マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.10.12
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昨夜の対ソフトバンク戦で、東北楽天のレギュラーシーズンは終了した。77勝66敗1分。勝率5割3分8厘で貯金が11。堂々のパリーグ第2位で、初のCS地元開催を勝ち取った。5年前に他球団から「お払い箱」になった選手などが中心になって出来た新規球団。初年度にはわずか38勝しか出来なかった弱小球団が、まさかここまで強くなるとは。

シーズン前の解説者による予想では、楽天を下位に挙げる人が多かったようだ。だが今年の楽天は開幕ダッシュに成功して、一時は堂々の首位に躍り出るなど、これまでとは違った戦いぶりだった。「夏ばて」して成績が急降下した昨年の夏。だが今夏は選手が逞しさを増し、逆転勝ちする試合が圧倒的に増えた。そして、本拠地Kスタでの勝ちっぷりは、ファンから見てもとても見応えがあった。

これからいよいよCSを勝ち抜いて日本一を目指す段階まで来た時、レギュラーシーズンが終わった昨夜、球団社長が野村監督に来季の契約をしないことを通告したのだと言う。「馬鹿か!」。本来なら球団と監督、選手が日本一を目指して心を一つにして戦う時に、まさに冷や水を頭から被せてしまったのだ。

表向きの理由は監督の高齢問題。若返りを図りたい球団としては、昨年の再契約時に申し入れていたようだ。だがリーグ2位になってこれから日本一を目指す監督の首を切る馬鹿が、どこの世界にいるだろう。野村監督の年俸は1億5千万円とか。さるスポーツ紙によれば、その金が惜しくなったのだろうとの見方が第一。

後継の候補者として挙げられている1人が今季で広島を退団するブラウン監督。スポーツ紙の第2の観点は、外国人監督なら野村監督の後継者になってもプレッシャーを感じずに済むかららしい。ブラウン氏の年俸は4千万円だから、差し引き1億1千万円が浮くことになるし、球団に対してうるさいことも言わないとの見方だ。

果たしてこれが真実かどうかは知らない。だが常に健全な経営体制を目指している楽天球団なら、あり得ない話ではない。そして予想されるファンからの猛抗議に対する策として取られたのが、野村監督を「名誉監督」に祭り上げること。だが、監督がこの案を呑むかどうかはまだ不明。

かつて福岡ソフトバンクの監督を務めていた王氏に対して、孫オーナーは本人が出来る限り監督をお願いしたいと全幅の信頼を寄せ、監督を辞した後は球団の会長として迎え入れた。10年間の功績があったにしても、楽天球団とはえらい違い。私から言わせればTBS株の買取り問題で700億円以上の損失を出した楽天三木谷会長の責任こそ問われてしかるべきなのに。

どぶに捨てたあの700億円があれば、ドーム球場が2個も出来、寒さで震えながら開幕試合をする心配もなかった。楽天の公式応援団も今回の件では相当に怒っているはず。また今後ファンからの抗議の声も高まるだろう。今日、私は早速球団あてに抗議のメールを送った。CSを観に行かないのは無論のこと、来季はファンクラブへ入会せず、Kスタへも積極的には行かない積もり。

74歳の老監督が確かに高齢であることは間違いない。だが弱小球団の選手を一から鍛え上げて、日本一を目指すまでに成長させた手腕は誰もが認めるところだろう。出来るならグラウンドの中で死にたいと言うのが野村監督の口癖。楽天が強くなったお陰で、監督としての生涯勝利数が負け数を2つだけ上回ったのがせめてもの恩返しか。

こんな調子で今後CSを戦い抜くことが出来るのかが気がかりだ。5年前に仙台へやって来た礒部や愛敬らの2軍選手数名に対しても、戦力外通告がなされる由。勝負事には厳しい定めがあり、弱者は去るのが宿命だとしても、やけに無常を感じるのは秋の到来のせいだけではなさそうだ。

野村監督、これまで全国の楽天ファンのためにどうもありがとうございます。長い間本当にお疲れ様でした。残された試合を、最後まで力を抜かずに頑張って戦ってください。そして、いつまでもお元気で過ごしてくださいね。





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Last updated  2009.10.12 19:29:51
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