マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2022.03.28
XML
~戦争と表~



 こんな無慈悲で無節操な戦争があるんだろうか。たとえ戦争と言うものが昔から残酷なものであったとしても。ロシアの経済学者で「ポスト工業化社会センター」所長だったイノゼムツェフ氏は「このままだとロシア経済は12月までに死ぬ」と忠告して、ロシアから去ったそうだ。



 ロシア大統領特別代表で元第一副首相だったアナトリー・チュバイス氏は、今回のウクライナ侵攻に反対して辞職し、国外へ脱出したと言われる。またウクライナ国境に接するロシアの州の女性議長が、この戦争は間違ってると公然と反対したそうだ。いずれも勇気ある人ばかり。ロシア国内でも少しずつ何かが変化してるようだ。



 ゼレンスキー大統領の要請を受けて、ルノーはモスクワ工場の操業を停止したそうだ。クラスター爆弾、燃料気化爆弾に次いで、ロシアが白リン爆弾を使用したとゼレンスキー大統領が発言。またドンバス地方に化学物質を積んだ特別部隊が入ったとの情報がある。化学物質積載のミサイル「イスカンダル」と言うのだが。



 化学兵器使用に関するロシアとアメリカの観方。プーチンは例によって「偽旗作戦」のデマだが、バイデン大統領は明言しないものの、もしロシアが化学兵器を使用した場合はNATOとしても何らかの措置を取ると話したようだ。(表はBS-TBSの報道番組から借用。以下同じ)



 ウクライナとアメリカの立場の違い。アメリカはロシアとの直接的な戦いになることを避けている。もちろん核戦争や第三次世界大戦になることを避けるためだ。



 ロシアが考える「核兵器を使用する条件」。4つ目の条件「通常兵器による侵略で国家存立の危機」が怖い。ロシアはウクライナの領土内に「独立した2つの共和国」を作った気でいるので最初の条件も該当するとも言える。いずれも一方的で自分勝手な論理だ。



 24日開催のNATO首脳会議における主な合意事項。



 NATO(軍事組織)とEU(政治と経済の連携)の立場の相違。戦争の内容と地域の変化で、EUの対応にも変化が窺える。



 トルコの仲介で開催したロシアとウクライナの外相会談の際に話し合われた「停戦の条件」。黄色の4条件に関してはゼレンスキー大統領も譲歩する姿勢を見せている。ただし5)と6)に関しては「国民投票」によって自国民の意思を問う必要があると考えているようだ。プーチン大統領も一時は停戦に前向きな姿勢を見せた時期もあったが、ロシア軍の被害の大きさと、経済制裁の厳しさから考えを変えた可能性がある。



 マリウポリ市への執拗な破壊活動、大量の市民のロシア拉致と極東への送還、地政学的な状況に鑑みると、この戦争は行き着くところまで行くように思える。プーチンが化学兵器や核兵器を使うか、その前にクーデターが起きて、プーチンが追放さるか暗殺されるか。それは多分プーチンしか決められないだろう。



 こんな状況での中国の出番はないはず。習近平に対して「プーチンと早く手を切れ」と忠告した中国共産党幹部の論文が、その後削除された。そしてつい最近「国土統一法」制定の検討に入るみたいなニュースを聞いた。この人もプーチンに釣られて台湾をわがものにしたくなったか。狂ったプーチンは北朝鮮に命令して、アメリカやNATOの目を極東に向けさせたようにも思える。何でもありの陽動作戦だ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.03.28 00:00:11
コメント(0) | コメントを書く
[ニュース・社会の動き] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: