マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2011.03.07
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カテゴリ: ランニング障害
 痛み勃発 

 注射自体の痛みは2日ほどで取れた。腱鞘炎の痛みもほぼ取れ、日常生活には何の問題も無い感じ。ただ、足に体重の3倍のショックが伝わるランニングだと、痛みがどう出るのか分からない。だが、その不安を解消するためにも「実験」は不可欠。久しぶりに走れる喜びと一抹の不安。正直言って喜び半分、不安半分の実験だ。

 軽いストレッチの後、痛みがないか確かめながら200mほど歩く。そしてゆっくり走り出す。10日ぶりのランニングではさすがに足が重い。平日は仕事も含めて9km歩き、結構体を動かしているのだが、いざ走ってみると筋力の衰えを感じる。それでも走れるのが嬉しい。31年間続けたランニングは、もはや私の生活の一部になっている。

 次第に体が温まり、脱いだウインドブレーカーを腰に巻く。その方が長い時間走れるからだ。30分経つと今度は脳内から分泌されるホルモンのせいで、気持ち良くなって来る。これがいわゆる「ランニングハイ」。ランナーにとって至福の現象だ。だが走り始めて50分後、右足に痛みが出た。

 10分ほど我慢したが、益々酷くなる痛み。これ以上の無理は禁物。そう判断して家に戻った。多分走った距離は7kmにも満たないだろう。ソファーに座って靴下を脱ぎ、足の様子を見る。痛みの元は擦れて出来た肉刺(まめ)。その原因も分かっていた。

 レースの数日後右足に生じた痛みを緩和するため、医療用インソールを削って履いた。堅いシリコンはサンドペーパーでは歯が立たず、鋭利な包丁を使用した。その僅かな凹凸が、足の裏へ強い刺激を与えたのだ。私にとって必死の策が、逆に禍となった。取り敢えずバンドエイドを張り、今は様子を見るしかない。

 翌日の日曜日。よほど医療用インソール無しで走ってみようかと思案したが、結局は思い止まった。早めにブログを仕上げ、「びわ湖毎日マラソン」を観戦。先日の「東京マラソン」同様、この日も意外な若手選手が世界選手権大会への切符を手にした。旭化成所属の堀端宏行選手がその人だ。

 レース中に何度かスペシャルドリンクを取り損ねたり、接触で転倒しかかるアクシデントがあった彼。だが懸命に盛り返して3位に食い込み、選考基準をクリヤーした。身長1m89cmの大型選手は高校時代さほどの実力はなかったようだ。だが最初から果敢に飛ばす姿が、旭化成の宗監督の目に留まった。ラッキーボーイの誕生の瞬間だ。

 さて、翌日の月曜日は病院で診察後、インソールを調整する手はずになっていた。義肢製作所の方が病院に来る日なのだ。ギザギザに切り刻まれたインソールを観て、医師と専門家が果たして何と言うか。シリコンの材質上、一旦削った個所を充填するのが不可能なのは十分承知していたが、今さらどうしようもない。<続く>





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Last updated  2011.03.07 20:07:07
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