マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2011.06.13
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 興奮しない夜 

 集合場所へ行ったが誰もいない。最初に来たのはY田さん。彼の実家は福島原発の放射能汚染で、かなり遠くの町へ避難してしまった。年老いた両親が心配で練習どころではなかったはず。1週間前に「しまなみ海道」を走ったばかりのM井さんもやって来た。彼の実家は津波で全財産を失ったと聞いた。

 S村さんの車が着いた。彼の家は地震で「半壊」の診断を受けた由。廊下にビー玉を置くと、自然に転がるのだとか。S目さんが奥さんと一緒に来ていた。私を入れた5人がS村さんの車で北上市に向かうほか、Dさん、S木さんが車で、I藤さんが新幹線で会場へ向かうようだ。今回はいつもより仲間の参加者が少ない感じ。

 車内では各人の近況報告など情報交換。M仙人のエベレストマラソンの話や10月の「伊南川ウルトラ遠足」の話などで、所属走友会やウルトラ仲間の消息が徐々に明らかになる。東北道に入り、前沢SAで早めの昼食。午後は曇っていた空が徐々に明るくなり、気温が上がって来た。どうやら明日は高温。苦しいレースになりそうだ。

 「北上・江釣子」で高速を降り、会場の「北上勤労者体育センター」へ直行して受付を済ませ、前夜祭が始まるまで散歩。悠々と流れる北上川を渡り、引き返す。隣の建物で始まった前夜祭へは、所属走友会の仲間全員で参加した。今年は趣向が変わり、応援に駆け付けたワイナイナ選手や吉本興業の芸能人が紹介された。

 新設の100km駅伝の部には吉本興業の若手も出場する由。お馴染の大助師匠も応援に来ていた。100km5回完走者が加入資格のギャラクシー・メンバーズクラブ新会員には、今回からブルーのTシャツが授与された。資金難のため前夜祭メニューが質素になり、ビールは各自1缶、オードブルはパック入り1個のみ。だが、ウインナーや蕎麦などを食べたら結構腹いっぱいで夕食は不要なほど。

 早めに前夜祭会場を抜けてホテルへ向かう途中、スーパーに寄って買い物。レース当日の朝食を仕入れるためだ。今回初めて素泊まり4900円のホテルに予約したが、内容は悪くはない。風呂に入り、ニュースと天気予報を確認し、持参した本を読んで20時に就寝。レース前日には珍しく何の興奮も感じず、約6時間ほど眠ることが出来た。<続く>






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Last updated  2011.06.13 16:49:50
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