マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.03.23
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 不思議な言葉と火山弾 


ボランティアの方が運転する車で温泉へ向かう。その途中私達が迷い掛けた三叉路が見えた。なるほどこれならコースアウトし易い訳だ。私達より先に通過したランナーの中には、コースを示す矢印が強風で剥がれて見え難かった人もいたようだ。15分ほどで「ふれあいの湯」に到着。

ところが脱衣所で不思議な言葉を耳にした。まるで韓国語か江戸時代の言葉のような響き。この八丈島は流刑の地だったことで有名。古くは平安朝の鎮西八郎為朝や、関が原の戦いで敗れた西軍の将宇喜田秀家が流され、江戸時代は罪人が島送りにあった。それらを先祖に持つ島民も多いとか。やがて地元の方は明快な標準語で話し出した。

湯船に入ると股ずれが沁みて痛い。温泉に強い塩分が含まれているみたいだ。舐めるとかなり塩辛い。ようやく芯まで温まった体で露天風呂へ。直ぐ裏が駐車場。脱衣所に戻ると突然クラクラっと来た。温まって血管が膨張し、脳貧血になったのだろう。傍にいたI藤さんが驚く。私の驚きは彼の頑丈な足。道理でウルトラに強い訳だ。幸いにもほどなく眩暈が治まってくれた。

その時、心配していた先輩のF田さんがひょっこり。帽子と携帯電話が残されていた理由を訊ねてビックリ。彼は間違ってゴールに着き、レースをやり直したのだそうだ。それも車で温泉に向かう途中でコースアウトした場所だと気づき、そこから再び嵐の中に飛び出した由。まさにドラマのような話だった。

公民館経由で民宿に戻り、3人でビールを飲んでいるところへ通りかかった栃木のHさんに、先刻海岸で拾った黒い石の鑑定をしてもらう。彼が石に詳しいことは「佐渡島一周」の時に知っていた。彼が今回採集した石を持参。8kgほどの重たい石と小さな1kgほどの石は火山弾なのだとか。これを採集するためわざわざ2日前から島へ来て事前調査をしていたとの話にも驚く。

彼が採集した石の中には、流れる溶岩がそのまま固まったものもあった。そして私達が拾った黒い小石は、約500年前の噴火の際に吹き飛んだ溶岩が空中で固まったものだとか。南北の2つの山の特徴などを教えてくれたのも彼。島内10箇所ほどある温泉が全て島の南部に集中しているのは、きっと過去の噴火と深く関係しているのだろう。それにしても趣味とは言え、あんな重たい火山弾を持ちながら悪天候の中を走る不思議なランナーがいることに驚かされる。<続く>





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Last updated  2009.03.23 17:38:05
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