マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.07.11
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テーマ: 海外旅行(7143)
カテゴリ: 旅、温泉
<中国・この不可思議な国家> 写真は中国国内のTV放送画面(筆者撮影)から。



 しかし中国とは一体どんな国なのだろう。黄河流域に発生した世界4大文明の国。漢字を発明した国。儒教が起きた国。仏教が伝来した国。漢民族が支配し、中華思想を中心とした国家と歴史を有する国。ほとんどが漢民族の暴動、転覆などによって国が興亡した国。滅ぼした国が滅ぼされた国の歴史を正史として自由に記した国。わずかモンゴル族、女真族、満州族の3つの異民族だけに支配されながら、それすら漢民族の文化を継承して来た国。



 近代になって西欧列強に蚕食され、激しい内戦に明け暮れた国。独立を勝ち取った後、ロシアに次いで社会主義・共産主義への道を辿った国。その中でも毛沢東のような独裁者を出し、大勢の自国民を死に追いやった国。共産党支配になっても為政者の不正が止まず、経済力の不足を補うため社会主義を採りながら自由経済を目指す政経分離方式を採った国。



 60近い多民族国家として民族自治を標榜しながら、チベット族、ウイグル族などを徹底的に弾圧して中国語、漢文化を敷衍、中国化を図った国。絶えず領土拡張の野心を燃やし、インドとの国境侵入、南シナ海での国際法に反する領土拡張と軍事拠点化、尖閣諸島への不法な侵入の繰り返しと東シナ海における理不尽な油田開発など近隣諸国との諍いが絶えない国。



 これまでサーズ、マーズなどの感染源となり、新型コロナウイルス感染症の発生源となって世界中に多大な被害をもたらしながら反省しない国。国連及びその関連機関に手を伸ばし、世界制覇を目指す国。軍事力を増強し、宇宙開発、IT技術による優位性維持を図る国。「一帯一路」や「アジアインフラ銀行」の立ち上げによる経済協力を標榜しながら、国際社会での優位性確保に余念がない国。



 その中国がとうとうその正体を現した。香港に対する締め付けだ。「一国二制度」を50年間守ると約束しながら、その半分にも達しないうち実質的な中国化を図る法律を可決し、香港市民を慄かせた。かつての宗主国イギリスはもちろんだが、アメリカはその野望を粉砕するため議会で中国首脳の活動に制約を加える措置の実行を可決した。香港におけるドルの交換、アメリカ国内での資金凍結などだ。



 アメリカとの貿易・関税戦争で疲弊した中国経済は、新型コロナウイルス感染症による生産力低下と、購買力の激減でさらに減速した。そのためでもなかろうが、何と偽ドルの印刷を始めたようで、それが先日アメリカ国内で発見された。精巧な100ドル紙幣が大量に中国からもちこまれたのだ。その陰には北朝鮮の特殊部隊がいると言われる。かつて北朝鮮では大量の偽札を印刷してぼろもうけした「技術」があるのだ。



 さて、中国から逮捕の危険性を感じた香港市民の脱出が始まったようだ。既に民主派の指導者がアメリカに渡った。イギリスは香港市民の受け入れを表明し、オーストラリアもこれに続いた。香港から銀行のスペシャリストが大量に消えると、中国はお手上げになる。ドルをはじめとする外貨の確保が困難になるのだ。中国経済の失速は火を見るより明らか。自らが放った火に、自らが焼け焦げるのだ。<続く>





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Last updated  2020.07.11 00:00:17
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