケットで見かけることが出来なかったのが残念です。今回は日程の関係で、ブリーダーの所を訪問できなかったのでメスをゲットできませんでした。それでも多分、ブルーやイエローのメスを交配すれば大丈夫だと思います。 今までの日本のショーベタ界(そんなのあったんかい?)では、系統がしっかり確立されていないとダメ!みたいなところがあって、このような瞬間芸的な品種は一段低く見られる傾向にありました。しかし、その結果我が国のブリーダーはみんながレッドやブルーだけを手がけるようになってしまいました。コンテストでも、その2系統の出品が圧倒的です。ショーベタを真面目にやっておられる方には怒られそうですが、個人的には「綺麗ならいいじゃん!」的な考えの持ち主なので、この品種みたいな瞬間芸も大いに歓迎です(笑) あまり七面倒な事ばかり言ってショーベタに対する敷居を高くしてしまうよりも、ベタってすごく面白いからとにかく気軽に始めてみようよ!的なノリでまずは間口を広げるところからやらなきゃダメな感じがするんだけどなぁ?皆さんはどう思われます??
2005/09/15
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さて、今回はアクアリウムフェアに参考出品するプラガットをゲットするのもバンコク出張の大きな目的だったのですが、それともう一つ日本人2005さん好みの「赤系で派手なベタ!」(笑)を探すのも忘れるわけにはいきません。私自身は、どちらかと言うとブラックとか地味~なカラーが好みなのですがそこは20台の日本人2005さんと40越えたさかなおやじのジェネレーションギャップなのかも?(笑) という訳で、今回調達した赤系ベタ3種の写真を紹介します。一番上がレッド&ホワイトバタフライ(通称ラベンダー)、真ん中がトリカラーマルチ最後の写真がレッドマーブルです。 どの個体も生後3ヶ月だとの事で、まだまだヒレなどは未完成です。これからどこまで大きく広がるか楽しみでもありますね。それにしても、生後3ヶ月でここまで作るタイのブリーダーの力量はさすがと言う他ありません。我が家のベタ稚魚なんて、生後2ヶ月でもこの半分位しかないと言うのに・・・(苦笑) ラベンダーは最近結構人気が出ていて、バンコクでもちらほら見かけました。トリカラーマルチは尾ビレの赤の入り方が独得で、もしかしてマーブルの血が導入されているのか?と思われる個体で、今回はじめてみました。最後のレッドマーブルは個体としてはかなりグレードが低いのですが、尾ビレが単なるクリアフィンではなく、明らかにマーブルになっているためあえてゲットしました。マーブルの系統は良個体を作出するのが難しく、バンコクでも綺麗なマーブル模様の個体はほとんど見かけることが出来ません。 さて、ここで問題です(笑)。昨日の問題は、画像の上にマウスポインタを乗せると解答が出てきてしまうと言う出題者の予測しなかったミスのためクイズになりませんでしたが、今回は違いますゾ!「日本人2005さんは、上記3種の赤系ショーベタのうちどの品種を選択するでしょうか??」どうだっ!今度のクイズは現時点では出題者のさかなおやじだって答えわかんないんだゾ!(笑) それでは、日本人2005さん御解答をお願いします!あっ、それと解答はクイズの解答も兼ねている為、さかなおやじの私書箱にお願いいたしますね。
2005/09/13
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さて、8月9日に産卵水槽に導入したペアはその後どうなったでしょう?翌日AM7:30頃、出社前に水槽を除くとまだ何も変化はありませんでした。しかし、夜PM9:30頃帰宅して産卵水槽内を観察すると、すでに産卵は終了していました。今回は産卵行動を観察した訳ではないのですが、婚姻色で真っ赤に色が揚がったオスがメスの周りをクルクルと回りながらまとわり付く事から産卵行動は始まります。はじめの内は嫌がって逃げ回っていたメスもそのうちエンジン全開!(笑)になるのか、ペアで追いかけっこのような動作を見せるようになります。そして、水草(今回の場合は毛糸のモップ)の茂みの中に突入して2匹が体を寄せ合うようにして産卵・放精します。 卵は、非常に小さく透明なのではじめの内は見つけにくいかもしれません。メダカの卵辺りを連想しているとまったく見つけることが出来ません。なれないうちは、懐中電灯などで水草の茂みなどを照らすとキラッと光るのでわかるでしょう。また、未受精卵が数時間で白濁するようになるので、その時点で初めて産卵が終了している事に気が付くかもしれません。今回は、発見が遅かったため、すでに未受精卵は白く濁りはじめていました。 その後しばらく観察して、ペアの産卵行動が見られない様であればペアを水槽から取り出します。シクリッドやベタと違い、ペアは自分たちの産み付けた卵をバクバク食べるので出来るだけ速やかに産卵水槽から追放?させたほうが無難です。 受精卵は水温によって差がありますが、26℃くらいの水温では36時間位で孵化が始まります。もっとも、この時期の卵や孵化したての稚魚は強い光を嫌うのでそのまま放っておくのが正解でしょう。産卵終了から2日くらいが経過した時点で、水槽内からそっと毛糸のモップを取り出します。この時あまりすばやく取りだすと、毛糸に付着したまま稚魚まで取り出してしまう事になるのであくまでもゆっくりと作業は行います。この時、透明でビックリするほど小さな針のようなものが毛糸からパラパラと水底に落ちていくのが見えたらそれが稚魚達です。 稚魚は孵化直後は自分のお腹に卵黄を持っているので、餌を食べる必要はありません。つまり、お弁当持参な訳です(笑)。いつもならば、稚魚達の最初のお食事には「ドブ化した臭い水=インフゾリア」を用いるのですが、今回は皆さんがまねをして、部屋中ドブになっても何かと思いましたのでインフゾリア培養液は使わないことにしました。その代わり、毛糸のモップを取り出した時点で、ウィローモスなどの水草を適量水槽の中に入れておきます。こうする事で水槽内に微生物が自然発生することを狙った処置です。 稚魚達は産卵後5日目位から餌を食べ始めます。今回の場合であれば、8月10日に産卵した訳ですから、15日には餌を与えなくてはならないと言う事になります。ここではじめから孵化したてのブラインシュリンプ食べられるサイズならば楽なのですが、残念ながら摂餌開始直後のフレームテトラたちはシュリンプが口に入りません。その代わりの餌として、水槽内に自然発生した微生物たちが役に立つのです。 餌を与え始めて3日目位になれば、もう孵化したてのブラインシュリンプを食べられるようになるので、この後の育成はそれほど難しくありません。餌の与えすぎによる水質の悪化に注意して管理育成しましょう。 稚魚の成長は驚くほど早く、上の写真は生後1ヶ月弱の現在の稚魚の画像ですが、すでに体長は1cm前後で体色も赤く染まり始めてなんとなくフレームテトラかな?と判明するほどになっています。この時点で、30~50尾も稚魚が残っていればブリーディングは成功!と胸を張って宣言しても問題ないでしょう(笑)また、これ位になれば水槽内にフィルターを設置し、餌も細かくすりつぶしたフレークフード等に切り替える事が出来るので、この後の幼魚の育成は通常の親魚の飼育とほとんど変わりありません。 後は、先日のブログでも紹介したようにゴールデンフレームテトラの金ピカは色素異常を固定した改良品種なのか、バクテリアの寄生によって輝くワイルド個体なのかを確認すれば今回の目的は終了です。まだ、この時点では頭部に金色の色彩は出現していませんが、まぁ、生後3ヶ月位は観察してみないと結論を導き出す事は出来ませんから、あと2ヶ月くらいは辛抱辛抱(笑) でも、フレームテトラのブリーディングってなんだかすごく簡単そうでしょ?まだ、今の時期なら保温器具なしで大丈夫なので、プラケースや空いた水槽使って皆さんも何か熱帯魚の繁殖にチャレンジしてみてはいかがでしょう?フレームテトラ並みに繁殖が簡単なのはカラシンならグローライトテトラ、コイ科ならばチェッカーバルブやチェリーバルブ辺りでしょうか。一般的に言って、東南アジアで養殖されている魚は養殖馴れ?してるんでしょうか、繁殖は皆楽です。唯一つ例外はネオンテトラで、この魚は産卵までは容易ですが稚魚が非常に小さくひ弱なので育成は結構ハイレベルですね。ネオンテトラを大量に繁殖させている地域は皆、その辺水溜りでブラインシュリンプよりも小さなプランクトンが簡単に採取出来る場所ばかりです。
