マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2021.08.24
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~難民になると言うこと~  写真は記載内容とは一切関係ありません。



 アフガン(アフガニスタンの省略形)の婦人が赤ちゃんを産んだ。この混乱のさ中にだ。産んだのはアメリカの軍用機で運ばれたドイツの米軍基地内。きっとアフガンの婦人は、その軍用機が一体どこに向かうのかを知らなかったと思う。しかし良く米軍は、アフガン難民を軍用機に乗せたものだ。恐らくは脱出する方も、軍用機を操縦する兵士もきっと必死だったに違いない。



 米軍機が向かう先は、アラビア半島とドイツの2か所。その地の米軍基地に急遽アフガン難民を収容するスペースを確保したようだ。だが、双方とも満杯状態に近くなったようで、次の受け入れ先は韓国とわが国内の米軍基地と発表した由。米軍基地内は日本の権力が及ばないため、承認するしか道はない。

 日本も自衛隊の輸送機を3機アフガンに向かわせた。これは駐アフガンの大使館員を日本に移送するため、ただし日本大使館に勤務していたアフガン人も例外措置として、日本に受け入れを認めたみたい。またアフガン周辺国から帰国希望邦人も帰還させる由。この後一体どれだけのアフガン難民が、無事脱出出来るのだろうか。



 と言うのもアフガニスタン国立銀行にある資金のほとんどは外国資本で、既に外国資本が確保済み。そのため新政権が使用出来る資金は、わずか0.1%か0.2%らしい。タリバンはどうしても外国の援助なしでは国家運営は不可能。そこに中ソが付け入る隙がありそうだ。またタリバンは、国外に逃亡した前政権幹部とも連絡を取り合ってる由。協力を得るためか、それとも罰するためか。



 タリバンは目下、アメリカ軍に協力した国民が誰かを必死で調査していると聞いた。これは当然罰するためだとしか思えない。アフガンでの医療活動や、農業発展のために尽力した日本人医師をも殺したほどの彼ら。恐らく恐怖政治は何も生まず、人々に強烈な恐怖と深い不信感を植え付けるだけなのではないか。イスラム至上主義には融和も平和も感じない。あるのはただの不毛。アフガンの国土そのものだ。



 1月ほど前までの新聞小説で、不法滞在外国人と入国管所職員による厳しい審査の現実を知った。主人公の一人は滞在期限が切れたスリランカ人。その彼を何とか救おうとする日本人母子。これはハッピーエンドになるのだが、それとまるきり反対のことが現実となった。

 日本滞在中のスリランカの女性の滞在期限が切れる。彼女は重い病気(糖尿病)にり患しているが、審査機関によって収容。弁護士も付けてもらえず、糖尿病の治療も許されない。その結果死に至った。母国から妹と母親が来日し、監視カメラで撮影した映像の提供を要求する。提出されたのはまだ半分とか。まさか新聞小説で知った不法滞在外国人問題。日本の関係法がこれまで通りで良いのか、考えさせられた。



 さて、アメリカがアフガンから撤退する理由は、「軍」と言う限りある資源をより有効活用するためとのこと。これはつい最近「バイデン爺さん」が自らマイクに向かって話した。もっとも原稿はゴーストライターがいるのだろうし、主要な国家政策や外交方針はオバマ政権当時以来の優秀な閣僚が打ち出し、爺はただ「口パク」で話すだけだろうが。もしそうでないとすれば、奇跡に近いかも知れない。



 それでは中国がアフガンに強い関心を寄せる理由は何だろう。もちろん「一帯一路」計画に中央アジア諸国やアフガンを取り込むこと。実は中国とアフガンはわずか76kmだが国境を接しているのだ。大半は山岳地帯だろうが、インド洋への近道であることは間違いない。「クワッド」でもし睨みを利かされても、「抜け道」があれば中東からの原油調達はさほど困難でない。私はそう見たのだが。<続く>





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Last updated  2021.08.24 00:00:07
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