マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2018.03.17
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カテゴリ: 文化論
~「嫁の蔵」と「習の蔵」~



 登録有形文化財指定の「嫁の蔵」(よめごのくら)は明治36年の築造。斎理屋敷の中では材料を吟味した最も立派な造りとのこと。貴重品を収納する宝蔵と呼ばれ、奉公人が立ち入ることは許されなかったそうだ。



           「嫁の蔵」の看板は櫛(くし)の形をしていた。



 展示品の中で真っ先に目についたのがこの水引(みずひき)だった。結納に添えられていたのだろうか。



   扇型の重箱とは珍しい。お花見の時などには、わざわざこれを運んだのだろうか。



       これも移動可能な重箱。上の2段が重箱で、下はひょっとして酒器かも知れない。



   沈金の見事な菓子器。斎理の紋所である「三つ巴」が施されている。



   蛤型(はまぐりがた)の菓子器とは珍しい。蓋に菊の花を散りばめた豪華な作りだ。



      鉢と皿と徳利。



     陶製のコップには平安貴族風の絵付けが施されている。



           赤絵の大皿。



 角皿の中に「乾山」の銘があることに気づいた。もしこれが尾形光琳の弟である尾形乾山(けんざん=江戸時代の著名な陶芸家)作の本物であれば大変なお宝だ。右は私が念のために乾山の署名を、他の作品から写し取ったもの。比べると本物のように見える。果たしてこの斎理屋敷にその認識があるかどうかと心配して電話したら、ちゃんと認識していた。やれやれ。他人事ではあるがこれで一安心だ。クール



    火鉢と鉄瓶。共に金属製の堂々たる作品だ。



    タンス類。桐材に鉄製の金具が施されている。



  「習の蔵」(ならいのくら)の壺に活けられていた啓翁桜(けいおうざくら)



 「蔵」と名がついていても、ここは新館と繋がった新しい建物の一室で、体験講座の時に使用出来る施設。この可愛らしい作品も、過去の体験講座で利用者が作ったもののようだ。単にかつてのお屋敷の品物を展示するだけでなく、こうした双方向性の活動が今後の地域活性化のために必要なのだろう。



    これも体験講座受講者の作品だろうか。鯉のぼりの置物のようだ。



 「座敷わらし」ではなく、れっきとした地元のお婆ちゃん。この日習の蔵では、地元の方が集まって昔話を聞かせていた。私が聞いたのがこのお婆ちゃんのお話。宮城の方言で訥々(とつとつ)と話す語り口がとても優しかった。庄屋のネズミと貧乏な百姓の家のネズミが相撲を取る話。優しくも貧しい爺婆に、やがて思いがけない財宝が運ばれると言うこの土地に伝わる心温まる民話だった。<続く>





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Last updated  2018.03.17 00:00:52
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