2005/09/08
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以前紹介したゴールデンフレームテトラは、真っ赤に燃える炎(フレーム)のテトラの頭の辺りが金ピカに輝くと言う、ゴージャスなしかし一歩間違えると成金趣味の(苦笑)改良品種でした。しかも、カラシンによく見かけるバクテリアの寄生による金ピカではなく、改良品種だと言うのでその真偽が問われていました(って誰が??) そこで、ブログでも宣言していたようにこれはもう自分で殖やしてみるしかないっ!と言うわけで8月9日に上記のような産卵水槽をセットし、ブリーディングに挑んでみました。今日と明日の2日に分けて繁殖記録を紹介したいと思います。 まず、水槽はフレームテトラのサイズが小型である事から20cm角のオールガラス水槽を用いました。そこに、水道水を入れ塩素中和剤(ストレスコート)を適量投入しました。そして、水槽内には毛糸で作った産卵用モップを入れておきます。ちなみに、産卵用モップはアクリルの太目の毛糸を40cmくらいの長さに30~50本切り揃え、真ん中あたりで堅結びしただけのものですが、一つ用意しておくと何かと重宝します。あっ、それと毛糸のカラーはお好きなものをお使いいただいて構いませんが、暗色系の物の方が産み付けられた卵を発見しやすいのでお奨めです。 写真ではフィルターが設置してあるのが見えますが、実際には稼動させていません。産卵から稚魚育成期にはフィルターは必要ないでしょう。ただ、冬場などで保温器具を用いる時は、水槽内の水温にムラが出るのを防ぐ意味で緩やかにエアレーションをかけておいた方がよいかもしれません。 数時間後に水が落ち着いたらペアを産卵水槽に導入します。おっと、その前にカラシンの仲間は明け方や夕刻に産卵する種類が多くあまり強烈な光を好みません。したがって、水槽の上面と蛍光灯の間に新聞紙を一枚くらい挟みこんでおくと、ちょうど明け方のような薄暗い環境を演出できます。また、人の出入りが激しい場所などでは、親魚を落ち着かせるために、水槽前面にも新聞紙を張るなどして、魚たちが落ち着ける環境を用意してやりましょう。 ペアを選ぶにあたって、オスは中から一番鮮やかに色を出している個体を、メスはお腹が大きく膨れた個体をチョイスします。オスメスを産卵水槽に入れる順番や時期に関してはブリーダー毎に異なるようですが、さかなおやじはカラシンならばオスを先に産卵水槽に導入し、数時間後にメスを入れるようにしています。先にオスを入れる事によって、オスが水槽内の環境に早く馴れてある程度の縄張り意識を持ってくれるようにとの考えからです。ただ、これが元々オスが強い傾向にあるコイ科の魚の場合だと、先にメスを入れる事にしています。スマトラやオデッサバルブなどでは、先にオスを入れるとますますオスが増長して、後から入ってきたメスを突き殺す事さえあるので注意が必要です。 こうして、8月9日の夜にメスの個体がオスの待つ産卵水槽に導入され、いよいよ産卵を待つばかりとなりました。さぁ~、ゴールデンフレームテトラの繁殖は成功するのでしょうかっ!明日のこの時間をお楽しみに!!・・・って、もし繁殖失敗していたらわざわざブログで紹介するわけないんですけどね(笑)
2005/09/07
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さて、今日は一部の皆さんの間で熱望?されていたスリーラインペンシルの寝巻き姿を突撃取材してみました(笑)。水槽専用の蛍光灯が消えても、室内の灯りがあると寝巻きに着替えない事はわかっていたので、昨晩温室内を一度真っ暗にして、Am3:00頃にいきなり灯りを点灯し、撮影を敢行しました。もともと睡眠時間の少ない男なので、普段から4:00頃までは確実に起きているため別に辛くはありませんでしたが、正直言って40過ぎてやっていい行為なのかどうか少々悩み苦しんでしまいました(苦笑) 上の写真が、スリーラインペンシルの夜間の体色です。昼間くっきりと見えるボディのスリーラインは姿を消して、代わりに大きな暗色斑が浮き出ています。この状態の時、ペンシルは完全に寝ているのか水面を漂うか水草に寄りかかるようにしてぼんやりとしています。そして、下が昼間のスリーラインペンシルです。 せっかく夜間の突撃取材を敢行したのですから(笑)、スリーラインペンシルだけを取材するのももったいないと言う事で、以前ブログに取り上げたベクフォルディ・ペンシルにも登場してもらう事にしました。下が、ナノストムス・ベクフォルディのパジャマ姿?です。スリーラインペンシルとはまた違った模様である事が判りますよね。ペンシルの仲間は、その種類によって夜間の体色も微妙に違うんですよ。 それでもって、一番下の写真が昼間のナノストムス・ベクフォルディという訳です。それにしても、リクエストがあったとは言え夜中にいきなり部屋の明かりを点けて魚の寝込みを襲う中年おやじっていったい・・・ほんとうに私の人生これで良いんでしょうか??(苦笑)
2005/09/06
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今日のアップはラスボラ・ヘテロモルファ(Trigonostigma heteromorpha)です。比較的最近になってラスボラ属からトリゴノスティグマ属という新しい属に分けられたのですが、流通名は相変わらずと言うかこれからもずっとラスボラだと思います。だって、そっちの方が呼びやすいですからね(笑) ヘテロモルファはタイからマレーシア、そしてインドネシアにかけて広く分布する、体長3cm位の小型ラスボラです。分布域が広いと言う事は、それだけ地域による色彩の差異があるという事で、やや細身のボディで体色が青味がかっているタイ産のものから、体高があり体色の赤みが強いマレーシア・インドネシア産のものまでバラエティに富んでいます。 今回の写真の個体はインドネシア産のもので、体高があり体色も鮮やかです。最近はなんだか体高が低くショボショボの個体が多かったのですが、久々に極美個体が入手できました。東南アジア全域に広く分布するだけあって、養殖される事はあまりないようです。したがって、わが国に輸入されてくる魚のほとんどはワイルド物と考えて間違いないでしょう。 現地では、PHの低い軟水域に棲息しているのですが、元来頑丈なのか塩素中和した水道水でも問題なく飼育可能です。性質は温和で、まず他の魚にちょっかいを出す恐れはありません。餌はフレークフードで問題なく飼育可能なので、あえて生き餌を与える必要はないでしょう。 飼育に関しては上記のように非常に容易なのですが、こと繁殖となると完全に上級者向けの魚となります。この場合ポイントになるのが、酸性の軟水を用意できるか否かと言う点です。ピートなどを用いて、PHを6以下に落とした清浄な軟水を用意できるのであれば、その後の繁殖は難しくはありません。ペアは幅の広い水草の裏側などに数十粒の卵を産み付けます。ペアは卵の世話をすることはないので、産卵確認後はペアを産卵水槽から取り出しておきます。 稚魚の育成期間中もロ過のよく効いた酸性の軟水飼育水をキープする必要があるため、初級レベルの人にはヘテロモルファの繁殖はお奨めできません。しかも、現地から採集個体が大量に輸入されてくる現状では、半年間くらい苦労を重ねて数匹の若魚を得るよりも、お店でワイルド個体購入しちゃった方がずっと楽と考えるのも致し方ないかもしれませんね。 ところで、ヘテロモルファは体の三角形の模様が三味線のバチに似てると言う事で昔は「バチ魚」と呼ばれていたそうです。その名残でいまだに「バチ魚」っていうプライスカードつけてるお店があるんですけど、ちょっとねぇ~。今の若い人達に「三味線のバチ」って意味通じるんでしょうか?? なんでも、戦時中に英語表記が出来なくなったため無理やり熱帯魚の呼び名を日本語に変えた時代があるらしんですが・・・「エンゼルフィッシュ=天使魚」とかね(笑)。当時の歴史を後世にしっかりと伝える事の重要さはよく理解してるつもりですが、だからと言って「バチ魚」はもう忘却の彼方に葬り去ってもよろしいんじゃないでしょうかねぇ~(笑)大体、戦時中に熱帯魚飼育なんぞにうつつ抜かしてる人って一体何??
