マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2022.03.05
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~プーチンの幻想と虚偽の停戦交渉~

 第2回停戦協議<ヤフーニュースから>

 3月3日。ベラルーシのポーランド国境近くで、第2回目の停戦協定が開かれた。前回もそうだがウクライナ側は一旦ポーランドに入ってからヘリで会場へ向かう方法を取っている。ロシアが派遣した「暗殺部隊」を避けるためだ。2回目で合意出来たのは、ウクライナの民間人を外国に避難させるための「人道回廊」を設置することだけ。ウクライナからの脱出者は既に100万人を超えた。



 <写真はいずれもBS・TBS報道19:30より借用=以下同様>

 協議中にもロシアからの砲撃が続いている。左は首都キエフ郊外での大爆発。かなりの規模だ。右は3月2日現在の戦況をアメリカの情報に基づいて作成したもの。停戦は名ばかりで、プーチンの主張は全く変化していない。再掲するのも嫌なので省く。ウクライナ北部の侵攻状況には大きな変化がないが、南部への侵攻が激しく、東部2州からクリミア半島にかけて「ロシア軍の回廊」が出来たようだ。ここを抑えられると、ウクライナへの補給がより困難となる。

         (NHKの番組から借用) 

 キエフに向かうロシア軍の60kmもの車列に大きな変化は見えない。燃料不足か、作戦再編のための休止かは不明。ただしキエフから30kmの位置にあるアントロフ空港はロシア軍の管制下にあるようだ。時々ロシア空軍機が爆撃のために飛び立っているような映像がある。

 <ヤフーニュースから借用>

 ハーグの国際司法裁判所で、ウクライナから提出されたロシアの侵略についての審理が始まった模様。採決のためには現地に入っての状況確認が必要で、時間はまだかかりそうだ。その他小さなニュースはたくさんあるが割愛する。ロシアへの制裁(銀行、経済ほか)がかなり効き出して、プーチンはかなり焦っているようだ。そのために国内の報道と言論を統制。独立系のラジオ局とTV局も閉鎖に追い込まれた。



 <画像はBS・TBS報道9:30より借用> プーチンを支える数名のグループが「シロビキ」ほとんどがプーチン同様に旧ソ連KGB(対外情報機関)の仲間で旧ソ連時代の「歴史観念」を持つ。「強国ロシアの復活」を妄想するプーチンに影響され、核兵器の使用意欲を停める力はない。プーチンはかなり前からウクライナ侵攻を計画していたようだ。



 シロビキメンバーには防衛相ら2人が加わっているが、軍の最前線には彼らの「真意」が伝わらず、「兵站」(へいたん=軍備や燃料、食料などの補給体制)が整ってないことが、侵攻速度が急激に落ちた原因のようだ。



 「オルガルヒ」はプーチンを経済的な側面から支える企業人だが、全世界からの銀行統制と経済制裁とで彼らの企業にも大きな影響が出ている。彼らは最側近ではなく、国家的なプロジェクトクトに加わる大物が他にいる模様。ロシアの内情はこんな感じで、中国の習近平体制の方がプーチンよりも自由に物申せるとする専門家の意見が意外だった。最近アメリカがプーチンの精神状況の分析に乗り出した。

  NHKのニュースから

 ウクライナのザポリージャ原発にロシアの戦車が侵入し砲撃。火災が発生した訓練施設は消火され放射線量に変化はない。その後欧州一の規模を誇る同原発は、ロシア軍に制圧された。イギリスは国連安保理の常任理事国からロシアを追放する案を検討中。同調する国もあろうが、ロシアと中国の拒否権行使が目に見えている。プーチンの危険な野望がどこまで暴走するのか。



 イギリスのCNNによれば、ロシアが発射したミサイルは450発。失った兵器は3~5%。一方ウクライナが失った兵器は全体の10%に達した模様とのこと。ICC(国際刑事裁判所)がロシアの戦争犯罪と人道に反する罪の疑いで調査活動を開始した。コルスキー駐日ウクライナ大使は「ジェノサイド」と判断されることを望んでいると語った。(後半は産経新聞)



 キエフではロシア軍が付けた「シェルターのある場所を示すサイン」を、ウクライナ軍の指示で片っ端から消している。たとえプーチンがウクライナの現政権を倒して「傀儡政権」を送り込んだとしても、ウクライナ国民は決して支持しないだろうと識者の見方。30年前の「オレンジ革命」以来ウクライナでは親ロと反ロの政権が交互に誕生し、現在の民主国家になった経緯があるためと。



 EUはウクライナ難民に対して、パスポートやビザなしでも無償で1年間生活、教育、医療を提供保証することを表明した。期限は1年を超えることがあるとも。EUありがとう。そしてウクライナに栄光あれ。4日の夜北京冬季パラリンピックの開会式があり、間もなく競技が開始されるが、ロシアへの強い抗議を示すため、私はこのシリーズを続ける予定だ。怒ってる<続く>





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Last updated  2022.03.05 00:00:12
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