マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2017.10.02
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<唐突感と違和感>



 衆議院の解散は入院中に知った。正直言って安倍総理は少し焦っているように感じた。恐らく「今なら勝てる」と踏んだのだろうが、違和感も感じた。「森友、加計隠し」。野党はそう言うが、私は全くそうは思わない。国会の休会中審査までしてながら、野党はどんな疑惑を引き出せたのか。何もない。それなのに「疑惑隠し」とは驚くべき感覚だ。安保関連法案の整備を、「戦争法案」と呼んだのと同じ論理で、全くのこじつけに過ぎないと思う。



 総理の態度も煮え切らなかった。「忖度」は無いにせよ、昭恵夫人の軽率な行動が疑惑を招いたことは確か。「森友」は籠池夫妻の老獪な手法やごり押しが行政の下部機構に何らかの影響を与えた可能性はあり、司直の手で捜査された。「加計」は論外。加戸前愛媛県知事が、加計学園に20年に亘って獣医学部の新設を働きかけたことが明白で、全ては現行規則の範疇だ。それを報道しない方が異常だと思う。



 小池東京都知事の手法には驚きを禁じ得ない。東京オリンピックの地方開催問題の頃から、私は疑問を感じ始めていた。宮城、埼玉、神奈川などは、結局小池さんに「ダシ」にされただけ。豊洲市場移転問題も長引くだけ長引かせて時間を稼ぎ、最後は曖昧な決着になった。しかも築地市場の跡地開発は都自らが行うと言う。どれだけ赤字を増やせば気が済むのだろう。どこが「ワイズ・スペンディング」だ。



 その彼女が「希望の党」を立ち上げた。だがこれは「野望の党」。沈没寸前の民進党からの大量転身。これは財源と組織が使えると読んだはず。「日本のこころ」との合流も政党助成金の持参金付きだが、実際は落選中の中山氏の救済措置。「こころ」党内に反対論もある。維新との棲み分けや公明党への秋波など「何でもあり」で、「議員ファースト」や「政党ファースト」になってはいないか。



 党の代表に就任しながら、自分の立ち位置は明確にしていない。もし衆院選に立候補すれば都政を途中で投げ出したことになり、出なくても公明党が都議会の与党から下りたら苦戦を強いられよう。これまで8つの党を渡り歩いた彼女が女性初の総理を目指すのなら、今回が最後のチャンスとか。そのため「原発反対」や「消費税増税反対」などの甘い言葉は、票集めの手段として有効なのだろう。



 希望の党の眼鏡に適わなかった民進党リベラル派議員は無所属での出馬、共産党などとの連携、新党結成などが予測される。希望の党が躍進すれば憲法改正への道は近くなり、状況はこれまでと一変するだろう。保守系の政党同士での政権交代の目も出て来よう。さて、野党はしきりに安倍政権打倒を叫ぶが、倒した後に何をするのか。そこが重要だと思う。



 安倍総理の国連総会の場での演説は見事だった。そしてその後北朝鮮の隠れた一面が明らかになった。一つは米軍の爆撃機をレーダーが捉え切れなかった事実。二つ目はロケットのエンジンオイルは他国からの輸入ではなく、自国で生産してるとの事実。これでは経済制裁の意義が乏しくなる。そして三つめは今年も主食のトウモロコシが不作で、闇で交換する物が無い兵士が飢えているとの噂。



 兵士がぜい弱だからこそ、原爆や長距離ミサイルの開発を急いでいると言う北朝鮮。その危険極まりない隣国を見ながら、「平和憲法護持」などと呑気なことを言っている日本国民。憲法は必要に応じて改正するのが世界の常識だし、自国の安全は自らの手で守るのが民主主義国家の基本だが、これまで日米安保体制に反対し、自衛隊を異端視する政党もあった。さて今回の選挙で国民はどんな判断を下すのだろう。





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Last updated  2017.10.02 07:11:41
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