2005/09/05
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今日のアップはチェッカーバルブ(Puntius oliglepis)です。本当はスリーラインペンシルの寝巻き姿?のはずだったのですが昨晩撮影し忘れました(笑)チェッカーバルブは、体長3cm前後と小型のコイ科魚類で原産地はスマトラ島です。サイズ・体形共に似ているチェリーバルブと共に、ポピュラーな小型バルブとして親しまれてきました。名称は、うろこの縁取りが黒くくっきりとしているため遠めに市松模様に見えるからというのですが、チェック柄かぁ~?これって?? 先日の事。友人の一人と話しをしている時、彼が「最近、チェッカーバルブって姿を見なくなってきたなぁ」とポツリと言いました。それまで、あまり気にしたことはなかったのですが、彼に言われてからちょっと注意してショップの水槽を探してみると・・・。確かに、ショップの店先からチェッカーバルブの姿は消えつつあるような気がするではありませんか!相棒?のチェリーバルブの方は相変わらずの人気ぶりで、中にはアルビノまで扱っているショップもあるのに、チェッカーの方ときたら・・・ 結構好きな魚の一つなので結構ショックでしたが、確かに見た目地味だから人気の凋落も仕方ないのでしょうかね~?照明を押さえ気味にした、クリプトの繁茂する水槽の中を泳がせると結構味わい出るんだけどなぁ。販売されている個体のほぼ100%が養殖個体のはずなので、やはりブリーダーも販売しやすい、見た目が派手な魚の生産をしたがると言う事なんでしょう。 チェッカーバルブは温和で丈夫、しかも小型と飼育に際しての問題点はほとんどありません。餌も人工餌を好んで食べてくれますし・・・。後は、色彩豊かだったらね~。 それと、チェッカーバルブは繁殖もすごく簡単なので熱帯魚の繁殖入門魚としても最適です。上の写真がオスで、体色が濃く各ヒレがオレンジ色に染まるのが特徴です。対して、メスのほうは体色が淡く各ヒレは透明なのでオスメスの区別は容易です。ちなみに、下がメスの個体です。繁殖方法は、以前アカヒレで紹介した方法とまったく同様です。サイズから考えても、30cm水槽やプラケースを利用しても十分繁殖にチャレンジできるので、保温がいらない今の時期チェッカーバルブの繁殖を手がけて見てはいかが? 最近でこそ少し姿を見かけなくなったものの、養殖も盛んで流通量も多いチェッカーバルブなのですが、現地で野生のチェッカーバルブを見たという知人は今のところいません。私も、何回もスマトラ島のジャングルに遊びに行ってますが(行くなって・・・)この魚を見かけたことはありません。仲間内では「ワイルド個体は、各ヒレとか濃いオレンジに染まっちゃって結構凄いんじゃないか」と期待されているのですがね。同じような事は、あのポピュラー種スマトラにも言えます。 わざわざ輸入してもあまり売れないから入れないだけなんでしょうが、もしワイルドチェッカーバルブ入荷したら即ゲットに走っちゃいますね(笑)どこか、暇と余剰金の有り余っている好奇心旺盛な問屋さんっ!間違えてでもいいから輸入してくださいっ!!
2005/09/04
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今日のアップはスリーラインペンシル(Nannostomus trifasciatus)です。学名からトリファペンシルとも呼ばれるこのカラシンは、10種前後が知られるペンシルフィッシュの仲間の中でも最も美しい種である事に異議を唱える人はあまりいないのではないでしょうか?その金色に光り輝くシャープな体形は、まさに光の矢の如く見えます。 アマゾン河中~上流域に棲息する体長4cm前後の小型カラシンで、ペンシルフィッシュの中では以前紹介したベクフォルディについで普及しています。非常に美しいこのペンシルをゲットする際には一つだけ注意点があります。体を走るブラックラインの下の方がずいぶんと太くなっていたら要注意です!それは、非常に良く似た外見を持つエリスルルス種(Nannostomus erythururus)の可能性があります。確かによく似たこの2種ですが、色彩の鮮やかさではスリーラインの方がはるかに勝ります。したがって、間違えてエリスルルスをゲットしないように!(笑) 他のペンシルフィッシュ同様飼育は容易で、餌も何でもよく食べてくれます。ただ、水質の悪化には敏感で悪環境下では病気になりやすい傾向が見られます。性格は、他の魚に対しては温和です。ただ、何故だか同種間ではかなり激しくバトルを繰り広げます。その気性の荒さは、アークレッドペンシルと並びペンシル随一と言えるほど。したがって、スリーラインペンシルを飼育する際は、水草などで追いかけられた個体が逃げ込む場所を確保してやるか、それとも互いに縄張り意識を持てない位の数を収容するかした方が無難でしょう。 それと、スリーラインペンシルは飼育が容易にもかかわらず、繁殖は超難物です!ペンシルの中で一番難しいのはもちろん、カラシンの中でも有数の難易度なのではないでしょうか?状態よく飼育していれば、オスメスの区別も容易です。しかし、産卵水槽をセットしてもまず産卵までは行きません。まるで日本人2005さんの所のマスタードGの様でもあります(笑)。さかなおやじのところでも、大型水槽に収容していたらいつの間にか稚魚が泳ぎだしていた時以外に、繁殖させた覚えがありません。 そんなスリーラインペンシルなので、ショップで販売されている個体はすべて採集物です。そして、その中にごく稀にバクテリアの寄生により体がゴールデンに輝く個体を見かける事があります。しかし、ゴールデンタイプの収集家からは珍重されていますが、個人的にはノーマルの方が数段美しいかと・・・ それと、ベレンから輸入されてくるスリーラインペンシルは地域変異なのか、体のブラックラインの間にレッドラインが走ると言う大変ゴージャスなカラーリングの持ち主ですが、残念な事に最近はさっぱりその姿を見かけなくなってしまいました。 それともう一つ!スリーラインに限らずペンシルの仲間は夜に暗闇の中で体色が変化するものが多いのを御存知でしょうか?夜間に、急に蛍光灯のスイッチを入れたりすると観察する事が出来ます。さて、スリーラインの寝巻き?はどんな模様なのでしょうか?(笑)。ぜひとも御自分で飼育されて御確認ください!と言いたいところですが、それではあんまりなので(笑)今日の夜にでも彼らの寝込みを襲って、寝ぼけた姿を撮影し明日にでもアップしときましょう。乞う御期待!!
