マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2022.03.14
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~戦争の行方~



 ロシアのウクライナ侵攻が始まってから昨日で18日目。この間私たちは一体どれだけの残酷な映像を見せられ、プーチンとロシア側の詭弁を聞かされ続けて来ただろう。美しいウクライナの国土はめちゃくちゃに破壊され、兵士のみならず善良な市民や幼児児童までも無意味な戦争の犠牲になった。国外に脱出したウクライナの難民は251万人を超え、さらに増え続けている。

                       独裁者  

 だがこの男に戦争を止める意思はなさそうだ。21世紀に入ってから、まさかこんな理不尽な戦争が勃発し、大量の血が流される事態を一体誰が予想しただろうか。一人の男の幻想が生み出した戦争。習近平が毛沢東と肩を並べたように、この独裁者はレーニンに代わろうとしてるのだろうか。独裁国家は怖い。近辺に助言者を置かず。忠告も聞かない。もしもそうなら行き着く先は破滅しかないではないか。

  ヒットラーの顔と合成したバルセロナのデモのプラカード

 ロシアはベラルーシに最新鋭兵器を供与することで合意した。ベラルーシの参戦を促すようだ。プーチンは対外諜報部門のトップらを自宅軟禁した。作戦が思い通り行かないための粛清。ザポロジエ原発をロシアの原子力企業が支配下に置いた。ウクライナ南部のメリトポリ市長が拘束され、ロシアに連行された。ロシアに妨害活動したと言うのが言い分。無法国家ロシアにとって理由などどうでも良いのだ。



 ロシアはウクライナ西部の軍の空港2か所をミサイルで破壊した。キエフ近郊の空港も破壊された。共にEUからの物資補給を恐れてのこと。またベラルーシをウクライナが攻撃したと虚報。ウクライナは直ちに否定。いつもの「偽旗作戦」でウクライナに罪を擦り付けるためだろう。経済制裁でルーブルが80%下落した模様。今後ロシア経済は立ち直れないほど破綻すると言われる。



 今回の侵攻前にタイのプーケット島に観光に行ったロシア人2500名ほどが、帰国出来ないでいる。カードでの支払いが不可能で帰国のあてはない。ロシアの航空会社の飛行機の大部分は外国からのレンタルらしい。怒ったプーチンは飛行機を没収すると言い始めたが、必要な整備員は不在。ロシア国内からかなりの外国企業が撤退し、営業を停止した。ロシア国民の不安はさらに強まるだろう。



 プーチンはキエフ包囲網にシリア兵1万6千人を登用することを言明。ロシア兵は都市でのゲリラ戦を知らず、犠牲者が増えるための措置みたい。ロシア軍兵士1万2千人が戦死したとウクライナ側の発表。プーチンの怒りは絶頂に達し、何が何でもウクライナを屈服させようとしている。情報を遮断されたロシア国民は今回のロシアの暴挙も、ロシア兵大量死の事実も知らぬまま。

  狭まる首都キエフ包囲網

 キエフ市民400万人のうちほぼ半数が脱出した。兵士及び市民の義勇軍は市内各所に塹壕を掘り、土嚢を積み、近づく市街戦に備えている模様。3方向から迫るロシア軍の一部はキエフ市内に入ったが、中心部にまでは達しておらず、キエフ近郊で両軍の激しい戦いが続いている。水や食料が乏しい中でも、ウクライナ軍兵士と義勇軍の士気は衰えていないのが救い。

                      ゼレンスキー大統領  

 詭弁を弄するプーチンに対して、ウクライナ大統領の言葉は誠実で明瞭。祖国を愛し正義のためロシアの攻撃から国民を守り続け、欧米などの救援を得て、最後まで戦い続ける覚悟だ。国民は若い大統領を信じている。国外に脱出した人も国内に留まった人も。あれだけ国土を破壊されたら、心が折れてしまうのが普通。だがウクライナ人は実に我慢強い民族だと思う。それだけ抑圧された歴史が長いのだろう。



 ウクライナ兵士の死者数は1300人ほど。勇者の命懸けの抵抗で、ロシア軍のロケット弾は底を尽き始めていると言う。黒海沿いの港町オデッサ市内では、市民に対する銃撃の訓練と「野戦病院」の準備が進む。ウクライナ側の避難路設定で脱出した市民は約7千名。ロシアによる侵攻以来誕生した新しい命は4311。また結婚したカップルは3973組。ウクライナに栄光と平和を。



 国外に脱出したウクライナ国民は251万人。そのうち100万人が子供たち。中にはたった1人で逃れた子供がいた。また川を渡って国境を越えた中には凍傷になって、足の指を切断した気の毒な子供もいたと聞く。やむなく国内に留まった人々の中には停電で冷蔵庫が使えず、食料や牛乳が腐って食べ物や飲み物に事欠く人がたくさんいるようで気の毒だ。冷酷なプーチンはそれをあざ笑うのだろうか。



 ロシアで暮らあう日本人の中には、帰国のめどがつかない人や、商売が出来ない人がいる。またロシア人とウクライナ人の両親を持つ人も多く、親戚が2つの国にいる。日本国内のロシア人も気の毒で、いじめや差別の対象になってる人も多いようだ。彼らには何の罪もないのに。ウクライナ人も同じで、きっと複雑な想いで暮らしていることだろう。政府は亡命ウクライナ人の受け入れを決めた。



 バイデン大統領はロシアに与えていた「最恵国待遇」を解消した。これでロシアからの貿易品に係る関税が一層厳しくなる。またロシアの侵攻財閥オルガルヒ関係者の海岸資産を凍結した。彼らはプーチンを支えて来た連中だ。ウクライナ侵攻翌日の2月25日、ロシアから60機の自家用ジェット機が海外に向かった。資産凍結される前に、出来る限りのドルと金塊を運び出そうとの魂胆だ。追い詰められた彼らが、プーチンを見限る日が早く来ることを願る。



 フランスとドイツの首脳、そしてプーチンとの電話での会談では、何の進展もなかった。プーチンが戦争を止める意思がないためだ。核大国かつ国連安保理常任理事国であるロシアは国連憲章を作った当事者だが、その当事国が自ら法を破った今回の戦争。これでは国連が機能するはずがない。中国も他山の石。今回のロシアと同様の行動をしないとの保証はない。

                 ロシアのISS   

 プーチンが核の使用をちらつかせるのは、干渉して欲しくないため。ウクライナがどっち側に就くかで、世界の情勢が変化する。ロシアのISS(国際宇宙ステーション」は、欧米の援助が途絶えたことで落下する恐れがあるとロシアの宇宙企業。前澤友作氏が宇宙旅行した例のあれだ。だがそれはロシア自身が招いた災難。米英はロシアからの原油輸入禁止に踏み切った。ロシア経済はさらに深刻になるはずだ。一方ウクライナに対する支援の輪は世界に広がっている。<続く予定>





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Last updated  2022.03.14 00:00:12
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