マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2022.03.11
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~ウクライナに危機迫る~

 キエフからの脱出者(ロイター)

 私のブログは公開の前日に書き始めるため、どうしてもタイムラグが生じる。連日ウクライナ関係の情報をテレビのニュース、報道番組、新聞のネット版、youtubeなどで確認しているが、かなり深刻な状況に陥っていると感じる。ロシアの経済がジワジワ弱っている。情報統制で国民の不満を抑圧しているが、若者たちはウクライナ侵攻と世界の情勢を知り、反戦ムードは高まっているようだ。

 BS-TBSの番組から借用

 これはアメリカCIAのバーンズ長官の観方。プーチンは決して狂人ではなく、判断力を持っている。プーチンの目論見が外れた原因(左側)は、側近に異議を唱える者がいないこと。また誤算(右側)の1)は弱いと思ったウクライナが意外に強かったこと。2)はEUが今回の侵攻に関わらないと考えたこと。3)は世界各国による経済制裁を甘く見ていたこと。4)は近代的な装備のロシア軍は数日でウクライナを制圧出来ると判断したこと。



 バーンズ長官はシナリオが全てが狂ったことでプーチンは苛立ち、今後は過激な攻撃でウクライナを制圧する恐れがあると言う。(9日)写真左上はシリアのアレッポで市街地を徹底的に破壊した作戦。右上はチェチェン紛争で、ロシアの特殊部隊がゲリラ作戦で街を制圧した。共にプーチンが指揮して勝利した。「人道回廊」は邪魔な市民を追い出す口実で、残った市民は「敵」と見なしてビルごと破壊すると。

 ロシア兵士の死者数(BS-TBS)より借用

 国連によるウクライナ市民の死者数は474名。ウクライナ側の発表によるロシア軍兵士の死者数は1万2千人。ロシアの発表は498人。CIAの観方はその中間で2千人~4千人。おそらく当初プーチンが予想しなかった数。ウクライナ軍の高級将校2人もウクライナ側の攻撃で戦死している。



 ロシア軍による首都キエフへの侵攻ルート推定図。左側はNHKより、右側はBS-TBSの番組より借用。どちらも3方向からキエフに向かっている。キエフの西側に向かう車列は10日ほど停止中。今は北からキエフに向かうルートと東側からキエフに向かうルートで交戦しながらジワジワ前進している模様。キエフの人口は400万人。脱出した市民もいるが、逆に逃げ込んだ市民も多い。

  ロシア軍のキエフ侵攻に備えるウクライナ兵(NHK)

 ウクライナ軍兵士の士気は高いが、連日の戦いで疲労し切っている。それに水も食料も乏しく、電気を止められて暖房もない状態。早ければ10日の早朝5時(日本時間)から13日の間にキエフへの総攻撃が開始される可能性があるとアメリカは見ている。車両で迫るとゲリラ戦法を受けるため、遠方から中距離ミサイルで攻撃する可能性がある由。長ければ10日間攻撃が続くとの見方も。



 ウクライナ内務省高官も今後7日から10日間ロシア側の攻撃に耐える必要があると認識してる(上)のようだ。そのため空軍機の入手をEUに要望したが、戦線の拡大を恐れたアメリカとEUは断念した。対戦車砲などの武器は届いたはずだが、国内での戦線は広い。キエフ籠城戦も考えられる。ウクライナはその積もりで昨年から準備をしていたはず。

  ウインクするゼレンスキー大統領

 米国およびEUの首脳の中では、ゼレンスキー氏を国外に脱出させて「亡命政権」を樹立させる計画も準備されている。8日のタス(共同)によればロシアが求める「ウクライナの中立」に関して、欧米にロシアを加えた各国による安全の確約を条件に、NATOへの早期加盟を断念することも有り得る。ただしクリミア半島の領有権や東部2州の独立は受け入れないとの情報ありと。ただし、ゼレンスキー大統領自身は「自分は最後までキエフに残る」と断言している。



 戦況は行き詰まっている。SWIFTからの除名や経済制裁、欧米企業のロシアからの撤退が急速に進んで、ロシアへの影響がかなり効き出した。焦ったこの人は今後徹底的にウクライナを破壊し焦土と化す作戦を取る可能性が高い。ウクライナも瀕死状態になるが、ロシアも衰弱するはずだ。そしてその影響は全世界に長期に及ぶと想定される。どこまで破滅が進むかは、この男の判断にかかっている。



 ウクライナには各国から義勇軍が入っている。一方ロシアは経験豊富な外人部隊を金で集め、キエフ攻撃に参加させる予定でいる。恐らく既にキエフ市内にも潜り込んでいるはず。そして米英の情報部隊が大統領の身辺を常に警護してるはず。最後の決戦が迫っている。世界は歴史を塗り変えようとしているプーチンの残虐さを目の当たりにするはずだ。知らぬは情報統制されているロシアと中国の国民だけ。



 破壊された街に残るウクライナの老婆。幸せに暮らしていた家族は、安全のためにキエフを離れて父親と別れて行く。ロシアは平和な暮らしをウクライナから奪った。ウクライナのジェノサイドを訴えたプーチンこそが世界史を書き換え、人類を滅亡の危機に陥れた張本人だ。



 北京パラリンピックのウクライナ選手団は、14日の閉会式には参加する由。ただ終了後は祖国に帰れず、一旦隣国のポーランドに滞在して、状況判断するそうだ。習近平はこの事態をどう見てるのだろう。韓国の大統領選では野党候補者が勝った。パラリンピック期間中もウクライナの戦火は広まる一方。ロシアがこれ以上原発や原子核研究施設への攻撃をしないことを祈る。ヨーロッパもそしてロシア、世界中が放射能に汚染される危険性があるのだ。プーチンに判断力が残っていることを祈りたい。<続く>



 2011年3月11日。震度7強マグニチュード9.0に揺れたわが東北。「東日本大震災」から今日で11年目。あの日の悲劇と、その後にも苦しみ続ける人々の映像を目にする東北の3県。行方不明者はまだ2千人以上もいる。あの大震災で亡くなられた方々のご冥福と、遺族の方々の悲しみを想い白菊の画像を奉げたい。安らかにお眠りください。合掌





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Last updated  2022.03.11 06:45:25
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