マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2011.03.02
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カテゴリ: ランニング障害
 第1現場の勤務が終わるのが午前10時。急いで着替えを終え、病院に向かう。幸い、病院は目の前にある。だが、交差点を渡ろうとした時、最初の現場で一緒だった先輩にばったり会った。急いでいるのだが、約5年ぶりの再会でもあり、むげには出来ずに立ち話。簡単に近況報告をして別れた。

 元々顔色が良くない人だったが、糖尿病に加えて腎臓が悪く、医者に禁煙を勧告されたとかで顔色が少し良くなっていた。だが別れて5年なのに、7つ歳を取っていた。当時「72歳で死ぬのが理想」と話していた彼は、ちょうど72歳のはずなのだ。何故そんな嘘をつく必要があるのかが分からない。

 ビルの5階にある整形外科を訪ねると、待合室には既に30人ほどの患者が居た。診察券と保険証を出し、名前を呼ばれた後「問診表」に症状などを記載。さらに事情を話して「外出券」をもらう。12時までに来て、外出券を出せばOKとのこと。取り敢えず診察のための手続きを済ませ、急いで第2現場へ向かう。少し走ったが痛みはない。

 「どうしたの?」。皆が尋ねる。いつもより20分も遅いからだ。整形外科で診察を受けることは話さず、途中で元の現場の先輩に会ったことを話した。隠す理由はないのだが、敢えて話す必要性もない。ランニングのことを良く知らない会社の人に、「あの人は足が悪くなるほど走ってる」なんて変な噂が広がってもいけない。まあ、あながち見当違いでもないのだが。

 再び病院を訪れたのは11時40分。名前を呼ばれてレントゲン写真を撮ったのが12時半過ぎ。そして診察室へ入ったのが午後1時頃。診察券を出してから約3時間後だった。診察をしたのは3年前と同じ先生。私はてっきりスポーツ整形の専門医だとばかり思っていたのだが、どうやら院長だったようだ。

 彼は一通りカルテに目を通し、私の話を聞きながら患部を診る。そして「かなり腫れてますね」と一言。痛みの原因である右の種子骨周辺を押しながら、どの辺が強く痛むかを私に尋ねる。3年前と違って触られてもそれほど痛みは感じない。今回は直ぐに練習を自重したためだ。「痛みが治まるかどうかは分からないが、注射を打ってみよう」と院長。

 後で診療明細書を見たら、注射は腱鞘内と関節腔内用のものだった。これがとても痛くて、強い痛みがまる1日以上続く。もちろん風呂へも入れない。院長の指示は以下の通り。

1)左足のインソールは今後も使用し続けること。
2)今まで使用しなかった右足用のインソールは、今後必ず使用すること。
3)調整を要する場合は、次の診察時にシューズとインソールを持参すること。
4)今後2、3日間は走らないこと。

 つまり私は今後、医療用インソール無しには走れないことを宣告された訳だ。これまで私は筋肉などを強化さえすればインソールを装着しないでも走れるものと誤解していた。だが、完全に伸び切ってアーチが下がり、障害の原因となる両足の種子骨がこれだけ巨大化した現状では、インソールの助けを借りるしか他に方法はなさそうだ。

 どうやら私の認識は甘過ぎたようだ。次回の診察は来週月曜日の午後。その時にインソールの調整を義肢製作所の方に依頼することになった。インソールを着けても、果たして私の足がウルトラマラソンに耐えられるかどうかは分からない。それでも私の心には、一縷の希望が湧いていた。何とか走れるのではないか。いや、どうしてもまた走れるようになりたいと。






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Last updated  2011.03.02 16:51:03
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