マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.06.07
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~コロナ禍の中で~



 香港が怒り狂っている。中国が形だけでも守って来たかに見える「一国二制度」を止めて「一国一制度」の趣を強めて来たのだ。中国よりの行政長官は早くもそれに従う姿勢を示し、香港市民はアメリカに支援を求めた。これによりトランプさんは、香港ドルと米ドルの交換を認めて来た金融政策を見直す策を打ち出した。それで香港の銀行を通じて米ドルを得ていた中国は悲鳴を上げるはずだ。



 経済が不況な中にあっても、中国は軍事費を増額し、空母や潜水艦などの海軍力、ステルス戦闘機などの増強を図った。台湾と沖縄の奪取と、太平洋進出への目論見を隠そうともしない。昨年は米国の基地があるグアム島周辺まで空母を巡航させてアメリカの出方を窺った。コロナ禍の現下でも膨張主義の本質を隠そうともしない所業。当然アメリカも現状を変える中国の野望を許す訳がない。



 この人の怒りは凄まじい。近くアメリカ国内の研究機関にいる中国の研究者3千名を国内から追放すると発表した。中国軍に所属していることを隠して米国の研究所に潜り込み、軍事機密を盗み出していたと言うのがその理由。それが真実ならば、これまでのアメリカの身元調査が大甘だったことを証明するようなものだ。先のファーウエイ追放など、トランプさんは本気だ。



 そしてインド、オーストラリア、ニュージーランド、日本などの同盟国を巻き込んでの「中国包囲網」形成は本気だと思う。EUからの離脱を目指すイギリスも一役買うだろう。「一帯一路」計画を通じての経済支配を目論む中国の野望を打ち砕き、国連での覇権をも許さない態度。コンゴだったか、アフリカでも中国による資源独占に反発する動きも出だした。覇権争いは5Gから宇宙へと広がっている。



 そのトランプさんの強硬姿勢が、国内の暴動激化で味噌をつけた。警察官が何の咎もない黒人を殺害したことに怒った国民が、鎮圧のために軍を動かそうとした大統領に反発して抗議活動が激化したのだ。閣僚からも異論が出て、トランプさんは軍の出動を取り消した。中国の人権侵害を唱える彼が、自国の黒人を軽視するのは論理に合わない。11月の大統領予備選に向けて、国内は益々ヒートアップするはずだ。



 「コロナエンブレム」に「東京アラート」に「あべのマスク」。新型コロナウイルス感染症流行にまつわる話題は尽きず、甲子園大会や高体連の開催中止や巨人軍選手の「微陽性問題」、「9月入学検討」などが起きている。そして来年に延期された東京オリンピックのスリム化が叫ばれ出した。ワクチンや治療薬、検査キットの開発促進などに関して、前方に少し明かりが見え出した感がある。



 対応の悪さと相まって、安倍内閣の支持率は最近落ち続けている。未曽有の事態に対処しているのだから、うろたえても当然と言えば当然。試行錯誤でことに当たっているのだから、迷いもする。医療制度や保険制度だけでなく、世界の動きと連動した経済政策まで求められるのだ。行動は制限されて、購買意欲も減退。零細企業など倒産する企業も増加している。攻撃だけの野党は楽な立場。総理はもう3か月も休んでいないのだ。



 奮闘する医療関係者に謝意を表すため、過日ブルーインパルスが東京の上空でデモフライトをした。病院の屋上で手を振るスタッフの姿をニュースで観た。お願いだけで国民の行動を律した政府と、それに応えた国民。まだ前途には問題があり全面的な解決には程遠いが、これからもwithコロナ精神で耐え抜きたいものだ。3日前に兄が死んだ。コロナ騒動でついに病院で面会出来ないままだった。合掌。





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Last updated  2020.06.07 00:00:14
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