2005/09/03
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今日のアップはバジスバジス(Badis badis)です。インドに棲息し、体長5cmくらいに達するバジスバジスは、人気のスカーレットジェムに近い魚です。最近では東南アジアで盛んに養殖されているのでかなりポピュラーな魚になってきました・・・よね?(笑) 実はこの魚は英名を「カメレオンフィッシュ」言います。なぜかって?それはこの魚が、カメレオンのように色彩をすばやく変化させることが出来るためだそうです。さかなおやじが子供の頃バイブルにしていた熱帯魚の書籍によれば、その色彩変化の見事さからアメリカではTVのコマーシャルに登場したとのエピソードが紹介されていました。 子供の頃そんな話を聞けば、興味津々となるのは当然でしょう。今のように、熱帯魚の情報も少なく一体どんな素晴しい魚なのか、子供心に頭の中のバジスバジスはどんどんと加速をつけて美化されていきました。そんなある日の事、当時小学生だったさかなおやじはついに発見しました。憧れのバジスを(笑)。それは家の近くのデパートにある熱帯魚売り場で売られていました。 もちろんすぐにでもゲットしたかったのですが、とても小学生の小遣いで購入できる様な金額ではありません。なんだか、外見は洗う前のジャガイモのようにあまり美しくはなかったのですが、これは環境に慣れていないからだろうと子供心に納得していました。何しろカメレオンフィッシュなのですから・・・2か月分の小遣いをためれば何とか1尾購入できそうなので、そうする事に決めたのですが、もしその間に売切れてしまったらどうしよう!それが心配で、来る日も来る日もさかなおやじはデパートの売り場に通い続けました。 そのうち、売り場のお兄さんともすっかり顔なじみになり「おっまた来たな!」と声をかけてくれるようになりました。そんなある日、いつものようにさかなおやじがバジスのいた水槽を除くと、なんと1尾もバジスがいません。売り場のお兄さんに訪ねると「先週の土曜日に全部売れちゃった」との話でした。ガビーン!あまりのショックに、地面にめり込みそうになったさかなおやじを見てショップの店員さんも可愛そうになったのでしょうか?「ぼうず!ちょっとこっち来てみな。ほら、この水槽に1尾だけ残ってるだろ。これは、バジスバジスが入荷した日に1尾だけここに入れといたんだ。ぼうずは毎日通って感心だから、これをやるよ!」「えっ、でもまだお金がたまらないんだ」「いいって、これはただであげるから大事に飼ってあげるんだよ」そういった、心温まるエピソードの後、念願のバジスはついにさかなおやじの物となったのでした。 ここだけみるとすごく良い話なんですが、その後さかなおやじのところに来たバジスはいくら精魂込めて世話しても少しも綺麗になりません!どこから見てもジャガイモのメイクイーンみたい(苦笑)。今にして思えば、多分メスだったような気がします(苦笑)。でも、デパートの売り場に行くたびに、店員さんから「坊主!バジス綺麗になったか?」と聞かれるので、そのたびに「うん!すごく綺麗だよっ!」と嘘をつくのが辛くて、次第にその売り場から足が遠のいてしまいました。 あの時の店員さんは、なんて薄情な子供だろと軽蔑したと思いますが、違うんですよぉ~!でも、あの時あんなにつくのが辛かった嘘を、今ではなんの良心の呵責もなくつけるなんて・・・あ~、中年になるって嫌だ嫌だ!(笑) そんな思い出深いバジスですが、正直言ってカメレオンフィッシュと言うほどには体色は変わりません(涙)。水質にはうるさくなく飼育は容易なのですが、餌はほとんどの場合生き餌や冷凍アカムシしか食べてくれません。また、水質が悪化するとマツカサ病に罹り易いようです。 最近では観賞用というよりは、水槽内の巻貝を食べてくれると言う事で飼育される事が多いようです。でも、少なくともさかなおやじのところでは期待するほど巻貝食べてくれませんけどね・・・ 繁殖も容易で、ペアは流木のウラや岩陰などに卵を産みつけ孵化まで卵を守ります。また、繁殖期になるとオスは写真のような赤とダークグレーの縞模様から、全身真っ黒に変わり各ヒレが美しいメタリックブルーに輝く、精悍で見応えのある魚に変身します。一回の産卵数は50個前後と少なく、口が小さいのではじめからブラインシュリンプを食べる事が出来ないのですが、孵化する稚魚の数が少ないのが逆に幸いして稚魚達は水槽内に自然発生したインフゾリアを食べて結構上手く育ってくれるものです。 飼ってみて楽しいし、飼育水槽で上手くすれば繁殖まで楽しめる良い魚ですけど・・・うーん、いまやスカーレットジェムがいるからな~。どちらかを選べって言われたら、スカーレットジェム勧めちゃうかも。Tデパートのあの時のお兄さん!ゴメン・・・(苦笑)
2005/09/02
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今日アップするアプロケイラス・スマラグドは以前にも一度ブログで紹介したのですが、その時のモデルの個体があまりにもしょぼくて少々気になっていました。今回、当時しょぼかった個体もずいぶん綺麗に育った事もあり、リベンジで登場の運びとなりました(笑)一応、以下に前回の記事の抜粋を載せておきますね。~前回の抜粋~ 今日のアップはアプロケイラス・スマラグドという名前で売られている熱帯アジアに生息するメダカの一種です。このメダカ、オスはそれこそ金閣寺の如く金色に光り輝く美しい魚なのですが、ポピュラーなわりに不明な点も多いなぞの魚でもあるのです。 ほとんどの書籍や雑誌などではこの魚はアプロケイラス・リネアタス(Aplocheilus lineatus)の改良品種です。って自信満々に書いてあるけど、その自信の根拠は?と尋ねると彼らは一様に、歯切れが悪くなり「いやぁ、洋書に書いてあったからさ・・・」とか「こんな黄色のメダカ自然界にいるわけないだろ」とかぼそぼそと口ごもる。確かに、改良品種の可能性が高いとはさかなおやじも感じるのですが、リネアタス種の改良品種かよって言うのが正直な気持ちです。 この魚の基になったと言われるリネアタス種(A.lineatus)はインド周辺に生息し、体長が10cmを超える大型のメダカです。学名の「リネアタス=縞のある」という意味だけあって体には横縞(魚の横縞って上下に伸びる線のことを言うのです。だから、眼の辺りから尾ビレに向かって走る線は縦線と言うことです。)が、尾ビレはハクション大魔王のアクビ娘が出てくる壺を横向きにしたような形なのです。しかし、スマラグドには横縞もなければ、尾ビレもそんなに極端な壺型にはなりません。また、体長もせいぜい6~7cm止まりのようです。 世の中にはたくさんの改良品種がありますが、色彩を変えられても体形を変えることは結構難しいことなのです。魚の世界でも、ヒレの形状や体形を変化させることが出来たのは金魚、グッピー、ベタなどごく少数のしかも古くから大勢の愛好者がいた魚に限定されています(ただし、ロングフィンは除く)。ちょこちょこっといじって、尾鰭の形変えられるほど、改良品種作成の道は甘くはないという事なのでしょう。 その辺りから考えると、このスマラグドと呼ばれる魚は、私の個人的な見解ではアプロケイラス・ダイイ(A.dayi)の改良種だとにらんでいる訳なのです。そんな個人的な見解を実証するためにも、自分でこの魚極めて見なくてはなるまいて・・・。そう考えたさかなおやじは、2週間ほど前にショップでこの魚購入したのでした。 そんな七面倒な中年男の戯言はともかく、この魚は非常に丈夫で飼育が簡単な魚であり、しかも美しいと言うことで水草水槽のお友達としておすすめできます。エサは何でもよく食べますが、ほとんど常時水面直下にいるため、浮かんでいる時間の長い餌の方が好まれます。また、口がでかいので水面をヘロヘロしているメダカやグッピーの稚魚などはそのままスマラグドの口へGo!という事もあるので御注意ください。 当時オス疑惑も出ていた個体も、上記のような立派なメスになり他の魚との混泳水槽ながら、バリバリと産みまくってます(笑)。今回、再撮影を契機にペアだけを産卵水槽に移してやりました。はたして、子供たちは親魚同様金ぴかに光り輝く事が出来るんでしょうか?
