マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2022.03.25
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~祖国を愛するひとびと~ <大部分の写真はウクライナ国歌のyoutubeより借用>



 ロシアのウクライナ侵攻から昨日で1か月が過ぎた。私もあらん限りの力を尽くして、この戦争のことをブログで取り上げている。私のブログを読んで、「あまりにも無力」とコメントしたブロ友がいる。彼女の気持ちが痛いほど良く理解出来る。連日あれだけ残酷で無慈悲な映像を観たら、誰しもが自らの無力や非力を感じることだろう。



 普通の人ならそれも分かる。だが一部の知識人に「ウクライナはなぜ早く降参しないのだろう」と言った人がいると聞いて呆れ果てた。命が大事なことは分かる。だがウクライナ人は正当な理由もなく隣国に侵攻されたのだ。そして旧ソ連時代からウクライナは隣国に苦しめられて来た。東部の2州はプーチンの身勝手な理屈で独立国とされ、クリミア半島は偽の「住民投票」でロシアに併合された。



 ウクライナ人がウクライナを思うのは当然だ。ウクライナが祖国だからだ。それを事情も知らない他国の人間が、さっさとロシアに降参しろと言えるのか。あれだけ残虐な戦争を仕掛けられても、まだウクライナは戦い続けている。もう70年も戦争を体験していない平和な日本人には、ウクライナの人々の悲痛な叫びがきっと聞こえないのだろう。ウクライナにどんな罪があると言うのだろう。



 今回の戦争で私は1人のウクライナの少女を知った。名前はアメリア・アニソビッチちゃん7歳。彼女はキエフの地下シェルターで、避難した人々を慰めるために「アナと雪の女王」の主題歌let it goを歌った。その映像がネットに流れ、世界中に広まった。左がその姿。彼女はその後家族と共にポーランドに逃れた。優しい隣国は、彼女にステージを用意した。そこで彼女はウクライナ国歌を歌った。

 右の画像がそれだ。私も彼女の歌声を聞いた。まるで天使のような美しい声だった。アメリアちゃんは歌が好きで、戦火の中でも朝昼夜と3回の練習を欠かさなかった由。因みにウクライナ国歌は「ウクライナは滅びず」と言う。7歳の少女が祖国の栄光と復活を信じて異国で歌う国歌。決して無力でもなければ、簡単に降参するのでもないウクライナの魂が、私の心を揺さぶった。

  ゼレンスキー大統領

 ウクライナのゼレンスキー大統領が23日の夕方6時から、日本に対してリモートで演説した。1か月にも及ぶ長い戦いで、表情は少し疲れているように感じた。だが物静かで論理的な12分間の演説だった。「日本はアジアで初めてロシアに圧力をかけてくれた国。ウクライナの安定と平和な明日のため、さらなる協力をお願いしたいこと。機能していない国連の改革を、日本が中心になって進めて欲しいこと。

      ウクライナカラーの山東参議院議長  

 ロシアに攻撃された原発の話もしたし、「侵略の津波」と日本人の心に響く言葉を選んだ。そして日本とは価値観が共通するとも語った。ロシア軍による「アンモニアガス」の使用や猛毒の「サリン」使用の可能性について語ったことに驚いた。岸田総理はウクライナに対するさらなる支援とロシアへの制裁継続」を口にして、ブリュッセルでのG7に向けて旅立った。



 ウクライナ南部の都市マリウポリ市では、建物の80%がロシア軍によって破壊されたと言う。地上軍ではなくアゾフ海に浮かぶ艦船からのミサイルによる攻撃のようだ。水も食料も薬品も尽き、電気もない中で身を潜める市民。何百人もの人が瓦礫に閉じ込められ、10万人の市民が避難出来ないまま取り残され、一部の人はロシアに連行されたようだ。それでも決して敗北を口にしない人々。わたしは彼らの戦いを見続けるつもりだ。歴史の生き証人として。<続く>





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Last updated  2022.03.25 00:00:09
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