マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.10.11
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カテゴリ: ランニング全般
 布団を干して走りに行った。30kmでもなく、28kmでも23kmでもなく18kmのコース。もしそれで余力があったら、近所の坂道を走れば良い。山を登る。かなり涼しくなったせいか、さほど汗はかかない。名取川の堤防を東に向かう。涼しい風がとても気持ち良い。生きていて良かった、走れて良かったとしみじみ感じる瞬間だ。



 去年の9月の「秋田内陸」では、わずか8km地点で異常を感じた。レース中の不整脈発生。血液の一部が心房から心室に逆流するため、エンジンがストンと落ちた感じ。そこからはスピードを上げたくても上がらないのろのろラン。10km過ぎでは後ろから大会本部の車が着いて来た。何と生まれて初めて最後尾ランナーとなったのだ。

 大覚野峠は何とか越えたものの、50kmの中間地点には辿り着けなかった。45km地点でタイムアウトになり、そのまま車に乗せられた。100kmレースで半分も走れなかったのは初めてのこと。ゴールに送られ、「ああ、これが最後の100kmになるなあ」と覚悟を決めた。翌月の「伊南川ウルトラ遠足」も結局は参加を見合わせた。それほど体調は良くなかった。

 昨年の大震災後に発見された不整脈。それ以降循環器内科での治療を受けたが、服用した薬は全て合わなかった。激しい動悸、めまい、そして吐き気。それらは全て薬の副作用のせいだ。それで薬を飲むのは諦め、エントリーしたレースは全て取り止めた。どん底の気分を察知したドクターが専門病院での手術を勧めてくれた。名医でこれまで行った手術数も多いらしい。

 だが成功したかに見えた1回目の手術後、また不整脈が起きた。私の場合は継続性のもので、長い間不整脈が続いていた由。そのために1回の手術では不整脈の発症源を、焼き切ることが出来なかったそうだ。不安に怯えながら受けた2回目の手術。術後の苦しみに耐えながら、パートの重労働をこなしていたのだが、ある朝体調が悪くて出勤出来なくなった。疲労の限界。それで9年間働いたビル管理会社を辞めた。

 2回目の手術後にも不整脈が出た。妻には言わなかったが、絶望感が私を襲った。取り敢えず近所の循環器内科での治療を受け、専門病院にも連絡してもらった。治療は薬の服用。2度の手術の後遺症と薬の副作用で気持ちが悪い。この夏の猛暑との戦いも過酷だった。それらに耐えながら読書する日々が続いた。ゆっくりと走り始めたのは8月から。ウルトラマラソン仲間の練習会「薬莱山とお足」に出るためだった。

 もちろん55kmを走るのは無理のため、自転車での参加。110kmをマウンテンバイクで往復出来た時、ランニング復活への微かな自信が芽生えた。あれから2カ月。ようやく気持ち良く走れるようになった。1日3回の薬の服用でも異常はなく、術後の6カ月検診も無事済み、晴れてランニングに許可が下りた。

 太白大橋を渡る。名取川を覗いても、まだ鮭の遡上は見られない。今年は海水温が異常に高いため、鮭がオホーツク海から下って来るのが遅れそうだ。2時間16分余りで帰宅。ランニング日誌を見たら、前回より30分以上の短縮。やはり少しずつ練習の「成果」は現れている。暗澹たる気持ちの1年前と比べたら月とスッポン、天国と地獄ほどの差。やはり健康はありがたい。

 夜、ネットで注文したジャージの上下が届く。色は私の好きなダークグリーンが基調。ところが上着にポケットが無い。あれまあ、何ということかと驚いたのだが、注文したのは確かサッカー用。へえ?サッカー用のはポケットが無いのか、と初めて知る。この日は筑波時代の悪友から「招待状」も届いていた。3年ぶりの「麻雀大会」を滋賀県で行う由。昔の仲間に会えるのも嬉しいが、この際参加するついでに、ある計画を実行しようと思いついた私だった。





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Last updated  2012.10.11 07:03:12
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