2005/09/01
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今日のアップはディスクテトラ(Stethaprion erythrops)です。と言うより、多分この学名の魚だという位で確証はありません。久々に、今まで一度も飼育した事がない魚です。ちょっと見た目はメチニスに似ていますが、分類学上はそれ程近縁ではありません。昔から熱帯魚を飼育している方なら「シルバーダラー」と言う魚を思い出したかもしれませんが、ほぼ正解で非常に近い種類であるらしいです。外見上で一番確かな判別方法は、鱗が細かいのがディスクテトラ、鱗が大きめなのがシルバーダラーです。 それにしても、シルバーダラーって言うネーミングも歴史を感じさせますね~。何しろ「1ドル銀貨」って事ですから・・・最近の若い方では、アメリカの1ドルが銀貨の時もあったなんて御存知ないのでは?さかなおやじが小学生の頃、すでに1ドルは紙幣に変わりつつあり銀貨は結構流通しなくなっていたようで、当時スチュワーデスをしていた従姉妹からお土産に1ドル銀貨貰ってすごく喜んだ記憶があります。時代の流れを感じるなぁ~・・・ もし、この魚が本当にステサプリオン・エリスロプスだとするならば、アマゾン河中~上流域に棲息する体長7cm位の中型カラシンです・・・えっ!中型カラシン~?そっそんなぁ~、パッと見た目メチニスライクにもかかわらずサイズが小型っぽく感じたので衝動買いしたのに・・・もし、この魚が体長7cm位にまで成長するとしたら、さかなおやじの心眼も曇ったものです(涙) 複数のショップでちょくちょく見かけていたので気にはなっていたのですが、1ヶ月ほど前にあるショップでやたらと安売りしていたので思わずゲットしました(苦笑)。おそらくは、あまりの売れ行きの悪さに在庫処分を考えたのでしょう。確かに、全身シルバー一色でこれと言った特徴のない魚です。でも、不思議な事に普段から色鮮やかな魚見慣れているとこのシックな色調も結構いいもんです。 おそらくは、国内の雑誌や書籍で飼育方法などが解説された事がないと思われる魚なので、飼育方法に関してはまったく白紙状態でした。しかしながら、現在までは塩素を中和した水槽水で非常に状態よく管理する事が出来ています。餌もフレークフードをよく食べてくれるので問題ありません。他の魚との協調性は、今のところこの魚だけを単独飼育しているのでわかりませんが、同種間では結構追いかけっこをしているようです。 この好奇心の権化のような男が30年以上熱帯魚飼い続けているので、小型魚に関しては我が国に輸入されてきた種類の大部分を入手し飼育した経験があるような気がします。人によってはえらく感心してくれますが、当人にとってはあまり嬉しい事ではありません。やっぱり、どんなものでも初物って嬉しいじゃないですか。そんな感動をここの所あまり味わっていなかったので、地味めの魚ですがその飼育を結構楽しんでます(笑) 残る問題は、この魚のサイズ!さかなおやじの見立てどおり体長4~5cmでおさまるか、そんなレベルは軽く突き抜けて中・大型魚の仲間入りをするのか??一応、この1ヶ月間でほとんどサイズは大きくなっていないんですけどね~。それに、ショップでも体長4cm位までの個体しか見かけたことないんですけど・・・皆さんはどう思います?
2005/08/31
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今日のアップはゲリウスバルブ(Puntius gelius)です。インドに棲息する体長3cm程度の小型コイ科魚類で、どちらかと言えばあまり見かけない魚かもしれません。 この魚、見ての通り黄色地に黒の不規則な斑紋が入り、これぞまさに「タイガースカラー」(笑)です!今シーズン絶好調の阪神タイガースファンならば見逃せない一品と言えるのではないでしょうか?群れで泳がせると、かなりタイガースな気分?を満喫できますよ。もちろんBGMは「六甲下ろし」でしょう! ゲリウスバルブは非常に温和で丈夫な魚なので、飼育に際しては特別な注意点はほとんどありません。ただ、若干痩せやすいので、餌をこまめに与えるとよいと思われます。水質、水温共に普通の熱帯魚の飼育可能な環境ならば問題ないでしょう。 性質が温和すぎる点は「猛虎会」の面々には少々物足りないかもしれません。はっきり言って、「バース・掛布・岡田」のような暴力的な破壊力はまったく期待できません。覇気の無さだけ考えると、楽天イーグルス並かも(涙)。個人的に選手時代から田尾監督のファンなので、楽天には頑張ってもらいたいんですけどね~。一体何敗することやら・・・ 繁殖も不可能ではなく、ペアはコイ科の魚には珍しく幅の広い水草の裏側に卵を産み付けます。孵化した稚魚も育てやすく、一回の産卵数が100以下と少ない点を除けば繁殖も容易と言えるでしょう。ちなみに、婚姻色の出たオスは体がオレンジ色に近い褐色に変わるため、繁殖期のオスメスの判別は容易です。 なんだか、ここまで読んでいた人はさかなおやじが阪神ファンだと考えてるのでは?残念でしたぁ~(笑)。私、根っからのドラゴンズ贔屓でして、今を遡る事20年以上前に購入した球団応援歌「燃えよドラゴンズ!」はいまだに大切に保管してあります。仕事で名古屋とかいった時にカラオケでこの歌歌うと、一発で仕事決まります(爆笑)。この応援歌って、その時点での主力選手がひたすら活躍するんですけど、何しろ一番バッター「高木守道」ですし、キャッチャーは「木俣さん」、ピッチャーだってもちろん「星野仙一」ですから、名古屋のドラ狂に受けないはずがありません! そんな私にしてみると今シーズンの阪神の躍進はちょっと影響ありすぎるんですけど(笑)。でも、星野さんが阪神の監督になってからは阪神も決して嫌いな球団ではなくなりましたけどね。えっ一番嫌いな球団ですか?えーと、球団と言うよりはナベツネが大嫌いです(笑)
2005/08/30
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以前から話に出ていた、9月17・18・19日の3日間六本木ヒルズで開催される「2005年アクアリウムフェア」の会場で行われる「ショーベタコンテスト」のために、第二回バンコクベタ視察旅行?行きが今日決定いたしましたぁ~♪でも、正直言って前回ほどうれしくありません(苦笑)。なんだか開催まで日にちがないわりに全体像が見えて来ない状況でして・・・ とりあえずは、9月の9・10・11日にバンコク入りする予定です。今回の目的は、バンコクのアマチュアベタ倶楽部との交渉と、プラガットやクラウンテールを含むショーベタ以外のカテゴリーの参考出品魚をチョイスする事かなぁ?その時のお土産で、30000HITのキリプレやろうかな(笑)。 六本木ヒルズのコンテスト自体は出品数が100尾を超える規模になりそうで、国内の著名ブリーダーの方々も御参加くださるようなので、結構レベルの高いコンテストになる予感がします。そして嵐の予感も・・・(涙)また、当日会場でコンテスト出品魚の頒布も行われるとか言う噂(出品者の意向次第)もありますから、お暇があればぜひとも会場まで足を運んでみてください。 なお、会期中はさかなおやじも実行部隊件兼審査員として会場にいる場合が多い?と思いますので、それこそ暇で暇でなんか時間をつぶしたいと言う方は、暇つぶしに探してみてください(爆笑) そぉそぉっ!さかなおやじがバンコク滞在中に合わせてバンコク旅行に行かれるようなラッキー?な方がおいででしたら、日曜日くらいなら御一緒してバンコク市内のベタ専門店めぐり付き合いますよ(笑)。来たれ!!ツアー参加者よ(爆笑)
2005/08/29
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今日のアップはアメリカンフラッグフィッシュ(Jordanella floridae)です。種小名にあるようにフロリダ産の淡水魚で、卵生メダカの一種です。通称名は、ボディのカラーリングがアメリカの星条旗を想わせる事から付けられました。魚自体は決して派手な色彩を持つでもなく、あまり目立たないのですがコロコロした体形は結構愛嬌があります。 体長は5cm前後と小型で、しかも非常に丈夫なので初心者の人にもお奨めです。水質にはうるさくありませんが、酸性に傾いた水は好まないので、水換えをサボると調子を崩しやすくなるので注意してください。餌は、人工餌でも大丈夫ですが、フレークフードよりも顆粒タイプの方がよいと思います。また、植物性の餌を必要とするのでたまには草食魚用の餌を与えるか、藻が付着した水草などを入れてやると喜んで食べます。 上の写真はオスの個体で、下がメスです。オスメスの区別は、色彩の鮮やかな方がオスという事からも判別できますが、一番確実なのは背ビレの後端に注目する事です。ここにブラックスポットがあればメス、なければオスです。アメリカンフラッグは卵生メダカの仲間には珍しく、オスが産卵後~孵化まで卵を守る習性を持っています。稚魚もはじめから孵化したてのブラインシュリンプを食べる事が出来るため水槽内での繁殖も容易ですから、一度ブリーディングにチャレンジしてみては? ところで、この魚は北アメリカ産だけあって、熱帯魚ほど高水温を必要としません。と言うよりは、どちらかと言えば日本の夏場のような高水温時を嫌います。ところが、なぜか不思議な事に我が国にアメリカンフラッグフィッシュが輸入されてくるのは、なぜか夏に限定されています。いったい何故??おかげで、この時期かなりの量が輸入されるにもかかわらず、夏場を乗り切れる個体はほんの僅かだと思われます。現実世界では「世界の警察」とか「星条旗よ永遠に」とか、何かとタフなイメージがあるアメリカですが、魚の世界の星条旗は、日本の夏にバタバタやられて行ってしまいます(苦笑) せっかく貴重な生物資源を輸入するのですから、もう少し業者の方も考えて欲しいものです。秋口に入ってから輸入してくれれば、ほんとに飼育管理が楽なんですけど・・・したがって、アメリカンフラッグが欲しいのであれば、この時期に入手し何とかして夏場を乗り切らなくてはなりません。しかし、苦労の甲斐あって夏場さえ乗り切れれば、後は室内であれば保温無しで飼育することも可能です。保温器具がない場合アカヒレかメダカ、金魚くらいしか飼育するものがない冬場のスター候補として少しは?(苦笑)有力なのではないでしょうか?
