マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.10.11
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3週間近く、ウルトラマラソンのことを書き続けて来たが、その間には色んなニュースがあった。その中から人物像に焦点を当てて、印象を述べてみたい。

先ず大相撲秋場所(9月場所)だが、1敗の白鵬に対して朝青龍は全勝で千秋楽を迎えた。場所前の状況から見ればとても意外な展開。本割りでは白鵬が完璧な攻めで朝青龍を下した。さすがは双葉山を尊敬する横綱と感心したのだが、優勝決定戦では逆に朝青龍が絶対有利の体勢に持ち込み、ライバルを土俵に転がした。

久しぶりの優勝がよほど嬉しかったのか、朝青龍は思わず土俵上でガッツポーズ。単なる格闘技なら許されるだろうが、礼儀を重んじる大相撲の世界では顰蹙を買う行為。場所後記者の前で謝っていたが、彼の反省心は薄く、また同じようなことを仕出かすのは目に見えている。

テニスプレーヤーの杉山愛選手が引退宣言をした。最後はダブルスの試合で準優勝。長い間良く頑張ったと思う。彼女よりさらに年長のクルム伊達公子が39歳でまだ現役なのは驚き。高校生プロゴルファーの石川遼君が過日の大会で今季4勝目を挙げ、賞金王に一番近い由。その遼君が世界選抜に選ばれ、アメリカ選抜のタイガーウッズ選手と戦っているのはさらに驚きだ。

先日国連総会の場で、アメリカのオバマ大統領が演説をした。このところ国内では支持率が落ちて来つつあるとか。そのせいか、地球温暖化に向けての排出ガス規制への取り組みに関しては具体的な数値も上げず、あいまいな印象に終始したように見受けられた。

これに対して、鳩山総理の演説はかなりインパクトがあった。目標とする数値も明確だったし、削減に向けて取り組む姿勢もはっきりと打ち出せ、世界から好印象をもって迎えられたと思う。外交デビューとしては順調な滑り出しだったように思う。

次に両者が登場したのは、コペンハーゲンでのIOC総会。つまりオリンピック招致の場でのアピールだった。出身地であるシカゴを売り込んだ大統領に対して、鳩山総理は国連で演説した環境問題の点から東京をアピールした。だがシカゴは最初に脱落し、東京は2番目に脱落した。最後に栄冠を勝ち取ったのは、ブラジルのリオデジャネイロだった。

わざわざコペンハーゲンまで走って行った招致大使の寛平ちゃんは、「骨折り損のくたびれもうけ」になってしまった感じ。ソウル、北京とアジアでの開催が続いたため、落選は容易に想像出来たはずのに、150億円以上もの経費を使ってPRに励んだ石原都知事の見識が疑われても仕方がない。

つい先日、ビッグニュースが世界を驚かせた。オバマ大統領のノーベル平和賞受賞決定のニュースだ。大統領就任後まだ8ヶ月。さしたる実績も挙げてないのに受賞したのは、チェコのプラハで行った核兵器廃絶の演説が評価された模様。若い大統領の大胆な発想にはこれまでも驚かされることが多かったのだが、あれほど突っ込んだ内容の演説はなく、世界平和の観点からも歓迎すべきものだと思う。

一方、鳩山内閣の船出は必ずしも順風満帆とは言えない。それほど前政権が残した「負の遺産」が大き過ぎたのだと思う。これまでの政治と行政のあり方を根本的に見直しているのだから、至る所で抵抗に遭うのは致し方ない。それでも本来の「あるべき姿」を求めて、妥協せず突き進んで欲しいと願っている。

そんな折、リオデジャネイロ後のオリンピック開催地候補として、今後広島市と長崎市が共同歩調を取ることを検討中とのニュースが入って来た。都知事自身の3選目出馬をアピールするための立候補劇より、世界平和を願う両市長の純粋な姿勢の方が好感が持てるのは当然のこと。今世界は大きく変わりつつある。これまでの価値観とは全く違った次元の発想が、「沈み行く地球」を救うように感じてならない。





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Last updated  2009.10.11 17:09:01
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