マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2022.03.13
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~プーチンの狂気とメディアによる情報(1)~

  我が家の椿

 今日も私の戦いが始まった。翌日のブログの原稿書き。写真の整理だけでも1時間近くかかった。戦争の実態を、どの写真を使ってどんな内容を、どんな順番で書いてゆくか。それがまた凄まじいエネルギーを要し、腱鞘炎で痛む我が指が悲鳴を上げる。そんなことは些細な問題。キエフの包囲網が縮まり、ウクライナ国土が焦土化し、逃げ惑う市民たち。だが詭弁と猛攻撃を続けるロシア。プーチンは異常人格だ。

               チェルノブイリ原発構内  

 ロシア軍に攻撃されたチェルノブイリ原発。使用済み核燃料の冷却用電源は落ちてないとIAEA(国際原子力機構)は言うが、同原発からの連絡は途絶えている。攻撃をうけた2月24日から2週間以上200名の職員がロシア軍の監禁状態にあり、暖房、寝具のない廊下で不眠状態、極度の緊張状態で勤務し、食事は1日1回のパンのみ。<BBC,CNN,読売>



 事情はロシア軍の攻撃で被害を受けたザポリーリジャ原発(左)や国立物理技術研究(右)も同様だ。電源の確保はもとより、原発や小型原子炉の管理のためには常時勤務する監視のための職員が必要だが、彼らとIAEAの連絡が取れてないのだ。ロシアは「汚い原爆を作っている」とのプーチンの虚言は、自軍の核使用の言い訳か。4番目の南ウクライナ原発にもロシア軍が迫っている。一旦原子炉が爆発するとどんなことになるか、福島原発でもチェルノブイリ原発でも体験したはずなのに。

        キエフへの包囲網    

 画像は11日のBS-TBSの番組から借用した。西北のルートは市内中心地から15km地点。もう市内に潜入したようだ。60km以上も滞っていた隊列を新たに組み替え、燃料補給も済ませたようだ。北東及び東北東からのルートは共に40km地点に迫り、ウクライナ軍が必死に抵抗をしてるようだ。ロシア軍の傭兵1600人は、シリアのISを相手にして戦ったプロのゲリラ兵。一方ウクライナ軍に参加した義勇兵は正義のために名乗り出たボランティアだ。



 左はウクライナ軍の攻撃で爆撃中のロシア軍戦車隊。対戦車砲欧米が提供した「ジャベリン」などが効果を上げているようだ。右はトルコが提供した戦闘用ドローンが小型レーダーで捉えたロ軍の戦車。真上に弱点を持つ戦車をピンポイントで狙っている。ウクライナの発表によるロシア軍の死者数は1万2千人。プーチンが苛立っている原因の一つ。もし2万人を超えたら、ロシア国内に動揺が走るだろう。



 焦ったロシアは液体気化爆弾(左)の使用を認めた。周囲の酸素を奪って窒息させる爆弾。中央は「無誘導爆弾」で破壊された建物。単価が安くコントロールが効かない。そのため目的物以外の建物や人間も巻き添えを食う。右は南部マリウポリの病院への攻撃で、産科小児科棟の被害者を救出する救助隊。ロシア軍は病院への爆撃を否定するが。映像は世界に流れる。国際法違反の殺人鬼がプーチンの実像だ。

  ロシア語圏内の国々

 プーチンの野望は「ロシア語を話し、ロシア正教を信じる国の統合」とソビエト連邦への帰旧にあるようだ。だからチェチェン、やグルジア(現在のジョージア)に進軍してロシア語族の国家を独立させ、クリミアをロシアに編入し、ウクライナ東部の親ロシア派住民を「独立」させてロシアに編入させようとした。それが今回の戦争の根源にある。法治国家を侵略する自分勝手な論理は、迷惑なだけの話。

              プーチンの表情を読み解く 

 ロシアの経済を立て直してG8メンバーに入った頃のプーチン(左)はにこやかだった。だが2014年の武力によるクリミア併合で欧米から非難を浴び、G8から追放された後のプーチンは厳しい表情に変わった。さらにコロナが蔓延するとテロやコロナを恐れて、側近とも距離を取り始めた。そして誰の意見も聞かなくなった。以前は多数の意見を聞き、バランスが良いと評価されたこともあったそうだ。



 大統領と首相を交互に務め、もう20年も政権に居座っている独裁者プーチン。バイデン爺さんは副大統領時代からプーチンを信用出来ない人物と評していたようだ。その米国の世論調査で、「ウクライナ戦争」へのアメリカの参戦にイエスと答えたのは35%に過ぎない。ただロシアへの経済制裁強化への賛成者は80%を超えるそうだ。世界は今回のプーチンの目論見に「ノー」を突き付けた。

                ハリコフ市内の惨状  

 「だが」と日本の識者は言う。「経済制裁は戦争の一種だ」と。G7の我が国は、欧米と共にロシアへの経済制裁を決めて実行した。それ自体が戦争行為と受け取られる由。そうなった以上は最後まで戦う以外ない。当然ロシアも国内の外国企業資産を差し抑えて、自国のものとするだろう。事実プーチンがそれを宣言した。アメリカはさらなる制裁案を発表。EU諸国のロシア離れが急速に進んだ。

  夜間の無差別攻撃

 ロシアルーブルは急激に下落し、ロシア国債の投げ売りが始まった。決済手段をほぼ失ったロシア経済はかなりの打撃を受け、ロシア国民のみならず世界各国の経済状況を悪化させるだろう。日本も円安、株安、物価上昇のトリプル安が始まった。だが国際法を破り非人道的な手段を使ったロシアを許してはいけない。中国もこの現状を観て欧米の本気度を知ったはず。今、習近平は黙って見過ごすしか方法はない。

            ウクライナの妥協案  

 怒れるプーチンは何もかも破壊しようとしている。これに対してゼレンスキー大統領は冷静だ。国民の命を救うために「妥協案」すら示した。だがプーチンは主張を変えず、力で屈服させウクライナの領土を奪おうとしている。この戦争が果たしてどこまで行き着くのか。「核戦争」を避ける欧米の努力を、プーチンはせせら笑っているのだろうか。このシリーズと私の健康が果たしてどこまで持つか。



 ウクライナに栄光あれ。一日も早く世界に平和が戻ることを祈る。専制主義国家ロシア、中国、北朝鮮の策謀を許してはいけない。日本はもっと勇気を持たなくては。<続く予定>ぽっ





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Last updated  2022.03.13 07:26:37
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