2005/08/28
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今日のアップはブラックファントムテトラ(Hyphessobrycon megalopterus)です。以前はメガランフォダス属に分類されいたのですが、最近ではヒフェソブリコン属に吸収されてしまったようなので、「××ファントム」と呼ばれるテトラは皆、ヒフェソブリコンという事にしておきます。 皆さんは、今日の画像見てどう思います?えっ、相変わらずピンボケだって!ほっといてくださいっ(苦笑)。そう言う事ではなくて、この魚本当にブラックファントムなんでしょうか?かつて我が国に紹介された当時は、ブラジルのグァポレ川(コリドラスで有名な?)で採集されたワイルド物だったので、全身が漆黒に染まり大変綺麗な魚でした。しかし、最近ではほぼすべてが東南アジアでブリードされた個体なので、体色はせいぜい黒味の強いグレー止まりですし、鰭の広がり方もワイルド個体の半分程度に過ぎません。 しかし、今回?マークつけてるのはその事ではありません。例えば、尻ビレにうっすらとオレンジ色が乗ってますが、これはワイルド個体ではメスにだけ見られる特徴なのです。もちろん、写真の個体はオスです・・・。背ビレも、ワイルド個体ではほぼ円形にまで広がるのが特徴だったのに、この個体では細長く伸長しています。 つまり、さかなおやじとしてはこの魚はブラックファントムと近縁の何者かの交雑種なのではないかと考えている訳です。以前にも「ブラックファントム×ロージーテトラ=チョコレートファントム」なるものを作出していた国内のプロブリーダーがいましたし、私自身は東南アジアのファームで「ブラックファントム×サーぺ」と言う雑種を見せられたことがあります。その時は、その雑種が日本で売れるかどうかの意見を求められたのですが、もちろん答えはNOとしておきました。 皆さんは雑種ってどういう事か御存知でしょうか?例えばベタのブルーとレッドを掛け合わせるのは、色は違っても同じ種類ですから雑種とは言いません。厳密に言えば「犬の雑種」という奴も表現間違えてます。犬は1種類(分類上は)ですから、たとえセントバーナードとチワワかけても、生まれてくる子犬は雑種ではありません。つまり、雑種とは異なる種類の生物を掛け合わせる事を言うのです。 有名どころでは、「ライオン×トラ=ライガー」とか観賞魚の「パロットフェザー」が雑種です。最近話題になっている外国産クワガタムシと日本のクワガタムシの交雑も雑種の問題です。「雑種大いに結構!」と言う方も大勢いらっしゃるのですが、問題が一つあります。それは「ほとんどの場合、雑種は繁殖能力を持たない」と言う事です。つまり、違う生き物を掛け合わせて子供をとることは出来ても、孫は取れないという訳です。 つまり、冒頭のブラックファントムテトラが何か別の魚との交雑種だった場合、次世代を残せない可能性が非常に高いと言う事に問題があります。さかなおやじの考えでは、交雑種は研究目的ならばともかく趣味の世界に流通させてはならないと考えています。 「うるさいおっさんだなぁ~、別に雑種でもいいじゃん!」とお考えの向きもある事でしょう。ただ、例えば外国産クワガタムシと日本のクワガタムシの雑種が自然界に沢山発生したとします。そのまま、日本の自然環境に順応して世代を重ねていくのであれば、まだ良しとしましょう(この部分だけでも激怒する人いるでしょうね・・・)。問題は、この雑種が異常に生命力強くて在来種を駆逐してしまったらどうなるでしょう?雑種は時期が来れば繁殖行動をとります。しかし、産み付けられた卵が孵化して次の世代にまで育つ事はないのです。しかし、在来種は生存競争に敗れて姿を消していたら・・・・ 久しぶりに堅い話になってしまいましたが、ショップで見かけたブラックファントムが気になったものですから(苦笑)。でも、生物の世界は奥が深いですから、雑種と言えどもバンバン繁殖する奴もいるんですよ。例えば、バラタナゴ。我が国の代表的なタナゴで、熱帯魚にも全然遜色ない美麗魚ですが、今我々がショップや小川などで見かけるバラタナゴはすべて雑種です。つまり、日本古来のニッポンバラタナゴと中国大陸に棲息するタイリクバラタナゴが自然交雑をしてしまっていて、ほぼ100%雑種になってしまったと言う訳です。でも、この雑種はきちんと繁殖能力持ってるんですから困ったもんです。 にもかかわらず「特定外来生物法」でタイリクバラタナゴをリストに入れようとしていた研究者達にはもっと困ったもんです(笑)。自分の目の前にいるバラタナゴがニッポンかタイリクとの交雑種かなんて、いちいちぶち殺してDNA鑑定でもしないと判別できないんですけど・・・・。それとも、日本中のバラタナゴ撲滅しろってかぁ~。さすがに、あまりにも非現実的という事でバラタナゴのリスト入りは取りやめになった様です。めでたしめでたし・・・・
2005/08/27
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今日のアップはカネゴンです。ウルトラマンシリーズの人気怪獣として有名なカネゴンは、初出は「ウルトラQ」でした。当時まだ幼かったさかなおやじはウルトラQが怖くて怖くて・・・。なら、みなきゃいいものを兄の影から恐る恐るテレビを見ていました(笑)。そして、必ずと言ってよいほど「オネショ」してましたぁ~!(苦笑)カネゴンは、元々は守銭奴の少年が変身したもので最後は元に戻れるものの、あまりいいエンディングを迎えてなかった気がします・・・ って冒頭からボケかましてますが(笑)今日のアップはチャカ・チャカ(Chaca bankanensis)です。実はチャカ属にはこれ以外にも本物のチャカチャカ、チャカ・ブルメンシスと3種類が知られているのですが、通常入手できるのは写真のチャカ・バンカネンシス(以下、面倒なのでチャカ・チャカで統一します)である事がほとんどです。マレーシアからインドネシアにかけて分布する体長20cm前後のナマズの1種です。 それにしても、チャカ・チャカって一体なんだって言うのでしょう(笑)。どこをどう整形?すればこのような姿かたちになると言うのでしょうか。まさに「高×ユリビューティクリニック」も真っ青の整形美人ですね(爆笑)。正面からのアップはまさに怪獣カネゴンそのもの。でも、餌はお金ではなく魚やエビなどの生き餌です。普段から水底にデベロ~ン!と横たわっていてほとんど動きません。しかし、近くを小魚などが通りかかるとそのがま口の様な大口を開けて一気に獲物を飲み込みます。もっとも夜行性なので夜、暗闇の中ではモゾモゾと少しは移動するようです。ってそっちの方が余計気持ち悪いか(笑) 正直言ってさかなおやじはこの手の魚食性の魚をあまり好みません。やはり根っからの平和主義者ですから~♪(苦笑)。ただ、今回はちょっとこの手の魚が必要になりまして・・・以前紹介したベタの稚魚達が順調に成長してるんです!おそらくその数は軽く1000を超えている筈です。という事は、当然選別作業が必要になってくる頃でもあると言う事です。 例えば、尾ビレの開きが弱いとかその位であればショップや希望される方に差し上げれば済む事ですが、脊椎骨の奇形や遊泳異常などの異常個体となるとおいそれと人様に差し上げる訳にも行きませんからね。したがって、自分で処分せざるを得ないと言う事になります。育種には選別が必要不可欠なのは十分理解していますし、繁殖した個体をすべて飼育するのが不可能な事も当然わかってます。以前「人間の都合で魚の生死を決定するのは・・・」と言った知人がいましたが、これも「ならば、繁殖させずに飼い殺しするのとどちらが正しい道なのか?」と考えれば問題にならない事も判ってます。 それでも、やはり選別淘汰と言う作業は気の重い作業です。以前ショーベタをやっていた時には、これが辛くて遠ざかっていた程ですから・・・。でも、やらなきゃね!と言う訳で我が家にも魚食性のチャカ・チャカが参上したと言う事なのでした。これから1~2ヶ月間、少々気の重い作業が続きます。
