マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2020.11.10
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~中国の恐怖(1)~



 大相撲に荒汐(あらしお)部屋と言うのがある。荒汐親方は元幕内力士の蒼国来(そうこくらい)。中国人で八百長相撲の疑いで一度は日本相撲協会から追放された身。それが裁判で勝ち力士に戻り、幕内に復帰。その後日本人妻と結婚して日本国籍を取り、引退後は同部屋の親方となったみたいだ。彼がかつての祖国中国に対して抗議してることを最近知った。一体何ゆえだろうと言うのが私の率直な疑問。



 中国人と言っても彼は内モンゴル出身だったようだ。つまり漢族ではなくモンゴル族なのだ。第2次世界大戦後、内モンゴルは中国がモンゴルから奪って自国領とした地域。一応「内モンゴル自治区」とはなっているが、それが最近怪しくなった。彼らの母国語であるモンゴル語を禁止し、中国語での教育を推進することに変更。荒汐親方はそれに不満を持ち、抗議の意を示したようだ。



 中国国内での少数民族弾圧が酷い。新疆ウイグル自治区ではかねてからウイグル族の男性を「職業研修」と称して施設に閉じ込めて漢文化や中国語の学習を強要し、反抗者には不妊手術と言う強硬手段に出た。西欧諸国が人権侵害に異を唱えたのは当然だ。だが最近さらに暴走が強まったみたいだ。今回は法律での規制。ウイグル族の女性が産める子供の数を都市部で2人、農村部では3人までとしたとか。



 それがかなり厳しい規則で、出産から次の出産まで3年間開ける義務の設置、違反した場合は産科医が胎児を処理することまで規則化した由。チベット族から始まった少数民族への人権抑圧はウイグル族へ広がり、今回はモンゴル族へと広まった。その中国が今回国連人権委員会の常任理事国(日本は前から)となったのだから笑止千万だ。これはアジア選出理事ポストが一つ空いたためのこと。



 スリランカ(旧セイロン)で日本企業が受注した郊外電車の敷設工事が、同国政府から中止を命じられた由。聞くところによれば日本から中国の「一帯一路」に乗り換える予定だそうだ。スリランカでは北部の港湾工事が「債務の罠」にはまり、工事代が支払えず完成した港湾を今後99年間無償で中国に貸与している最中。今回も同様の轍を踏まなければと願うのみ。しかしあっさり引き下がる日本も弱いなあ。号泣



 同様のことはインドネシアの鉄道工事でも起きた。日本が受注した工事を、同国が途中で中国に引き渡したのだ。事前の地質調査や測量で膨大な経費を執行していた日本。中国は日本側が苦心して作成した測量図や工事工程表をただで同国からもらった。だが工事はいつまでたっても始まらない。アメリカとの関税戦争で敗北し、資金が急激に枯渇したのが原因だろうか。



 するとインドネシアは、他の工事と抱き合わせで日本企業が請け負うよう要請して来た。一度は日本を騙した上工事資料を中国に渡したくせに、中国が駄目と見ると今度は掌を返す。そのインドネシアを菅新総理は初めての外国訪問先に選んだ。中国は特にそうだけど、菅新総理は決して油断しちゃダメだよ。裏金を要求したり、後になって約束を破る国にはくれぐれもご用心。<続





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Last updated  2020.12.05 07:23:09
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