マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2022.03.07
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~ウクライナの戦況と戦争反対の声~



 3月6日(日)の午前9時50分。仙台は小雪が降っている。これから7日公開分のブログを書き始める。ウクライナ情勢についてテレビや新聞などでたくさんの情報が流れるようになった今、私がブログを書く意義があるかは不明。それでも頭をひねって何とか書こうとする自分がいる。プーチンの非人道的な隣国への攻撃に抗議するためだ。読者の多寡は、大きな問題ではない。



 カテリーナさんの故郷はウクライナ。チェルノブイリ原発事故で首都キエフへ移り、その後1人で日本に移住しウクライナの楽器と歌を披露している通称「ウクライナの歌姫」。その彼女が故国の母とスマフォで話す。何とかキエフから脱出してと。「どこへ逃げろと言うの。脱出の方法もないのに」と老母。「ポーランドへ逃げて、私が何とかして迎えに行くから」。その願いが叶うのは極めて困難だろう。今キエフはロシア軍に包囲され、ここ数日後には猛攻撃が始まるはずだ。



 ルーマニア国境で抱き合う家族。外国へ脱出したウクライナ人は120万人を超えた。最大限400万人の難民が発生する恐れがあるとの意見もある。遅まきながら日本政府もウクライナ人の受け入れを表明した。カテリーナさんもお母さんを日本に呼びたいようだが。




 地下シェルターの壁に絵を描くウクライナの子供たち。ウクライナにはまだ国外へ脱出出来ない市民がたくさんいる。一旦停戦が合意した南部の都市マリウポリではその後もロシアによる攻撃が続き、市民の脱出は6日以降にずれ込んだ。市民の死者数は2千人を超え、殺したロシア兵の数は9千人以上とウクライナ政府の発表。



 3月5日。プーチンはウクライナの軍事施設の破壊は事実上完了し、作戦は予定通りと強調。(共同)停戦の条件はクリミアのロシアへの編入、東部のドネツク州ほか1州全体のロシアへの編入を認め、NATOへの非加盟と憲法に「中立」を盛り込むことと、要求がエスカレートしている。到底ウクライナが飲めるものではなく、ロシア軍によるジェノサイド、一斉攻撃の口実に過ぎない脅迫だ。



 ロシア政府は「ウクライナ侵略」の実態と自軍の被害を一切伝えていない。政府側の報道しか許可せず、市民の反戦デモに対する規制は日々激化している。それでもモスクワ市民は公然と戦争反対を叫び続けているようだ。プーチンが恐れるのは反戦デモが政権転覆の原因となること。そのためにも情報統制が欠かせない。欧米の報道社は厳しいチェックのため、国外退避を余儀なくされた。



 東京の駐日ロシア大使館前で戦争反対を唱えるロシア人たち。大使館前での抗議活動は勇気が必要だ。前を通りかかるロシア人が、運動家たちに「止めるよう」声をかける。中にはプーチンとロシア政府の主張を信じる人が結構いるのだ。「大義なき戦争」はロシア人の間にも分裂を生んでいる。



 アンドレイ・ゾリン氏はモスクワ出身のロシア文学者。現在イギリスのオックスフォード大学教授。今回のロシアによるウクライナ侵略について、プーチンは過去の神話の時代に戻ろうとしていると分析。ロシア誕生の基盤となった8世紀の「キエフ大公国」。そこではロシア人は「大ロシア人」であり、ウクライナ人は「小ロシア人」。そしてベラルーシ人は「白ロシア人」だった。またプーチンの頭では帝政ロシア時代や旧ソ連時代の「強いロシア」がまだ生き続けているのではないかと分析。



 北京冬季パラリンピックのバイアスロン男子スプリント立位で、ウクライナのグレゴリー・ポウチンスキー選手が金メダルをゲットした。同国選手団はバスでポーランドへ出国し、スロバキア~オーストリア経由でイタリアで合宿中の仲間と合流。20選手全員が出場出来た。これは奇跡と同国パラリンピック委員会会長の談話。バイアスロンでは7名がメダルを取る活躍だった。





 NHKニュースによる4日現在のロシア軍による侵攻状況。左側はウクライナ全土で、中央はキエフ付近。首都キエフ北西約50kmにある町ボロシェンカではロシア軍の爆撃でビルが崩壊し、約100名が生き埋めになったとの情報がある。(写真右)ロシアは「停戦会議」で出した答えを自ら破り、執拗に攻撃を続けている。世界はウクライナを見殺しにするしかないのか。<続く>





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Last updated  2022.03.07 00:00:11
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