2005/08/26
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今日のアップはアナバス(Anabas testudineus)です。別名「木登り魚」として有名なアナバスですが、実物をショップで見かけることはあまりありません。理由?それは追々・・・ 東南アジアに広く分布する、ベタやグーラミィと同じアナバンテッドの仲間であるアナバスは、もちろんベタ同様に空気呼吸が出来ます。この魚が初めて発見された時に、かなり高い木の上で発見されたと言うエピソードは有名で、木登り魚の異名もここから付けられました。でも、本当のところは・・・実はこの魚は木登りなんてしません、と言うか登れませんっ!(笑)。発見当初のエピソードは今では眉唾ものとされています。 大体、この手のエピソードなんてみんな嘘っぱちと言っても過言ではありません。あの「ピアノマン」でさえ、実はドイツの農家の長男で、ピアノなんか弾けないようです。えっ、かなりのピアノテクだって??あれは、マスコミのでっち上げで、実際には延々と一つのキー叩いてただけだって言うんですから、あきれちゃいます(苦笑) 話がだいぶ逸れましたが、とにかくアナバスは自力で木に登る事は出来ないようです。ただ、実際に水の外でかなり長い間生存できるのは確かです。さかなおやじがだいぶ前に旅行したスリランカの田舎で、スコールの後に自分から池から這い出てきて土の上を移動し、別の池に引越しするアナバスが路上に点々と散在していた事をよく憶えています。体長は30cm前後にまでは成長するようなので、結構大型の部類に入りますね。 アナバスの特徴は、一言で言えばとにかく丈夫!この1点に尽きます(笑)。さかなおやじが幼少の頃に出回っていた「ゾウが踏んでも壊れない、アーム筆入れ!」のように、二階の窓から投げ下ろすとあっけなく壊れてしまうようなヤワな奴ではありません。まるで、魚の世界のジェイソンやフレディみたいなもんで、倒しても倒しても立ち上がって来るほどタフ!どうやったらアナバスの飼育に失敗するのか、こちらが尋ねたい位です(爆笑) 飼育水は生物が存在可能なものならば何でもOK、餌だって口に入るサイズなら何でもOK!同居させる魚は何でもOK・・・と言うわけにはいきません。はっきり言って、単独で飼育すべきでしょう。口に入らないサイズの魚だって、しゃにむに襲い掛かります。 体色も綺麗じゃないし、性質も猛々しいし・・・とあまり良いところがないアナバスですが、外見は結構可愛いと思います。少なくともさかなおやじ的には・・・。飼育者にもよくなつき、餌を貰いたくて水槽の前面に出てきてまるで子犬が尻尾を振るようなしぐさで餌をねだります。マンションなどで犬猫の飼育が禁止されている時など、代わりの愛玩動物としてアナバスをお一ついかが?(笑)。よく躾ければ、飼い主が帰宅すると水槽から這い出てきて「お帰りなさ~い♪」をしてくれます!!って嘘ばっかり(笑)。さすがにそこまではしてくれません。
2005/08/25
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今日のアップはハイランドカープ(Xenotoca eiseni)です。カープと名が付いていますがコイ科ではなく、どちらかと言えばグッピーやプラティに近い魚です。原産地はメキシコで、通常見かける個体は褐色の体の尾ビレ付近だけがオレンジに染まるそれ程観賞価値の高い魚ではないのですが、写真の個体はサンマルコスと言う地方の地域変異で、鮮やかな体色が売りです。 それにしても、体の後半部分のカラーリングは確かに美しいのですが何だか妙な配色だと思いませんか?金色、深みのあるメタリックブルー、そして尾ビレ付近のオレンジのどれもが、何だかペンキでペタペタ塗りたくったみたいです。どんな魚の体色や体の模様にも、その場所に存在する意義みたいなものが感じられるのですが、ハイランドカープのカラーリングには必然性がまったく感じられません(笑)でも、これで立派な?原種で改良品種ではないのですから驚きです。 体長はオスで5cm、メスはそれよりも一回り以上大きくなります。基本的には丈夫な魚ですが、酸性に傾いた水は好まないので中性から弱アルカリ性の水質をキープしてあげたいものです。底砂に少量のサンゴ砂を混ぜてもいいかもしれません。餌は、何でも食べますがとにかく大食漢なので十分な良を与えるようにします。また、植物性の餌も必要としますから、時々は草食魚用の餌などを与えると状態よく飼育する事が出来ます。協調性ははっきり言ってあまりあるとは言えません(苦笑)。と言うより、この魚だけを飼育したほうが無難です。 ハイランドカープが何か違和感を感じさせるのは体色だけではありません。さかなおやじにしてみると、この体形にも一言言いたくなりますね。まるで、アジの開きと言うよりはハタハタの干物みたいな変な体形も規格外だと思います。写真の個体はまだ若いのでそれほど気になりませんが、老成した個体の体形は本当に「上から見たハタハタの開き」そのものです(笑) この魚の規格外な点その3!はメスの外見にあります。上の写真がメスなのですが、他の魚でも大概はオスのほうが色彩鮮やかなのですが、それがハイランドカープでは顕著すぎます。オスよりも二回り位でかくて色彩は思いっきり地味~!しかも、異様に食い意地がはってしかも凶暴でオスをドツキ回します・・・まるで我が家のっとッとっと!いやいや何でもありませんよっ(爆笑)何もここまですることはなかろうに、と言うくらい徹底してます(笑) しか~し!ハイランドカープが本当に規格外なのはこれらの事ではありません!なんと、この魚は胎生なのです。つまり、卵ではなく稚魚を産むんです。えっ?グッピーだってそうだって??い~や、グッピーやプラティなどは卵胎生と言って、お腹の中で卵が発生を続けて稚魚の形まで育つだけで我々人間などの哺乳類とは異なり、母親と子供はへその緒で繋がったりしてません。 ところが、ハイランドカープでは哺乳類同様(原理としては・・・)胎盤があってへその緒で母親と子供がつながってます。稚魚は生まれて来るときには体長15mm以上あって、グッピーの稚魚のように弱々しくありません!生まれてすぐにブリブリ泳ぎ回って、餌とかもバリバリ食べちゃいます(笑) まったく何から何まで規格外の型破りの魚もいたもんです。えっ、お前も同類だって??何て事をおっしゃるのでしょう!さかなおやじはハタハタの開きじゃありませんぞっ!
