マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2008.09.09
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立山よさようなら

 翌朝、空はからりと晴れ上がった。窓の結露がすごい。きっと外と室内の温度差が大きかったのだろう。6時半から食堂へ赴き早めの朝食。私は大きな皿2枚に様々なおかずを取り分けた。たんぱく質も野菜も十分に摂れて満足。

 廊下で愛知のH川さんにバッタリ。「Aさんって若く見えるけど70歳を超えてるの?」と彼女。昨夜の懇親会で私が記念品のTシャツを受け取ったのを見ていたのだ。「残念ながら仲間の代理だよ」と私。前日のレースで脱兎のごとく八郎坂を駆け上った彼女だったが、結局弥陀ヶ原のASでリタイヤした由。次のレースを訊ねると翌週トライアスロンの予定との返事。ウルトラマラソンにヨガにダンス。それに加えてトライアスロンまでこなすスポーツウーマン。道理で足の筋肉が鍛えられていたわけだ。

 少し外へ出てみる。雷鳥沢にはたくさんのテントが張られていた。今日は絶好の登山日和だろう。地獄谷に行こうとしたが思い止まり、雷鳥荘の裏側から覗き込むだけにした。早めに荷物をまとめ室堂へ向かう。O川さんはリュックを背負って地獄谷経由で室堂へ向かった。血の池を見下ろす稜線に色鮮やかなリンドウの花。そしてみくりが池には、雄山の姿が逆さまに写っていた。

 室堂平周辺にはミヤマトリカブトやウメバチソウの花々。この一帯には130種類の高山植物が自生しているようだ。「立山玉殿」の湧き水をペットボトルに汲む。この水はアルペンルートのトンネル工事の際に湧出したのだとか。晴天の今朝は雄山山頂が良く見える。一旦富山駅行きのバスに荷物を置いてからお土産を買いに行く。

 9時。5台のバスは次々に発車した。見送るスタッフの手には「来年の出会いと再会を念じて」と書かれた横断幕があった。「制限を1時間短くしておいて来年も再会したいと言われてもなあ・・」。私の唇からそんな憎まれ口が漏れた。心なしか松原委員長の表情も昨年より硬いように見えた。主催者として制限を1時間早めたことをどう判断しているのだろう。山岳救助隊が出動したことを考えれば、室堂でレースを打ち切る選択は出来なかったのか。そして来年の制限も今年のままなのか。それでは「立山」は一部のエリートランナーだけが対象になるのではないか。

 バスは大きく蛇行しながら昨日苦しみながら走り、歩いたアルペンルートを下る。秋晴れの空に映える立山連峰。そして眼下に広がる富山平野。O川さんもTANさんも共に寡黙だった。TANさんは富山駅からサンダーバードで大阪へ出、高松へ帰る。熟女3人組は「越中おわら風の盆」の踊りの練習を見る予定と聞いた。

 10時45分富山駅北口到着。予定より3時間も早い列車で新潟へ向かうことが出来た。富山駅では白海老の酢漬けとホタルイカの沖漬けをお土産に買った。車中でビールと早めの弁当。ラッキーなことに新潟から仙台へは2便早いバスに乗ることが出来た。

 長距離バスの中でもO川さんは室堂までしか行けなかったことを残念がっていた。でもきっと来年は頂上まで行けると思う。何故なら彼が制限に間に合わなかった原因はトイレが混んでいたのとコースを知らなかったためだからだ。

 予定より4時間早く帰宅した私は早速泥まみれのシューズを洗って干し、雨に濡れたTシャツなどを水洗いして洗濯機に放り込んだ。荷物を片付け、夕食を食べ、ようやくブログにレース結果を書き込んだのは9時過ぎだったろうか。まだレース時の緊張が残っていたのか、その夜も眠りが浅い私だった。<続く>

予告:いよいよ明日が最終回の予定です。






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Last updated  2008.09.09 18:11:59
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