マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2013.02.03
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 達成感と疲労感 

 K藤さんとK村さんは既に食事を済ませ、これからお風呂へ行くところだった。2人の祝福を受け、S木さん手作りのスープを飲む。暖かいスープが疲れた体に嬉しい。キャベツの芯もウインナーも美味しい。スープを全部飲み干してお代り。今度はうどんとカモのスモーク入り。缶ビールも飲んだ。冷たいビールと暖かいスープ。失った体内の塩分を、しっかり補うことが出来た。

 S木さん、雲峰師匠、S原パパと短い会話。荷物が残っているところを見ると、まだ到着していない人が何人かいるようだ。挨拶してお風呂へ向かう。スーパー銭湯は大変な人混みだったが、構わず床に荷物を広げた。シャツを脱いで胸のゼッケンナンバーと、背中の「がんばろう東北」を外す。両足のテーピングを外し、全てゴミ袋に入れた。私が最後まで走れたのは、ゴミとなったそれらのお陰だ。

 長い風呂から上がり、牛乳を飲んだ。そして傷んだ足には冷却用スプレー。着替えて休憩所へ戻ると、K藤さんとK村さんが仙台の女性ランナーを待っていた。横に座って話し込む。その間に乳酸飲料を2本。それでも喉が渇き、お茶も買った。2人に断ってお先する。大相撲千秋楽は日馬富士が白鵬を下して全勝優勝だったが、話に夢中でその取り組みを観てなかったのが残念。

 表に出て、地下鉄東西線ではなく、JRの葛西臨海公園駅へ向かった。チケットがそのまま使えるし、さほど遠くないと判断したのだ。冒険かと思ったが走ってみる。ゆっくりとなら大丈夫みたい。リハビリのためにもきっと良いはず。ところが駅までかなり遠く感じた。後で測ったら3.2kmあった。4人の人に尋ねて無事到着。最後の陸橋は、何とスタート後、最初に迷った陸橋だった。これで朝走った分、レースの分、帰路の駅までの分を合わせると、1日にざっと50kmを走った計算だ。

 東北新幹線は東京駅が19時発。早速夕食にかかる。お握り、チーズケーキ、笹かまぼこ、お菓子、キンカンなどを食べ、缶ビールを飲んだ。それからコースの地図を見ながら、思い出すことをメモして行った。ブログを書くためだが、後日詳しい地図を見、ジョギングシュミレーターで距離を測ると、レース中のことやコースの風景のほとんどが鮮やかに蘇り、メモは全く不要だった。

 主催者のS木さんは「あれはレースじゃなくてマラニック」と言うが、私にとっては十分レースだった。たとえ参加者が50人でも、心と体が単独走とは全く違う反応をするのだ。走り切った喜びはあるが、制限時間の厳しいフルマラソンや100kmマラソンだと、今の状態で完走は無理。それはこれまでの経験で分かるのだ。昔ならイメージ通り完走出来たのが、今はイメージと現実との乖離が大き過ぎる。

 翌日体重計に乗ると、体重はレース前と変わらなかったのに、体脂肪率が4%減っていた。重さにして2.66kgの体脂肪が燃えた計算だ。それでレース中のエネルギーを作り出したのだろう。レースの興奮は2日ほどで治まったが、強い疲労感が1週間残って、全く走ることが出来なかった。

昔なら考えられないことだが、レースに出られなかった1年4カ月の間にそれだけ老化が進んだのだ。厳しい現実だが、それを受け入れるしかない。自分なりに楽しめる方法はまだあるはず。たかがランニング。されどランニング。私にとってランニングは、やはり永遠のテーマだ。<完>





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Last updated  2013.02.03 08:25:52
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