2005/08/24
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今日のアップはグローライトテトラ(Hemigrammus erythrozonus)です。南米のガイアナに棲息する体長2cm前後の実に愛らしい小型カラシンです。以前、ミクロラスボラ・ブルーネオンの時に結構ポピュラーと書いて皆さんから攻撃を受けサンドバック状態になった苦い経験(笑)を持つさかなおやじでも、「この魚はポピュラーですっ!」と断言できる程のポピュラー種で、この魚が周りのショップで売っていないなんて人ははっきり言ってちょっとヤバイと思います。(笑) 透明感のある体に1本の深みのあるオレンジ色のラインが走るだけの実にシンプルで、実に美しい魚だと思います。内面から滲み出る美しさとでも言うのでしょうか、さかなおやじの青春時代にもこういう人いましたね~。大勢でいるとぜんぜん目立たないのに、一人でぽつんとしてる時とかに、ハッと息を呑むほど美しい人が。でも、当時から思慮が浅く愚か者だったさかなおやじは、そんな内面から滲み出る本当の美しさには気が付かず、カラーラージグラス風の女の子に夢中になっておりました(涙) 人気種だけに、東南アジアで大量に養殖され価格もすごく安いために何だか軽く見られている感があるのが残念ですね。ショップでも、ぼやけた様な体色の個体が他の魚と一緒に大量に収容されている事がほとんどだと思いますが、この魚の本当の魅力はそのような環境下では絶対に発揮されません。 グローライトテトラこそは水草が美しく繁茂した水槽で単独種飼育、もしくはコリドラスなどの生息場所が異なる魚と組み合わせて飼育して欲しいものです。他の魚が一緒に泳ぐ混泳水槽では、控えめに主張するグローライトの個性がまったく生かされません。照明をやや押さえ気味の水槽で水草の間を静かに泳ぎまわるグローライト!なんて贅沢でなんて崇高な眺めなんでしょう・・・ そんなさかなおやじ一押しのグローライトテトラは丈夫で温和と嬉しい事づくめ!餌も何でも良く食べますが肥満しやすい傾向があるので、カロリーの取り過ぎには十分注意しましょう。せっかくの美麗魚もブクブクのブタ太りでは興ざめです(笑)ここはやはり保護者である飼い主が責任を持ってカロリーコントロールをしてやらねばっ! 本当のところグローライトテトラの出番はもう少し秋が深まってからと考えていたんですが、たまたまブログ用の画像のストックが切れていまして・・・いくら美しい魚でも、これだけ残暑厳しき折に真っ赤に熱された備長炭みたいなオレンジはちょっと暑苦しいかも(苦笑)
2005/08/23
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今日のアップはなんだと思います?いつも比較的小型美魚系を紹介してるんで、今日はちょっと趣向を変えてみます。実は、これはメコン河に住む東南アジア最大の人喰いナマズの幼魚で、成魚は体長4mオーバーの超巨大ナマズなんですっ!・・・ と言うのは真っ赤な嘘で、今日のアップはアジアクリスタルキャット(Pelteobagrus ornatus)と言う、マレーシアに棲息する体長3cm前後の超小型ナマズです(笑)でも、巨大ナマズの稚魚と言っても十分通用する「巨大魚チック」な?外見をしてますよね~。透明な体に、黒い不規則な文様が散在するだけの地味な奴なんですが、さかなおやじはなんとなく好きなのでマイコレクションに加えてます。 「巨大魚チック」なのは外見だけで、性格は非常に温和と言うよりか臆病と言った方が正しいほど・・・基本的には夜行性なので昼間は物陰に隠れてますが、餌の匂いがすると昼間でもノコノコ姿を現します。餌はさすがにナマズの仲間だけあって生き餌や冷凍アカムシを好みますが、人工餌にも馴れてくれます。ただ、フレークフードはあまり好きではないようなので、人工餌を与える場合は顆粒タイプのものを与えると良いでしょう。それと、いくら温和と言っても、さすがナマズだけあってサイズの割りに口は大き目なので、ビーシュリンプの稚エビは格好の餌となってしまうため混泳は不可です。 水質にもうるさくなく飼育は非常に容易なのですが、なぜか繁殖は成功例を聞いたことがありません。全般的にナマズの仲間は飼育環境下で繁殖しにくいグループと言え、コリドラスでも未だ水槽内での繁殖例がない種類が沢山います。いつも、今度こそは繁殖にチャレンジしてみようと思うのですが、普段あまり見かけない(物陰に隠れてと言う意味で)ため、すぐに存在を忘れてしまいがちです(苦笑) 学生時代にも、必ずこういうタイプがいたもんです。卒業アルバムとか見ても、すぐに名前が思い出せないクラスメートが・・・そういう奴に限ってこちらの事はすごく良く憶えていたりします(笑)クラス会などで、親しげに話しかけられて話をあわせるのにすごく困惑したんだぞっ!T君それは君の事だっ!!さかなおやじの記憶の糸をどう手繰っても、高校生活の記憶の中に君の存在は保存されておらんぞ。まるで、データー吹っ飛んだPC並だなこりゃ・・・「おいっ、クリスタルキャットよ!存在を忘れられないためにもたまには顔を出せよなぁ~♪」(笑)
2005/08/22
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今日のアップはアプロケイリクチス・マクロフタルムス(Aplocheilichthys macrophthalmus)です。良く知られているランプアイ(Aplocheilichyhys normani)とどこが違うって?さかなおやじのピンボケ画像を良く見てください(苦笑)。もちろん、ランプアイだから眼が美しくブルーに輝いているのは同じ。じゃぁ・・・そうです!それ以外にボディや鰭にもブルーの色彩があるんです。 飼育に関しては、普通のランプアイとほとんど変わりありません。中性付近の清浄な水質を好む、つまりは定期的に水換えを行っている環境が好ましいと言う事です。どちらの種とも水質が悪化していると、体の透明感が無くなってなんとなく白濁したようになったり、全身の鱗が松ボックリのように立ってくる立鱗病になったりします。 性質は温和で、他の小型魚との混泳に最適、餌はフレークフードでも喜んで食べてくれるので、余計な心配は無用です。 ランプアイよりも確実に美しく、しかも飼育難易度はほぼ同等だとすればなんでマクロフタルムスの方が市場に出回らないのでしょう??はっきり言ってさかなおやじにはさっぱり理解できません。やはり、世の中にはまだまだ科学の力では解明できない不思議な出来事があるって事でしょうか・・・(違うっ!) ちなみに、マクロフタルムスのオスメスは各ヒレに模様がある方がオス、模様が無くて透明なのがメスと判別も楽です。水草を沢山植えた水槽でペアを状態良く飼育していれば繁殖も結構簡単です。日本のメダカよりもやや大きめの透明な卵を水草に産み付けるので、見つけ次第小さな容器にでも隔離しておけば、次々と稚魚をゲットする事が可能です。 孵化したばかりの稚魚はサイズが小さく、はじめから孵化したてのブラインシュリンプを食べる事が出来ませんが、比較的丈夫で育成は難しくありません。ただ、稚魚の成長は意外と遅いので観賞に適したサイズになるには生後半年くらいはかかるのが欠点と言えば欠点なんでしょうね~。
2005/08/21
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