マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2018.03.18
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~忖度とは何か~

 雁戸山

 中国の国家主席の任期が事実上なくなった。この度全人代で憲法を改正した結果だ。あのむっつりした習さんが、今後どれだけ長く国家主席の座に就くのだろう。また本来は定年だった政治局員が、副主席の座に就く由。さらに毛沢東の孫など、政府要人の子や孫のほとんどが中枢から追われた。これで習さんの独裁体制が続くのは明白だ。そんな中国に、果たして本当の自由があるのだろうか。

     名取川  

 ロシアの大統領選では、プーチン氏の当選がほぼ確実。首相時代も含めれば、通算で20年以上も1人の政治家が権力を握る。前回敗れた候補は、今回立候補すら不可能になった。ロシアは最近イギリスに帰化した諜報員を襲った。使用した神経ガスは、ロシアでしか製造されていない。以前にもイギリスに逃亡した諜報員を放射性物質で暗殺。イギリスは今回23名のロシア大使館員を国外追放し、ロシアも対抗措置を取る予定とか。

 大東岳

 北朝鮮との協議を決めたアメリカだが、トランプ大統領は国務長官を突然解任した。自分と外交方針が異なり、北との関係についても異論を唱えていたと言うのがその理由。ついでと言って良いのかどうか、国務次官も罷免する由。一体何人政府高官の首を切ったら気が済むのだろう。娘婿クシュナー氏の権限が制限されたのに続き、長男のトランプジュニア氏が離婚。何とも落ち着きの悪い政府だ。

   落ちた椿  

 谷岡志學館大学学長の記者会見を見た。女子レスリング問題に関してのものだが、聞いていて気分が悪くなった。曰く。「栄監督にはパワーはない。従ってパワハラは出来ない」。「そもそも伊調さんは選手なのか。東京オリンピックを目指しているのか」。何ともはや乱暴な意見。家庭環境、政治家としての経歴、現在の地位。何から何まで相撲協会の池坊議長と瓜二つ。物事の「決めつけ方」までそっくりだ。

 フキノトウ

 森友学園問題が思わぬ方向に進み出した。例の公文書書き換え問題だ。はっきり言って、私は近畿財務局の「忖度」は初めからあったと思っている。勿論総理夫人が財務局を動かしたのではなく、籠池氏が夫人や総理の後ろ盾をちらつかせ、府議会議員や国会議員の名を出して財務局を脅かした点においてだ。しかも敷地からゴミが出たことを逆手に取り、価格を下げさせようとしたのも極めて悪質。

   クンシラン  

 財務局は彼の作戦に驚き評価額を下げたのだろう。ただ「妻も自分も一切関与していない」。総理の国会での答弁が佐川前国税庁長官を縛り、近畿財務局へ公文書の書き換え依頼へ繋がったのではないか。それが私の推理だ。本来「忖度」に悪い意味はなく、「その意を汲んで実践する」奥床しい行動だと思う。それがなぜ不正に繋がるのかが不思議。公文書の書き換えなどせず、堂々と反駁すれば良いのだ。

 チオノドクサ

 籠池氏が名前を出した自民党の鴻池氏がこう言っていた。「なぜ私の名前を公文書から消したのか。私は何も悪いことはしていない」。一切の関係を否定するから物事がおかしくなる。「それはこう言う意味だ」とはっきり説明すれば済む話。住民の要望を正当な政治活動で解決する=忖度と考えれば、何もやましいことはない。ただし、あくまでも社会的な要望の実現であることは論を俟(ま)たないが。

クリスマスローズ  

 それにしても最近の役人はお粗末過ぎる。佐川氏は自分の出世を優先したのだろうが、論理性の乏しい姑息な手段。前文科省の前川氏はもっとお粗末。事務次官でありながら週に3度も風俗街に出入りする神経が異常。また厚生労働省では、新法制定の根拠となるべきデータチェックに不備があり、論外だ。

 今回の公文書書き換えに関する朝日新聞の特ダネは、大阪高検のリークとも言われている。そうでもしないと事件化出来ないと考えたのだろうか。機密漏洩は社会正義に繋がる反面、犯罪行為ともなり得る。日本の役人は優秀。そんな評価は今や過去のものとなったようだ。





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Last updated  2018.03.18 14:20:06
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